ガンダム学園で僕と握手 004 アニメじゃない<ZZ・Z> |
俺、ジュドー・アーシタ。今日からニュータイプ高校に通う高校1年生だ。
でも俺の本業は学生じゃない。ジャンク屋だ。
妹を山の手の学校に行かせるために、すでに働いてるんだ。
学校では禁止されてるかもしれないけど、そんなこと関係無いね。
とにかく、リィナにはいい学校に行かせてやりたいんだ。
「でもお兄ちゃん、学校サボっちゃだめよ」
「何〜〜〜〜〜!! 俺、今の全部口に出してたのか!?」
「お兄ちゃんって結構おバカさんだよねっ」
「別にいいだろ!」
「おーいジュドー!」
「エルか!」
そんなとき、俺達のオンボロハウスに聞こえる元気な声。
幼馴染の女の子でエル・ビアンノという。
「早くしないと遅刻しちゃうよ! ビーチャたちは先に行っちゃったし」
「何だよ! 待ってくれてもいいじゃんか!」
「夜遅くまで起きてたお兄ちゃんが悪い!」
「はいはい」
俺はカバンに何もいれずにエルのところまで行った。
どうせ入学式だし、何もすること無いよな。
僕の名前はグレミー・トト。パパとママのおかげでこの学校に入学できた。
高校ではきっと僕は変わって見せるさ。
中学の頃、女の子にはふられ続け、生徒会選挙では全敗。
まるで良いとこの無かった僕だが、これからは違うのだ。
そんな僕の前に通りかかった一人のヴィーナス。
「か、かわいい…」
青い髪の女の子は、まさしく僕のストライクゾーンのど真ん中だった。
これは神様、いやヴィーナスのお導きなのかもしれない。
そして、そんな僕にチャンスボールをくれている。
彼女のポケットから、可愛らしい柄のハンカチが落ちたのだ。
これはあれだ。これを拾って彼女に渡し、彼女との仲を深めなさいという神のお導きだ。
ハンカチを拾う→自己紹介し合う→仲が深まる→付き合う→結婚という完璧な流れになりそうである。
「よ、よし!」
僕は意を決してハンカチを拾いに行こうとするが、すでにそこにハンカチは無かった。
「そこのお姉さん、これ落としましたよ」
「あら?」
「な、なんだと…」
すでにハンカチは別の男に拾われ、しかも僕のヴィーナスに渡していた。
僕の完璧な計画が…
「俺、ジュドー・アーシタってんだ。今日からここに通う1年生。これからは気を付けなよっ!」
「あらありがとう。私はルー・ルカ。2年生よ。私に目をつけるなんて、女を見る目あるわよ〜」
「ありがとさん! じゃあ俺急いでんだ、まったね!」
「ジュドー! 入学早々ナンパしてんじゃないの!!」
「しかももう一人…!」
僕のヴィーナス、ルー・ルカをナンパした男、ジュドー・アーシタにはもう一人女性がいた。
金髪の女の子で、彼女もかわいい部類に入る。
「ゆ、許さないぞジュドー・アーシタ!」
「邪魔だガキ!」
「あ、すいません」
僕が決意を新たにした時、僕に怖い人が話しかけてきたので、道を譲ってあげた。
決して怖かった訳ではない。ただその人に申し訳が無かっただけで…
なお、僕に話しかけてきたのは、学校でも有名な不良のヤザン・ゲーブルであるとは、僕はまだ知らなかった。
とりあえず、ジュドー・アーシタは絶対に許さない。
説明 | ||
宇宙暦0093.シャアはアクシズの光に包まれ意識を失った。だが、気がつくとシャアは見知らぬ世界にいた!その世界は、歴代のガンダムのキャラクターたちが学園を中心に生活している世界だったのだ!シリアス成分は少な目で、ほぼギャグのバカコメディ。キャラ崩壊なんて日常茶飯事!作品は1stなどの宇宙世紀作品を始め、平成4作品とSEEDや00などオールです。<>内に主な登場作品を記載しています。 | ||
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