読みかけの本、書きかけの夢 |
壊れかけの玩具のように
ただ同じことを繰り返し
終わりかけの映画のように
ありきたりな台詞零してた
崩れかけの砂の城は
白い波を見つめて
造りかけの半端な自分は
何をすることも出来ず
止まりかけの時計の針に
命を吹き込むように
戻りかけの道を少し
進めるだけ進もうか
諦めかけの昨日より
動き出す前の今日を
潰しかけたその夢は
この胸に折りたたんで
迷い惑い落ちるより
始まりかけの物語
ただひたすらに綴りゆく
説明 | ||
人生ってのは死ぬその瞬間まで、須く書きかけの物語であるべきだと思います。 死ぬ前に完結する人生なんて有り得ないわけです。 故に人間は、死ぬまで物語を綴る小説家なのではないでしょうか。 ……とかなんとか。 |
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