魔法少女リリカルなのは 平穏無事に過ごしたい
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卒園式が終わった帰り道。俺は家族で並んで帰っている。

 

俺の手には遊菜と父さんの手が繋がれている。

そうだ、この家族団欒こそ俺が求めていた生活なんだ。

 

ああ、そういえば、俺の前世のことは死ぬ瞬間しか知らないよね?皆さんは。

 

 

別に聞かなくてもいい?

あの、聞いてください。お願いします。はい。

 

 

 

 

 

俺は小さい頃に両親を亡くして、親戚を盥回しにされていたんだ。

 

どこぞの夏○さんみたいな感じだよ。あっちへ行ったりこっちへ行ったり……やっと、落ちついたのは死ぬ二年前だった。高校生になってバイトを死に物狂いでやって、スッゲーボロくて小さいアパートの一室借りて、過ごしてたんだ。

 

そういえば、友達らしい友達てそんないなかったな。バイトが忙しすぎて、遊んでる暇なんて無かったからなぁ。

せいぜいいたとしても、口煩い委員長と何かと俺と委員長の間に入って諍いを止めてた奴だけだったな。

 

…………あいつら、元気にやってるよな。

 

 

ああっと、暗くなってしまいました。

 

まあ、そんな程度の、よくある悲劇的な設定みたいな人生を歩いただけです。

 

「んっ?どうした悠樹。顔色が悪いぞ」

 

どうやら、顔にまで出ているみたいです。

我ながら情けない。

過去の事なのに、今の幸せな自分に関係のないはずなのに……いや、だからこそ、余計に恐いのか?

また、失ってしまうのが……。

 

父さんが急に手を上げて、

 

「悠樹、何を考えているかはわからんが……」

 

俺の頭を撫でてくる。

びっくりした俺は、父さんを見上げる。

父さんは俺の方を向き、視線を合わせる。

 

「みんな、お前の味方だ。

何を迷ってるか、何て野暮なことは聞かない。

お前は妙に大人びているからな。

そんな必要も無いだろう。まあ、それはそれで、親としては失格なんだろうがな」

 

父さんは笑いながら、更にごしごしと頭を撫でる。

それを母さんは微笑みながら見ていて、遊菜は「私も〜」と強請っていた。

 

ああ、幸せだ。

 

「ありがとう、父さん。母さん」

 

俺はにっこりと笑った。

 

家族とはこんなに温かい物なんだ。

家族を知らない俺には、酷く遠くに感じていた物だったけど……。

今は、こうして、手の届く範囲にある。

 

ああ、平穏というのはやはり素晴らしい。

俺は、この家族が変わらないまま、平和な人生を過ごしたい。

そう、心から思えた。

 

 

 

 

だからこそ、次の言葉には唖然とした

 

「ねえ、仁さん。本当にミッドに引っ越すの?」

 

Why?(何故?)

 

「仕方がない。ちょうどいいタイミングなんだ。

あっちに行かないとならない仕事があったんだし、悠樹と遊菜のデバイスも鳥に行かねばならん。

なあに、こっちには二年もあれば、戻れるさ。

私もあちらにはあまりいたくは無いしね」

 

What do you mean?(どういう意味?)

 

「……わかってるわ。

ただ、桃子に別れを告げないのは、なんとなく、罪悪感があってね」

「なに。士郎も桃子も許してくれるだろう。

だが、なのはちゃんに会わせてやれなかったのは残念だ」

 

I cannot understand why my parents are talking about.(両親の言っている事が理解できません)

 

「まあ、後の事は後で考えよう。

さあ、引越しの準備はできているから帰ろう」

「もう……問題の先送りはあまり感心しないわよ」

「引越し?良いこと?楽しい?」

「さあ?

ここを離れるけど、寂しくは無いか?」

 

それは、事前に聞くことだと思いますよ。父さん。

 

えっ?英語はどうしたって?

そんな風に喋ってましたっけ?

俺自身、わけがわからないよ状態だったのでほとんど反応が無意識だったんですけど……。

「う〜ん。私はだいじょーぶ!

パパとママと悠にいがいれば、ヘーキ」

「悠くんは?」

「俺!?俺も大丈夫だけど……」

 

というか、この状況で拒否はできますまい。

 

父さん、母さんはほっとした表情をしていますけど……案外自己中心的だったのかな?

 

「良かったよ。管理局の友人たちが『デバイスを早く直しに来てくれ!』なんて、言う物だったからね。

しかも、今日」

「あら……そうだったの。

それは、まあ、O☆HA☆NA☆SHI☆しなくちゃね」

 

お話しではなく、O☆HA☆NA☆SHI☆ですか。

 

まあ、自分の親が自己中だったというわけではないことがわかったから良い、のか?

 

「さて、帰ったら転移ポートからミッドに行こうか」

「ええ」

「引越し、引越し〜!」

「う、うん!」

 

拝啓、皆様。

朝霧悠樹、現在五歳。

ミッドチルドに行くことになったみたいです。

 

理由はわかってるけど、俺はあえてこう言おう。

 

どうしてこうなった?

 

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ウィーグ(以下、ウ)「俺からも言おう!どうしてこうなった?」

 

悠樹(以下、悠)「作者さん。少しは考えて投稿しやがれ!」

 

ウ「すいませんでした!」

 

悠「はあ、しおらしくなんなよ。これじゃあ、怒るに怒れないじゃん。

  えっと、皆様。このような駄文読んで下さり、感謝の極みです。できれば、この堕作者を見

  捨てないでくださいませんでしょうか?」

 

ウ「お願いいたします」

 

悠「それと、これからはこんな風に登場キャラと作者が絡みながら次回の予告をしていきますので

  これから、よろしくお願いします」

 

ウ「お願いいたします」

 

悠「それじゃあ、次回は……」

 

ウ「海鳴市を離れ、ミッドに降り立つ悠樹。

  そこで出会うのは、相棒と恩師。

  ミッドでの生活は彼をどう変化させるのか?」

 

悠「変化したら、平穏無事に生きたいと思わないんじゃないのか?」

 

ウ「次回からミッド修練編〜背負いしは、世界蛇の因果〜」

 

悠「この次回予告は嘘100%でお送りしております」

 

ウ「それでは、」

 

ウ&悠「また次回!」

説明
急展開の第二話です。
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コメント
ありがとうございます!(ウィーグ)
これから見させてもらいますね〜。(神薙)
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魔法少女リリカルなのは 転生 ご都合主義アリ モブを目指せ…… 

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