IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode55 無理をした結果

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・う、うぅ・・・」

 

そして隼人はゆっくりと目を覚ました。

 

 

「・・・ここは・・」

 

 

 

 

『医務室です』

 

「・・・・」

 

そして隼人は声がした右側を見るとそこにはリインフォースがイスに座っていた。

 

「リイン・・・・何があったんだ」

 

『戦いの後、あなたは気を失いました』

 

「・・そうか・・・。それで、亡国機業はどうなった?」

 

『隼人が気を失った後に亡国機業は撤退しました。被害は最小限に留められているようです』

 

「・・・・・」

 

『隼人・・・』

 

 

 

「そういえば・・・もう完全に実体化したんだよな」

 

『え?は、はい』

 

「そういや、実体化に何かデメリットなんかあるのか」

 

『えぇ・・・一応』

 

「どういったものだ?」

 

 

『・・完全な実体化によって、戦闘を行うことは可能になり、あなたから広範囲に離れて行動することができるようになったのですが・・・・・以前のように量子化することができなくなってしまっています』

 

「・・・・・」

 

『つまり・・・今後実体化したままとなります』

 

「厄介なことだな・・・これじゃお前の存在が他のやつに―――」

 

 

 

『その心配はありません』

 

「ん?」

 

『あなたが気を失った後、他の人たちに私の存在が知られてしまったので』

 

「・・どういうことだ?」

 

『最初は織斑先生と輝春さんに隼人を助けたところを見つかって、その後おなじみのメンバーに見られたので』

 

「おなじみのメンバー・・・・。分かりやすい例えだ」

 

『最初は警戒されていましたが、もうすっかり警戒されなくなりました』

 

「そうか・・・。なら一安心だな・・・・・・ん?」

 

そして隼人はある事に気が付く。

 

「なぁリイン。俺が気を失ってどのくらい経つ?」

 

『ちょうど五日です。みなさん御心配されていました』

 

「ま、丸五日も!?俺そんなに寝ていたのか!?」

 

『は、はい』

 

「・・どおりでなんか腹が空くわけだ」

 

すると腹の虫が鳴る。

 

『突っ込むところ間違っているような気が・・・』

 

「冗談さ。まぁ腹が減っているのは事実だがな」

 

 

『そうですか・・・』

 

 

 

 

(・・・・・・)

 

リインフォースはその隼人の姿を見て複雑であった。

 

(・・こんなにも楽しそうにしているのに・・・これでも感情が抜けている・・・)

 

 

 

 

 

「なぁリイン」

 

『な、なんでしょうか?』

 

「バンシィはどこだ?」

 

『あぁ・・バンシィでしたらそちらに』

 

と、リインフォースの指す方を見ると、ベッドの隣にある台の上にバンシィの待機状態であるドッグタグが置かれていた。

 

 

「・・・バンシィ」

 

そして隼人は傷だらけのバンシィを手に取る。

 

 

 

『検査の結果ですが・・・駆動系のほとんどがやられて装甲も大半が消失。システムにも大きく不具合が生じているようです。事実上大破に近い損傷を受けているようです』

 

「そうか・・・」

 

『自己修復機能があるのである程度調べられたら返却されました。ですがしばらくの間使用はできないそうです』

 

「・・・・・・・」

 

『あとバンシィのデータは取られなかったのですが、その他のデータが抜き取られていました』

 

「・・・あの拘束具か・・・・。何のデータだ?」

 

『それが・・・・1、5ガンダムのデータを丸ごと』

 

「1、5ガンダムのデータが?」

 

『えぇ』

 

「・・・・・・」

 

『それによって1、5ガンダムはもう・・・』

 

 

「・・・・・」

 

 

 

 

《I noticed or master ...(気が付きましたか・・・マスター)》

 

そしてバンシィが隼人に声を掛ける。

 

「バンシィ・・・」

 

 

《How about the feeling?(気分はどうですか?)》

 

「あぁ・・。いい方だな」

 

《そうですか》

 

 

 

「・・すまないな・・・バンシィ。何も考えずに戦ってお前をこんなにボロボロにしてしまって・・・」

 

《No. It is my inadequacy which was not able to meet the expectation of the master(いいえ。マスターの期待に応える事ができなかった私の力不足です)》

 

「・・・・・」

 

 

 

 

『それと、昨日バンシィからこれが・・・』

 

そしてリインフォースは隼人にあるものを見せた。

 

「これは・・・」

 

隼人はリインフォースからそれを受け取る。

 

それは青いフレームを持つ腕時計であり、フレームの側面には小さくAGEと刻まれていた。

 

《While a master lost mind, I completed it(マスターが気を失っている間に私が完成させました)》

 

 

「まさかお前が・・・AGE-3を完成させたのか?」

 

《Yes(はい)》

 

「・・・・・・」

 

 

 

『私もできる範囲で手伝いをしました。調整はバンシィがしてくれたので恐らくすぐに使える状態かと』

 

 

 

「・・・そうか」

 

 

 

 

 

 

「・・なぁリイン」

 

『なんでしょうか?』

 

「・・・先生達には・・・ティアのことは言ったのか」

 

 

 

『・・・言っていません。恐らくあなたは「この事を言うな」と言うと思いましたから』

 

「・・そう言ってもらえると助かる。それで、学園側じゃティアはどうなっているんだ」

 

『ティアさんは本国に呼び戻されて休学になったとされているようです。スパイであることは誰にも知られていません』

 

「そうか・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

『・・・ティアさんのことを考えているのですか?』

 

「・・・やっぱり分かるか」

 

『大体は・・・』

 

「そうか・・・」

 

 

 

『やはり・・怒っているのですか?』

 

 

 

「・・・それもある・・。けど、そうじゃない」

 

『・・?』

 

「あいつ・・・何か俺にを伝えようとしていた。けど密かに仲間がいたことに気づいて結局何も言わなかったけど」

 

『・・・・・』

 

「・・あんなにティアは言っていたけど・・・たぶん本心じゃないと思う。恨んでいるのは事実だろうがな」

 

『なぜそう言い切れるのですか?』

 

「・・あいつの声・・・少しばかり震えていたんだ・・。怒りからじゃない・・・何か別の意味で・・」

 

『・・・・』

 

「あいつには何か事情があるはずだ。亡国機業に入っているにもわけがあるはず・・・・・俺はそう信じたい」

 

『・・・隼人』

 

「それに、あいつから戦闘中に説教を受けるとは思っていなかったな」

 

『え?』

 

「・・・非情が足りない、か・・・。そうかもしれないな」

 

『・・・・・』

 

「確かに最近仲間達に甘くしているような気がする・・・。それにある程度厳しくしていると言っても、千冬さんほどはないけどな」

 

『・・・・・』

 

「・・・非情にならないと更に強くはなれない・・・そういうことなんだろうな」

 

『しかし・・・それが決定論とは限りません。あまり深く考えない方が』

 

「分かっている。ほどほどにやるさ」

 

『・・・・』

 

「・・・あの時の二の舞はごめんだからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃・・・・・・

 

 

 

 

「それで、どうだったかい?」

 

「それが・・・ギラーガは見つかったのですが・・・肝心のベータだけが居ませんでした」

 

と、白衣を着た男性にジアスは報告する。

 

「そうか・・。それは困ったねぇ」

 

と、男性は顎に手を当てる。

 

 

「それで、どうするのですかドクター?」

 

と、シスターが男性に聞く。

 

ISを纏っていたので分からなかったが、茶髪のツインテールに黄色い瞳をしており、メガネを掛けていた。胸元には『W』と刻まれたプレートが付けられていた。

 

「このまま放っておくわけにはいかんのだろ?」

 

と、リアスが男性に言う。

 

ISを纏っていたので分からなかったが、腰の位置まで伸びた銀髪が特徴的であり、右目には眼帯をしており、露出している左目の瞳の色は赤。しかしよく見るとこの場にいる者の中で最も背丈が低かった。そして胸元には『X』と刻まれたプレートが付けられていた。

 

「もちろんだよ、リアス。ベータは私の最高傑作だ。できれば無くしたくないのでね」

 

「それだったら早く探しに行こうぜ!ただでさえべー姉かなり損傷を受けていたんだからよ!」

 

と、ツヴァイクが必死に言う。

 

ショートヘアーのオレンジをしており瞳の色はパープル。背丈はリアスと同じぐらいで、胸元には『Z』と刻まれたプレートを付けられていた。

 

「でも居場所が分からないと探しようが無いよ。そうでしょドクター?」

 

と、アインスがツヴァイクを宥めてドクターに聞く。

 

容姿はツヴァイクと瓜二つであるが、ツヴァイクと比べると少し穏やかな感じがしていた。胸元には『Y』と刻まれたプレートが付けられていた。

 

「その通りだよ。それにベータのビーコンが損傷しているようでね、居場所は分からないんだ」

 

「うぅ・・・・」

 

「・・仕方が無いよ。ただでさえ私たちは簡単に動くことができないんだから」

 

「アインスの言うとおりだな。それにお前のISは破損しているだろ」

 

「・・だ、だけどよぉ・・」

 

それでもツヴァイクは食い下がる。

 

「心配ない。君たち戦闘機人には自己修復ナノマシンを入れている。それほど損傷が深くなければ数日で治る」

 

「・・・・・」

 

「しかし連中の手に渡るというのも癪に障る。捜索は亡国機業のメンバーに任せよう」

 

「・・・・・」

 

「その間に私は残りの娘達の調整を行おう。シスター、手伝ってくれるかい」

 

「もちろんですわ♪」

 

そうして話し合いが終わり、解散となった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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コメント
若干の説明が入って処理オチから復活したかと思いきや、矢張りキャラの多さにまた処理オチwww バンシィが修復される迄の間使われるであろうAGE3に期待。AGE史上、初の乗り捨て期待になってしまい。最終決戦へは出ない上、AGE1みたいに改良される事も無いし。「てか、フリット。お前、AGE3乗った方がいいんじゃね? 性能は明らかに3の方が上だし!」って思ってます。(jon/doe)
ナニコレ………。(匿名希望)
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バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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