B★RIS――ブラック★ロックインフィニット・ストラトス――転生して一夏の兄になった一人の男の娘の物語 |
第十四話 ドイツからの転校生
「紅茶とは随分違うんだね。不思議な感じ。でもおいしいよ。」
「そう、ならよかった。」
その日の夜。放課後の練習の疲れをとってます。
シャルルが同じ部屋だったから緑茶入れてあげたんだけど・・・気に入ってもらえたみたいだね。
「千夏は、一夏達と放課後にISの練習してるって聞いたけど、そうなの?」
「一応ね。まぁ、僕はただその場に居るか模擬戦の相手になってるだけだけどね。・・・何故か皆僕と戦うこと嫌がるんだけど・・・。」
「その練習、僕も加わっていいかな?専用機もあるから、役に立てると思うんだ。」
「いいと思うよ?・・・といっても一夏は飲み込みが遅いから教えるのは大変だと思うよ?」
まぁ教えるほうもどうかと思うけどね。今のところ箒、セシリア、鈴で教えてるけど、あの3人は教え方がね・・・。シャルルはそうでないと思うけど・・・。
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次の日
「えっと・・・今日もうれしいお知らせがあります。また一人、クラスにお友達が増えました!ドイツから来た転校生の『ラウラ・ボーデヴィッヒ』さんです。」
この学校って転校生多いね。二日連続で転校生来るなんて思ってなk・・・あぁ、原作であったね。
二人目の転校生って・・・よく覚えてないけど最初は余り良い印象は無かったような・・・。いや15年も経つと原作のことも余り覚えてないんだよね・・・。
「・・・・・・。」
目を瞑ったまま何も言わないボーデヴィッヒさん。いやいや転校生なんだし、挨拶くらいしようよ・・・。
「挨拶をしろ、ラウラ。」
「はい、教官。」
・・・教官?そういえばこの人ドイツから来た人だっけ?・・・じゃぁ千冬姉さんが数年前ドイツ軍に教官として2年間行ってたときの部下か何かかな?あれ?だとしたらこの人軍人?
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」
・・・・・え?それだけ?いやいやいや。シャルルのときみたいにもうちょっと何か言おうよ・・・。
「あの、以上・・・ですか?」
「以上だ。」
異常です、貴方が。学生なんだしもうちょっと何か言おうよ・・・。此処に入学したばかりの時の一夏みたいじゃんか・・・。
「貴様たちが・・・!」
「お?」「え?」
こつこつと足音を立てて一夏と僕の方に近づいてきて・・・左腕を上げた。・・・って危ない!
{パシン}
一夏が叩かれた。ボーデヴィッヒさんはそのまま今度は右手を上げて・・・
{パシッ}
僕を叩くことはできなかった。振り下ろされた右手を僕が掴んだ。しょ、初対面でいきなり人を叩くのがドイツの常識なのか!?ビール飲み過ぎて頭おかしくなったとか?
「初対面でいきなり人を叩くなんて・・・。ドイツじゃそれが常識なのかな?」
「貴様・・・!・・・私は認めない。貴様たちがあの人の弟であることなど・・・認めるものか!」
・・・いきなり何を言い出すんだこの人は。訳が分からないよ・・・。
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さらに次の日。
箒、セシリア、鈴の三人が一夏にいろいろ教えてるけど・・・その説明で分かる人いないでしょ・・・。酷すぎだよ、箒は擬音語ばっかりだし鈴は感覚がどうとか言ってるけど右も左も分からない一夏にそんな事言っても分かるわけが無く、セシリアは正確に体をひねる角度とか言ってるし・・・。
「率直に言わせてもらう・・・さっぱり分からん!」
「何故分からん!」
擬音語が多すぎるからです。
「ちゃんと聞きなさいよちゃんと!」
ちゃんと教えてあげてください・・・。
「もう一回説明して差し上げますわ!」
貴方の説明は理解できません!
「ハァ・・・。」
「大変だね・・・。」
「そう思うなら助けてくれよ千夏兄・・・。」
「いやー・・・僕にもこの3人はどうにもできないなぁ・・・。」
「だよなぁ・・・。」
いや分かってるなら言わないでよ。てかちゃんと授業聞いてたら分からないわけないと思うんだけど・・・。
「一夏、千夏。」
「「ん?」」
誰かの声・・・、一夏曰く僕とそっくりな、シャルルの声がしたので振り向いたらオレンジ色のISを展開したシャルルがそこに居た。また随分と派手なISだね・・・。
「ちょっと相手してくれる?二人と戦ってみたいんだ。」
「じゃぁ僕が先に戦うよ。一夏は戦闘見学でもしていろいろと勉強したほうが良いだろうし。」
「そうだな。・・・というわけだから、また後でな。」
「「「ム〜・・・」」」
そんなに一夏を睨むな。3人の説明は難しすぎるから覚えにくいんだよ・・・。まぁ実際に戦ったほうがいろいろと学べるだろうし、習うより慣れろって言うしね。
え?ならなんで僕が先に戦うのかって?そりゃマトモそうな代表候補生がどれほど強いか確かめるためだよ?
じゃ・・・やろうか。B★RS・・・。
「随分変わったISだね・・・。」
展開して頂いた第一声がそれか・・・まぁ、自分でもそう思うけど。
「僕もそう思う。全く・・・開発者は何を考えてこんな機体にしたのか・・・。」
まぁ趣味らしいけど。 (詳しくは『第八話 戦闘終了!一夏の反省会』をご覧ください)
「じゃぁ始めるよ、千夏。」
「分かった。」
Black bladeを展開し、((瞬間加速|イグニッションブースト))でで急接近。元々遠距離射撃スピード特化型のB★RSは通常時でさえ高い機動性を誇るのだが瞬間加速で尋常じゃないほどのスピードを得る。
そのまま切り捨てるつもりだったが・・・
{キィン!}
高い金属音!シャルルも接近してシールドで受け止められた。なかなかやる・・・。
シャルルはそのまま右腕で殴ろうとするがそれを回避。その反動を利用してもう一回斬ろうとしたがそれは避けられ、空中に逃げられる。
★ rock cannonを展開し、そのまま後を追う。シャルルは振り向いてマシンガンらしきものを展開し、僕に向けて撃ってくる。展開早いね・・・羨ましい。
次々と襲ってくる弾丸をすべて避け、こちらもロックキャノンを連射する。★ rock cannonは1秒間に20発もの岩を連射することが出来る。その辺のマシンガンやアサルトライフルよりは断然性能がいいのだ。
シャルルは数発あたるが気にすることなく僕の背後に回りこみ、スナイパーライフルライフルを展開し僕に撃ってくる。
・・・・武器多くない?そんなこと思ったけどすぐに戦闘に意識を集中させ、シャルルの弾丸を回避。★ rock cannon type Rを展開してダブル・バーストショットを放つ。
『・・・ゑ?』
通信越しにそんな声が聞こえた。あぁ、いつもより出力強めにしたからかな?放った弾がいつもより大きく見える。3倍くらい。
シャルルはそれに直撃。そのままシールドエネルギーが0になり試合終了。僕の勝ちとなった。
・・・あ、これじゃ一夏戦えないじゃん。しょうがない、僕のエネルギー分けてあげるか・・・。
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「つまりね?一夏が勝てないのは、単純に射撃武器の特性を理解してないからだよ。」
模擬戦が終わって数分後。シャルルのISはエネルギーが切れたため、僕のエネルギーを補給して復活。今は一夏に射撃について教えてる。
「うーん・・・一応分かってるつもりだったんだが・・・。」
「この白式って、((後付装備|イコライザ))が無いんだよね?」
「あぁ、何度か調べてもらったけど、((拡張領域|パスロット))ってのが空いてないらしい。」
「多分だけど、それって((唯一仕様能力|ワンオフアビリティ))に容量を使ってるからだよ。」
んー・・・シャルルの説明は分かりやすいね。あの3人とは大違いだよ・・・
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ちょっと時は進んでアリーナ中央。
一夏がシャルルのIS『ラファール・リヴァイヴ・カスタムU』の武器を借りて射撃の練習をしているとき、その事件は起きた。
「・・・織斑。」
「なんだよ?」
「・・・何?」
見上げるとISを展開したボーデヴィッヒさんが居た。警戒しておいたほうがよさそうだ。何をしだすか分からない。
「貴様らも専用機持ちだそうだな。ならば話が早い。私と戦え!」
「嫌だ。理由がねぇよ。」
「だが断る。貴女と戦ったところで、何の意味も無い。ISのシールドエネルギーが無駄になるだけだよ。」
「貴様らに理由は無くても、私にはある。」
なんと理不尽な・・・。
「今でなくても良いだろ?」
「そうそう、もうすぐクラスリーグマッチなんだから、そのときで良いじゃん。」
「・・・なら。」
{警告 敵ISの射撃武装の安全装置解除を確認 射撃体勢に以降}
やっぱりね。シャルル、一夏は頼んだよ。
{ボカン!}
「・・・・・。」
「いきなり撃ってくるなんて、ドイツの人の頭はそんなに沸点が低いのかな?」
「貴様!いつの間に!?」
「今さっき。」
砲撃を確認した瞬間、瞬間加速でボーデヴィッヒの背後に回りこんだだけ。でもこの様子を見るとISのとハイパーセンサーで探知できなかったみたいだね。なんでだろ?
睨んでくるけど構わない。★ rock cannonを静かにボーデヴィッヒの頭に突きつける。この人は危険な存在だ。
一夏はシャルルに助けられたらしい。無防備だったからね、無事でよかった・・・。
『そこの生徒!何をやっている!』
あ、このアリーナの管理人っぽい人に怒られた。あーぁ。
「フン。今日のところは引いてやろう。」
ISを解除し、ツカツカと帰っていくボーデヴィッヒ・・・。
「とりあえず僕らも帰ろうか。アリーナの使用可能限界時間も近いし。」
一夏達と一緒にピットに帰っていく。
クラスリーグマッチであの人とぶつかったら・・・容赦しない!
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やっと移転作業が終了しました! 次話からは新しく書くので、更新は遅くなります。 |
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