IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode63 襲撃者
そして襲撃者が現れて発砲した瞬間観客席は一気に混乱に包まれた。
「兄さん・・!」
颯はとっさに席から立ち上がって隼人のAGE-3を見る。
『颯!急いで避難を――――』
と、リインフォースが颯の手を握ろうとした瞬間、人の波にのまれてリインフォースは手を取り損ねた。
『しまっ!?』
「リインフォースさん!」
そして二人は離れ離れになった・・・・・
「あいつは・・・!」
隼人たちは突然現れたサイレント・ゼフィルスに臨戦態勢を取った。
「簪・・・鈴の状態は?」
『大丈夫。気を失っているけど外傷はないよ』
「そうか・・・。簪はすぐに鈴を運んでくれ」
『うん』
そして簪は気を失った鈴を抱えてピットに向かった。
すると次々とアリーナにはISが入ってきた。
「あれは・・・・」
「・・あの時のIS部隊・・・」
それは文化祭の時に現れたナンバーズのIS・・ゼイドラ、クロノス、ガイスト、ゼダスMと砲撃仕様になった『ゼダスRC』であった。
しかし中には初めて見るISも含まれていた。
(モノアイのガンダム?・・・シスクードって・・・なんでマニアックなのが居るんだ・・?)
そう思いながらも隼人はシグマシスロングキャノンのトリガーを握り直す。
「サイレント・ゼフィルス!今度こそ!!」
するとセシリアがサイレント・ゼフィルスに向かって飛んでいった。
「おいセシリア!」
隼人はすぐに後を追おうとするが、その前にシスクードが手にしていた大型ランチャーを放って進路を阻んだ。
「くっ!」
隼人はとっさにスラスターを噴射してビームをかわすと、シスクードは左手にビームサーベルを抜き放つと隼人に切りかかるが、隼人は左腕のアーマーの先端よりビーム刃を展開して攻撃を受け止めた。
「さすがと言っておこう・・・神風隼人」
「っ!男の声だと!?」
するとシスクードより男性の声がした。
「そうだな・・・実質上俺はISを動かした三番目の男ってところだな」
「・・・・・」
「おっと紹介が遅れたね・・・。俺は亡国機業の一人・・『ディード・エラン』・・・そしてこいつはシスクードさ」
そしてディードは隼人を押し飛ばすと右手に持つ大型ランチャーを放つが、隼人は上に向かって上昇してシグマシスロングキャノンを放った。
「ふっ!」
するとディードは大型ランチャーを前に出すと銃身下部にあるユニット先端にある円形パーツを収納するとそこから何やら粒子みたいなものを放出して機体前方に展開するとビームを弾いた。
「なにっ!?ビームを弾いただと!」
「そう・・・。このIフィールドランチャーの前にエネルギー兵器は無力さ!」
そしてIフィールドランチャーの小さい方の銃口よりビームを放った。
「ちっ!」
隼人はビームをかわしていくと、シスクードに接近する・・・・
そしてガイストはラウラの方に向かっていくと、両掌の銃口よりビーム刃を出して切りかかってきた。
「くっ!」
ラウラは両手よりプラズマ手刀を出して攻撃を防いだ。
「また会ったな・・・((07|ゼロセブン))」
「っ!・・私をその名で呼ぶな!」
ラウラはリアスを押し返すとプラズマ手刀を振るうが、リアスは後ろに飛んでかわして右手に投げナイフを三本展開して投擲する。
「くっ!」
ラウラは増設スラスターを噴射して後ろに下がると、レールカノンを放って投げナイフに直撃させて爆発させた。
「貴様は一体何者なんだ!なぜA、Sプロジェクトのことを知っている!」
「真実を知りたいのならば、私に勝ってみせろ。戦場では勝者がすべてを得るのだからな」
「・・だったら・・そうさせてもらう!」
そしてラウラはリアスに向かって行った・・・
「くっ!」
シャルロットはクロノスのキャノンから放たれるビームをかわしていくとアサルトライフルを放っていくものも、シスターは弾丸を軽く動いてかわしていく。
そしてシスターはガトリングガンの先端からビーム刃を出してシャルロットに切りかかるが、シャルロットはとっさに左手にブレードを展開して攻撃を受け止める。
シャルロットはラピット・スイッチで瞬時にアサルトライフルからショットガンに変更してシスターに向けてトリガーを引いた。
「ふっ」
しかしシスターは左手を突き出して強引にショットガンを上に向けさせて弾丸を放った。
「なっ!?」
そしてシャルロットを押し戻すとガトリングガンのビームサーベルを振るってショットガンを切り裂いた。
「くっ!」
シャルロットはとっさにショットガンを捨てて後ろに跳んで距離を置く。
「その程度で私に挑もうなど、片腹痛いですわね」
「くっ・・・!」
エリーナは右手に持つスナイパーライフルをゼダスMに向けて放つも、ツヴァイクは攻撃を軽々とかわしていき、アインスはゼダスRCの新装備であるビームキャノンを放つが、シャーリーは人型に変形して上に飛んでかわすとビームマシンガンを両機に放つも二体は軽くかわしていく。
「すばしっこいやつやな!」
「それに連携もいい・・・」
そして二人は合流して二体に向けて攻撃する。
(アイン姉)
(予定通り・・・)
すると二体はお互いの顔を見ると頷き合い、そのままアリーナを出て行こうとした。
「っ!待てっ!」
シャーリーはすぐに飛行形態に変形すると、その瞬間エリーナが機体上に乗った。
「っ!?お前!」
「うちもついていくで」
「だったら上に乗るな!」
「そんな固いこと言うなって。それにこのほうが安定していていいんや」
「・・・・・」
「それに、援護射撃は任しときいな」
「・・・全く・・・。だったらしっかり足を踏ん張りなさいよ!落ちても拾ってあげないわよ!」
「おおきに」
そしてエリーナを乗せたままシャーリーは二体を追ってアリーナを飛んでいった・・・・
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
一夏はダブルブレード形態である雪片双刃を振り下ろすが、ジアスは後ろ腰に装着していたソードで受け止めると、反対側から雨月と空裂を振り下ろしてくる箒を左掌の銃口よりビーム刃を出して受け止めた。
「くっ!」
「・・・・・・」
そしてジアスは二人を押し戻すと、一夏にソードを振り下ろすが一夏はとっさに斬撃を受け止めた。
「このっ!」
一夏はウイングスラスターを噴射してジアスを押していくと、強引にジアスを押し返して鍔を上に上げてカートリッジをリロードして刀身を展開してエネルギー刃を出した。
その間に箒は雨月を振るって光波を放つもジアスは上に飛んでかわして、一夏はそれを狙って一気に飛び出して雪片双刃を振るうも、ジアスはいち早く気付いて胸部のクリスタルより高出力のビームを放った。
「なにっ!?」
一夏はとっさに雪片双刃を前に出してエネルギー刃でビームをかき消したが、衝撃でそのまま後ろに飛ばされた。
「くそっ!」
一夏はとっさに不知火をマグナムモードにしてビームを放つが、ジアスは横に飛んでかわす。
「一夏!」
そしてウイングスラスターを噴射して体勢を整えると、箒が一夏の元に近づく。
「大丈夫か」
「あぁ。なんとかな」
一夏は雪片双刃を元の二振りの剣に戻すと、エネルギー刃を戻してカートリッジをリロードして鍔の片方を変形させて繋ぎ合わせるとエネルギーの大きな刀身を形成した。
(篠ノ之博士の作ったIS・・・・期待していたがパイロットがこうも未熟では機体は本来の性能を発揮できていない。まさに猫に小判だな)
そしてジアスはソードとビームサーベルを振るうと、二人に接近した・・・・・
「くっ!」
セシリアはサイレント・ゼフィルスの恐ろしいほどの正確な射撃に翻弄されながらもブルー・ピアーズを放つが、サイレント・ゼフィルスはシールドビットを前に展開してレーザーを弾いた。
「くっ!シールドビット・・・」
そしてサイレント・ゼフィルスはシールドビットの先端からレーザーを放ってくるが、セシリアは高機動パッケージの機動力を生かして回避する。
(このままでは・・・・一体どうすれば・・・)
「っ!」
するとサイレント・ゼフィルスは背後から攻撃を受けてバランスを崩しそうになった。
(隼人さん・・・?)
サイレント・ゼフィルスの後ろにはシスクードと交戦している隼人がシグマシスロングライフルを放ったが、シスクードが避けたことでビームが偶然とは言えどサイレンと・ゼフィルスに直撃したのだ。
「こうなったら!!」
そしてセシリアはスラスターをフルパワーにして飛ばすと、サイレント・ゼフィルスに体当たりをした。
「貴様・・・!」
「このBT一号機ブルー・ティアーズのお力・・・存分にお見せしますわ!!」
そしてそのままスラスターを全開にしたままサイレント・ゼフィルスと共にアリーナの外に飛んで行った・・・・
「セシリア!」
隼人はアリーナから飛んでいくセシリアを追おうとしたが・・・・
「よそ見している場合か!」
そしてディードがビームサーベルを振り下ろすが、隼人はとっさに左腕のビームサーベルで受け止める。
「くっ!」
隼人はディードを押し返すとシグマシスロングキャノンを放つが、Iフィールドランチャーから形成されるフィールドで弾かれる。
(あのIフィールドが厄介だな・・。ただでさえAGE-3はビーム兵器が主体だって言うのに・・!)
(中々やるじゃないか・・・。伊達にナンバーズのオリジナルじゃないな・・・・・。・・ん?)
そしてディードは何かに気付いた。
(戦闘機人反応・・・?なんでこんなところに・・・・)
しかし次の瞬間には疑問から確信に変わる。
(そうか・・・。全く・・・手間を取らせるものだ・・・)
そしてディードは後ろを向いて防壁が下りた観客席に向かう。
「待て!」
隼人はとっさにその後を追う・・・・・
「・・・・・・」
そして颯は観客席を走っていた。
「リインフォースさん・・・」
颯は不安げな声を漏らして辺りを見る。
「っ!?」
すると防壁が高熱の何かで切り裂かれて、颯はそれに驚いてバランスを崩し尻餅を着いた。
「ようやく見つけましたよ・・・・ベータ」
そして解けた防壁を押し広げてディードが颯を見る。
「・・・・・」
颯はそのまま後ずさりをする。
「何をしているんですか。早く行きますよ」
と、ディードは手を差し伸べるが・・・
「・・・来ないで・・」
そして颯は後ずさりしていって背中が壁につく。
「何を言って・・・」
しかしその瞬間ディードは横から隼人の体当たりを受けて吹き飛ばされた。
「ちっ!」
ディードはIフィールドランチャーを放つが隼人は左腕のビームサーベルで切り払った。
「颯!すぐに逃げろ。ここは任せろ!」
「う、うん!」
そして颯は立ち上がるとすぐに観客席から出た。
(颯・・・?)
ディードは一瞬何を言っているのか分からなかったが、すぐにそれは確信に変わる。
「そういうことか・・・どおりであんなことを・・・」
「さっきから何を言っている・・・」
そして隼人はシスクードにシグマシスロングキャノンを向ける。
「神風隼人・・・どうやらあなたも気付いていないようですね」
「なに?」
「あなたは彼女の正体を知っているのですか?」
「颯の正体・・・だと?」
「えぇ。彼女の本当の名はベータ・・・。ナンバーズNo02の戦闘機人です」
「・・・何を言っている・・・・そんなデタラメを信じるか!」
「デタラメなんかではありません。事実なのですよ」
「・・・・・・」
「それに、どうやらメモリーが破損しているようで、記憶を失っているようですね。俺のことを全然覚えていませんからね」
「・・・・・」
「ん?」
「誰が信じるかと言ったっ!!」
そして隼人はスラスターを噴射して飛び出すと、左腕のビームサーベルを振るうが、ディードは左手に持つビームサーベルで受け止める。
「あいつは颯だ!それ以外の何でもない!!」
隼人は強引にディードを押し返すとシグマシスロングキャノンを連続で放っていく。
「ちっ!」
ディードはIフィールドランチャーでビームを防いでいった。
「・・・・」
そして隼人は何かに気付いた。
(そういうことか・・・・)
「ぐあっ!」
ラウラは投げナイフの自爆に巻き込まれて吹き飛ばされ、アリーナの壁に叩きつけられた。
「ぐ、ぐぅ・・・」
ラウラは壁を伝って滑るように座り込んでしまう。
「その程度か・・・07」
「・・・・・・・」
「・・お前はもう少しやれると思っていたのだが・・・期待しすぎたな」
「・・・お前は・・」
「なら、可能性の無いお前に用は無い」
そしてリアスはラウラの前に十個の投げナイフを展開した・・・・・
「・・ぐぅっ・・・」
シャルロットはふらつきながらも何とか立った。
リヴァイブの背面ユニットの左側が破損しており、右足の表面装甲が剥げて内部機器が覗いていた。
「技量が良くても、ISがその場しのぎの改良機では所詮その程度ですわね」
シスターはシャルロットから奪ったアサルトカノンを砕くと捨てた。
「・・・・・・」
「もう少し楽しめるかと思いましたのに・・・残念ですわね」
そしてシスターは背中のキャノンの銃口と胸部のクリスタルを発光させてエネルギーを充填した。
(・・・こんな所で・・・私はやられるのか・・・・やつから何も聞かされてないと言うのに・・)
ラウラはナイフが爆発するまでの時間悔やんだ。
(・・・私は・・・私は・・・)
そして歯を食いしばった。
(私は・・・・こんなところで―――」
(情けないね・・・・僕は・・・・)
シャルロットもラウラのようにキャノンが放たれるまでの時間悔やんだ。
(・・隼人なら・・・お兄ちゃんなら・・・・どうするんだろう)
シャルロットはふとそう思った。
(・・諦めない・・かな)
(・・・こんなところで・・・僕は・・・)
そして右手を握り締めた。
(・・・こんなところで――――)
そしてナイフに光が出てきてキャノンからビームが放たれた。
「「やられてたまるかぁぁぁぁぁぁっ!!」」
そして二人は爆発とビームの直撃に巻き込まれた・・・・・・
「・・・・最後の悪足掻きか」
リアスは右手に投げナイフを展開すると、扇状に広げた。
「・・・まだ攻撃が必要のようだな」
そして投擲しようとした瞬間・・・・
すると突然煙からビームが放たれた。
「っ!?」
リアスはとっさに身体を反らしてビームをかわした。
「これは・・・!?」
そして煙が晴れると、そこにはシュヴァレツェア・レーゲンとは全く異なる別の機体が炎の中から出てきた・・・・
「・・・こんなものですか・・」
シスターは煙を見ながら息を吐く。
「最後に何か言っていましたけど・・・どうでも良いですわね」
「どうでも良くないよ」
「っ!?」
すると突然煙の中から雨の如く弾丸が出てきた。
「くっ!」
シスターは雨の如く飛んでくる弾丸の直撃を受けて怯んだ。
「一体何が・・・!?」
そして煙の中からラファール・リヴァイブカスタムUとは全く異なる機体が現れた・・・・
「くっ!」
そしてサイレント・ゼフィルスと共にアリーナの外に出たセシリアは激しい空戦を繰り広げていた。
しかし状況は圧倒的に不利だった。
サイレント・ゼフィルスはスター・ブレイカーを放ちブルー・ティアーズの左足をかすめる。
それによってセシリアは動きを鈍らせてしまい、それを狙ってシールドビットを一斉に放った。
「ぐぅっ・・・!」
レーザーの直撃を連続で受けてシールドエネルギーが一気に削られるが、セシリアは一気に急上昇をした。
しかしその直後にサイレント・ゼフィルスはセシリアに急接近をすると、スター・ブレイカーの銃身下部にある銃剣を振り下ろした。
「っ!」
セシリアはとっさに左手にインターセプターを展開して攻撃を受け止めるが、その直後にサイレント・ゼフィルスは左手にブレードを展開してセシリアを押し返してインターセプターを弾き飛ばした。
「しまっ!?」
そしてパイロットはスター・ブレイカーの銃剣を突き出してセシリアの右腕の二の腕に突き刺した。
「あああああっ!!」
セシリアの悲痛な叫びを聞き、パイロットは口元を邪悪にも歪める。
「ぐ、ぐぅ・・・」
セシリアは激痛で意識が飛びそうになるものも、右腕を何とか上げようとするが激痛のあまり力が入らなかった。
「終わりだ」
そしてパイロットはセシリアの周りにシールドビットを配置した。
(・・こんな・・・ところで・・・・わたくしは・・・)
しかしセシリアはこんな状況でも諦めておらず、瞳にはまだ闘志が宿っていた。
その間にもシールドビットの銃口にエネルギーが充填される。
(・・・わたくしは・・・・隼人さんの背中を・・・守るって・・・そう誓ったというのに・・!)
(・・・負けたく・・・ない・・・・こんな・・ところで・・・わたくしは・・・!)
そしてシールドビットからレーザーが放たれて、セシリアにすべて直撃して爆発した・・・・・
「・・ふん」
そしてサイレント・ゼフィルスは後ろに下がり、その様子を見た。
「その程度で第三世代とは・・・笑わせる」
そうして後ろを向いてアリーナに戻ろうとした・・・・・
突然煙の中から複数のビームが飛び出てきた。
「っ!」
パイロットはとっさに気付いてシールドビットを後ろにやって防いだが、さっきとは異なってシールドビットが弾かれた。
(レーザーじゃないだと!?)
パイロットはそれがレーザーで無いことに気付き、とっさにセシリアの方を見る。
「・・・・・・」
そして煙が晴れると、そこにはブルー・ティアーズとは全く異なる機体が姿を現した・・・・・・
後書き
次回シャルロットとラウラ、セシリアの無双になりそう?
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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