リリカルなのは 〜勇気の魔導師と電子の獣〜 |
「ここまでくればいいだろう」
フェイトを抱えあの場から離脱した太一は町全体を見渡せる丘まで来た。すると
「た、太一。そのそろそろ降ろしてくれないかな?わ、私は大丈夫だから///」
顔を真っ赤にしたフェイトが太一に言った
「おおぅ、悪い悪い」
太一はフェイトをベンチに座らせると、BJを解き着ていた服の袖を破いた
「な、何してるの?」
太一の行動が解らず聞くと
「腕から血が出てるぞ、応急処置するから腕を前に出してくれ」
「こ、これぐらいなら大丈夫だよ」
「駄目だ」
太一は破いたコートで傷口を縛った
「これでいいだろう。本格的な治療は帰ってからやりな」
応急処置が終わった太一がそういうと
「ねぇ、太一」
「うん?」
「どうして助けてくれたの?」
「友達を助けるのに理由がいるのか?」
「とも・・だち?」
「少なくとも俺はそう思ってるぜ。それと・・・」
「きゃん!?」
太一はフェイトの額にデコピンを喰らわした
「無茶した罰だ」
そして、フェイトの髪を撫でた後、フェイトを迎えに来たアルフとブイモンにフェイトを渡し、家に戻った
家に戻ったとき、袖が破いたことがはやてにばれ、説教を喰らったのは余談だが
「つまり管理局ってのは、次元を守る警察みたいなものなんだな、なのはちゃん」
『はい、そう言ってました』
太一はなのはと電話で話していた。内容は勿論いなくなった後の話である
「・・・それにしてもみょうだな」
『何がですか?』
太一の発言に疑問を感じたのかなのはが聞いてきた
「そのクロノだっけか?そいつはジュエルシードは危険なもので一般人である俺達が回収する必要はないと言った。だが、その母親は後日話をしようと言った。・・・矛盾してないか?」
『・・・・言われて見れば』
「何故また話をしないといけないのか?理由は恐らく俺達を戦力に加えようとするためだろう。多分なのはちゃんを見て、こういっておけば協力してくれると思ったんじゃないのかな」
太一の言葉を聞き、なのは思うところがあったのか黙ってしまった
「・・・・話をするんだろう?その時は俺も一緒に行く。話は俺に任せてくれ」
『は、はい』
なのはとの電話が終わった後、太一はある場所に連絡を入れた
そして、それから数日後
「初めまして、八神太一です」
「アースラ艦長リンディ・ハラオウンです。よろしくね太一君」
「よろしくお願いします」
太一とリンディは握手をした
「ここに来たと言うことは私達と話をするって事でいいのかしら?」
「ええ。なのはちゃんから大体のことは聞きましたからね」
「それで、話し合いの結果はどうなったのかしら」
リンディが聞くと
「話し合いの結果・・・・俺達はあなた達には協力しません」
「っ!?」
太一の言葉を聞いてリンディが驚いた表情をしたが、直ぐに元の表情に戻した
『(太一の言うとおりだね)』
「(だろ?)」
「理由を聞いてもいいかしら?」
「理由も何も、ジュエルシードは危険な物らしいですから。俺達一般人が協力する必要はないはずですよ。・・・・・・それと、あてが外れて残念ですね」
笑ってそう言うと
「どういうことだ!?」
後ろにいたクロノが聞いてきた
「・・・危険な物を回収するのに俺達は必要じゃない。なら、何で話し合いをする必要があるんだ?答えは簡単だ、誘導して俺達をそっちの戦力にすること」
「な、母さん・・・いえ、艦長!彼の言った事は本当ですか!!」
「・・・・・」
「無言ってことは正解見たいですね。それじゃ俺は失礼させてもらいますよ」
太一は椅子から立ち上がりその場を離れようとした
「待って頂戴」
その時、リンディが待ったをかけた
「貴方の言う通り、貴方となのはちゃんを私達に協力させようとしたことは事実です、それは謝ります。でも、それはこの事件を早く解決させるためだったの。・・・・それは解って頂戴」
「・・・・・まぁ、俺も早く終わらせたいですからね、協力しましょうか。・・・だけど、命令を聞く気はありませんからね、そこを忘れないで下さいよ」
「ええ、解ったわ」
こうして、太一となのはは事件早期解決の為、時空管理局と手を結んだ?
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第10話 | ||
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コメント | ||
コメントありがとうございます。デジモンも混ぜ合わせたので少しずつ書き直していたら時間が掛かってしまいましたよ。(白の牙) 久しぶりの太一主人公小説更新ですね〜刹那君の方もかっこいいのでどちらも楽しみにしてます(ドラグ) |
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