とらドラif 竜児×奈々子 7 |
きーんこーんかーんこーん
待ちに待った放課後が訪れ、奈々子は竜児のもとへと向かった。
「高須君っ!早く行きましょ」
「おう。ちょっと待ってくれ」
そう言って竜児は逢坂大河の元へと駆けて行った。
(また逢坂さん・・・)
はたから見ればなんのこともない、クラスメートと会話しているだけ。
それだけ、たったそれだけなのに自分の心が冷えていくのを感じた。
「悪い、悪い。じゃあかのうや行こうぜ」
それでも竜児とこれからふたりで歩くことを思うと
くじけずがんばろうと思えるのであった。
「今日はどんなものを買おうと思ってるの?」
「とりあえずいつもは手が出ない肉系を買っていこうかと思う。
「昨日大飯ぐらいが一人増えちまったから安く済む生姜焼きあたりがいいかな。」
そういって竜児は夕飯の献立を考え始めていた。
「ねえ?もしかしてその大飯ぐらいって逢坂さん・・・・・・?」
「お、う。良く分かったな。まあ香椎には隠す必要もないか。あいつが馬鹿みたいに飯食うから
高須家の財布はこれまで以上にピンチなんだよな・・・・・・」
違うと言ってほしかった。俺の輪の中には私だけだと言ってほしかった。
もし二人が付き合っていたらこの想いはどこに行くのだろう?
毎晩叶いもしない想いを抱いて自分で自分を慰めるのだろうか?
そんな不安を隠すように奈々子は笑った。
「高須君ぐらいの料理の腕があれば生姜焼きでもすごくおいしくなるんでしょうね」
「い、いや。そんなに持ちあげられるとどうしたらいいのか分かんねえって///」
今すぐ自分の部屋でベッドにこもりたいのを必死に我慢して
それを隠して奈々子は商店街を歩いていく。
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7です。 色々な都合上一部のとらドラファンの方は不快かもしれませんが よろしくお願いします。 |
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