B★RIS――ブラック★ロックインフィニット・ストラトス――転生して一夏の兄になった一人の男の娘の物語 |
第八話 戦闘終了!一夏の反省会
『試合終了。勝者、織斑千夏』
僕の勝利を伝えるアナウンスが流れる。
勝った。たった2回しか起動させたことのないISで代表候補生に勝った。
「さてっと、そろそろ帰ろうかな。」
ずっと此処に浮遊してるのはどうかと思うし、早く帰って機体の調整でもしようかな。
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「やったな千夏兄!どうしてあんなの避けれたんだ?」
「勘。」
ビットに戻った僕を迎えたのは一夏。僕はISを解除しながらそう返事をする。たったの2回ISを起動しただけであそこまでやれるのもすごいと思うけどね。あ、僕倒したのか。
「あれ?そういえば俺、何で負けちゃったんだ?」
「バリア無効化攻撃を使ったからだ。武器の特性を考えずに戦うからああなる。」
いや織斑先生・・・。一夏が専用機もらったの今日ですよ?そんな数分で武器の特性なんて覚えられるわけないでしょう・・・。
そして山田先生、何後ろでずっと頷いてんですか・・・。
「バリア無効化・・・?」
「相手のバリアを切り裂いて期待に直接ダメージを与える、((雪片|ゆきひら))の特殊能力。これは自分のシールドエネルギーも攻撃に添加する機能で、織斑先生が第1回モンド・グロッソで優勝できたのもこの能力によるところが大きいらしいよ。」
「そうか、それで白式のシールドエネルギー残量がいきなり0に・・・。」
そういうこと。まぁ特性をわかっていなかったから負けちゃったんだよね。次からはもうちょっとよくなるかな?
「ISの戦いは、シールドエネルギーの残量が0になったら負けになります。バリア無効化攻撃は、自分のシールドと引き換えに相手にダメージを負わせる、言わば、諸刃の剣ですね。」
「つまり、お前の機体は欠陥機だ。」
ヒドっ!そこまで言いますか普通!?
「欠陥機!?」
「言い方が悪かったな。ISはそもそも完成していないのだから、欠陥も何もない。お前達の機体は、他の機体よりもちょっと攻撃特化になっているということだ。」
へぇ。僕の機体も攻撃特化なのか。・・・あ、そうだ、これだけ聞いておこう。
「あの、先生。どうして僕の機体『ブラック★ロックシューター』には装甲がついていないんですか?ちょっとでも攻撃があたればかなりエネルギーが減ると思うんですけど。しかもこの服、妙に露出度高くないですか?」
これから出てくる原作キャラの専用機には火力が半端ない機体があるからなぁ・・・。
「あぁ、それは製作者の趣味だ。」
おい製作者。ちょっと出て来い。一度O☆HA☆NA☆SIする必要がある。
「ISは今待機状態になっていますけど、織斑君達が呼び出せばすぐに展開できます。規則があるので、ちゃんと呼んでおいてくださいね。」
そう言って山田先生は僕と一夏に分厚い本を渡す。これ一夏覚え切れるかな?僕は余裕だけど。
・・・あ、無理っぽい。一夏冷や汗掻いてる。
「それじゃ僕はそろそろ帰りますね。」
「あぁ待て。データを取るためにもう一度試合を行う。今度は織斑、お前達で戦え。」
聞いてないぞっ!織斑先生!原作でそんなシーン無かったよね?あ、僕がこの世界に介入したからこうなったのか。
「え?千夏兄と戦うのか?勝てる気がしないんだが・・・。」
「まぁまぁ、死ぬことは無いんだし。全力でやらせてもらうよ?」
「ちょっとは手加減してくれ!」
一夏の顔が引きつってるけどまあいいでしょ。
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ところ変わってさっきと反対側のビット。今ここにいるのは僕と織斑先生。何で先生ここにいるの?
「えっと・・・何で織斑先生ここにいるんですか?」
「気にするな。早く準備をしろ。」
いや気にするんですけど?まぁいいか。
僕はB★RSを展開し、カタパルトに乗る。足の大きさが合っていないが気にしない気にしない。気にしたら負けである。
あ、出撃するときカッコつけてみようかな?
「ブラック★ロックシューター、織斑千夏、行きます!」
そういった瞬間。カタパルトが動き、僕をアリーナへ放り投げる。空中で体勢を整えてると一夏も出てきた。
「じゃ、始めようか?」
「お、おう。手加減してくれるよな?」
「しない☆」
手加減なんてしたら僕が負けるだろうが。
早速僕はロックキャノンを展開して連射する。当然一夏は避けようとするが避けきれず、数発当たる。
「まだまだ、狙い撃つ!」
今度はチャージショットを放つ。これも一夏は避けきれないが、そんなこと気にしないように僕のほうに突っ込んでくる。
「もらったぁぁ!」
何を?と言った後、近接戦闘用武装―――――((Black blade|ブラック ブレード))を展開し、雪平を受け止め、弾き返す。
「目標を駆逐する!」
「ちょ!?駆逐って!え!?」
【駆逐】 敵などを追い払うこと。 例文「悪貨は良貨を―する」「敵を−する」等
って解説してる場合じゃないね。早く決着つけちゃおう。
次々と白式を切り刻んでいく。一夏は体制を立て直そうとするが、何故か反撃はしてこない。何で?
作者の解説。 このとき千夏は不気味な笑顔を作っており、一夏はそれに怯えているのであった。
トドメと言わんばかりにロックキャノンを構え、エネルギーをチャージする。ゼロ距離でバーストショット食らったらエネルギーの減りが半端ないだろうなぁ・・・。
「ちょ!?この距離でキャノン砲って!?」
聞こえない聞こえない。ゼロ距離でキャノン砲に怯える人の声なんて聞こえない。
「・・・ファイア!」
掛け声と同時にバーストショットが放たれる。勿論それをゼロ距離で直撃した白式のエネルギーはゼロになる。ごめんね一夏。僕の勝ちだ。
『試合終了。勝者、織斑千夏。』
今日で2回目となる僕の勝利を伝えるアナウンス。
「ひどいな千夏兄!あの距離でキャノン砲ぶっ放すって!」
「それも戦い方のひとつだよ。それに、何であの時反撃してこなかったの?」
「う・・・それは言ったらボコボこにされそうだから言わないでおく。」
何で?ま、いっか。帰ろう。
そうしてデータ取りが目的の試合も、僕の勝利で幕を閉じた。
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