真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第六部 『水着と水とHE∀ting Sφul』 其の九
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第六部 『水着と水とHE∀ting Sφul』 其の九

 

 

第十二話『水と水着とHφwling Sφul』

房都警備隊詰所

【エクストラturn】

 辰の刻。

 都に暮す人達が朝食を終えて仕事に向かい始める頃。

 警備隊詰所に三人の一刀と((変態|おとこ))達が集まっていた。

 用意された黒板には『水上合同演習反省会』と書かれている。

 その黒板の前に赤一刀が立ち、今日の議長を務める。

 

「おはよう諸君!それではこれより『武将軍師達の水着姿報告会』を執り行うっ!!」

 

 もう既に取り繕う気も無いらしい。

「みんな、昨日赤壁から到着したばかりで疲れているとは思う。俺たち三人の都合でこんな時間に付き合わせて申し訳ない。しかし!報告すること事により己の記憶を固定化し、遠くからやモニターでしか見れなかった事を脳内補完によりその記憶を共有するには少しでも早いほうが良いに違いない!!」

 

『おおおおおおおっ!!』

 

 赤一刀の演説に全員が立ち上がり拍手を送る。

「では、初日を制した孫呉に敬意を表し、最初の報告を尻好きにやってもらおう!」

「おう!まずは何と言っても孫策様の豹柄の水着に包まれたお尻だ!船の舳先に立ち蜀の船団を見据えるお姿・・・・・あの長い髪が風になびき、普段は服に隠れ見ることが出来ないお尻が現れた瞬間・・・・・・尻神様の姉君はやはり尻神様であったと、感動に震える程だった。・・・・・・ただ、惜しいことにあの日は孫策様が直ぐに跳んで行ってしまい余りご拝謁出来なかった・・・しかーし!!二日目の張遼将軍との戦いでは躍動するお尻をご披露して頂けました!そして対峙する張遼様のお尻もまた見事!お尻がこちらを向く度、遼来来と心で叫んでしまう程だった!お二人が刃を打ち合う度にキュッと引き締まる!あの日は制限時間終了まで切り結んでおられましたが、俺には一瞬とも永遠とも思われる夢の時間だった・・・・・・・」

 尻好きはそのまま妄想の世界へ旅立ってしまった。

 仕方なく赤一刀は次を促す。

「よし!次はインテリ、お前だ!」

「はい!私は初日、三日目と張飛将軍と行動を共にしておりました。あの小さなお体であのように少ない布地の黒びきには((如何|いかが))なものかと初めは思いました。しかし次第に張飛将軍から目が離せなくなり、気が付けばご一緒に敵中を駆け巡っていました。普段ならとても追い付けるはずがないのに・・・・・張飛将軍の勇姿が私に力を与えてくれたに違いありません!あの様に蛇矛を振り回されて、水着が取れやしないかとハラハラもしました。ですが私と張飛将軍は直ぐ孫策様に放り飛ばされて脱落。その後は張飛将軍とご一緒に救助隊に編入されました。常に水着姿の張飛将軍とご一緒出来て夢のような一日でした・・・・・」

 こちらも旅立つ処だったが、その寸前で赤一人が声で引き止める。

「なあインテリ、鈴々の黒ビキニに違和感が有ったようだが、お前なら鈴々に何を薦める?」

「むむ!これは難しい質問ですね・・・・・ですがやはり定番として紺のすく水が一番ではないでしょうか?」

 その意見に兄ぃが反論する。

「いや!それではいつもの張飛将軍の服装より肌が隠れてしまうじゃないか。俺はあの水着姿はとても良くお似合いだと思ったぞ!」

「お似合いだったのには賛同しますが、ただ肌の露出を多くすれば良いと言うものではありません!下着姿に近い格好でありながら少しでも素肌を隠す。これは正に恥じらいの具現化では在りませんか!?」

 

『おおっ!!』

 

 三人の一刀を含めた変態達が驚嘆の声を上げた。

「確かに!そうなると亞莎の水着は更に強い恥じらいの現れと取れる!下半分の向日葵畑の柄は体型が解りづらくなってたからな。」

 赤一刀が実例を上げて賛同した。

 しかし、紫一刀が異を唱える!

「いやいや!『ワンピース=恥じらい』っぽくなってるけど、霞みたいに機能重視のまるで恥じらってないのもいるぞ!」

「そうだな・・・・・『大胆な水着を勢いで選んじゃったけど、着てみたらやっぱり恥ずかしい』みたいなのもあるよな、朱里と雛里みたいに。」

 何気に呟いた緑一刀の発言に場の空気が変わった。

「・・・・・そう言えば最終日・・・・・紫北郷様と緑北郷様は諸葛亮様と?統様に・・・・・」

 言葉にしたのはインテリだが、変態全員の目には嫉妬の炎が燃えていた。

「あ、あれは緊急事態だし、仕方ないだろう!」

「俺たちも必死だったんだ!」

 紫一刀と緑一刀は抗弁するが嫉妬に狂った変態には届かない。

「お、俺らだって華佗先生に習って猛特訓したんスよ!」

「人形相手に唇から血が出るまでした特訓だというのに・・・・・」

 口から血を垂らした男達が人形とマウス・トゥ・マウスで人工呼吸の練習をしている図は実にシュールだった事だろう。

 その光景を思い浮かべつつも赤一刀は冷静に変態達に割って入る。

「お前達の気持ちは良く解るが、みんなあの時曹魏本陣側の戦場に居て、どうしようもなかったろう?俺だって解説席に居て二人に任せるしか無かったんだ。」

「それはそうですが・・・・・あの荒れ狂う夏侯惇将軍の剣圧の中でも他の将軍方は船から落ちませんでしたし・・・・・少々期待が外されたと言うか・・・」

 兄ぃが男達の気持ちを代弁した。

「そういえばみんな、良くあの状況を持ち堪えたな・・・・・他の兵士は蜀も魏も、救護船の孫呉だってみんな吹っ飛ばされて長江に落ちてたのに。」

 赤一刀はモニターを見ていたのでその状況を確認することが出来たのだった。

「それはまあ・・・・・もしかしたらあの状況なら『はぷにんぐ』なるものにお目に掛かれるかもと必死でしたから・・・・・」

 素直にぶっちゃけるインテリ。

「俺たちは袁紹様と顔良様に付いていたから特に問題無かったな、弟者。」

「ああ、曹魏の本陣に一番乗りした後、夏侯惇将軍を追っかけたからな、兄者。」

 麗羽の幸運力の恩恵を一番受けたのはこの兄弟だろう。

「ただ、夏侯惇将軍を追いかける船を二人だけで漕ぐのは辛かったな、弟者」

「赤馬ならともかく露橈を選ばれるとは思わなかったな、兄者」

 赤馬が七メートル前後に対し、露橈は十五メートル前後。

 麗羽も無茶な選択をするものである。 

「まあ、袁紹様のびきにと顔良様のわんぴーすを堪能できたからいいが。」

「金色の水着が光を反射する所為で、しっかりと水着姿を見ることが出来ない時もあったがな。」

 赤一刀は弟者の言葉に閃き、割って入る。

「なあ!その光を反射して眩しい時の麗羽と斗詩をどこまで思い出せる?」

「は?ある程度は思い出せると思うが・・・・・」

「今すぐ思い出して見てくれ!」

「はぁ・・・では・・・・・・・・・・な!?こ、これは!!??」

「どうだ弟者?」

 弟者は驚愕に目を見開いて赤一刀を見た。

「ひ、光に水着が隠され、まるで・・・・・・・まるで何も着けていないような・・・・・」

 

『何いぃ!!?』

 

 弟者の発言に対し動揺が走る。

「兄者もやってみてくれ・・・・・」

「お、おう・・・・・・・」

 全員が見守る中、兄者が目を閉じ再生モードに入る。

「・・・・・・・・・・・ぐはあぁっ!!」

 兄者は鼻血を噴いてブッ倒れた。

「ど、どういう事ッスか、これは!?」

「説明しよう。麗羽達が着ていた金色の水着。これが太陽の光を反射したため、兄者と弟者には水着が眩しくて見えなくなった。」

「そこまでは解るッス。だからと言って水着の下が見える訳無いッスよね?」

「そうだ。しかし水着の部分が見えない事により兄者と弟者はそこを自動的に脳内補完したんだ。」

「そ、そんな事があるんスか!?」

「あぁ、天の国では割と有名な方法だ。水着写真があれば説明しやすいんだが・・・まだ現像が終わってないし・・・あ、そうだ、追っかけなら天和のブロマイド待ってるよな?」

「当然っス!ていうかみんな持ってるッスよ。」

「よし、じゃあそれを机の上に出してくれ。」

 赤一刀に言われ、天和のブロマイドが並べられた。

 ステージ衣装の天和は水着のビキニ姿に一番近い。

「みんな、天和の衣装の胸の部分だけを指で隠して見てくれ。」

 

『うお!これはっ!!』

 

「という訳だ。兄者と弟者はこれを脳内でやったんだ。」

「な、成程。災い転じて福といった処ですか・・・・・お二人が羨ましい・・・」

「何言ってるんだ!インテリ!自分たちの記憶した映像に同じ事をすればいいんだ!というかそう出来る様に訓練するんだ!!」

「おお!我々の技を次なる高みへ進めるのですね!!」

 人としては落ちて行ってるのだが、今の彼らがそれに気付く事は無いだろう。

「その技を習得するのは納得したが、大将。さっき気に成る事を言っていたな・・・水着写真の現像がどうとか・・・・・」

 尻好きが身を乗り出してきた。

「ふふ、真桜がこんな絶好の機会を逃すと思うか?」

 赤一刀がニヤリと嗤う。

「そ、それじゃあ・・・・」

「大丈夫だ。みんなの分もちゃんと確保してある。だからと言っては何だが紫と緑の事は帳消しにしてやってくれないか?」

「それは勿論・・・」

「ちょっと待って欲しいッス!」

 尻好きの返事を追っかけが遮った。

「何だ、曹魏の!北郷様からこんな破格の申し出を頂いて、何が不満なんだ!?」

 兄ぃが追っかけを制するが、追っかけは続けた。

「北郷様の申し出はスゴイ嬉しいッス・・・・・ですけどもう一つだけ、解説席の事を教えて欲しいッス・・・・・兄ぃの為にも・・・」

「お、お前・・・・・」

 一刀たちと違い、彼らには解説席のメンバーの様子はモニター越しでしか見ていない。しかもみんな目の前の絶景を脳裏に焼き付けるのに必死でモニター自体それほど見ていないのだ。

 

「・・・何言ってんだよ、お前ら!」

「その報告は俺たちの責務に決まってるじゃないか!」

「だけどよ・・・・・その仲間を思うその心意気・・・・・感動したぜ!」

 一刀たち三人は目を潤ませていた。

 

「よし!それじゃあここは、この紫の北郷一刀が語ってやろう!!兄ぃ、モニターで見た月はどうだった!?」

「は、はい!とても可憐で、美しく・・・・しかもその・・・まるで裸前掛けの様に見えてかなり焦りました・・・」

「あぁ、俺も最初我が目を疑ったよ。月のエプロンドレスの下の水着。形は詠と同じスリングショットで色は白。背中に掛かる部分が無いから裸エプロンみたいに見えたんだよな。」

「あの・・・すりんぐしょっとって何ですか?」

「え?・・・ああ、そうだな・・・・・シャムの持ってる武器があるだろ。あれの事なんだけど、形があれの紐の部分に似てるから着いた名前なんだ。」

「な、なるほど・・・・・」

「エプロンドレスを着てたから一番露出が少なかった筈なんだけど、かなりドキドキさせられたよな。それから冥琳は肩紐が左しかないワンピースだったけど、後ろから見たらビキニに見えるモノキニってやつだった。下もハイレグな上にお尻の割れ目が少し見えてて、尻好きや兄者と弟者が見たらきっと鼻血ものだな。」

 全員が目を閉じ紫一刀の声に集中していた。

 その脳内では音声情報を映像に変換するためフル稼働し、加熱する脳を冷却するかの如く鼻息が荒くなっている。

「大喬は肩紐なしの白いモノキニだったよな。ピンク・・・桃色の縁取りが可愛かった。下はパレオ巻いてたけど、お尻は全部隠れる感じのみたいだった。ただ、脇腹を大きく露出する形だったから、ある意味ビキニよりドキドキさせられたな。小喬は・・・・・」

 紫一刀は言い淀んだ。果して小喬の水着を教えるべきか?

 耳を澄まして待ち受ける男達に、雛鳥が親鳥に餌をせがむ姿がダブる。

 緑一刀と赤一刀を見れば、二人は無言で頷いた。

「小喬の水着はモニターによく映っていたから首からお腹までは解るよな。鎖骨も隠れる白いワンピース・・・・・なんだけど、あの下の部分はハイレグで・・・・・」

 男達の喉がゴクリと鳴る。

「背中からお尻までは前を支える為の細い紐しかなくて・・・・・ほぼ丸出しだった。」

 

ゴン!と音を立て男達は机に突っ伏した。

 

 与えられた餌が大きすぎて雛鳥の口からはみ出す様に、情報のインパクトの強さに彼らの脳の処理限界を突破してしまった様だった。

 

 

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【緑一刀turn】

 みんなの意識が戻った頃には俺たちは城に戻らねばならない時間になってしまっていた。

「済まない。話が逸れまくった上に、こんな事になっちまって。」

「いえ、これはひとえに我々の修行不足ですから・・・」

 俺の謝罪の言葉に兄ぃはそう言ってくれた。

「報告会の続きはまた改めてするとして、実はみんなに伝える事が有るんだ。驚かせるつもりで今まで黙ってたんだけど・・・・・」

「お、驚かせる・・・・・?」

 全員が身構えた。

 さっきの事があるからだろうけど、しっかりと聞く態勢には入っている。

「いや、もう水着の話じゃ無いんだけどな・・・・・」

 みんなはホッとする反面、がっかりもしていた。

 

「みんなは今日付けで俺たちの親衛隊に配属となる!」

 

『・・・・・・・・・え?』

 

「前々から推薦はしてたんだけど将軍の何人かから実力に疑問が有るって言われててさ。みんなが演習の最終日に脱落せずに居れたのが決定打になったんだ。まあ、それ以前も兄者と弟者の麗羽達と一緒に戦う姿や尻好きのシャオへの援護、インテリの鈴々の動きについて行く足。それに兄ぃは華雄が暴走した時、止めようとして一緒に長江に落ちたって聞いたぞ。そして追っかけ、紫苑と祭さんと冥琳が後押ししてくれたぞ。」

「えええっ!?そのお三方が自分をッスか!?」

「水泳教室の時に気に入られたみたいだな♪祭さんが今度鍛錬してくれるって言ってた。」

「・・・・・・・・・・・・う、嬉しいような恐ろしいような・・・・」

「ちなみに最後に認めたのは、愛紗、思春、春蘭だ。三国の武将筆頭が認めたんだ。みんな、誇っていいぞ!」

 と、言ってみたものの、みんなまだ信じられないみたいだ。

「俺たちが親衛隊・・・・・・?しかも皇帝直属の・・・・・・北郷様たちは余り皇帝って感じはしないが・・・でも、俺達が皇帝親衛隊に配属・・・・・」

 あっはっは。兄ぃ、俺も自覚は無いが面と向かって言われるとちょっと傷つくぞ。

 

「「「どうだみんな!俺たちの期待に応えてくれるかっ!?」」」

『うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』

 

 俺たちが信頼する男達、いや漢達は雄叫びを持って応えてくれた。

 

「・・・・・・・ご主人さま、迎えに来た。」

 

 そんな時、詰所の会議室に現れたのは恋だった。

「あ、恋!丁度良い所に。この漢達が今日から恋の隊に配属になった六人だ。」

 

『へ!?』

 

「恋は光禄勲・・・親衛隊の隊長なんだから当然だろう♪」

 男達は一斉に小さく固まって囁き出す。

「(あ、兄ぃ!呂布将軍の隊って董卓軍の頃から精強だったッスよね?)」

「(あ、あぁ・・・確かに呂布将軍の訓練は厳しい。しかし、兵への面倒見の良さは定評が在った。)」

「(親衛隊の訓練が厳しいのは当たり前ですから、これは却って良いのでは・・・・・)」

 静かになって頷いたかと思うと一斉に立ち上がっる。

 

『よろしくお願い致しますっ!!呂布将軍!!』

 

「・・・・・うん。みんな頑張る♪」

 男達の敬礼に恋は笑顔で答えた。

 そこへ更に三人、会議室に入って来る。

 

「ご主人さま〜ん♪お迎えに来たわよ〜ん♪」

「御主人様、朝の会議は終わったようだの?」

「緑一刀、紫一刀、赤一刀、俺達の準備も整った。お、呂布はもう来ていたのか。」

 

『華佗先生!?』

 

 立て続けの登場にみんな戸惑っているな。

「え〜、華琳の提案で親衛隊には救急治療の技術を会得して貰う事になった。理由は河川の氾濫などの災害時に俺たち三人の誰かが赴いているが、親衛隊が何も出来ずにいると庶民に悪印象を与えるから・・・・・ぶっちゃけると『猫の手も借りたい時に突っ立てるだけなら、そのまま人柱として川に放り込むわよ』って華琳に怒られた。」

 流石にこの『華琳のお言葉』は効いたようだ。

 戸惑いも吹っ飛んでみんな青ざめている・・・・・華琳は言ったら本当に実行するだろうからなぁ・・・・・。

 そこに華佗が苦笑して補足してくれる。

「お前達は救急治療を熱心に勉強していたからな。まあ、まだ覚えて貰う事は山ほどあるが、今の親衛隊の中ではこの点は何歩も先を行っている。お前達が新しい親衛隊のあるべき姿を体現するんだ。俺も教官としてビシビシ行くから覚悟しておけ。」

 最後の方は笑っていたが・・・・・目が燃えている。

 あれは冗談を言っている目じゃない。多分華佗の人助けへの使命感が表れた結果だろう。

 ここはみんなのやる気を上げるためにももう一言伝えた方が良さそうだ。

「この事は、華琳は勿論、蓮華と桃香もみんなに期待している。あと、月と麗羽もな♪」

 みんなの目が一気に燃え上がった!

 

『うおおおおおおおっ!!やるぞおおおおおおおおおっ!!』

 

「うふふ♪みんな張り切ってるわねぇ。男の子はそうでなくっちゃ♪おねえさんが手取り足取り腰取り教えて・あ・げ・る?」

「うむ♪全員良いオノコの顔をしておるわ。儂も武を教えるのはこの貂蝉以来よ。皆、もう無理やめてと言っても止めてやらぬから覚悟しておけ?」

 貂蝉と卑弥呼の言葉にみんなの動きが止まった。

 どうやらみんなは貂蝉と卑弥呼が居る事を無理やり認識しないようにしていたみたいだが、こうなっては流石に逃げ場が無い。

 こうなる事も予想が付いていたので中々言い出せなかったんだよなぁ・・・・・。

「あ〜、ちなみにコレも三国の王を含め、全武将軍師の総意なので・・・・・・諦めてくれ・・・・・スマン!」

 さっきまでの盛り上がりはすっかり無くなり、みんな地獄の淵を覗く亡者の様になっていた。

 

 

 俺たち三人と恋、華佗、貂蝉、卑弥呼、そして男達六人は詰所を後にして城に向かう。

 珍しく微笑んで歩く恋を先頭に、燃える瞳で未来を見つめる華佗、時折ムフフと笑っては身体をクネらせる貂蝉と卑弥呼。

 対してすっかりゾンビと化している男達。

 明暗はっきり分かれるこの行列。

 

 恐らく今、俺たち三人が『ドナドナ』を歌ったら感情の篭った最高の歌を披露できたに違いない。

 

 

 

 

真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第六部

『水着と水とHE∀ting Sφul』          了

 

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あとがき

 

 

未だ暑い日が続いていますが

夏の水着スペシャルはこれにて終了です。

 

この第六部で一番大変だったのは

誰にどんな水着を着せるか

でした。

一番楽しい時間でもありましたw

 

水着の通販サイトをこれだけ駆け巡ったのは初めてです。

途中目的を忘れてしまう事もしばしばでしたがwww

 

 

 

話はガラリと変わりまして

作品紹介の所でも報告致しましたが

先日久々にカラオケに行ってまいりました。

するとJOY SOUNDに『深紅の呂旗』他数曲が追加されているではありませんか!

熱唱してまいりました。

恋姫関係の歌はもう増えないと諦めていただけに感動ものです!

私もめげずにもっとリクエストを出していこうと思います。

個人的には『絶唱†漢女道』をイチオシしておりますwww

 

 

次回は・・・・・

『外伝にしよう』としか決めておりません。

誰の話になるかはお楽しみに。

 

 

 

説明

またしてもお詫びからです。
遅くなりまして大変申し訳ございませんorz
仕事の都合はご容赦頂けると思いますが
カラオケは流石に言い訳できないですよね
反省しております
恋姫の歌を唄って広報活動をしたので許してくださいorz


第六部最終話です。
予告通り、取りはやはり彼らにやってもらいましょう。


ご意見、ご感想、ご指摘、ご要望、更に
「諸葛孔明さまがっ!!?士元さまがあああああああああっ!!」
等の魂の叫びがご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。


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コメント
殴って退場様  そして男達は神話になるのです。「君よ!心のHENTAIを萌やせ!」www(雷起)
rin様  目指すは変態†無双ですねw(雷起)
きたさん様  ありがとうございますm(_ _)m HENTAI版のシャッフル同盟となるのでしょうかw(雷起)
アルヤ様  ありがとうございます(*´∀`*) 深紅の呂旗は神曲ですよね!(雷起)
神木ヒカリ様  一刀の女性に対する本能・・・もとい、深い愛と、華佗の熱血、漢女のパワーがミックスされる・・・・・かもしれませんw(雷起)
ロドリゲス様  変態達にこの先僅かでも幸あらん事を祈ってあげて下さいw(雷起)
これで変態度もパワーアップしそうwww。(殴って退場)
ハッハッハッハッ          HENTAIに限界は無いよ(rin)
面白かった、愛すべきHENTAI達! 妄想癖がどこまで進化?していくのか楽しみ かな・・・・(きたさん)
見事なオチで。深紅の呂旗が増えたときは嬉しかったですね。(アルヤ)
この変体たちはいろんな意味でさらに進化していくんだろうな・・・(神木ヒカリ)
ドナドナよりも悲惨だーーーーーー!(ロドリゲス)
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