真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #21
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〜 第20話 †旅行記 洛陽滞在編2† 〜

 

 

貂蝉(ちょうせん)に教えてもらった場所へと向かう俺と子義嬢

そこは中心の華やかな場所とは違い

どちらかというと寂れてひっそりとした場所だった

これだけの都市だからそりゃ栄えてる場所もあれば

こういった廃れた場所もあるわなぁ・・・

それでも皇帝がまともで運営する文官がまともならここまでならんか・・・

 

 

「そういや子義嬢・・・高順(こうじゅん)はどこいった?」

 

「あの人なら自分の部下さん所にいったよ

 今後について話してくるって言ってた

 まさかと思うけど・・・白(はく)についてくるつもりなのかな」

 

「まさかも何も俺が勧誘したんだから

 今後は俺の為に働いてもらうつもりなんだが・・・」

 

「ちょ、ちょっと僕はそんなこと聞いてないよ!

 は、白は僕だけじゃ駄目だっていうの!?」

 

「落ち着けって、子義嬢が頑張ってるのは知ってるけど

 将来を考えると俺と子義嬢だけで軍を作ってもこの先は厳しい

 それに部隊を指揮する能力は残念ながら俺よりも彼女が上だからな

 個人の武勇だけじゃ生き残っていけないだろうしな」

 

「そうだよね・・・僕だけじゃ足りない部分あるもんね」

 

「そう落ち込むな、俺の一番弟子なんだろ?

 ちゃんと支えてもらないと俺が困るだろ」

 

 

そういって落ち込む子義嬢の頭を撫でてやる

すると、顔をくしゃっと崩してえへへ〜と笑顔になる子義嬢

やっぱ可愛いよなぁ・・・癒されるなぁ・・・

 

 

「この僕・・・太史慈(たいしじ)子義(しぎ)が弟子なんだからね

 白は大船に乗ったつもりで任せるといいよ!」

 

 

いつもの腰に手をやりえっへんと胸を張る子義嬢

やっぱり子義嬢はこうじゃないとな・・・

黒い波動の子義嬢はあんまり拝みたくないもんだ・・・

 

 

 

 

そうこうしてる内に盧植(ろしょく)の運営している私塾に着いたようだ

さて・・・本人はご在宅かな〜・・・と声をかけようとしたら

扉が開いて一人の女の子が俺にぶつかってきた

 

「わぷっ」

 

「おっと、お嬢ちゃん大丈夫?」

 

「ごめんなさいごめんなさい、あうう・・・またやっちゃったよ」

 

「怪我とはないかな?大丈夫??」

 

「あ、はい!私なら大丈夫です!」

 

 

向日葵(ひまわり)のようなとても眩しい笑顔な子だなぁ

薄い桃色髪に左右に団子を結って、後ろはロングヘアー

服装はピンク色のスカートに

緑をワンポイントにしたフリル付の長袖のシャツを着ている

いつも思うがパラレルワールドなのに洋服多いな・・・可愛いけど

そんなこと思ってると、向日葵娘(そう呼んでおこう)が声をかけてきた

 

 

「え、えっと・・・お兄さんここに何か御用です・・・か?」

 

「ああ、ごめんねぼーっとしてお嬢さんがかわ・・・いてぇ!

 盧植(ろしょく)先生は今いらっしゃるかな?」

 

 

子義嬢め見えない所で思いっきり背中の肉をつまみおって

その剛力で掴まれたら肉がとれるかと思ったじゃないか

 

 

「あ、はい!いらっしゃいますよ呼んできますね!」

 

 

パタパタと音を立てて私塾の中に入っていった向日葵娘

 

 

「子義嬢痛かったんですけど」

 

「馬鹿、知らない」

 

「えー・・・子義嬢も可愛いよ」

 

「僕「も」なんだね、へぇー」

 

「子義嬢のが可愛いです・・・」

 

「ふっふーん、分かればよろしい」

 

 

ちっちゃくても女心って大変ですよねー

という会話をしてると、さっきの向日葵娘が戻ってきたようだ

 

 

一緒に連れてきたのは御髭がとっても立派な糸目のおじいさん

文官を服を着ているが、武人じゃないのか?と思うほどの威圧感

流石・・・化物共相手にしてただけはあるな、ただのじいさんじゃないわ

こっちから挨拶をするのが礼儀だな

「再拝稽首」をする

両手を組み土下座のようにひざを突き、頭を垂れ2回拝礼(腕を上下に振る)をする

 

 

「私の名は白と申します、盧植(ろしょく)殿

 突然のご来訪にも関わらず会っていただき真にありがとうございます」

 

 

盧植(ろしょく)はその行為を見ると少し目を見開き、そして頷く

 

 

「お若いの、わしは老いぼれたじじぃじゃ

 趣味で時代を担う子達に学を教えとるだけにすぎんよ」

 

「そんな盧植(ろしょく)殿だからこそ御願いしたい事があるのです」

 

「こんな老いぼれにのぅ・・・まっ中で話をきこうかの

 桃香(とうか)白蓮(ぱいれん)を呼んで私の部屋にきなさい」

 

「分かりました盧植(ろしょく)先生」

 

「さ、若いのついてきなされ」

 

 

盧植(ろしょく)の後についていき、部屋へと入り席に着く

そこで軽く自己紹介などをしていると

さっきの向日葵娘ともう一人入ってきた

向日葵娘よりちょっと色の濃い桃色髪に

前髪パッツン、サイドは長めにパッツン、後ろはポニーテール

服装は黒のスカートに、ピンクの袖なしチャイナと桃色の腕カバーしている

綺麗な子だなぁ・・・ただ雰囲気はなんというか普通?

違うな、どこにも特化していないが全てにおいて万能っぽい気がする

そんなこと思っていると盧植(ろしょく)が話始めた

 

 

「桃香、白蓮座りなさい」

 

「「はい」」

 

「さて、お客人よこの二人は私の私塾の中でも秘蔵っ子でしてな

 左の子が劉備(りゅうび)玄徳(げんとく)

 右の子が公孫サン(こうそんさん)伯珪(はくけい)じゃ

 二人とも挨拶をしなさい」

 

「先ほどはすいませんでした、劉備です宜しくお願いします♪」

「公孫サンです、特に秀でたモノはありませんがよろしくお願いします」

 

 

向日葵娘が劉備か・・・確かにあの笑顔はやばいな

しかし、戦とは縁が無いような子なのに王にまでなるのか

それとこっちは白馬将軍か・・・確かに馬術以外は秀でた部分は無いようだが

全てにおいて万能・・・こんな人物がいたら楽になるんだろうな

それはさておき、俺も挨拶せんとな

 

 

「俺の名は白と言う、姓も字もないただの旅人さ

 んでこっちが俺の弟子の太史慈(たいしじ)子義(しぎ)

 二人とも宜しくな」

 

 

俺も笑顔で二人に自己紹介と子義嬢を紹介する

ふむ・・・劉備と公孫サンの顔が赤いのは気のせいか?

それはさておき・・・俺の御願いを聞いてもらわないとな

 

 

「それでお客人よ、わしにお願いしたい事とは?」

 

「はい、この子義を盧植(ろしょく)殿の私塾に通わせたいのです」

 

 

俺のどっきり発言に子義嬢が「ええええええ?!」と声を出す

それは無視して話を進める

 

 

「ほぉ・・・わしの見た所すでにかなりの教養があると思うがの

 それにお若いのが直接教えたほうが良いのではないか?」

 

「確かに盧植(ろしょく)殿の言うとおり子義は読み書きできるほどの

 教養はつけました、しかし私自身洛陽を離れなければなりません

 それに私には兵法などの知識が無いので是非とも教えて頂きたいのです」

 

「ふむ・・・兵法とな・・・

 確かにこの二人にも良い刺激にもなろう

 そうじゃな・・・お若いの一つ聞いてもよいかの?」

 

「ええ、なんでしょうか?」

 

「この劉備と公孫サンの二人を見てどう感じた?」

 

「劉備殿は危うさを感じますね、ただその心の奥底には

 確固たる意志が見えますよ

 その意志はこの先いろんな人を惹きつけて人々を魅了するかと

 公孫サン殿は・・・至って普通の人物に見えますが

 全てにおいて万能の人物かと

 このような人物は何者にも代えがたい財産ではないですか?」

 

「ということらしいぞ二人とも

 わしが言ってた事と大して変わらんじゃろう?」

 

「「は、はい!」」

 

「それでこの質問の意図は?」

 

「おお、すまんかった

 人物の見る目を見ておきたかったんじゃよ

 試すような事して悪かったの、勿論合格じゃ

 その娘さんは責任を持って教えさせていただこう」

 

「ありがとうございます盧植(ろしょく)殿」

 

「わしのような老いぼれにもまだまだやる事ができた

 それだけでも嬉しい事じゃわい」

 

 

そんな感じで盧植(ろしょく)と談笑してると

子義嬢達3人もキャッキャと楽しく会話し始めてる

子義嬢には兵法とかも覚えてほしいが

本当は同じ年頃の子達とも触れ合ってほしかったからな

まさか本当に劉備とかと会えると思っても見なかったし

子義嬢と同じ位の年頃ってのも予想外だったが

これは嬉しい収穫としよう・・・

後は心置きなく漢中(かんちゅう)へと旅立ちができるってもんだ

 

 

後は学費などの話し合いをして日が沈む前位に私塾を出た

その後は高順とも落ち合い、飯を食べてこの日は終了した

 

 

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あとがきっぽいもの〜

 

 

主役の一人劉備も登場!という事でこれで一応三国志のメイン3人は出せたかな・・・

後はボチボチ出していこう・・・

ミス普通の白蓮ちゃん、実はとても優秀じゃね?と思ってたので

自分の中では評価をかなりあげて書いてみました。

しかし、サンの字が出ないのは困ったものなのでカタカナにしました

もうちょい桃香達の絡みをかけるといいなぁと思いつつ

 

今後も駄文をよろしくお願いしますm(_ _)m

説明
この外史はオリ主メインの物語です
チートやご都合主義がありますので
苦手な人はご遠慮下さい
大丈夫な方は駄文にお付き合い下さい

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コメント
クラスター・ジャドウさん>ですね、それが白蓮の個性なんでしょうけど・・・(tokkey)
まぁ、白蓮が貧乏籤引きキャラなのは、能力に突出した所が無いのと同様に、性格まで丸い為に野心の類が無く、乱世で生き抜く気概に欠けてたからだろうなぁ…。(クラスター・ジャドウ)
ラーズグリーズ1さん>ですよね!万能の子は貴重ですよね!(tokkey)
普通の子ゆうな!万能の子と呼べ! 凄いじゃないか、万能とか!(ラーズグリーズ1)
グリセルブランドさん>影響ちゃんと与えれるように頑張りますっ(tokkey)
アルヤさん>確かに華琳が万能最強ですよね、七乃も言われてみれば万能でした・・・(tokkey)
魁薇さん>無知ですいません、CPってどのCPなんでしょうか?orz (tokkey)
桃の娘と普通の人が登場しましたね。白くんとの出会いがこの先どう影響するか楽しみです。(グリセルブランド)
万能さ、という評価においていうなら華琳、七乃に次いで三番目だと思ってます。(アルヤ)
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