【テドカイ】ぼくのもの |
説明 | ||
棄てられた研究所で二体のアンドロイドが見つかった。 ロストテクノロジーの固まりとも言えるその二体は遠い昔に栄えたと言う文明を知る唯一の手がかり。 「嫌。僕は此処にいる」 しかし。その『生き証人』達は協力を頑なに拒み続ける。 「だってついて行ったらテッド君と引き離されるでしょう?」 「ヒトが再び世界をどうしようと興味はない。俺はコイツといられればそれでいい」 『心』を持つというそのアンドロイド達は棄てられた研究所の中から動こうとはしない。 ただひたすら引き離される事を恐れ、敵意を剥き出しにする。 「あげないよ、もう二度と。テッド君は僕だけのものなんだから」 掘り起こされた太古の遺品。 貴重とも言える情報を積んだ人形達。 だが。 その研究所の扉は再び閉ざされた。 べたべたいちゃいちゃしてるテドカイが見たかった。 兎に角べったりくっついてるのが見たかった。 ならアペンドの二人にしようと思い立ったのは良いが何故かカイトがこっちを睨み付けている表情になり、それらから連想されたのが上記SSS。 ボーカロイドが生み出された時代。 彼等は感情を持ち、まるで人のように生きていた。 しかし文明は滅び、機械技術の大半は失われてしまう。 そして『遺跡』と化した建物から二人は見つけ出されるのです。 人から逃げて二人はそこに隠れてた。 感情があるが故に恋をした二人はそれを否定した人間に引き離される事を恐れたんですね。 そして文明は滅び、二人が蓄えていた電力も尽き、研究所の奥深くで眠りについていた。 再び光が差し込み、それを使って電力を回復させた二人は目を覚ます。 建物の相当奥に隠れていたから身体はほぼ無傷。 旧時代の生き証人に人は大喜びするけれど、二人は旧時代の記憶のまま、人が再び自分たちを引き離すのだと思って警戒心丸出し。 研究者達はなんとか説得を試みるけれど、互いの要求は噛み合わない。 二人はただ一緒にいたいだけ。 自分達の身体をお互い意外に弄られるのも嫌だったし、研究の為にと引き離されるのも嫌だった。 そして、説得に失敗した研究者達は使えない遺産は廃棄するしかないと決断し、二人がいた廃屋は再び元のように埋められてしまうのでした。 そんな物語。 どうしてもハッピーエンドは想像できなかった…… |
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