B★RIS――ブラック★ロックインフィニット・ストラトス――転生して一夏の兄になった一人の男の娘の物語 |
第七話 白vs青 黒vs青
時は流れ月曜日、決闘の日です。
え?話の展開が早すぎる?勘弁してあげてください。作者の都合上こうなってしまうんです。
今居る場所はISの発進デッキです。
「なぁ、箒。」
「何だ?」
「ISのことを教えてくれるって話だったよな?「フン」目を逸らすな!1週間、剣道の稽古しかしなかったじゃないか。」
「し、仕方がないだろう。お前のISはまだ届いてないのだから。」
「ISが無くても、知識とか基本的な事とかあるだろ!」
「フン」
「だから目を逸らすな!!」
「クスッ・・・。」
そんなやり取りを見てついつい笑ってしまう。2人には気づかれていないようだ。
『織斑君!?織斑君!?織斑君!?』
上にある通信室から山田先生の通信が聞こえてくる。やっと届いたかな?
『来ました!織斑兄弟の専用IS!』
『織斑、すぐに準備をしろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番で物にしろ。』
山田先生の後に、織斑先生がそう言い終るや否や、横にあったシャッターが開いた。
そのシャッターの先にあったのは白く、武骨なフォルムが特徴のISと――――――――――
きれいに折りたたまれた黒い服が置いてあった。
『これが、織斑君達の専用IS[白式]と[ブラック★ロックシューター]です!』
ちょっと待った!何でここにB★RSが!?しかもISって!?訳が分からなくなってきた・・・。
しかもB★RSってことは見た目は女性用水着みたいなんだよね・・・?
「えっと・・・。僕の専用機はこの白い奴ですよね?早く初期k『違う。白式は織斑一夏の専用機だ。千夏の専用機は[ブラック★ロックシューター]・・・。黒い方のISだ。』・・・そうですか。」
『時間が無い。早くしろ。((初期化|フォーマット))と((最適化|フィッティング))は実戦でやれ。』
「「はい。」」
仕方が無い。これからよろしくね?ブラック★ロックシューター。
僕は((IS|服))を装着する。装着って言っても普通に服を着る感じだけどね。
あ・・・。
「織斑先生・・・これも着けなきゃ駄目ですか・・・?」
『当たり前だ。早くしろ。先ほども言ったが時間が無い。』
・・・ですよね〜。僕は渋々ISスーツの上半分を脱ぎ、女性用水着に酷似した・・・・・・ビキニのようなものを着けようとする。って着けれない!?
「ごめん。箒、これ後ろで結んでくれない?」
背中に手が届かない所為で上手く結べない。
「あぁ、分かった。そっち向いててくれ。」
と言って紐を後ろで結んでくれる箒、やさしいなぁ。
「ホラ、終わったぞ。」
「ん、ありがとう。」
ん?どうしたんだろ?皆顔が赤いけど、大丈夫?
一夏も装着は終わったようだ。
『セシリアさんのISは[ブルー・ティアーズ]、遠距離射撃型のISです。』
「ブルー・ティアーズ・・・・・・。」
一夏がそう独語するように呟く。最初に戦うのは恐らく一夏だろう。
「箒、千夏兄、」
「な、何だ?」「ん?何?」
「行って来る。」
一夏も大分逞しく見えてきたなぁ。
「あぁ、勝って来い。」
「行ってらっしゃい。頑張ってね?」
「おう!」
そう言い、一夏は出撃していった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
結果は原作と同じ。一夏が30分くらい逃げ回っててオルコットのミサイルでやられたと思ったら((一次移行|ファーストシフト))。零落白夜で逆転すると思ったらエネルギー切れで負けた。一夏、ドンマイ。
ちなみに僕のB★RSはもう一次移行は終了している。
「うー。負けたぁ・・・。」
「安心して一夏。仇は僕がとるから。」
「お、おう。任せた。」
任された!
『次の試合は1時間後に行う。それまで、解散!』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1時間後。今度は僕の試合だ。
モニターには青空に浮かぶ一つの機影・・・。ブルー・ティアーズが映っている。
「それじゃぁ、行ってくるね。」
一夏と箒が何か言っていたが僕の耳には入らなかった。今はやるべきことをやる。それだけだ。
「あら?貴方も逃げずに来ましt・・・何ですのそのISは!」
僕が出撃した瞬間、オルコットがいきなりそんなこと言ってきた。
「これが僕のISだよ。言っておくけど僕に女装趣味なんて無いからね?」
一応こう言っておかないと誤解されそうだ。
『それでは両者。試合を開始してください。』
アナウンスが入る。今から戦闘開始だ。
「一応、貴方にもチャンスをあげますわ。」
「チャンス?」
「|私《わたくし》が一方的な勝利を得るのは確実。今ここで謝るというのなら、許してあげないことも無くってよ?」
僕はオルコットを静かに睨み続ける。
「もう忘れたの?君、全力でかかって来いって言ったじゃん。それに、僕も負ける気はないからね。」
「そう・・・なら」
ISの画面に[警告 敵IS射撃体勢に移行]と表示される。来るか・・・。
「貴方もここで、お別れですわね!」
瞬間、オルコットのISの武器・・・・『スターライトmkV』からレーザーが放たれる。そのレーザーは僕を正確に捉えていた。
「・・・」
しかし僕も当たる気なんて無い。右足を軸にし、体を約90度回転させ、それを回避する。
「まだまだ参りますわよ!!」
オルコットはレーザーを次々に放つ。しかしそれを全て最小限の動きで避けていく。そろそろ反撃しようかな。
左手を空に突き上げ、武器を展開する。展開するのに多少時間がかかり、僕の左手に現れたのは巨大で異型な武器『★ rock cannon』だ。僕はロックキャノンから次々に弾丸・・・岩を放っていく。その数、10発。それは全てオルコットに命中した。
「くっ!やりますわね。しかし、これはどうですか!?」
そう言い、次に放ってきたのは遠隔操作兵器、『ブルー・ティアーズ』だ。
BTは四方八方からレーザーを放ってくる。しかし・・・
「甘い!」
それを全て回避する。そのくらいの攻撃、装甲を軽くしたことにより機動性を大幅に上げたこの機体に当たる筈がない!
今度はこっちの番だ。単一仕様能力である『アグレッサー』を発動させ、さらに((瞬間加速|イグニッションブースト))で背後に回り、エネルギーをチャージする。オルコットは僕を見失ったようだ。
5秒後、エネルギーのチャージが完了する。
「何処に、何処に行きましたの!?」
必死になってオルコットが僕を探している。何これ面白い。
「後ろだよ。」
そういった瞬間、僕はチャージしたエネルギーで『バーストショット』を放つ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(何故!何故当たりませんの!?)
セシリアは動揺していた。目の前の男がこれほどの実力とは思ってもいなかったのだ。
スターライトから放つビームも、BTから放つビームも全て避けられる。
動揺しつつも射撃を止めないのはやはりプライドと言うものがあるのだろう。
と、不意に彼の姿が消えた。
一瞬思考が止まるも、すぐに彼を探す。
「何処に、何処に行きましたの!?」
普通はそういっても出てこない。そう、それが普通だ
しかし彼は―――――普通ではなかった。
「後ろだよ。」
そう聞こえた時には、背中に衝撃と苦痛が走っていた。
痛みに耐えながらもセシリアは後ろを振り向く。そこには・・・・・・
左目に青い炎を宿す千夏が居た。
セシリアは呆然としていた。
男が、今まで散々罵ってきた男がこれほどまで強いとは思っていなかった。
セシリアが我に返ったときには、トドメの一発がセシリアを打ち抜いていた。
暫くの静寂、だがその静寂も一瞬。すぐに千夏の勝利を知らせるアナウンスが流れ、試合は終了した。
説明 | ||
遅れを取り戻すため連投します。 ご迷惑をかけ申し訳ございません。 |
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