魔法少女が許されるのは15歳までだと思うのだが 番外A |
Q.もしもこの作品のなのはがStrikers本編に出現したら?
○ ○ ○
空港での火災時。
「よかった……生きててくれた」
瓦礫を吹き飛ばし、やって来たなのはは、手を差し出しました。
スバルはその手を取ろうとして、
「救い料、一億万円ローンでも可」
「ええっ!?」
こうして、スバルは命をと引き換えに大事なものを盗られたのでした(現実
○ ○ ○
スバルとティアナの昇格試験時。
「無理だよティア……もう諦めるしか」
「黙りなさいバカスバル! こんなところで諦めてたまるもんですk」
……無〜理〜なものは無〜理〜とー 諦め〜るー気持ちー抱きしめ〜てー……
「……」
「……」
『ちょっとなのはちゃん! 今試験中やで! しかもなんやその曲!?』
『おや失敬。ついテンションが上がってしまって自作の歌を披露してしまったよハハハ』
『ああっ、なのは! マイク入ってる! 入ってるよ!』
『おやおやフェイト君、君がそんなに入る入る連呼してるととてもエロく聞こえるね? そんなんだからエロ執務官の称号を欲しいままにするのだよ?』
『イヤァアアアアアア私の痴態丸聞こえェエエエエエエエエエエエッ!!』
「…………」
「…………あれが憧れの人?」
「いいえ、違います」
○ ○ ○
「六課に入れば、スバルはなのはちゃんに直接戦技を教えてもらうことができるし、ティアナは現役執務官のフェイトちゃんからアドバイスを受けられる。悪いことはないと思うで?」
「そうかもしれないですけど……」
「任せたまえ。私にかかれば試験の一つや二つ余裕で突破できる実力を授けよう。……三日で。代わりに一週間悪夢にうなされることになるが」
「すいません八神さん、チェンジでお願いします」
「世の中こんなことじゃないことばかりやで……!」
「諦めろってことですか!?」
○ ○ ○
ファーストアラート
六課のフォワード陣の初出撃となるこの時、エリオとキャロは苦戦を強いられていました。
「くっ、新型……!? うわぁっ!!」
「エリオ君っ!」
そんな時、キャロの記憶がよみがえる……!
大いなる力は人から拒絶され、畏怖を集める要因となることを……居場所を失った彼女を、受け入れてくれた場所がある。それがこの六課である。
それを護りたいという気持ちが、彼女を立ち上がらせる。
そして、
「フハハこの雑魚どもめ! 我がディバインバスターにて派手に散り咲くが良い……!」
そんな細かいことなど気にしないとばかりにゲラ笑いしてガジェットをボコボコ撃ち落とす女が視界に映りました。
「……よしっ!」
『キャロ! お願いだからなのはを手本にしないで!』
手遅れでした。
○ ○ ○
ホテル・アグスタの警護任務にあたることになった六課一同。
が、ゼストやルーテシアの罠にはまり、外に出られなくなってしまったはやてとフェイト。
「しまった……結界!? これじゃ外に出られ、」
「ふん……!!!」
気合い一発、ステゴロで結界を粉砕しました。
「さ。とっとと終わらそうか」
この日以降、なのはを見て即土下座する政府要人が増えたとか、増えてないとか。
ホテル・アグスタでの一件で、スバルに誤射してしまいそうになって怒られるティアナ。
「すいません……次は気をつけます」
「うむ。次はきちんとトドメをさしたまえ」
「斜め上のフォロー!?」
結局分かり合えず戦うことになりました。
「私は……もっと強くなりたいんですっ!」
「強くなりたいんならプロテインを食べればいいじゃない」
「マリーアントワネット!?」
開始三秒で撃ち落とされたティアナは、翌日から真面目になりました。
……が、プロテインは食べませんでした。当然でした。
○ ○ ○
フォワードに休暇を与えたと思いきや、緊急事態が発生しました。
「なのは! 大変だよ!」
「何!? 緊急事態とな!?」
さも驚き慌てた風な口調のなのはですが、ソファに寝転がってあくびをする姿はどう見ても驚いてませんし慌ててもいません。
「くつろいどる場合か! フェイトちゃん、なのはちゃん! 急いで現場に向かって! 既にフォワードは向かっとる!」
「私がいなくても、代わりがいるだろう」
「とっとと行けやぁあああああああああッ!!」
幻覚魔法に撹乱され、止むを得ずはやてが立ち上がりました。
「広域魔法で対抗するで! なのはちゃん、下がっといてや」
「面倒だからその辺を薙ぎ払ってはいけないのかね?」
「すいませんそんな派手な無茶やらかさんで下さい総隊長からのお願い」
ええいまどろっこしい、と構えるなのはを取り押さえる方がよっぽど疲れるはやてでした。
ビルの屋上からヘリの撃墜を虎視眈々と狙うクアットロとディエチ。
「さぁ、ここからなら余裕でしょう?」
「ちょっと遠いけど……いけるかな」
「もうちょっと狙いが下ではないかね?」
「こう?」
「いや、もう少し右だ」
「これでいい?」
「そうだ、後はトリガーを引くだけだね」
「じゃあディアチちゃん、お願いね」
「よーし……」
二人はフリーズしました。
ややあってから、同時に振り向くと、
「やぁ」
と、にこやかな笑みを浮かべる魔王がいました。
ジャーンジャーン!!
「「ゲェーッ!! なのは!?」」
ノリの良い人たちでした。
「気づかれたなら仕方ないとりあえず開幕ディバインバスター受けてみよ……!」
「「イヤァアアアアアアッ! 理不尽んんんんんんっ!!!」」
爆発するビルの向こうで、ヘリは悠々と飛んでいました。
エクシードモードどころか限定解除いらねーじゃん! と思ったそこの貴方。まぁ気にするな。
レリックと一緒に子供を保護したと聞き、聖王医療院に行くと見知らぬ幼女がいました。え? 他のナンバーズはどうしたのって? 大いなる暴力の前では戦闘機人など有象無象に過ぎません。
「やぁ初めまして。君の名前は?」
「ヴィヴィオ……。お母さん、いないの……」
「ほう。奇遇だね、私もだ」
「あなた、誰……?」
「私は高町なのはだ」
「なのは、ママ……?」
「うむ。特別に許してあげよう。よきにはからいたまえ」
物陰ではやてとフェイトが事態を止めるべくもがいていましたが、守護騎士とフォワード陣営に引きとめられていました。
母親はちゃんと選びましょう ←新サブタイ
なのはに駆け寄る途中で、ヴィヴィオは転んでしまいます。
涙目で見上げ、母の名を呼ぶヴィヴィオですが、なのはは、
「立て、立つんだヴィヴィオ! 君はここで終わるほど弱くはあるまい……!」
「なのはママは厳しすぎます!」
「フェイトちゃん、突っ込むとこ間違うとるで」
○ ○ ○
公開意見陳述会にて。
会議室に閉じ込められてしまったはやてたち。
塵も残さん、となのはが一撃粉砕すべく気合を入れますが、隔壁が降りてくるとさっさと諦めてしまいました。
「いくら私でもコンクリは破壊できんよ。常識的に考えたまえ」
「非常識の塊が何言っとるんや……!」
○ ○ ○
そんなこんなで、ヴィヴィオとギンガが連れ去られ、隊舎が壊されてしまいました。
「|ヴィヴィオは絶対に私が取り戻してみせるの!《クソ野郎、私の城を壊しておいて生き長らえると思うな……!》」
「なのはちゃん、本音ダダ漏れやで」
映像に出たヴィヴィオの苦しむ姿を見て、怒りを抱く六課一同。
「ヴィヴィオ……!」
なのはは悲しげに眉根を寄せて叫びました。
「ちゃんと五時までには帰ると約束したではないか……!」
「「「無理に決まってんだろぉおおおおおッ!!」」」
○ ○ ○
ゆりかご突入前。
空に浮かぶ箱舟を見て、なのはは言いました。
「あ奴のことなど無視しておけば寂しくなって中止するのではないかね?」
「そんなんやったら苦労せんわ……!」
洗脳されたルーテシアと交戦するエリオとキャロ。
互角渡り合う彼らですが、決め手に欠く……そう思い、キャロは奥の手を解放する決意をしました。
ヴォルテールを呼び出し、叫びました。
「ふはは砕け散れクズ共! 滅びの疾風炸裂弾ッ!!」
「キャロが壊れた……!」
粉砕・玉砕・大喝采しました。ついでにキャロのキャラも玉砕しました。
どうでもいいですがキャロのキャラってなんか言いづらいですね。失礼しました。
ヴィヴィオと戦いながら、なのはは潜み洗脳操作を行うクアットロの居場所を突き止めました。
「な、何故私の居場所が分かった……!?」
「そんな大声でゲラ笑いしていたらどこにいるか丸分かりではないかね」
「あ」
だからと言って正確にブチ抜ける人は世界広しと言えどこの人くらいでしょう。
なのはは奥の手を解放……することもなく、ヴィヴィオを圧倒して行きます。
「ヴィヴィオ、君は三つの過ちを犯した。一つは五時までに帰らなかったこと。一つは人様に迷惑をかけたこと。そして最後は……分かるかな?」
「な、何……?」
怯えたように問うヴィヴィオに、なのはは爽やかな笑みを浮かべて、叫びました。
「最後の一つは……世界の中心たるこの私よりも目立つ位置に立ったことだぁあああああああスターライトブレイカァアアアアアアアああああああああああ―――ッ!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
聖王も魔王には勝てませんでしたとさ(とさじゃねぇよ
時間があったので、フェイトにホームランされた後、吹き飛ばされたスカさん、もといスカリエッティのところに来ました。敗者を笑いに来たわけではありません。多分。
「わ、私が滅びようと、第二第三の私が必ずや野望を叶えてくれるだろう……!」
陳腐な台詞ですが、自分の娘の体内にクローンを仕込んでる変態の台詞ですので嫌な信憑性がありました。
なのはは神妙に頷き、こう言いました。
「成程。―――つまり君を最低でもあと十二回くらいはブチのめせるのだね?」
「え」
「え」
「何それ怖い」
ちゅどーん
桃色の爆発が生じました。
……以後、投獄されたスカリエッティは、部屋の隅で体育座りをして『魔王怖い魔王怖い』とひたすら呟くようになったとかなってないとか。
余談ですが、五年後改心したスカリエッティはナンバーズとともに環境保護活動に勤しむことになるのですが、時折本局からやって来る白い人を視界に捉えると奇声を上げて卒倒するようになったとかならないとか。
救援に来たはやてとリインフォースから説明を聞き、ゆりかごの全貌を知ったなのはは、こう言いました。
「ほう、つまりヴィヴィオがいればこのゆりかごは私の思うがままということか……ゴクリ」
「止めろォオオオオオオオッ!!」
全力ではやては止めに入りました。
それから暫く経ち。
季節は巡り、六課解散が間近に控えた頃、最後の模擬戦が行われることになりました。
隊長陣VSフォワードという構図です。
が、こんなところに若き精鋭らの前に立ちはだかる壁が。
「貴様ら、一人前になりたいのだろう? よろしい。ならばせめて、この私を乗り越えてみせよ……!」
「「「「勘弁して下さい」」」」
こうして、模擬戦は約一名の空気の読めない圧倒的暴力……もとい、魔力による蹂躙で幕を閉じたのでした。
めでたしめでたし(どこがだ
A.全部一人で解決してしまいそうです
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そろそろA’sを始めたいところであります | ||
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