IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode62 キャノンボール・ファスト
そうして時は過ぎていってキャノンボール・ファスト当日・・・・・・
会場は超満員で、花火がポンポンと上がっていた。
「こりゃよく晴れたな・・・」
そして隼人はピットから空を見上げる。
プログラムとしては最初に二年生のレース・・・次に一年の専用機持ちによるレース。そして一般生徒による訓練機のレース。最後には三年生のエキシビジョン・レースである。
「しかしかなりIS関連の企業の人間が多いな」
と、箒が隼人の隣に立って観客席を見る。
「そうだな・・・。今回は色々と見物になるからな・・・」
「そうだろうな・・・。隼人や一夏、それに専用機持ちを見るためにな」
「わざわざそんなために来るとは・・・ご苦労なこった」
そうして隼人はピット奥に行くと、箒も後についていく。
(リイン・・・そっちはどうだ?)
(問題はありません・・・。颯は私が責任を持ってお守りします)
と、隼人はリインフォースと通信をする。
隼人は千冬に頼み込んで、特別に颯をレースを観戦させて貰うようにした。リインフォースはその護衛として颯についている。
(頼んだぞ)
(はい)
そうして二年生のレースが終わり、専用機持ちは準備に取り掛かっていた。
「さてと・・いよいよだな」
隼人はAGE-3オービタルの最終確認をしていた。
「そうだね」
と、増設ブースターを搭載したリヴァイブカスタムUを纏うシャルロットが言う。
他のみんなを見ると、一夏と箒、シャーリーのISには変化は無く、シャルロットとラウラは増設ブースターを搭載しており、簪も背面のミサイルコンテナの代わりに増設ブースターを装備しており、鈴とセシリアは高機動パッケージを装備しており、形状に若干の変更が施されていた。
「・・・ってか、エリーナ・・」
「なんや?」
と、サバーニャの調整をしているエリーナは隼人のほうを向く。
「・・・そんな状態で出場するのか?」
見ればサバーニャにはシールドビットが一つも装備されていなかった。その代わり両手にはスナイパーライフルとビームピストルを持っていた。
「そうや。サバーニャにはこういう装備が無いからな。少しでも重量を減らすんにはビットがどうしても邪魔でな。それで今回は除外しているんや」
「なるほど・・・」
「まぁでも、これだけ武器があれば十分や」
と、エリーナはグッと親指を立てた。
「そうだな・・・まぁ、理論的かな」
隼人は一応納得した。
(今回のレース・・・分があるのはセシリアと鈴だな・・・。あとシャーリーも注意しなければな。むしろあいつにとっては相性のいいステージだからな)
「・・・・・・」
一方観客席では辺りを気にする颯がいたが、隣にはリインフォースが安心させた。
ちなみにリインフォースの服装は黒いスーツ姿であり、颯は紺のジャージに帽子を深々と被っていた。
「リインフォースさん・・・」
『心配要りません・・・颯。何かあったときには私がお守りします』
「うん」
(しかし隼人もさすがですね・・・。千冬さんより許可を下ろすとは・・・)
そしてポケットよりあるものを取り出した。
それは隼人が使うIS・・・バンシィの待機状態であるドッグタグであった。あれから修復されて外見では綺麗になってはいるが・・・
(何とか機体の修復は完了はしているが・・・武装がまだ完全とは言えない・・・。だが、もしものことがある・・・。その時は頼むぞ)
《yes sir(了解)》
そして隼人たちはピットからレース場コースに出るとそれぞれ誘導員に従ってスタート位置に付く。
(オービタルの調子もいい・・・。いけるな)
『それではみなさん!これより一年専用機組を開催いたします!』
そして大きなアナウンスがして、隼人たちはスラスターを点火した。
3・・・・・・2・・・・・・1・・・・・・
GO!!
「っ!!」
そしてシグナルランプがすべて青になると同時に隼人はオービタルのブースターを全開にして飛び出した。
(セシリアが先に出たか・・!)
「お先、隼人!」
しかしその間に鈴が隣から飛び出した。
そして横に向いていた衝撃砲を前に向けて衝撃を放つと、衝撃は拡散して飛んできた。
セシリアは横にロールしてかわすと、そこに鈴が一気に飛び出した。
「くっ!やりますわね・・!」
「へへーん!遅い遅い!」
「甘いな!」
「っ!」
そして隼人が一気に飛び出ると、右手に持つシグマシスロングキャノンを放つと、ブーメランのような形状のビームを放った。
「ちっ!」
鈴はカーブを利用して曲がりながらビームをかわそうとしたが、ビームは鈴の方を追いかけていく。
「うそっ!?」
そしてビームは甲龍の左肩に直撃して鈴はバランスを崩しそうになるがなんとか体勢を保ったが、それによって速度が著しく減少して、その間に隼人とセシリアが通り過ぎた。
「やってくれるわね!」
鈴はすぐにスラスターを噴射して飛び出した。
しかし横をシャーリーのハルートが通り過ぎていき、更にラウラとシャルロットも抜いた。
「くそぉっ!」
鈴は負けじと飛ばしていった・・・・
「くっ!」
隼人は後方から来るセシリアの狙撃をかわしていくが、超高速飛行下ではうまく回避が出来ずにレーザーがかすりそうになる。
そして隼人はシグマシスロングキャノンを前に向けて放つと、ビームは90度曲がって後ろに飛んでいき、セシリアに向かっていく。
「くっ!」
セシリアはビームに向けてブルー・ピアーズを放ったがビームは多少軌道を変えたがそのままブルー・ティアーズの左非固定ユニットをかすれた。
それによって速度が減少すると、ラウラとシャーリーが追い抜いた。
「悪いけど、あんたにはここで落ちてもらうわよ!」
「それはこちらの台詞だ。返り討ちにしてやる!」
そしてラウラはレールカノンをシャーリーの前に向けて放つと、弾丸が破裂して中から球体状の何かが出てきた。
「ちっ!」
シャーリーはとっさに人型に変形すると球体に向けてビームマシンガンを放つと、球体は爆発した。
そして再度飛行形態に変形すると煙に向かって一気に飛び出したが・・・・・
「なにっ!?」
煙を抜けたらそこにはラウラが待ち構えていた。
「ふっ」
そしてそのままハルートにレールカノンを放つ。
「くっ!」
シャーリーは機体をロールさせて弾丸をかわしたが、それによってスピードが減少して、その間にラウラは先に飛んでいった・・・・
「くっ!」
そしてレースは二週目に突入した。
順位はさっきまで一位だった隼人はラウラとセシリアの攻撃が偶然重なって思いっきりかわしたがためにスピードが落ちてしまい、その間にセシリアとラウラが飛び出して一位争いに入ってしまい、隼人は現在三位。
その後ろには四位争いのシャルロットとシャーリーで、同率で一夏、箒が五位。
そして簪が一夏と箒を抜くと、エリーナが攻撃を仕掛けて来て五位争いになる。
「隼人!!」
そして鈴が隼人に追いつくと、拡散衝撃を放った。
「ちっ!」
隼人はとっさに衝撃をかわしていくと、その間に鈴が飛び出していった。
「やってくれるな・・・!」
隼人はシグマシスロングキャノンを連続で三発放ったが、鈴は直線ということもあって次々とかわしていった。
(物覚えのいいやつだ・・・)
隼人はスラスターを一気に噴射して鈴を追いかけた・・・・・
しかし、そんな時に異変が起きた。
「っ!」
突然上空から何かが下りて来て、鈴を撃ち抜いた。
「あれは!」
「サイレント・ゼフィルス!」
そして蒼いISのパイロットはにやりと口角を歪めた・・・・・
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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