緋弾のアリア〜一般校の転校生〜 |
18弾
「キンジ、もう気付いてると思うけど、理子はこの飛行機を操ってる」
「ああ。おかしいとは思っていたよ。理子に都合よく揺れすぎているからね」
ああもう!このキンジキモすぎる!さて、ここは飛行機の中、どこにも逃げられない。それなのにどこに行くんだ?どんどん高度を下げてはいるみたいだけど…墜落させようとしてる?いや、それだと自分も危ない。
そう考えながら階段を下り、一階まで下りる。そこで理子は、壁に背をつけて立っていた。
「狭い飛行機の中、どこへ行こうって言うんだい?仔リスちゃん」
ぞぁぁああああ
気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い。
「キンジ、吐き気するから顔を完全に隠して窒息してくれないかな?」
「ははっ。冗談きついなぁ瑞樹」
結構本気なんだけどな。
まぁ完全に無視することにして、理子の方を見てみた。壁には理子を囲むように、粘土のようなものが貼り付けられていた。
「あ!瑞樹気付いた?ご存じの通り((武偵殺し|ワタクシ))は爆弾使いですから。もちろん周りにあるのは爆弾だよ」
「どうでもいい。お前を逮捕する」
「くふふ。やっぱり面白いね瑞樹。ねえ二人とも、この世の天国に……イ・ウーに来ない?キンジ達なら連れて行っても大丈夫だからさ…。それにキンジ、イ・ウーには……お兄さんもいるよ?」
「理子…これ以上怒らせないでくれ。あと一言でも兄さんのことを言えば、きっと俺は衝動的に9条を破ってしまうかもしれない。それはお互いに嫌な結末だろう?」
「そっかぁ、それはまずいなぁ。じゃあ瑞樹は?かんなに会えるよ?」
ダダンッ
「よかった、当たらなくて。次は抑えられる自信がないから…余計なこと言わない方がいいよ」
これが俺の答え。守る力は欲しいが、犯罪者になる気はない。
「そっか残念。二人とも武偵で居てもらわないとね」
理子は自分の体を抱き締めるような姿勢をとった。
「じゃあ、アリアに伝えておいて。イ・ウーは、いつでも三人を歓迎するよ」
「伝えないから安心しろ」
ドウッッッ!!
理子は背後にしかけた炸薬を爆発させた。壁に丸い穴があき、そこからパラシュートもなしで外に飛び出て行った。空気が一気に引きずり出されたように窓に向かい吹き荒れる。
そうかこうして外に逃げるつもりだったのか。でもこれじゃあ理子は…
そう思い、窓の方を見ると理子は背中のリボンをほどき、スカートとブラウスが不格好なパラシュートになる。
「くっそ逃がしたか…。……?」
この飛行機に向かってくる二つの光を見た。それは目で追いきれなくて…何なのかを理解したのは、それが飛行機にぶつかった後だった。
ドドオオオオオオオオオンッッ!!!!
ものすごい轟音とともに、飛行機が揺れる。そのまま墜落してしまうかと思うほどだった。
「キンジ…今のってミサイル?」
「ああ。そうだ」
「どこにぶつかった?墜落しなくてよかった」
「そんなに楽観してられないぞ。エンジンの内側二つが破壊された」
「そうか、じゃあ急ぐか。操縦室に」
取り逃がしちゃっても、残った仕事があるもんな。
説明 | ||
〜武偵殺し編〜 一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。 初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1397 | 1322 | 1 |
タグ | ||
オリキャラ 一応チート 緋弾のアリア | ||
昼夜神殿さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |