IS 革新の光
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                      IS学園

          ここは数年前世紀の天才篠之野 束が開発したパワードスーツ

                  インフィニット・ストラトス

                     通称「IS」

            そのパイロットを育成する全世界で唯一の機関である

        そこに特例として前年に引き続き4人の少年達が入学することとなった

 

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そして入学初日の夜

 

生徒会主催で上級生による新入生歓迎会が催されていた

 

その中で一人ジュースの入ったコップを片手に窓際の席に座って日が落ちている真っ暗な空を見ている生徒がいた

 

なんでこんな事にあの人はいつも余計な事しかしないんだから

こんな所にいたって得るものなんて何にも無いのに

はぁ

 

彼は今年入学した男子の内の一人

ほかの4人とは同じ企業から派遣された特殊なISの操縦者だ

 

周りで騒いでいる3人を見るとすぐに視線を外してまた空を見上げた

 

こっそり部屋に戻ろう早く寝たいし

 

そう思い残っていたジュースを飲み干して一息ついて立ち上がろうとした時

一人の女生徒の声が会場に響いた

 

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「全く!五月蝿くて話もろくにできないわ!!なんで極東の猿はこうお祭り好きなのかしら!」

 

この言葉に会場はシンっと静まり返った

 

「おいおいそれは少し言い過ぎじゃないのか?確かに俺達も騒ぎすぎたがこれは先輩たちが俺達新入生の為に開いてくれた歓迎会だぜ?楽しく騒いだっていいだろ?」

 

「私はねもう少し静かに色んな子とお話したいの!それなのに貴方たち猿ときたら騒いでばかりで耳が痛いわ、まぁ貴方たちみたいな騒がしいのだけじゃないようだけど」

 

女子生徒は窓際に座っている男子生徒に目を向けた

 

「そこの貴方、こっちに来て一緒にお話しない?」

 

「結構です、貴女の様な人と話すことなんてありませんから」

 

「あら?この私にそんなこと言っていいのかしら?」

 

(この顔・・・どこかで見た憶えがあるわね)

 

「何です・・・」

 

「この私にそんなこと言っていいの?と言っているのよ、」

 

(確か・・・新聞の記事で・・・何時だったかしら)

 

「僕は貴女がなんなのかを聞いているんです」

 

「猿でももう少し知識を持って欲しいものね、いいわ教えてあげるこのIS学園そして世界で稼働しているISには私のお父様の会社の部品や武器が使用されている、今貴方たちがISに問題なく乗れるのは私の父のおかげなのよ?感謝しなさい!そして恥じなさいそんな大企業の娘を知らないという自分達の無知を!」

 

(確か・・・8年前の・・・・・・思い出したわ!!)

 

「そんな会社知りませんね、それに勘違いして欲しくないのは僕らのISに貴女のお父さんの会社の技術は何一つ使っていませんから感謝する義理はありません」

 

その言葉を聞いて激昂するかと思われた女生徒はにやりと薄笑いを浮かべた

 

「何ですか、気味の悪い顔をして」

 

「あらあら言うじゃないの自分の研究データを盗まれて殺される様な科学者の子供が」

 

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「「!!!!!!!!!!」」

 

この一言で言い合いをしていた生徒の雰囲気が変わったがそれに気づかず言葉を紡ぐ

 

「何処で・・・・それを」

 

「昔読んだ新聞記事を思い出したのよ、そこに8年前のアンタの写真が載ってたのよ

間抜けにも自宅兼研究所へ不審者の侵入を許しその上研究データとISの動力炉のを奪われた挙句そのデータを取り返そうとして殺されてしまった科学者夫婦の記事をね」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「あの記事に写っていた子供って貴方でしょ?纒 射真

よく生きてこれたものね?国に提出するはずだった大事な研究データと動力炉を盗まれて各方面から相当なバッシングを受けた筈だけどどうして生きてるの?」

 

「まぁまぁ!落ち着けって確かに俺達も騒ぎすぎたスマン!だから穏便に・・・」

 

「五月蝿いわね!大切なものを盗まれる様なバカな科学者の息子にあそこまで言われて私は頭にきてるのよ!これぐらい言われて当然でしょ!」

 

「いやだけ「退け」うっ!!」

 

ゴッ!!という鈍い音がしたと思うと仲裁に入った生徒の体が真横に飛んだ

それを見た他の生徒はただただぼう然と立ち尽くしていた

 

「巫山戯るな・・・巫山戯るなぁっ!!!!!」

 

「なっ!!」

 

射真は袖から小さな拳銃を取り出し女生徒に銃口を向けたがその引き金が引かれる事は無かった

 

女生徒は腰を抜かして座り込んでいた

 

「全く`騒ぎが厄介になりそうだから早く来い`と言われて来てみれば何の騒ぎだ?」

 

「アンタは・・・」

射真の視線の先にはISを部分展開しAICを発動させている銀髪の2年生ラウラ・ボーデヴィッヒがいた

 

「ふむ間に合ったようだナ、良かった良かっタ」

 

「ナイスタイミング、ラウラ、いやナイスタイミングですボーデヴィッヒ先輩」

 

「今更お前に敬語を使われると調子が狂う、今まで通りで構わん」

 

「オーライ、ラウラ」

 

「さてどうしてこうなったか説明できる者は居るか」

 

「俺がする」

 

「頼んだ」

 

説明中

 

 

「というわけだ」

 

「うむご苦労!今回の件は私が織斑教官に報告しておく以上!・・・もう時間も時間だ今日はこれにて解散!各自自分に充てがわれた部屋に戻り明日に備えて速やかに就寝だ 以上解散!!」

 

ラウラの一言でこの歓迎会は幕を閉じた

 

説明
試しに書いてみたISの二次創作です
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タグ
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