ジェラールに憑依したので一生懸命フラグを折ろうという話 第十二話 |
収穫祭が終わってから二週間程経過した。性転換を繰り返したり、ラクサスが破門されたり、アカリファの商業ギルドが占領されたりと色々あったんだ。エルザがミストガンについて色々聞いてきたが上手くはぐらかした・・・ミストガンの野郎め、面倒事残しやがったな。
「何ですかこれ?」
今喋ったのはルーシィだ。ポーリュシカの薬を服用してから女状態でも精神は男でいられるようになった。ミラやカナからはジークちゃんとからかわれ、少し困っている。
「闇ギルドの組織図を書いてみたの」
「ミラ・・・書いたのはリーダスだろ?」
「あ、ごめんなさい、そうだったわね」
魔物退治の仕事を一緒に行ってからミラとは会話し出すようになった。漫画では仕事に行ってるような事は明記されてなかったんだが・・・これも俺がいるからなのか?
「どうしてまた?」
「近頃動きが活性化してるみたいだからね。ギルド同士の連携を強固にしないといけないのよ」
「この大きい括りはなんだよ?」
「ジュビア知ってますよ、闇ギルド最大勢力バラム同盟」
ウルティアのいる((悪魔の心臓|グリモアハート))、前作から名前だけ再登場の((六魔将軍|オラシオンセイス))、未だ謎の((冥府の門|タルタロス))・・・この三つのギルドが世界の裏を牛耳っている。
「あ!((鉄の森|アイゼンヴァルド))って!?」
「そうだ、あのエリゴールのいたギルド」
「あれは((六魔将軍|オラシオンセイス))ってギルドの傘下だったのか」
「雷神衆が潰した((屍人の魂|グールスピリット))もそうだ」
「ジュビアもガジル君もファントム時代にいくつか潰したギルドが全部((六魔将軍|オラシオンセイス))の傘下でしたー☆」
「笑顔で言うなよ・・・」
☆マーク付くほどの笑顔をお前にしか向けてないって事・・・グレイ気づいてやれって。
「うわ〜怒ってないといいけど」
「気にする事ねえさ。こいつら・・・噂じゃたった6人しかいないらしい」
「どんだけ小せぇギルドだよって」
「たった6人で最大勢力の一つを担っているのよ」
「「う!」」
はっきり言って、全員がエルザ級といって良い程の戦力だからな。戦いたくない・・・でも、ニルヴァーナ編って俺行かないと進まなくないか?
「その((六魔将軍|オラシオンセイス))じゃがな・・・ワシらが討つ事になった!!」
「「「!!」」」
「「「!!」」」
「「!!」」
「あ!お帰りなさいマスター」
「違うでしょ!」
ざわざわ・・・ざわざわ・・・。
「マスター一体・・・どういう事ですか?」
「先日の定例会で何やら((六魔将軍|オラシオンセイス))が動きを見せている事が議題に上がった。無視は出来んという事もあり、どこかのギルドが奴らを叩く事になったんじゃ」
「またビンボーくじを引いたなじーさん」
「((妖精の尻尾|フェアリーテイル))がその役目を?」
「いや・・・今回ばかりは敵が強大過ぎる。ワシらだけで戦をしては後々バラム同盟にここだけが狙われる事になる。そこでじゃ・・・我々は連合を組む事になった」
「「「連合!?」」」
連合か・・・上手くチームワークが取れるように頑張って欲しいが、原作があれじゃあな・・・。
「((妖精の尻尾|フェアリーテイル))、((青い天馬|ブルーペガサス))、((蛇姫の鱗|ラミアスケイル))、((化猫の宿|ケット・シェルター))・・・4つのギルドが各々メンバーを選出し、力を合わせて奴らを討つ」
「何だよそりゃ・・・」
「俺達だけで十分だろ!てか俺一人で十分だ!!」
「マスターは後々の事を考えてだな・・・」
がやがや・・・がやがや・・・。
「てか・・・ちょっと待ってよ・・・相手はたった6人なんでしょ?何者なのよそいつら・・・?」
化け物だよ。
――――――――――――――――――――――――――――
数日が経過した。今日は((六魔将軍|オラシオンセイス))討伐メンバーの送り出しの日だ。皆行く事にならなくて良かったという顔を満々に出していた。それ程危険な仕事なんだが・・・、
「何でこんな作戦にあたしが参加する事になったのー!?」
「その台詞、俺も言いたいわ」
そう・・・俺も何故かメンバーの一員になっていたのだ。何故に?
「お前はギルド内でも抜群の戦闘力を持つ。故に私がマスターに推薦しておいた」
「余計な事しやがって・・・」
エルザ・・・この恨み、貴様が大事にしている苺ケーキを食う事で晴らしてくれるわ!
「でも、バトルならジュビアやガジルだっているじゃない」
「二人共別の仕事入っちゃったからね」
「てか・・・まだ・・・着かねー・・・のか・・・?」
「もう三分の辛抱だナツ」
「見えてきたよ。集合場所だ」
ハートだらけの装飾の家がに着いた。集合場所なので取り敢えず入ってみる。
「趣味悪い所ね」
「同感だ」
「((青い天馬|ブルーペガサス))のマスターボブの別荘だ」
「あいつか・・・」
「ま・・・まだ着かねえのか・・・」
「もう着いてるよナツ・・・」
話していると周りが急に暗くなった。ああ、あいつらか・・・。
カッ!
「((妖精の尻尾|フェアリーテイル))の皆さん、お待ちしておりました」
「我ら((青い天馬|ブルーペガサス))から選出されし」
「トライメンズ」
「白夜のヒビキ」
「聖夜のイヴ」
「空夜のレン」
「か・・・かっこいい・・・!」
「しまった!服着るの忘れてた!」
「うぷ・・・」
「・・・」
「こっちは駄目だぁ」
おい、それ俺も入ってないだろうな?
「噂に違わぬ美しさ」
「初めまして((妖精女王|ティターニア))」
「さあ・・・こちらへ」
「おしぼりをどうぞ」
「水割りでいいかな?」
「いや・・・」
「さあ・・・お前も座れよ」
「うわぁ」
「つーかお前可愛すぎるだろ」
「何なんだコイツらは・・・」
ホスト・・・だな。美男美女が揃うギルドは真面目に対応出来ねーんだろうな。
「今回はよろしく頼む。皆で力を合わせて「可愛い!!」」
「その表情が素敵だよ。僕・・・ずっと憧れてたんだぁ」
「・・・」
「・・・?」
「べ、別にお前の為に作ったんじゃないからな」
「ツンデレ!!」
「さあ、長旅でお疲れでしょう。今夜は僕達と・・・」
「「「フォーエバー」」」
「「・・・・・・・・・」」
・・・入り込む余地がねえな。
「君達その辺にしておきたまえ」
「な、何!?この甘い声!?」
「一夜様」
「一夜?」
「久しぶりだねエルザさん」
「ま、まさかお前が参加しているとは・・・」
「会いたかったよマイハニー。あなたの為の一夜でぇす」
「!!」
「マイハニー!?」
「・・・(ぞぞぞ)」
エルザが震えている。原因は間違いなくあれだろうな。
「一夜様の彼女さんでしたか。それは大変失礼を・・・」
「全力で否定する」
「片付けろ!遊びに来たんじゃないんだぞ!」
「ヘイ!アニキ!」
「あれ・・・さっき“一夜様”って言ってなかった?」
「一貫してないんだね」
「君たちの事は聞いているよ。エルザさんにルーシィさん、その他・・・」
「!!」
男の名前が出てねえ!
「むっ」
「!」
「いい((香り|バルファム))だ」
「キモいんですけど・・・」
「すまん・・・私もコイツは苦手なんだ。凄い魔道士ではあるんだが」
そうか・・・?
「((青い天馬|ブルーペガサス))のクソイケメン共・・・あまりうちの姫様方にちょっかい出さねーでくれねーか?」
「あ、帰っていいよ男は」
「「「お疲れっしたー!」」」
「オイオイ!」
「やる気あるのか((青い天馬|ブルーペガサス))は・・・」
「試してみるか?」
「僕達は強いよ」
「喧嘩か!?混ぜてくれーーー!!」
「やめないかお前達」
「エルザさん相変わらず素敵な((香り|バルファム))だね」
「(ぞわ)近寄るな!!」
「メェーーーン」
「(やっちゃったー!)」
殴られた一夜はそのまま入口から出て・・・ん?誰か掴んだな。
「こりゃあ随分ご丁寧な挨拶だな。貴様らは((蛇姫の鱗|ラミアスケイル))上等か?」
リオン登場。更に荒れそうな予感がひしひしとするぜ・・・。
説明 | ||
FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。ついに投獄フラグをへし折り、自由気ままに暮らそうとしましたが・・・作者のネタがそれを阻む。今度の困難は・・・女体化!?※女体化ジェラールを書いてくださる方募集中! | ||
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書いてて楽しいですか?・・・コレは小説なんでしょうか?(ーー;)(紗詞) | ||
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