IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 石の飛行体ーThe flight object of a stone ー |
「あはは、負けちゃった。」
「でもすごいよな。あんなに武器を状況に応じて切り替えるなんて。」
「僕も驚いたよ。白式にあんな機能があったなんて。」
一夏は山田先生を助けようとしたときに流れてきた情報で確信を持てなかったが、シャルルと戦ったことで確信が持てた。一夏の白式は一次移行の時にネクサスの力が使えるようになっていた。そんなときであった。周りの生徒がどよめきだす。
「ねえアレ・・・」「うそ、ドイツの第三世代型だ。」「まだトライアル段階だと聞いてたけど・・・」
ラウラのIS・シュバルツェア・レーゲンにみんなの視線が集まる。
「おい。」
「何だよ。」
「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば私と戦え。」
「いやだ。それに戦う理由がない。」
「貴様になくても私にはある。」
やはりこいつ・・・
「貴様がいなければ教官の大会二連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像できる。だから、私は貴様を・・・貴様の存在を認めない。」
やっぱりか。自分でもあの頃の自分に力がなかったことは今でも後悔している。そしてあの日に俺はネクサスに出会った。だから俺は・・・・だがそれはそれ。これはこれ。こいつと戦う理由にならない。
「また今度な。」
「ふん。ならば・・・戦わざるを得ないようにしてやる。」
そう言ってラウラは右肩の大型レールカノンを一夏に向け実弾を放つ。一夏は雪片をコールし実弾を叩き落しその場から姿を消す。ラウラは殺気を感じ取り振り向くとそこには自分に雪片を向けている一夏の姿があった。
「いきなり攻撃とは・・ドイツ人はずいぶん沸点が低いんだな。」
「っ!貴様!」
その時、アラームが鳴る。
『皆さん急いでシェルターに避難してください。』
生徒達は一斉に移動する。
「お前達は先に避難してろ。」
「アンタはどうすんのよ。」
「他に逃げ遅れたやつがいないか探してくる。」
そう言って一夏はISを解除してグランドから出て行く。
「どうする?」
「決まっているだろう。他に逃げ遅れた人がいないか探した後で・・・」
「一夏さんを捕まえますわよ。」
「うん。」
四人は一斉に行動に移りだした。ただ1人、ラウラだけがそこに取り残された。
「山田先生、聞こえているか?」
『織斑先生、今ビーストが学園外れの森に着地しました。』
「今から私も現場に向かう。」
『わかりました。気をつけてください。』
学園外れの森にバグバズンが着地する。一夏はその光景を見ていた。一夏はエボルトラスターを鞘から抜き天にかざす。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
千冬が現場に向かうと四人に出会った。
「お前達、どうしてここにいいる。」
「一夏がこっちに向かったと聞いて。」
「で、一夏は。」
「それがまだ・・・」
「キオオオオオオオン」
「シュア」
「「「「「!!!」」」」」
振り向くとそこにはネクサスとバグバズンの姿があった。ネクサスはバグバズンにとび蹴りを喰らわす。バグバズンは倒れる。ネクサスはバグバズンの尻尾状のものを掴み投げ飛ばす。ネクサスが追撃しようとした瞬間であった。突如ネクサスの背中を実弾が命中する。五人が振り向くとそこにはISを起動させているラウラの姿があった。
「貴様、一体何をしている。」
「ふ、決まっているだろう。あの巨人に攻撃しているのだ。」
「ウルトラマンは味方よ。」
「あの化け物と戦える。あいつらをすべて倒し終わったら厄介だ。だから・・」
ネクサスはバグバズンに右手ジャンプチョップを喰らわし、左アッパーを喰らわす。ラウラはレールカノンをネクサスにむけて放つ。ネクサスは体制を崩す。バグバズンはネクサスに攻撃し押し倒す。そして・・・
ザシュッ
「シュアアアアアアア」
ネクサスの右股にバグバズンの爪が刺さる。そしてバグバズンがつめを抜くと光の血が噴出す。
「ちょっとあれって・・・」
「まずいですわ。」
ネクサスは立ち上がるがバグバズンは尻尾を使いネクサスを弾き飛ばす。
「シュアアアア」
バグバズンは容赦なくネクサスに攻撃する。
「ウルトラマンを援護しろ。」
「「「了解。」」」
千冬の指示にセシリア、鈴、シャルルの三人は従い、バグバズンに攻撃する。
バグバズンは三人の攻撃をしばらく受け、背中の羽を広げて飛び去ろうとする。ネクサスはバグバズンにクロスレイ・シュトロームを放つ。
「シュアアアアア、ジュアアア。」
「キオオオオオオオン」
クロスレイ・シュトロームはバグバズンの左羽の付け根に当たる。バグバズンは悲鳴を上げて落ちる。ネクサスは光となってその場から姿を消した。
「あそこか。」
ラウラはネクサスが消えたところに向かう。
「私達も行くぞ。」
「「「「はい。」」」」
「はあ、はあ、はあ、はあ。こいつは・・・・マジでヤバイな・・・あいつを・・・・・呼ばないと・・・」
一夏は右腿を抑えながら森の中を歩いていた。一夏は倒れこみ葉音を立てる。
「そこにいるのは誰だ。」
「!!」
その声はラウラであった。
「どうしたボーデヴィッヒ?」
続いて千冬や他の皆も駆けつける。
「教官、あそこに人が。」
「なに!貴様、大丈夫か?名前は?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
千冬が質問するが一夏は応えず黙り込む。
「そうか・・・誰かは知らんが貴様があの巨人だな・・・・・・ならば!」
「止めろ!ボーデヴィッヒ!」
ラウラはレールカノンを一夏に向けて放つ。一夏はエボルトラスターを構えてシールドを張り防ぐ。一夏は天に向けて紅い光弾を放つ。その場にいたものは驚愕する。そして天から石の何かが舞い降りてくる。一夏は光となりそれに入る。
「この!」
ラウラは再びレールカノンを放つが傷ひとつ付かない。
「何だと!」
石の何かは光り、赤と白に色づく。それはデュナミストのアイテム・ストーンフリューゲルであった。
キィィィィィィィィィィィィィィィン
「なに!これは!」
耳に刺すような音がその場にいたものを動けなくする。
「何だ・・これは・・・」
「気持ち悪い。」
「く、動け!」
「どうしたボーデヴィッヒ。」
「ISが動きません。」
「なん・・・だと・・・・」
ストーンフリューゲルは空へ飛んでいった。
説明 | ||
一夏に攻撃してきたラウラ。その時一夏は・・・・ | ||
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コメント | ||
誤字報告2 左だねの付け根→左翼の付け根 消えてところに→消えたところに 石の何かは光赤と→石の何かは光り赤と(ゴマ煎) 誤字報告1 視線が注目する→視線が集まる 教官の大会に連覇→教官は大会二連覇 さっきを感じ→殺気を感じ 行動に移しだした→行動に移りだした ネクサスは追撃しようとした瞬間→ネクサスが追撃しようとした瞬間 ネクサスと弾き飛ばす→ネクサスを弾き飛ばす(ゴマ煎) この時のラウラはつくづく嫌になりますね・・・・早くジュネッスが見たいです。(i-pod男) 正体はばれなかったか。でもこれからどうなる・・・?(デーモン赤ペン) ラウラ、これは国に強制送還ものの行為でしょ。人にISで攻撃って(竜羽) |
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