ゲイムギョウ界で目指せハーレム!
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第13話 黒の女神候補生

 

「やっと、専属メイド引退の日だ」

 

今日という日ついに僕は解放されたのだ。喜びを内に溜め込んでいた僕に、無残にもこんな一言が飛んできた。

 

「戻ってきたらまた、お願いしますね?」

 

宙を浮いている教祖には逆らえない性分なので、結局その一声に頷いてしまった。

そんな気分が一人沈んでいるなか(部屋の隅っこで体操座り)、話は進んでいく。

 

「では、皆さんラステイションには既に下っ端さんが出向いていますので急いで、ゲイムキャラを見つけてきてください」

 

『はい』

 

僕以外の三人は、きれいに声をそろえて返事をしていた。

 

えっと、僕がここに来てから二週間ぐらいの月日が流れました。

プラネテューヌでのこの前の戦闘の際下っ端はゲイムキャラを狙っていたらしく、次の狙いはラステイションであろうと言うイストワールの情報により、今こうして旅立とうとしているわけなのです。

 

「お願いしますね、レイさん?」

 

「あい」

 

僕は力なく返事し、三人に連行されるような形で教会の外に連れて行かれたのだった。

 

 

ラステイションのギルドに来ています。

他の国といっても、中身は特に変化はない。

まあ、メイド服な僕はギルドの隅っこのほうでおとなしくしてるんですけど。

とは言っても、犯罪組織の信仰心が多いせいか、人がほとんどいない。

他の三人はというとアイエフとコンパはゲイムキャラの情報を一つでも多く手に入れるためにギルドの中で聞き込み調査を行っています。

ネプギアはと言うと、ギルドのカウンターに行き

 

『この依頼を受けたいんですけど』

 

一字一句隣の方と声が被りました。

 

「ん、あんた子供なのにクエストやってるの?」

 

「そんなこと言ったらあなたも子供だよ〜」

 

ネプギアの隣で同じクエストをやろうとしたのは

 

「あたしは超強いからいいのよ」

 

強気な黒髪ツーテールサイドアップの女の子だった。

遠いからあまり音声が聞き取れない。小声で話されたら余計聞きにくい。

 

 

 

「ねえ、よ、良かったら私と一緒にこのクエストやらない?」

 

ユニは、甘えるような感じでネプギアに尋ねた。

(ここまで話が進行するのに5分とかかっていません)

 

「うん!一緒にやろ!!私の名前はネプギアだよ」

 

有無も言わせない勢いでネプギアはその案に乗った。

 

「ネプギアね。私の名前はユニよ!よろしくね、ネプギア!」

 

「うん!」

 

えっと、いつの間にやら一瞬で仲良くなりました。

とりあえず、あの二人についていくことにする。

次々とネプギアとユニ、アイエフとコンパが出て行くなか、何故か僕一人だけがギルドの警備隊の方に捕まり少しだけ質問攻めをくらった。

僕が捕まった理由は「メイドがこんなところにいるはずがない。もしかして、君は迷子なのか!?」っとこんな感じで勘違いされたせいだ。

 

おかげで見失っちゃったよ。って言うかあいつ等僕のこと絶対忘れてただろう。会ったらガツンと一言言ってやる。

(僕の背の大きさじゃ迷子扱いされるのか。けど、他にもちっちゃいやついただろ)

せめて服だけでも変えなければ今後大変な目に会うかもしれない。

 

文句をたれながらも先程の警備隊の方に依頼先のリピートリゾートへの行き方を教えてもらい、屋根の上を移動しながら向かっていった。

 

 

 

「わぁ〜、ユニちゃん強いんだね」

 

「そ、そんなこと無いわよ。ね、ネプギアもやるじゃない」

 

ここはリビートリゾート。その名の通り、リゾートなのである。

砂とか、海とかがあり、まさに若者にとっては格好の遊び場である。

僕達も若者なのだが、今回は遊びに来たわけでなくクエストを受けて来ているのだ。

海の上に建設された道を新生(ユニ加入)プラネテューヌ組は歩いていた。

向かい来る敵は、ユニとネプギアがほとんど相手をしている。

だから、後衛の僕を含める三人は楽で仕方が無い。

ネプギアはバーチャルフォレストで会った時とはうって違い、格段と強くなっていた。

ユニもネプギアには負けておらず、それ以上のレベルだった。

 

「はぁ〜...僕帰ってもいいかな?」

 

あまりに暇なのでそんな疑問を口にしてみる。

どう考えても、この状況で既に僕は要らない子なはず。

特におおそれたイベントは無いので、帰らせていただきたい。

 

「ダメに決まってるわ。いざとなったらゼロが私達の最終兵器なんだから」

 

うわ、惜しげもなく兵器って言いやがった。

さすがにこの言葉に僕は肩を落とす。

そこでコンパの救いの手が差し伸ばされた。

 

「ダメですよ。あいちゃん!レイちゃんを兵器っていっちゃ!」

 

まだ、女だと思われてる現実も中々つらかった。救いの手じゃなくてむしろ滅びの手だ。

僕のモチベーションはたったの数秒の出来事で人生最悪といっても過言じゃないレベルに達していた。

完全に俯いたまま僕が歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。

 

『きゃあ!!』

 

横から悲鳴、コンパとアイエフのものだ。

真ん中の僕にも何かしらの衝撃はあったのだが、こう見えて結構打たれ強いのです。

痛くはないけど、やられた振りをしとくべきと判断した僕は

 

「あい」

 

悲鳴(?)をあげうつ伏せになって二人の間に倒れた。

下っ端はと言うと、何の不信感も抱かず終始喜びに浸っていた。

下っ端さんの洞察力にも笑いが止まらないが、今は抑えておこう。

 

「レイちゃんたちをよくも!」

 

僕は上げていた顔を完全に精神攻撃によって地に伏せられた。

(うぐ、ネプギアのやつ僕が男ってこと教えてはずなのに、まだ言うのか。僕にとっての一番の天敵はネプギアかもしれないな)

 

「一時的とはいえ仲間のみんなによくもこんなことしてくれたわね!」

 

前にいた仲間思いなネプギアとユニがいきなり女神化した。

ユニは黒髪から美しい白へ変わり、髪形も立て巻きロールって言えばいいのか―――そんな感じに変わっていた。

手にはかなりごっつい黒の銃を持っておる。

ネプギアさんは特に変化なし。こちらの手にはネプギアの身の丈、三分の二ぐらいの剣。

下っ端さんご愁傷様です。今だけは同情してあげるよ。

 

「なっ!?黒髪の方も女神だったのか!!」

 

顔上げる気力もないんで、音だけで判断させてもらう。

凄まじい発砲音に続いて爆発音。

鉄と鉄がぶつかり合う音。馬鹿みたいな衝撃波。

下手したらこちらにも被害が及ぶんじゃないかと思われるぐらいの激しいものだった。

どうせ、下っ端が一方的にたこ殴り状態にされてるに違いない。

 

「くっそー!覚えていやがれ!!」

 

はい、捨て台詞わざわざありがとうございます。

下っ端の足音が消えていったと同時に僕は立ち上がる。

案の定、目の前では変身を解いた二人が何かを言っていた。

 

「ネプギア....あんた」

 

「ユニちゃんがラステイションの女神候補生だったんだね!よかった!あのね、ユニちゃん私達の事手伝ってくれないかな?」

 

「なんでここにいるのがお姉ちゃんじゃなくて、あんたなのよ!」

 

ユニは今までためていた怒りが爆発するかのように怒鳴った。

 

「え―――ごめんなさい」

 

ネプギアが誤りの意を込めてか、ユニの手に触ろうとしたところで

 

「触らないで!」

 

そう言い手を払いユニはその場から去っていくのだった。

 

「ユニちゃん....」

 

後に残ったのは沈黙そのものだった。

 

 

 

説明
二週間が経過した。
ついにいろいろと準備した一行はラステイションに向かうことになる。ギルドへ行き一向はある人物との出会いをするのであった。
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コメント
ユウ「こんにちばんわ。最終兵器ゼロ君。」 どっかのアニメみたいに言わない!! ユウ「さて素直になれないユニはどうなるのやら。」 次回も待ってますぜ。(トマト畑)
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超次元ゲイムネプテューヌmk.2

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