とらドラif 竜児×奈々子 13
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亜美はとてもいい子だった。

ちょっと猫かぶりなところもあるけど私たちには比較的素で接してくれていた。

 

そんな亜美も奈々子や麻耶のことは親友だと思っているようで

3人でいることが多くなった。

6月のある日3人はいつものようにスドバで語っていた。

 

「それでさー高須君ったら祐作と一緒になってずっとうたっててさw」

 

「あの高須君がwwwまじで?ww」

 

「ってかなんかこのごろ亜美ちゃん高須君のことばっかり話してない?」

 

「え、いや、違うって。別に奈々子が想像してるようなのじゃないから全然。まじで」

 

「そうだって。さすがにそれはないよ」

 

麻耶はそういって笑うが自分もそうだったからこそ分かるものがあった。

亜美は確実に高須君のことを意識していた。

 

奈々子(まあ誰が相手でもあきらめることはないけどね)

奈々子はひそかに亜美へのライバル心を燃やすのだった。

 

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そして季節は夏になりプールの授業が始まった。

あれから竜児に対しては目立ったアプローチはしていないが

毎日談笑をかわすくらいの間柄となっていた。

 

「ふふっ、ねえ高須君。この水着どうかしら?」

 

「お、おう。その、だな・・・・・・すごく似合ってていいと思うぞ俺は」

 

すぐに赤くなって照れてしまうのも竜児の可愛いところだなと奈々子は一人微笑んだ。

 

「ちょっと竜児ー!

 このバカチワワが妄想と現実の区別がつかなくなって大変だから

 病院に連れて行ってあげてちょうだい!」

 

「亜美ちゃんのほうがチビタイガーよりぜぇぇったい可愛いもんね!

 高須君もそう思うよねぇー?」

 

このごろ竜児は大河と亜美と話していることが圧倒的に多くなった。

もちろん奈々子とも同じくらいしゃべってはいるのだが隣の芝はなんとやらである。

 

(タイガーはともかく亜美ちゃんは絶対高須君に惚れてるし・・・・・・

 このままじゃ負けちゃうかも・・・・・・)

 

奈々子はどうやったら自分が亜美や大河と一緒に

高須竜児の心の奥にはいれるのかをずっと考えていた。

でもその答えが見つからないままここまで来てしまったのだ。

 

「そこまで言うならせっかくプールなんだし、泳ぎで勝負しない?」

 

「な、なにを言ってるのかしらこのバカチーは?

 なんで私があんたと勝負しなきゃなんないのよ」

 

「へぇー、逃げるんだぁー。亜美ちゃんの不戦勝ってことでいいのかな?」

 

「なっ!?いいわ、そこまで言うなら勝負してあげようじゃないの!」

 

「お、おい。大河・・・・・・」

 

「じゃあ勝った方は高須君を夏休みの間好きに出来るってことで!

 一緒に亜美ちゃんの別荘いこうねぇー高須君?」

 

「か、川嶋まで・・・・・・落ちつけよ」

 

これは願ってもないチャンスだった。

この勝負に勝てば高須君は亜美ちゃんと大河に私を並べてくれるかもしれない。

そう思った奈々子は少しの迷いを振り切った。

 

「亜美ちゃん、逢坂さんその勝負私も混ざっていいかしら?」

 

「え?」 「は?」

 

「あのね、私昔水泳ならってたんだけど久しぶりに誰かと本気で泳いでみたくなって」

 

「はんっ!別にいいわ。エロボクロが一人増えたところで私の勝ちは決まっていいるもの」

「ありがとう、逢坂さん。亜美ちゃんはいい?」

 

「えっまあ別にダメってわけじゃないけど・・・・・・」

「じゃあよかった!私も混ぜてもらうね。

 あ!あと亜美ちゃんに話したいことあるからあとで時間くれる?」

 

「お、おい。みんな」

 

ただひとりただならぬ雰囲気を感じ取った竜児だけが不安にびくついていた。

 

 

説明
13です。
前回と今回は(多分次回も)かなりひどい文章ですがよろしくお願いします。

自分は会話が長くなる場面や、シリアスな場面を書くのが苦手で
分かってはいるのですが難しいです。
アドバイス等ありましたらお待ちしております。
それではよろしくおねがいします。
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