fate/zero ~君と行く道~
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プロローグ

 

 

 

どんな悪夢も何時かは覚める

彼がそう教えてくれた

 

 

 

 

今日もただぼうっと天井を見上げていた。

 

この薄暗い空間の闇にもとっくに目が慣れて、無機質で何の趣も無い天井をただただ見つめる。

 

ここにいるのは私だけ…否、それには若干誤りがあるか。

 

正確に言えば、ここにいる“人間”は自分だけだ。

 

自分以外の存在はさっきから全身に纏わり付いて気味の悪い音を立てながら蠢いている。

 

 

今更、本当に今更ながら、何故この様な事になってしまったのか。

 

突然どこか別の家に預けられ何が何だか分からない内にここに放り込まれた。

 

そこには気持ち悪い蟲が一つの生き物のように蠢いていて、それらは自分に覆い被さると外側と内側から自分の体を滅茶苦茶に弄り回し始めた。

 

初めこそあまりの苦痛に泣き叫び助けを求めたが、誰一人として自分をこの地獄から引き上げてくれる者は居らず、程無くして声を上げる気力も失せた。

 

恐い事に、こんな日々が続く内にこの地獄にも慣れてしまっている自分がいる。

 

だからだろうか?こうしてぼんやりと考え事が出来るようになったのは。

 

どうして父は私をこの家に預けたのだろう?何故こんな地獄に自分を突き落として行ったのだろう?

どうして誰も助けに来てくれないのだろう?

 

「助けて……誰か………」

 

虚ろな目に涙を浮かべながら呪詛の様に呟き続けた。

 

 

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 

 

 

もしかするとその願いが通じたのかもしれない

 

突然眩い光が暗闇を浸食して行く。

 

何が起きたのか、最早辛うじて正常な思考を保っている状態の頭で、ふとそう思った時には既に意識は暗転していた。

 

 

その時はまだ知る術も無かった

 

その光こそが、今まで求めてきた

 

救いの光であることに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

はい今回はマスターになるあの娘の独白兼プロローグでした(逆かな?)

原作とかあんまりみてないから正直不安で仕方ないんだけどとりあえず完結目指します

 

次回はサーヴァントの登場だよ

 

 

 

説明
ゴッドイーターの世界からどういう訳かサーヴァントとして召喚されたオリキャラが聖杯戦争を戦う話です。
処女作何で温かい目で見守って下さい。
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タグ
fate/zero 間桐  オリサーヴァント ゴッドイーター 

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