IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
[全1ページ]

 

 

 

episode59 奇妙な行動

 

 

 

 

 

そうして三日後・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

シャルロットは寮の入り口前で待っていた。

 

 

 

 

「悪い!遅れた!」

 

そして急いで隼人が寮から出てきた。

 

「ううん。僕もさっき来たばかりだから」

 

と、シャルロットは隼人の方を向いた。

 

「そうか・・・」

 

と、隼人はホッと息を吐く。

 

二人の格好は休日ということもあって私服姿であった。

 

 

 

 

「・・・・ん?」

 

そして隼人はあることに気づいた・・・・

 

 

 

「・・・・・」

 

そしてシャルロットの後ろからひょこっとラウラが出てきた。

 

「・・お、おはようございます・・・師匠」

 

「ラウラ・・・・・何でお前が?」

 

 

 

「え、えぇとね・・・昨日楽しみにしていたらラウラにそれを気づかれてね・・・結局圧力に負けて自白したの」

 

ショボーン、とシャルロットはため息を付く。

 

「・・そういうことです。私も同行いたします」

 

「全く・・・・。お前というやつは・・・」

 

隼人は頭を掻いた。

 

 

 

 

 

「仕方がねぇ・・・今日は三人で回るか。それに大勢の方が賑わう事だしな」

 

「そうだね」

 

「はい」

 

 

 

 

 

(リイン・・・颯のことは任せたぞ)

 

(分かりました)

 

隼人はリインフォースに念を入れて言い残して、三人は街へと出発した・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてIS学園を出た後にモノレールに乗り、それから街へと入っていき、駅に到着した。

 

 

 

 

「相変わらず長いこった・・」

 

そして隼人はモノレールから出ると背伸びをする。

 

「そうだね・・・」

 

「私は別に平気ですが・・・?」

 

続いてシャルロットとラウラも出てくる。

 

 

 

「さて、これからどうする?」

 

「うーん・・・。とりあえず色々とお店を回って、そのついでに僕の買い物もしたいんだけど、いいかな?」

 

「俺は別に構わんぞ・・。ラウラもそれでいいな?」

 

「はい」

 

「・・そんじゃぁ行くか」

 

そうして三人は駅を出て街に入っていく・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所戻ってIS学園・・・・・

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

セシリアはスターライトMK−Vを構えるとトリガーを引きレーザーを放つと同時に強く念じる。

 

 

(お願い!曲がって!)

 

しかしレーザーは曲がることなく遮断シールドに直撃してかき消された。

 

 

 

「・・・駄目ですわ・・・」

 

そしてスターライトMK−Vを下ろしてため息を付く。

 

 

 

 

 

(なぜ・・・・わたくしではできない・・・・)

 

 

そしてセシリアはこの間のことを思い出す・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ラウラと共にIS学園から逃走する亡国機業の阻止をするために追撃したが、その後イギリスから強奪された第三世代ブルー・ティアーズ二号機『サイレントゼフィルス』が現れた。

 

 

その後サイレントゼフィルスと交戦に入り、徐々に押されだした時にセシリアはビットを射出するも、サイレントゼフィルスはスナイパーライフルを放つと信じがたいことにレーザーが曲がってビットをすべて撃ち落された。

 

BT兵器の適合率がかなり高い時に起こる現象『偏光性射撃(フレキシブル)』と呼ばれるものであり、現在BT兵器の適合率が一番高いのはセシリアであったが、それでもこうして発現させることが出来なかったのに、プライドが傷ついた。しかも祖国ではなく悪の組織の中に偏光性射撃を人物がいたのなら尚更だ。

 

その後セシリアは戦意を喪失してサイレントゼフィルスに撃破された・・・・。

 

 

 

 

そうして今に至る・・・・

 

 

 

 

(こんなんでは駄目ですわ・・・。もっと強くならないと・・隼人さんと共に戦えない!)

 

セシリアは頭を振るって改めて前を見る。

 

(必ず習得してみせますわ!偏光性射撃を!そして隼人さんの背中を守ってみせますわ!)

 

そしてスターライトMK−Vを構えてトリガーを引いた・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその様子を上空から何者かが見ていた・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所戻って隼人たちは・・・・・・

 

 

 

 

 

「・・・・まだ決まらないのか?」

 

 

「ご、ごめん・・・。隼人に似合いそうなものって・・・中々見つからないんだね・・・」

 

と、あれから数件店をあたっているものも、一向に見つからない。

 

「腕時計は・・・・もうしているしね・・・ネックレスも・・・ドッグタグを提げるから駄目だし・・・・何かいいのって無いのかな・・・」

 

 

 

 

「・・俺のプレゼントは後でもいいだがな」

 

「それは駄目だよ!そうじゃないと今回の買い物の意味がないでしょ!」

 

「・・・ま、まぁな」

 

 

 

「しかし・・・このまま歩いても意味が無いだろ?」

 

「それは・・そうだけど・・・」

 

「うーん」とシャルロットは唸る・・・・・

 

 

「・・・・・・・」

 

 

そうしてしばらく歩いていくと・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

すると街の路地裏前に何やら人だかりが出来ていた。

 

「なんだろう?」

 

「・・・事故、か?」

 

「分からん・・・。一応見てみるか」

 

そして三人は人だかりの方に向かう。

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

そして隼人は人だかりの視線の先を見る。

 

「どう?」

 

 

 

「・・・爆破事件ってところか」

 

「爆破事件?」

 

「どうやらあそこで何かが爆発したようだな。壁が吹き飛んでいるぐらいの強力な爆発が」

 

「・・・・・」

 

「しかし、なぜこんなところで・・」

 

 

「分からんな・・・。だが・・・それより・・・何か嫌な予感がする・・・」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオォォォォォォォンッ!!

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

すると突然道路で爆発が起きた。

 

「なんだ!?」

 

そして隼人たちが道路を見ると、道路中央で炎と煙が上がっていた。

 

 

「!隼人、あれ!」

 

「っ!」

 

シャルロットが声を上げて上を指して隼人はとっさに上を見ると、そこには黒い機体がいた。

 

「あれは!」

 

「あの時の!」

 

それは福音を倒した後に出現して、その前に模擬戦時、そしてクラス対抗戦のときにも現れた黒い影・・・・バインドであった。

 

(あの形状・・・・ZZか・・・・よりによってこんなところに!)

 

 

 

バインドの形状は角ばったラインが多く、額には四本の角と大きな銃口を持っており背中には大型のパックパックを搭載していた。そして右手には二連装で大きな口径のライフルを持っており、両腕下部にはフィン状のシールドを装備していた。

 

 

 

 

 

そしてバインドは右手に持っていた二連装の大型ライフルを道路に向けて放った。

 

 

「っ!」

 

隼人はとっさに飛び出してAGE-3を展開して飛び出してビームを防いだ。

 

 

「・・・・」

 

 

そして交差させていた両腕を広げてバインドを見る。

 

しかしAGE-3の形状はオービタルのものとはかなり違っていた。

 

 

オービタルよりも重厚な両腕と両足をしており色は紫に白である。両肩には口径の大きいキャノンを搭載して両腕にも同型のキャノンを装備していた。そして両足に内蔵されているホバーで浮いている状態であった。

 

AGE-3の砲撃戦ウェア『フォートレス』である。

 

「シャルロット!ラウラ!二人で他の人たちの避難を!俺がこいつを食い止める!」

 

「分かった!」

 

「任せてください!」

 

そして二人はISを展開して市民の避難誘導を行った。

 

 

 

 

 

 

(ここじゃ周りの被害が大きい。このまま左に進んでいけばすぐに海だ。そこでやるしかないな!)

 

そして隼人は両足のホバーを使って勢いよく突き進んでいくと、両肩のキャノンを放ってバインドを牽制した。

 

 

バインドはビームをかわして行くと隼人に向けて二連装のビームライフルを放つも隼人は両腕を交差させて防ぐと、後ろ腰のスラスターを一気に噴射させて飛び出すとバインドに体当たりをする。

 

「いけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

そして隼人はそのままスラスターを噴射してバインドを押していった・・・・・

 

 

 

 

 

 

「ラウラ!そっちはどう?」

 

「こっちは完了した!シャルロットのほうは?」

 

「こっちもオッケーだよ」

 

「よし!このまま師匠の援護に回るぞ!」

 

「分かった!」

 

そしてシャルロットとラウラも隼人の後を追った・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

そして港までバインドを押していったが、バインドは隼人を押し返すと背中のバックパックの先端二つを開いてミサイルを放った。

 

隼人はそのまま海に落ちていくも両足のホバーで海上に浮くとそのまま海の上を移動しいきミサイルをかわしていく。

 

そして両腕のキャノンをバインドに向けて放つも、バインドは左腕のシールドでビームを弾いた。

 

(固い!)

 

隼人は舌打ちをすると両腕と両肩のキャノンを連続で放っていく。

 

しかしバインドはビームをかわしていくと、右腕の二連装ビームライフルを放ったが、隼人は後ろに移動してかわしてキャノンを放っていく。

 

 

 

「見かけによらず素早いな・・・くそっ!」

 

 

 

 

 

しかしバインドがかわした直後に隼人の後ろから音速で弾丸が飛んでくるとバインドに直撃するも弾は上に弾かれた。

 

「っ!」

 

隼人はとっさに後ろを見ると、ラウラとシャルロットがこっちに向かって来ていた。

 

「援護します!師匠!」

 

そしてラウラはレールカノンをバインドに向けると轟音と共に弾丸を放ったが、バインドは横に飛んでかわした。

 

直後にシャルロットがサブマシンガンを放ってバインドの動きを鈍らせると、ラウラがレールカノンを放ってバインドに直撃させるも、バインドは何ともなっていない。

 

 

 

「しかし・・なんて頑丈な・・・」

 

「あぁ・・・。だが、効いてない訳じゃないだろう」

 

「そうだね」

 

そして三人はバインドの方に向き直る・・・・

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

しかしその瞬間別方向より太いビームが飛んできて三人はいち早く気づいてとっさに回避した。

 

 

 

「なんだ!?」

 

隼人はビームが飛んできたほうを見ると、一つの機影が接近してきた。

 

 

 

 

 

「まさか・・・」

 

 

「もう一体!?」

 

それは前に居るバインドに似ているがむしろこっちのほうが重武装かつ重装甲ともいえる形状であった。そして特徴的なのが右肩にある大型キャノンであった。

 

 

 

 

(くそっ!もう一体来やがったか!よりによって『FAZZ』かよ!?ってかなんだよこの組み合わせは!?大砲祭りか!?)

 

隼人は内心で愚痴りながらも二体の様子を見る。

 

 

 

「どうするの?」

 

「二体とは・・・・師匠、どうするのですか?」

 

 

 

「・・・俺が新しく現れたやつを相手する。二人は最初に現れたやつを頼む」

 

「一人で戦うの!?」

 

「少なくともあいつとの戦闘経験は俺が一番豊富だ。二人はほとんど無いだろ」

 

「・・・・」

 

「確かに・・・」

 

 

 

 

「・・・気をつけろよ」

 

「うん」

 

「分かりました」

 

そして隼人は新たに現れたバインドの方に向かっていくと、シャルロットとラウラは最初のバインドの方に飛んでいった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

隼人は両肩と両腕のキャノンを新たに現れたバインドに向けて放つが、バインドは重武装故にか動きが遅いものもビームは重装甲に阻まれて弾かれた。

 

 

 

「やはりさっきのやつより断然に固い・・・・このままじゃ消耗戦になるだけだ・・・・」

 

そしてバインドは両肩側面に装着しているミサイルを放ってきた。

 

「ちっ!」

 

隼人はホバーとスラスターを一気に噴射して後ろ向きに円を描くようにミサイルをかわして行く。

 

 

 

「まだ試作段階だから不安要素は残るが・・・これしかない・・・・・『グラフトウェア』!!」

 

 

 

するとAGE-3の両腕と両足が光に包まれると、形状が変わっていき、次に瞬間には光が弾けた。

 

形状はフォートレスより細くなったがそれでもマッシブルで角ばったラインがほとんどの形状あり、両肩後部にはオービタルのブースターと同じブースターが搭載されていた。カラーリングは赤に黄色、グレーとオービタルに酷似したカラーリングに変わっていた変わっていた。そして何より特徴的なのが右腕であり、腕と一体化してリボルバー式の弾倉を持ち先端は鋭く尖った杭を搭載していた。そして左腕にはギアのような形状のパーツを二段重ねに持ち腕の側面にはユニットを搭載していた。

 

試作品ばかりであるが格闘戦では驚異的な強さを誇る格闘戦特化ウェア『グラフト』である。

 

 

 

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

そしてスラスターを一気に噴射すると物凄い勢いでAGE-3グラフトが飛んでいく。

 

バインドは背中のバックパックの左側の先端を開いてミサイルを放った。

 

隼人は突き進みながらミサイルをかわしていき、右腕の武装を構える。

 

 

 

「リボルバーステークッ!!」

 

そしてバインドの目の前に来ると杭を勢いよく突き出してバインドの胸部に叩き付けて連続で六発叩き込み、その直後に左腕のギアを回転させた。

 

「もう一丁!インパクトナックル!!」

 

そして左拳を突き出してステークを叩き付けた箇所に叩き付けると、拳より衝撃を放った。

 

それによってバインドは大きく吹き飛ばされるも、胸部の装甲を砕くことに成功したが、増加装甲しか砕けず下の装甲には傷一つ入っていなかった。

 

「ちっ・・・貫けなかったか・・・」

 

そして隼人は右腕のステークの弾倉を左側に展開すると空薬莢を排出して左手に展開したカートリッジを弾倉に装填して閉じて身構えると、再度バインドに向かって行った・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっ!」

 

ラウラはビームをかわすとレールカノンを放ったが、バインドは左腕のシールドを角度をつけて前に出すと弾丸を上に弾いた。

 

その直後にシャルロットが両手にショットガンを展開してバインドに放って散弾がバインドに直撃するもダメージは薄い。

 

「固い・・・・。それに見かけによらず素早い・・」

 

「あぁ」

 

「どうする?僕が接近してグレー・スケールを叩き込んでみるけど?あれならダメージは通るはず」

 

「だがそれではお前の動きが止まってしまう。やつにされるがままになるぞ」

 

「だけど・・・」

 

「・・・私が徹甲榴弾を至近距離で放つ。ISでも場所によっては一撃で落とせる」

 

「でも、下手すればラウラにも被害が及ぶんだよ!?」

 

「それは承知の上だ。多少の無理でも押し通す・・・。そうでなければやつにダメージを与えれん」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「援護は頼むぞ!」

 

そしてラウラはプラズマ手刀を展開してバインドに向かっていく。

 

「ラウラ・・・」

 

シャルロットは気が進まないものもラウラの援護のためにラピット・スイッチでショットガンを瞬時にアサルトライフルとアサルトカノンと交換してバインドに向けて放ちながら接近する。

 

バインドは向かってくる弾丸をかわしていくとラウラがプラズマ手刀を振り下ろしてきたが、バインドは左腕のシールドで受け止めた。

 

そしてバインドはラウラを押し返すと右手に持つ二連装ビームライフルを振るってくるがラウラはワイヤーブレードを射出してバインドに右腕に直撃させて軌道をずらさせた。

 

ラウラはその直後にプラズマ手刀を振り上げるもバインドは背中のバックパックより棒を抜き放つと先端より高出力のビーム刃を出して攻撃を受け止めた。

 

 

その間にラウラの後ろからシャルロットが飛び出してアサルトライフルとアサルトカノンを同時に放って弾丸をバインドの頭に直撃させるとバインドが一瞬怯んだ。

 

「今だ!」

 

そしてラウラは徹甲榴弾をレールカノンに装填して轟音と共に放つと、その反動で後ろに下がるがその前に弾丸がバインドに直撃して爆発した。

 

「ぐっ!」

 

爆風と衝撃でラウラは吹き飛ばされるが、何とか体勢を保つと、連続で三発徹甲榴弾をバインドに向けて放っていった。

 

 

 

 

「ラウラ!」

 

「大丈夫だ。タイミングが僅かに早かったから、ダメージは抑えることができた・・・」

 

「・・良かった・・・」

 

 

「・・・だが―――」

 

そして爆煙が晴れると、そこには多少外装に傷が見られるも、平然とバインドが立っており、不気味な音と共に紫色に左目を発光させた。

 

 

 

「さすがに一筋縄じゃいかない、か」

 

「そうだね・・・」

 

 

 

そして二人が身構えた瞬間だった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

するとバインドの背後が突然爆発した。

 

 

「なんだっ!?」

 

バインドは驚いたかのような素振りを見せて後ろに振り向くと・・・・

 

 

 

「・・あ、あれは・・」

 

「・・・まさか・・」

 

そして前方より黒い機影が接近してきた。

 

 

 

 

「更に二体!?」

 

「こんな時に限って・・!」

 

 

 

二人が警戒しているとバインドの前で新たに現れた二体のバインドが止まる。

 

 

 

一体はマッシブルというより結構太く重厚な形状をしており、背中には口径の大きいキャノンを搭載しており、両膝にも同型のキャノンを搭載していた。両手には同形状のバズーカを持っていた。額には四本の角を持ち、内二本は前の方を向いていた。

 

もう一体は隣のバインドより細いものも、左腕には二門のガトリングを搭載したシールドを装備しており、両足側面にはミサイルポッドを搭載し、右腕側面にはアーミーナイフを装備していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・今度は『セラヴィー』と『ヘビーアームズ改』だと!?今回は本当にどうなってんだ!?)

 

隼人もバインドと交戦しながら新たに現れたバインドに気づいた。

 

(だがなぜ味方を攻撃したんだ・・・?)

 

隼人もバインドがバインドを攻撃した理由が分からなかった。

 

 

 

 

しかしその間にもバインドが隼人に向けて右肩の大型ビームキャノンを放ってきた。

 

「ちっ!」

 

隼人はとっさにかわして、左腕のインパクトナックル側面のユニットの小さい蓋を開けて下にあった小型のリボルバー式の弾倉のカートリッジをリロードする。

 

「インパクト――――」

 

 

そして左腕のギアを回転させてスラスターを一気に噴射して飛び出してバインドの目の前まで来る。

 

「キャノンッ!!」

 

そして勢いよく左腕を突き出して拳をバインドの胸部に叩き付けると、先ほどより更に強力な衝撃を叩き込んだ。

 

 

それによってバインドの胸部にひびが入ってへこむ。

 

そして隼人は左腕を引っ込めるとそのまま右腕のステークをへこんだ胸部に突き刺して三発叩き込み、それによってバインドは吹き飛ばされて海に墜ちて行った。

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

隼人は警戒しながら新たに現れた二体のバインドに警戒した・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

シャルロットとラウラが唖然としていると、二体のバインドはZZバインドに向かっていく。

 

ZZバインドは二連装ビームライフルを放つが、二体はビームをかわすとセラヴィーバインドは両手に持つビームバズーカを放ち、ヘビーアームズバインドは左腕の二連装ガトリングを放っていく。

 

ZZバインドは攻撃をかわしていくものも、ヘビーアームズバインドは二連装ガトリングを放っていって牽制する。

 

その直後にセラヴィーバインドが一気に飛び出てくると、両前腕から棒を出して抜き放つとビーム刃を出してZZバインドに切りかかるが、その直前に左腕のシールドと二連装ビームライフルの砲身の間で受け止めた。

 

 

しかしその直後に両膝のキャノンを前に向けると、銃口が変形して手が出てくると、背中のキャノンの銃口からも同様に手が出てくるとビームサーベルを砲身内より抜き放ち、そのままZZバインドに切り付けた。

 

そしてそのままZZバインドの両腕と両足を切り落として、セラヴィーバインドが横に退くと後ろには胸部、両肩前面と後部、両サイドアーマー、フロントアーマー、両足側面のミサイルポッドを展開したヘビーアームズバインドがおり、全砲門とミサイルを一斉発射した。

 

そしてミサイルと弾丸はZZバインドに全弾直撃して大爆発した・・・・・・

 

 

 

 

「・・・・す、凄い・・」

 

「一瞬でやつを・・・・同じ者だからなのか・・・」

 

「だ、だけど・・・なんで?」

 

 

未だに二体のバインドの行動理由に理解できなかったが、その直後に二体のバインドが二人を見る。

 

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

二人はハッとして身構えるが、その直後には二体のバインドは二人の目の前にいた。

 

 

「「っ!?」」

 

あまりもの速さに二人は驚いて後ろに飛び退くことを忘れてしまった。

 

 

 

 

 

そしてバインド二体は左目より扇状に光を出すと、シャルロットとラウラをISを含めてすべてに光を当てていった。

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

二人が呆然としている間にも、二体のバインドは二人に光を浴びせ終えると、そのまま足元より砕けるように消滅していった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

(消滅しただと・・・?なぜそんなことが・・)

 

その様子を見ていた隼人は唖然としていた。

 

 

 

「・・っ!それより・・!」

 

隼人はハッとして二人の元に急いで寄った。

 

 

 

「シャルロット!ラウラ!」

 

そして隼人の声を聞いて二人はハッと我に帰る。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「あ、う、うん・・・・。大丈夫」

 

「私も・・・大丈夫です」

 

「そうか・・・・。だが、何をされていたんだ?」

 

「分からないよ。ただ光を当てられて―――」

 

「そのまま消滅しました・・・」

 

 

 

「・・・・・」

 

 

 

 

 

《警告!後方より敵機接近中!!》

 

「っ!?」

 

隼人が考えていると突然警告アラートが鳴り、隼人はとっさに後ろを向くと、海より先ほど落としたはずのバインドが水しぶきと共に出てきた。

 

「あいつまだ生きていやがったのか!?」

 

隼人はとっさに二人の前に立って身構えた。

 

 

そしてシャルロットとラウラも身構えると、バインドがこっちに向かってきた。

 

 

「くっ・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその瞬間、バインドの胸部からビーム刃が突き抜けて出てきた。

 

「っ!?」

 

隼人は突然のことに驚くが、その直後にビーム刃はそのまま上に向かって上げられてバインドを切り裂いた。

 

そしてバインドは少し震えてからそのまま爆発した・・・・・

 

 

 

 

「あ、あれは・・・」

 

そして爆煙より一体の機体が現れた。

 

 

その姿に三人は驚きを隠せなかった。

 

 

 

「白い・・・・バンシィ?」

 

ラウラは疑問に満ちた声を漏らす・・・

 

 

 

その機体の形状はバンシィと瓜二つであったが、その機体色は黒とは対照的の白であり、金色であった箇所は銀色に変わっており、何より両腕に装備しているアームドアーマーBSとアームドアーマーVNがバンシィと違って左右逆の腕に装備されていた。

 

 

そして緑色にバイザーが発光して隼人たちを見る。

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

(ようやく会えたな・・)

 

(っ!?)

 

すると突然隼人の頭の中で自分と同じ声がした。

 

(驚いているようだな・・・。いや、当然か・・お前自身は俺のことは知らないのだからな)

 

(なんだと?・・誰だお前は!)

 

(俺はお前だ)

 

(なに・・・!?)

 

(正確に言えば俺自身はお前の半身・・・。つまりは闇の部分って所だな)

 

(闇の・・・部分・・・?)

 

(そうだ)

 

(・・・・)

 

(今日は挨拶程度でやってきただけだ。助けたわけではないからな)

 

(・・・・・)

 

(近々で・・・また会おうか)

 

そして白いバンシィは後ろを振り向いてその場を飛び去った・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんだったんだ・・・・あの白いバンシィは・・」

 

「さぁ・・・。でも、どうして僕達を・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

「隼人?」

 

隼人のただならない雰囲気にシャルロットは気づいた。

 

 

「・・いいや・・・何でもない」

 

「・・・・・」

 

「とにかく、織斑先生に報告してからIS学園に戻るぞ。特に二人はあいつらに何をされたのか分からないのだからな。帰ったらすぐに検査してもらえ」

 

「う、うん」

 

「はい・・」

 

そうして三人は一旦港の方に戻っていった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

後書き

ここんところコメントが少ない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1937 1844 8
コメント
劣化バンシィだな(Kaine0819)
先が見えない。正に、一寸先は闇(jon/doe)
次回も楽しみにしています。(レイジングソール)
タグ
バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

ファントムさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com