IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode58 名前

 

 

 

 

そして二日後・・・・・

 

 

 

 

「さてと・・・・やるか」

 

そして隼人は第六アリーナのピットにやってきて、AGE-3を展開した。

 

しかしその姿は以前とは大きく異なっていた。

 

 

 

胴体と頭部は同じであったが、両腕と下半身が別パーツに換装されており色も青から赤に変わって両肩の後部にはブースターユニットが搭載されていた。そして両足も少しばかり太くなっているが、ノーマルには無いブースターが追加されているので機動力はかなり向上している。そして右腕には細く長い砲身を持つ赤いロングライフル『シグマシスロングキャノン』を装備していた。

 

(AGE-3オービタル・・・・。こいつには慣れておかないとな)

 

そしてPICを起動させて少し宙に浮くとオービタルのつま先が下を向き、アリーナ内に入っていく・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

その頃シャルロットは敷地内を歩き回っていた。

 

 

 

「・・・・・」

 

そしてキョロキョロと辺りを見ながら歩いている。

 

 

 

 

「どうしたんだ?シャルロット」

 

すると一夏がそんな様子のシャルロットに気づいた。

 

「あっ一夏。隼人見なかった?」

 

「隼人か?・・・確か第六アリーナに行くとか何とか言っていたような気がする」

 

「本当?ありがとう!」

 

そしてシャルロットは一夏に手を振って第六アリーナに向かった・・・・

 

 

 

 

 

 

(そういや第六アリーナって飛行テストが行えるアリーナだよな・・・。となると今度のキャノンボールファストに向けて何かやっているんだろうな・・・)

 

 

 

そんな事を考えながら一夏は歩いていった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

隼人は一気に来るGに耐えながらオービタルを飛ばす。

 

(さすがにノーマルよりスピードがあるな・・・それにGも・・・・だが、これに慣れないとなっ!)

 

そして高速移動下で前方より来る攻撃をかわしながら右腕に持つシグマシスロングキャノンを連続で放ってターゲットを撃ち落していく。

 

「っ!」

 

そして急カーブをスラスターを一気に噴射してブレーキをかけながら曲がるとスラスターを再度一気に噴射する。

 

「ぐぅっ!!」

 

それによって更にGが重く圧し掛かって隼人は息を詰まらせる。

 

「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

そしてシャルロットはISスーツに着替えて第六アリーナのピットにやってきた。

 

(隼人・・・居るかな?)

 

シャルロットはピットの発信口まで歩いていくと・・・

 

 

 

 

 

「うわっ!?」

 

その瞬間突風が吹いてシャルロットはバランスを崩して尻餅を着く。

 

 

「い、いったぁ・・・・な、な、なにが?」

 

シャルロットはお尻を摩りながら立ち上がって前を見る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(今のって・・・・)

 

そして物凄い勢いで通り過ぎた隼人はシャルロットに気づいてスラスターを噴射して急ブレーキを掛けた。

 

「ぐっ・・・・やっぱりレースまでにはある程度慣れておかないとな・・・」

 

隼人は深呼吸をしてからピットの方に向かった。

 

 

 

「すまないな、シャルロット。あんまりにも速く飛んでいたから気づかなかった」

 

そうして隼人はシャルロットの前に下りると、つま先を前に向けてピットに着地した。

 

「・・あ、ううん。僕は平気だから・・・・。それより――――」

 

 

そしてシャルロットはAGE-3オービタルを見る。

 

「・・・ISを変えたの?」

 

「変えたって言うより代用機だ。バンシィが大きく破損したからな」

 

「そうなんだ」

 

「そういえば一部のやつ以外には見せてなかったな」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

「それで、何か用があるのか?」

 

「あ、うん。今度の休みって空いている?」

 

「うーん・・・。まぁ空いていると言えば空いているな」

 

「それだったら!」

 

と、シャルロットは隼人にズイっと近づく。

 

「その日に街に出かけない?」

 

「な、なんで?」

 

「それは・・・前に隼人がブレスレッドをあげたよね」

 

「あぁ。あれか」

 

「でね!そのお返しで隼人に何かプレゼントできないかなって!」

 

「プレゼントか・・・・。あ、そういえばラウラにあげた黒いウサギのぬいぐるみ。あの後どうしているんだ?」

 

「あ、うん・・それがね、ラウラってば部屋に居る時はほとんどあのぬいぐるみを抱えているんだよ。寝る時も一緒に」

 

「へぇ・・・。あいつにも可愛い一面があるんだな。というよりそんなに気に入ってもらえるとは思っていなかったな」

 

「僕も・・・。話しを戻すけど・・・そのプレゼントを買いに街に行きたいんだけど・・・どうかな?」

 

「うーん・・・。まぁ俺も行こうと思っていたところだ。」

 

「本当!?」

 

「あぁ」

 

「良かった・・・。じゃぁ後で詳細を言うから!」

 

「分かった」

 

そしてシャルロットは嬉しそうにしてその場を後にした・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・さてと、もう少し調整をしてから帰るか」

 

そして隼人はPICでAGE-3オービタルを浮かばせると、再びコースに戻って勢いよく飛び出した・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

それからしばらくして隼人は少しふらついて寮に向かっていた。

 

(うぅ・・・・ちょっと無理な動きをしてしまった・・・・。体中いてぇ・・・)

 

 

そんなことを思いながら歩いていると・・・・

 

 

 

 

 

 

「ここに居たか・・・神風」

 

「はい?」

 

と、後ろから声を掛けられて隼人は後ろを振り向くとそこには千冬が居た。

 

「織斑先生・・・どうしたんですか?」

 

「お前を探している以外なんがある?」

 

「・・まぁ、そうでしょね・・・。それで、なぜ俺を?」

 

「実は、お前には少し頼みたいことがある」

 

「頼みたいこと?」

 

隼人は若干嫌な予感を感じる・・・・・

 

 

 

 

 

 

「お前が助けた女の子についてだが・・・・」

 

「・・・・・・」

 

「あのまま医務室に置いておくのは色々と問題があってな、誰かの部屋に移すことにした」

 

「・・・もうそんなところでも分かりますよ・・・。俺があの子の面倒を?」

 

「そういうことだ」

 

「・・なんで俺なんですか?」

 

「お前以外に適任者がいないのでな。そもそもお前にしか懐いてないのがもっともの理由だ」

 

「何かすげぇいい加減な・・・」

 

「そういうな。あの子と話しているお前は少し楽しそうだったぞ」

 

「・・・・・・」

 

「まぁ妹ができたと思って接してやれ」

 

「・・い、妹・・ですか・・・」

 

 

 

「あの子は今日の夜お前の部屋に移送する。それまで待っていろ」

 

そうして千冬は校舎の方に戻っていった・・・・

 

 

 

 

「・・・なんでこうなった・・」

 

 

 

 

 

そして隼人はため息をついて寮に戻っていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜・・・・・・

 

 

 

「はぁ・・・・・」

 

と、隼人はため息を付きながらパソコン内のデータを整理していた。近くにはAGE-3の待機状態である腕時計があり、接続コードで繋がれていた。

 

『さっきからため息ばかりですね・・・。何かあったのですか?』

 

と、リインフォースは怪訝そうに聞いて来た。

 

「いいや・・・。そんなに大したもんじゃない・・・」

 

そうしてパソコンの画面に表示されているデータを見る。

 

そこにはAGE-3が装備を換装した画像が表示されていた。

 

『これは?』

 

「あぁ。AGE-3のウェア換装パーツだ。今度のキャノンボールファストで使用する高機動仕様の『オービタル』。砲撃戦仕様の『フォートレス』。そして俺が考案して作った格闘戦仕様の『グラフト』だ」

 

『そうですか。しかし結構凝って作っているのですね』』

 

「まぁな。俺凝り性だから何でも徹底的にやらないと気が済まないんだ」

 

『なるほど・・・』

 

 

 

 

 

コンコン・・・・

 

 

 

「・・・・?」

 

そしてドアのノックがして、隼人はパソコンの画面を消してリインフォースに隠れるように指を動かしてリインフォースはベッドの陰にうつ伏せになって隠れた

 

 

 

 

「はいはい」

 

そして隼人はイスから立ち上がってドアを開けた。

 

 

 

「・・・・・」

 

 

そこには千冬の姿があり、隣には少しおどおどとしている女の子の姿があった。

 

 

 

「やっぱり連れて来たんですね」

 

「言ったはずだが」

 

「ですよね・・・」

 

 

「それと、出て来ていいぞ・・リインフォース」

 

『は、はい・・・』

 

そしてリインフォースが恐る恐るベッドの陰から出てくる。

 

 

「・・・とりあえずしばらくの間は面倒を見てもらうぞ」

 

 

「・・ちなみに・・・どのくらいここに置いておくんですか?」

 

 

「そうだな・・・・今のところ期限は無いな」

 

「・・・それって・・」

 

「場合によってはお前が引き取り手になれ」

 

「そんな勝手な・・・」

 

 

 

「何分色々と事情があるのでな。そう簡単に外界に出していいってわけでもない」

 

「・・・・・・」

 

「では頼むぞ」

 

そうして千冬は部屋の前を去った・・・・

 

 

 

 

 

 

「・・で、では・・お世話になります・・」

 

そうして女の子はおどおどして隼人に頭を下げる。

 

 

「あ、あぁ」

 

『よろしくお願いしますね』

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「あぁ。俺のパートナーのリインフォースだ。たぶん話し相手になってくれるよ」

 

「は、はい」

 

 

 

 

 

「・・あ、あの・・」

 

「なんだ?」

 

「・・・これからは・・・あなたは・・・私の何でしょうか?」

 

「・・・なんだって言われても・・・」

 

「・・・お兄さん・・・と言う所でしょうか?」

 

「・・・・・・」

 

 

 

「・・・まぁ、君の好きな呼び方で呼べ」

 

「・・・分かりました・・・。では・・・兄さんと・・呼びます」

 

「・・・・・」

 

 

 

 

「・・・でも・・・私・・・名前は・・・・」

 

 

 

「・・・『はやて』だ」

 

「え・・・?」

 

 

「颯と書いてはやてだ・・・」

 

「颯・・・?」

 

「あぁ」

 

 

「・・・颯・・・・ありがとうございます・・・兄さん」

 

「いいさ」

 

 

そして隼人は少し笑みを浮かべた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

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コメント
キャノンボール迄は、元ベータとの日常パートを希望します。 戦闘続きで、気が休まらない内容に緩急を!(jon/doe)
タグ
バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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