魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー高町なのはの娘ー |
バルダの模擬戦&おとぎ話を終えて数日…バルダは実に晴れやかだった。
人間じゃない自分を受け入れてくれた機動六課の人達の優しさにより、唯一の不安が解消されたからである。故に笑うことが増えたのだ。その事については六課の面々も嬉しそうだった。そして今はフォワード陣と共になのはの教導を受けている所である。
「バルダ!今そっちに行ったよ!」
ガジェットを追いかけていたスバルが、バルダに言った。
「了解!はああっ!Break down!!」
そしてバルダは待ってましたと言わんばかりにガジェットに向かって行き、無数の突きを放つミリオンスタッブをガジェットにくらわせ、破壊した。
「うん、いいね。それじゃあこれで朝の訓練は終わりにして…朝ご飯にしよっか!」
その様子を見届けたなのはは皆にそう言った。
「「はい!!」」
こうして訓練を終え、バルダ達は朝食をとるため食堂に行った。後にバルダはスバルとエリオの食事という名の大食い合戦を目撃する事になる。
――――食堂―――――
「すげー…見る見るうちに食いもんが亡くなっていく」
「字が違うわよバルダ」
「バルダ君…これ、いつもの事だから」
スバルとエリオの食事の量と食う速さにただ呆れるバルダ。もう慣れましたと言わんばかりのティアナとキャロはバルダに同情(?)する。一方のスバルとエリオは…
「エリオ、もう一皿行っちゃう!?(もぐもぐ)」
「いいですね。行きましょう!!(もぐもぐ)」
「ってまだ食うんかい!!」
食堂にバルダの叫び声が響き渡った。
「はーいそれじゃあ今日の訓練はここまで。後はみんなオフシフトだから各自自由!みんないい動きだったよ!!」
「まあバルダは目を見張る成長スピードだが…お前ら、せいぜいこいつに抜かれないようにな」
「「「は、はい!!」」」
「にゃはは…ひょっとすると私達も危ういかもね」
「あ、あははは……」
皆がそう言っているが、当のバルダはただ笑うしかなかった。
そんな感じで訓練を終え、バルダが隊舎に戻る時 、
「さて、昼からはオフシフトだしなにしようか…「きゃ!」っ〜〜何だ一体…ん?女の子?」
「ふぇ…」
小さな女の子とぶつかってしまって女の子は転んでしまい、一瞬きょとんとしたがすぐに泣きそうになる。
「(う…どうすりゃいいんだ?)」
それにオロオロするバルダ。そこに助け舟がやって来る。
「あれ?どうしたの?バルダ、ヴィヴィオ」
ヴィヴィオと呼ばれる少女の母親となったなのはだった。
「うぇ…う…ママぁ」
ヴィヴィオは目をウルウルさせてなのはを見る。
「(ってママ!?…ああ、フェイトさんがなのはさんが小さな子供を養子にしてたって言ってたな)」
バルダが少々驚いていた矢先になのはが、
「ヴィヴィオ、ママここにいるから頑張って立ってみようか」
と、少々スパルタ気味なことを言っていた。
だがヴィヴィオは更に泣きそうになる。
「なのはさん、だめだよ。この子はまだ小さいんだから」
これを見かねたバルダがヴィヴィオを立たせ、そしてホコリを払う。
「大丈夫かい?俺はバルダっていうんだ。後さっきぶつかってごめんな?」
「バルダお兄ちゃん?」
「ああ、そうだよ。ってお兄ちゃん!?」
まさかお兄ちゃんという単語がでるとは思わなかったらしく、驚くバルダ。
「もう、フェイトちゃんにも言われたけど甘いよ〜。にしてもヴィヴィオ、お兄ちゃん欲しかったの?」
「うん♪」
「え?えええ!?」
それにバルダはまたオロオロする。そしてヴィヴィオが「ダメ?」とこちらを見ている。
『なのはさんこれはどうしたら……』
念話で話しかけるが
『ごめん、私からも頼めないかな?』
とトドメをさされた。
「はぁ、わかったよ…いいよ、俺で良ければお兄ちゃんで」
するとヴィヴィオの表情がぱあっと一気に明るくなった。
「バルダお兄ちゃん♪」
その後、言うまでもなくヴィヴィオの相手をしたバルダであった。
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十話目です。 | ||
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