魔法少女リリカルなのは DevilStrikerS ー悪魔との対面ー |
「みんな、相手は正体不明のアンノウンだから気をつけてね」
「「「はい!!」」」
「はい…」
「どうしたのバルダ?」
バルダの様子に気づいたフェイトが聞いてくる。
バルダは少し考え込んでいたが、意を決してこう言った。
「今回の襲撃犯は恐らく、いや、間違いなく【悪魔】だと思います」
「「「!?」」」
驚愕する一同。
「何故わかるの?」
フェイトは訳がわからず聞いてきた。
「魔法のことを学んでみて分かったことだけど、今出ている妙な魔力反応…そしてフェイト達に話した俺の故郷を襲った奴らの魔力と同じ感じだったんだ」
「そういえばあたし達が村の調査をしていたときなんか禍々しい感じの魔力反応があったな」
バルダの言葉でヴィータが思い出すように呟いた。
「確かに何か凶悪な魔力反応だった……」
なのはも自分が思った感覚を述べた。
「…ま、今はアンノウンを殲滅する事が先決だね」
バルダは場の空気を変えようと話を切り上げた。
「それもそうだね。ヴァイス君!クラナガンまであとどれくらい?」
気持ちを切り換えたなのはがヴァイスにあとどれくらいで着くか聞く。
「もうすぐそこっすよ。なのはさん」
ヴァイスが直ぐに答え、なのはは他のみんなに鼓舞する。
「ありがとうヴァイス君。みんな!久しぶりの出動だけど…いつものようにやってサクッと終わらせちゃおう!!」
「「「はい!!」」」
「よ〜し、ヴァイス君ハッチを開けて!みんな行くよ!!」
「「「了解!!」」」
「スターズ1、高町なのは」
「スターズ2、ヴィータ」
「スターズ3、スバル・ナカジマ」
「スターズ4、ティアナ・ランスター」
「ライトニング1、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン」
「ライトニング2、シグナム」
「ライトニング3、エリオ・モンディアル」
「ライトニング4、キャロ・ル・ルシエ」
「デビル1、バルダ」
「「「いきます!!」」」
こうして、数多の戦士たちが戦地へと降り立った。
クラナガンにたどり着いたバルダ達。だが、そのクラナガンを見た一同は唖然とする。
「ここ…本当にクラナガンなの?」
スバルが呟いた言葉はここにいるバルダを除く全員の心境を表していた。
賑やかだったクラナガンは今では黒い雲に覆われ、人がたくさんいたのに誰もいない…ゴーストタウンへと変貌していた。
「と、とにかく誰かいるか捜しましょ」
ティアナは何とか平静を必死に保とうとしていた。
「みんな、気をつけてね」
フェイトは周りに気を配りながら言った。
「……HEY HEY、もう敵さんがお出ましになったぜ」
戸惑いを隠せない六課前線メンバーとは逆に冷静なバルダはすぐさま戦闘態勢を整えた。?
――オォォォオオン――?
死神のような鎌を携えた悪魔、ヘル・バンガードがヘル・プライドを引き連れてこちらの様子をうかがっていた。
「な…何?あれ?!」
初めてみる悪魔に恐怖心を覚えるなのは達。
すると…
――ガウゥゥゥン…!――
「臆するな!!みんなそれなりの修羅場をくぐってきたんじゃなかったのか?!悪魔との闘いは強い心…それさえあれば悪魔共なんざ大丈夫だ。俺はもう体験済みだからな…」
バルダがソルを空に向けて撃ち、激励した。その効果は充分だった。
「そうだね、バルダの言うとうりだ」
「うん、どんなピンチも私達は乗り越えてきた」
「私達はこんな奴らに恐れはしない!!」
「私の、ランスターの弾丸はあんた達には負けやしない!!」
「こんなんじゃヴォルケンリッターの名が泣くな、シグナム」
「ああ、主はやてに申し訳ない」
「皆さんやりましょう!!」
「私達の闘いを!!」
皆、悪魔への恐怖心を克服し、各自のデバイスを構えた。そしてはじかれたかのように悪魔達が襲いかかる。
「みんな!いつもどおりにやっていくよ!!」
「「「はい!!」」」
「スバル!援護するからあの化け物共を思いっきりぶっ飛ばして来なさい!!ちびっ子達も気をつけてね!!」
「うん!!」
「「わかりました!!」」
ティアナが仕切り、スバル達フォワードが動いた。
「私達も負けられないね。フェイトちゃん!ヴィータちゃん!シグナムさん!」
「うん。そうだね」
「ああ、まだまだあいつらには負けらんねぇ」
「では行くぞ」
そして隊長陣も動いた。
「おいおい…戦意が戻ったのはいいけど、これはこれで大丈夫なのかな……まあいいか。Let's rock!!」
そして最後に、皆の心配をするもノリノリなバルダがアベンジャーを手に悪魔達の元へ向かった。
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十三話目です。 | ||
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