幽玄の森 序章
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私は最近、変な夢を見る。

何が変なのかと訊かれると、あまり上手く説明することはできない。私が口下手であることも一因ではあるのだが、何よりその夢が何なのか今一計りかねているのだ。

強いて言えば、中途半端とでもいうのだろうか。いい局面、いい所で終わるという訳ではなく、いつも妙なところで目が覚めてしまうのである。

 

しかも悪いことに、たぶんソレは悪夢に分類されるものだ。

だから本来であれば、悪夢が途中で終わるというのは"そもそも悪夢なんてみたくない"というのを抜きにすれば大変ありがたいことであるのだが、中々世の中というのは上手くいかないように出来ているらしい。

いや、世の中というよりは私自身の問題か。

どうにも私は、その悪夢が気になって仕方ないのだ。見たい見たくないではなく、ただ無性に気になってしまうのだ。

そう。悪夢であるにも関わらずに、だ。

 

理由は判らない。

素直に考えれば"その夢の先を知りたい"というのが答えなのだろうけれど、悪夢の続きなんて誰が好き好んで知ろうとするだろうか。どんな悪夢であれ、結末なんて碌なものじゃないだろう。

あの唯や律だって、知るのを拒むに違いない。

それが、人として極普通の一般的な価値観である筈だ。

 

だというのに、人一倍怖いものが苦手である筈の私が、悪夢の続きを知りたいと潜在的に思っているというのは、自分でも、いや自分自身だからこそ信じ難い話だ。いっそ滑稽とすらいえる。

とはいえ、その事実から、現実から目を逸らすわけにもいかないのだろう。

何度もその夢を見るのは、私にとってソレがただの悪夢ではないという証なのだろうから。

 

さて、いい加減愚痴を言うのも飽きてきた。愚痴っても気が晴れないんじゃ仕方ない。

そろそろ、別の話をしようじゃないか。

 

今は別段怪談の時期でもないけれど、私の唯一語れる怪談を披露しよう。

そう。最近見る、悪夢の話を。

 

それは、小学校最後の夏休み。ある夏祭りで私が実際に体験した、不思議な出来事。

 

―――――――――あの日、私は神隠しにあった。

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あとがき・・・のようなもの

というわけで、判っていただけるとは思いますが語りは澪です。少なくとも今のところは。

分類上はホラーではなく、ファンタジーですかね。怖くはないですし。

 

さて、大事なことなので言っておきますが、私はけいおん!のアニメは然程気に入っている訳ではありません。嫌いではないですが。

正直、原作のが好みですね。つかキャラがいいですね、ほんとに。アニメはあれ・・・原作とは別物ですからね。だからこそ成功したのでしょうけど。原作通り作っても、あそこまでの人気は望めなかったでしょう。

ただまあ、何より気に入らないのはあのキャラデザ。普通に原作のが可愛い。ああいう絵が嫌いという訳ではないのですが、何か釈然としない。特に唯。主に唯。というか唯の場合アニメはあれはもう知的し―――何でもないですごめんなさい。天然とかアホの子とかいうレベルじゃって、まあ、はい。

 

えー、とまあそんなこんなで、アニメはおろか原作すら無視して独自設定で突っ走るのでその辺りはご了承ください。それでも構わねえっという猛者の方は続きをお楽しみに。

大体五話から十話くらいを予定しています。次の更新が何時になるかは未定ですが。

 

では、また次回。

説明
一応、けいおんの二次創作ではありますが、別にけいおんのキャラでやる必要の無い、つまり全く関係の無いお話です。
原作、あるいはアニメのあの感じをお求めの方にはオススメしません。
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けいおん! アニメは無視 原作崩壊 独自設定 微百合 妖怪 

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