恋姫†無双 ─最後の可能性─ プロローグT |
俺は一体この世界をいつまで繰り返せばいいのか────
数多の外史を渡り歩き、彼、『天の御使い』北郷一刀は何度もこの疑問を繰り返し考えていた。
彼は百を越えた時点で数えるのをやめていたが、彼が渡り歩いてきた外史の数は既に四桁をとうの昔に越えてしまっていた。
初めて外史に降り立ったとき、彼は『天の御使い』として、劉備こと桃香たちの蜀軍とともに外史を平定させた。
しかし、平定と同時に彼は、新たな外史へと飛ばされていた。
その時の彼に、蜀にいたときの記憶はなかった。
そして今度は孫策こと雪蓮のもと、呉の軍師として乱世を駆け抜け、大陸に平定をもたらした。
だが、またも彼は新たな外史へと飛ばされた。
次に降り立ったのは曹操こと華琳が率いる魏。
そして、またも彼の記憶に呉の記憶は残っていなかった。
彼は自らを省みず、運命を大きく捻じ曲げ、平定をもたらした。
その外史での彼は華琳の目の前で消えていった。
しかし、これが本当の始まりだった・・・
3つの外史から生まれた数多もの『可能性の世界』は、彼に無限の苦痛を与えた。
気がつくと彼は全ての記憶を保持できるようになっていた。
否。外史によってそうさせられていた。
何度も繰り返した。何度も何度も何度も何度も。
蜀にも行った。呉にも行った。魏にも降りた。董卓に仕えたりもした。袁紹、袁術にも下った。
西涼に落ちたこともあった。南蛮で過ごしたこともあった。公孫賛のもとへも行った。
『天の御使い』として生きたことも、『北郷一刀』として生きたこともあった。
なんども大陸を平定したし、心半ばで倒れたこともあった。
それでも、
世界は繰り返し続けた。
彼は外見こそ変わらないものの、精神年齢はとうに千を越えていた。
数千年もの繰り返しの中で、彼は圧倒的な武力と知力を身につけていた。
経験も誰よりも多く、あの呂布こと恋、夏侯惇こと春蘭、関羽こと愛紗と3人同時に戦っても
圧倒的な力で、本気を出すこともなくねじ伏せることもできるようになっていた。
それゆえに彼は苦悩した。
いくら繰り返しても、『感情』だけは変わってはくれなかった。
どれだけ人を殺しても、どんなに味方が死んでも、『恐怖』と『罪悪感』だけは心に焼き付いていった。
何度も諦めようとした。しかし、彼の頭には『ある言葉』がはっきりと刻み込まれていた。
彼、いや、『彼女』が言ったことが──────。
あとがき
どうも、暇神(ヒマジン)です。
「・・・北郷一刀です」
と、いうわけで、あとがきのコーナーなんですが・・・
あれ?一刀、お前なんか暗くね?
「いや、シリアスで始めたいのはわかるんだが・・・」
だが?
「・・・一個くらいセリフがあってもいいじゃないか・・・」
あ、あははははは・・・・
い、いや、こういうの書くの初めてだし、それに、なんかこう、な?
『ここはこれっ!』ってセリフが思いつかなくて・・・
「・・・次回は?」
ん?なにが?
「セリフ・・・」
あぁ!はいはい、ありますよ〜♪
「ホントだろうな?」
・・・ま、いつ投稿するかは未定ですがね・・・
「おぉい!ちゃんとしろよ!」
ま、まぁまぁ。というわけで・・・
次回も!
お楽しみに〜♪
「お楽しみに!」
説明 | ||
どうも!初投稿となります!暇神(ヒマジン)です! 他の方々のものを見ていたら書きたくなってしまい、勢いにまかせて書いてみました!まだ先の展開とかまったく決めてないので、不定期投稿になってしまうと思いますが、どうぞお楽しみください! |
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コメント | ||
自我が崩壊するだろこれw(Alice.Magic) 一刀は自身の罪を認めて何度も繰り返したんですか、この経験がどんな影響をもたらすのか楽しみにしています(ミドラ) 続きが楽しみですよ〜♪(本郷 刃) 自分はこういう始まりも好きです。ワクワク(rin) 幾千もの繰り返しによる精神、性格への影響が楽しみ。(アルヤ) |
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恋姫†無双 真・恋姫†無双 北郷一刀 一刀 最後の可能性 | ||
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