HighSchoolDevil×Devil/Zero&StayNight-EXTRE |
But do not hold back, I would be friends.
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第4章―第8話―予想
現在、よれよれのコートを纏った士郎がいるのはとあるビルの屋上、そのビルの屋上でかりそめの町の光を見下ろしている士郎
「――」
現れたのは、骸骨面をつけた男性や女性たち――しかも、全員が夜になじむ服装でだ
「――さてと…いけ」
そういうと、士郎の近くにいた何者かの影が複数外に向かって飛び出していった――その手に剣を引っさげて
「イッセー、時刻は?」
「えぇと、現在8時です」
そう言いながらいるのは、イッセーと朱乃さん、それに部長だ
あのあと、信号弾により、ルールの変更が伝えられた。その内容は3人まで一緒に動いても良いということだった。
「それにしても、ここはいがいにいい部屋ね」
「えぇ、シャワーもいい感じでしたわ」
そう言いながら、制服姿で戻ってくる朱乃さん
それから、いくらかベットに寝転んだり、座ったりして休養をとっている3人
「それで、朱乃どうなの?」
「えぇ、滞りなく終わっていますわ――客人にはこの私自らの仕掛けを徳利と堪能していただきたいものですわ――せっかく、結界24層、魔力炉3基、猟犬代わりの悪霊、魍魎数十体、無数のトラップ、廊下の一部は異界化させている空間を作ったんですから」
「朱乃…やりすぎだわ」
「これくらいやらないと」
この人は超が付くほどのドSだと理解するのであった。
そんな中
ジリリリリリリリリリリリリリリ!
けたたましく警報がなる
「あらあら、火災警報ですわね」
慌てずゆっくりと対処している姫島先輩
「「「(――なぜ、こんなことに?)」」」
それは3人が共通した思いだった。
「で、どうする朱乃?」
「ここで、穴熊を決め込んでいたほうがよろしいかと?」
「そうね――そうしましょうか?」
そういうと、静かに紅茶に口を付けるのであった
この時、士郎がふつうの人物だと3人は疑っていなかった
「(――さて、彼らは穴熊を決め込んでいるか…)」
ハイアットホテルの駐車場に士郎はいた
「(えぇ、32階に動きありません)」
鉄骨で組まれた櫓の上から暗視カメラで見ているハサンがそう伝えた。
それから、念話をつなげ
「(そっちはどうだ?)」
「(準備完了です)」
「(わかった)」
そう言うと
「さて、穴熊の穴からくまでも追い出しますか…――((壊れた幻想|ブロークンファンタズム))!!」
特定の魔力波がさきほど渡した武器に伝わり
その途端、巨大建造物のホテルが身震いした。そう、ホテルの要所に仕掛けられた投影された剣が士郎によって一度に爆発したのだ。そして、150mの巨大なビルはそのまま沈んでいく。
「――そっちは?」
『はい、最上階に異常ありません…しかし、一部ガレキが不可解な動きをしていました』
しばらく監視するが動きはない。暗視装置でハサンたちが監視しているのが分かっているのだろうかと勘ぐる士郎
「そうか――わかった、そこで待機…してろ」
『はっ』
それから、士郎は駐車場を後にした
「150mからの自由落下――どうな魔術結界で防備していても防ぐすべはない」
その場を静かに立ち去る士郎であった
ズドォォォォン!
下の階でなにやらかなり大き衝撃があった。
「――あらあら、下で爆発ですわね」
「下で…?なぜかしら?」
「もしかしたら、番犬がやられたのかと思いますわ?」
「そうね…」
そういいながら、お茶を飲んでいる部長
しかし、その変化にイッセーは気づいた
「朱乃さん!?」
「あらあら、イッセー君、どうかしました?慌ててて?」
「爆発何回ありました!?」
「爆発ですか――今のいk「違います!!一回の爆発に何回の音がしましたか!?」えっ、たしか、7回です――」
そういうと
「ブーステッド・ギア!!」
『Boost!!』
イッセーが((赤龍帝の篭手|ブーステッドギア))を装着する
「イッセーどういうこと?なにするの?」
「部長――さっきの爆発でこのビルの支柱が爆破されているはずなんです」
「支柱…どういうこと?」
「高層ビルの解体のひとつで、計算され尽くした爆弾の設置でビルの支柱を爆破、内部方向に向かって倒壊させる方法です」
「――まさか、士郎がここに来ないのって…」
「えぇ、士郎なら考えれます」
ズドォォォン!第二波が襲ってくる
「朱乃さん!とりあえず、姿の消せるなにかってあります!?」
「はい、ちょっとお待ちください」
そういうと、イッセー達になにか液体をふりかける朱乃さん
その途端、姿が消える
――それから、念話が始まる
「(――イッセー、それに朱乃、正直私もこの手の事態は前代未聞だわ、二人とも策はある?)」
「(ここは、イッセー君に頼るしか)」
「(わかったわ、イッセー指示を)」
「(はい、とりあえず、部長と朱乃さん、150m飛ぶことって出来ますか?)」
「(えぇ、私と朱乃は問題ないわ…イッセーはどうするの?)」
「(まぁ、みててください――下で合流しましょう――近くに駐車場があるのでそこで)」
そういうと、イッセーは飛び出し
「――Go!!」
思いっきり飛び出し
「――ブーステッドギア!!」
『Boost!!』
「Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!」
イッセーの力が一気にたまり、イッセーの背中から、溜め込まれたパワーが一気に開放される、それは赤い翼のようだ
「―― 一時開放!!((赤龍翔翼|ブーステッドギア・ウィング))!!」
イッセーは外に飛び出した
「――ほぉ、それにしても、翼を生やしたか…」
とある場所から眺めている士郎、視界の先には赤い翼の赤龍帝
「なかなか――やるわね〜」
「ふん――これから手合わせ願おうとする相手に対してはなかなかやるな」
「まぁ、グレモリーの赤龍帝らしいわね」
その後ろに、3人の人影
「――それで、時刻は?」
「終了時刻まで――あと4時間っていったところですね」
「わかった、さてと――そろそろ、出ますか…っと言いたいところだが?」
その後ろでは怪しく微笑を浮かべる女性が3人――その手には、金色で装飾が施された透明な筒の中に赤い液体が入っている物を持っている。それを怪しく月の光に当てると、紅く光り輝いている、それを見ながら再び笑い出すのであった。
「さてと――((終幕|フィナーレ))と行きますか」
その場から3人の姿が消えた
そこに残ったのは、士郎一人
「――ディルムッド、来い」
「はっ、おそばに」
現れたのは二双の槍使い
「――伝令を任せる――参加者、いや、彼らを劇場に招待してやれ」
「はっ、了解しました」
ディルムッドの姿がそこから消えた。
「――へぇ、粋じゃない」
ここは、市民会館正面口、目の前には大きい市民館
その正面口は、まるで部長達を誘うかのよう開いていた。
周りには誰もいない。しかも、士郎が放った敵役もいない。誰もいない街には不気味さが漂っている。
「えぇ、それにしても、まったく誰もいませんわ、それに先程までいた敵の気配も皆無になりましたから…」
周りを警戒している朱乃さん
「一斉に魔力波などが、消えましたからね…なにかあるのにかわりありませんが」
「それにしても、イッセー、どうかしたの?」
そう、先程からイッセーはなにか物凄いいやな気配がしている
「なんか…本能的にこう、いやな気配が…」
「いやな…気配」
「なんか、ずっとこちらを誰かに見られてるっていうか、物凄い何かがこう、圧迫する感じがするんです」
「圧迫――そう言われるとなんか…ね」
なにかを薄々気づいている感じの部長
そんな中、少し違う方角から木場と小猫、それにゼノヴィアがやってきた
「――あら、木場に小猫、それにゼノヴィアまで?」
「部長――」
駆け寄ってくる3人
「無事でしたか3人とも?」
3人をみながら言う朱乃さん
「えぇ、とくにこれといったこともなく、無事でした――それにしても、部長たちも…」
「えぇ、ディルムッドって人からここにこいっていわれたわ…」
「あんまり、いいお誘いではないですね」
そんな中、
「部長―― 一ついいか?」
「ん?ゼノヴィアなに?」
「あぁ、小猫、あの映像出せるか?」
そういうと、そこに映し出されたのは、―狐のお面をつけた晒しを巻いたホットパンツの女性
「これは――」
朱乃さんはなにか知っているみたいだ
「彼女は――((赤い尻尾|レッドテイル))、私を襲ってきた相手ですわ」
「なに――それなら早い、単刀直入に入らせてもらう、こいつは士郎の駒ではない」
「――どういうこと?ゼノヴィア?」
「あぁ、士郎の駒であれば、少しは士郎の気配がするはずなのだが、彼女に至ってはまったくそれがしなかった」
「――つまり、士郎以外の人物がいると?」
「あぁ、そうなる――それで、姫島先輩、取り出したんですね?」
「えぇ、確かに取り出しましたわ――」
その朱乃さんの手には一本の日本刀、雷切
「朱乃?それは?」
「メディアさんからいや、もとをたどれば士郎さんからのですかね…」
「へぇ…いったい、どういうことかしら?」
其の時、ふと朱乃さんの手に握られていた雷切が粒子となって消えていった。
「――消えた…」
「投影魔術ね…流石、士郎だわ」
そう言っている部長
「とにかく、ここから先なにかがあるわね」
「えぇ」
それから、正面口をみてなにやら察する部長
「――ねぇ、朱乃?」
「えぇ、不思議ですわ」
周囲を調べても、結界ひとつないし、番犬一ついない
「士郎君にしては…と言いたいところだけど…どういうことかしらね?」
「よほど余裕があるように見える」
そういうゼノヴィア
「それに誘われてる感じもしますわ」
そう、冷静に言う朱乃さん
「まぁ、誘われたからにはみんな、全力で行くわよ!!」
「「「「「はい!!」」」」」
そういうと、部長たちは正面口から堂々と歩きだした――
中を進んでいく部長たち
あっちこっちに工事の道具が散乱している、どうやら内装工事をしている途中だったみたいだ。工事途中だっただけであって障害物をよけながら進んでいく。それから進むこと3分
ギィィィィイイイ…
たどり着いたのは巨大なホールだった・
階段式の席が続いている――その先にはライトに照らされた舞台があった
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第4章―第9話―Battle of seven vs three
舞台の先には十字架に張り付けられた
「――士郎!!」
そう、自分たちの仲間であり、士郎が十字架に貼り付けにされていた。
今すぐ動きたいが、部長たちはなぜか動けない、なぜか――それは舞台上にあった
舞台の上には全てを包み込むように魅入らせる漆黒の長い髪、全てを見通す位に澄んだ真紅の目――それに士郎と似たような顔の大人びいた高校生と思わしき女の子だった。しかも容姿からして同年齢ともわかる部長
「――士郎?」
イッセーが聞くが
しかし、士郎は男性だから胸はない
その女性は、ワインの入ったワイングラスを口の方に傾け、中の液体を呑む
「――あなたは…誰?」
先頭にいた部長が彼女に問う、そして彼女はいった
「なんだと思う?」
「"なんだと思う"って…あなた、一体なにもの!?」
部長たちが身構えると共に、うしろの部員たちも武器を取り出したり、魔力を貯めたりして身構える
それから、その女性は士郎に近づき、体をくねらせるようにして足を絡んだり腕を首に回して士郎を包み込んで離さないように抱く。その大人びいた高校生と思わしき彼女、イッセーから見ればそのあでやかさに頬が赤くなる。と同時に若干うらやましいとも思う。
「――あぁ、士郎」
そんな中
「ちょっと!士郎から離れなさい!!」
部長が叫んだ――よほど、士郎のことが心配みたいだ
「あらあら、私たちの逢い引きでも邪魔するのかしら――無粋ね」
と吐き捨てるようにいうその女の子、というとその途端、魔力反応が増えた
スタッ!!
その女の子の隣りに現れる、二人の女の子、一人は金髪で無邪気そうな子、もう一人は赤い髪の周りより少しばかり大人っぽい女の子――
「――まさか、((赤い尻尾|レッド・テイル))!!」
「おや、分かったか?」
そういう赤い髪の女性、先ほどとは違いお面は付けていなく素の顔が見えている
「――あんた、((赤い尻尾|レッド・テイル))なんて、名乗ってたの?センスいいじゃない」
金髪の女の子が言う
「ありがとう」
彼女たちから発せられる威圧感はただものではない
「――さてと、グレモリーのリアス嬢、なにをそんな目で見ているのかな?」
黒髪の子がいう
「――今すぐ、士郎を返して!!」
「嫌だ――といったら?」
「実力行使よ――木場!!」
「ハイッ!!」
木場が聖魔剣を召喚し切りかかる
「――まったく、激しいのがお好きなことね…」
そういう、黒髪の子、それと同時に彼女たちが金色で装飾が施された透明な筒の中に赤い液体を飲み出す
それを飲んだと同時に彼女たちの魔力波と威圧感が一変した
ズオォォォォオオオオォォォン!!
彼女たち3人の周りに魔力の渦が現れ始め、彼女たちの姿が消える
そして、その渦が消えると中から
――漆黒の翼を生やし紅い痣が頬に入った周りにドス黒いオーラを放つ黒髪の子
――純白の天使のような翼を生やした白いオーラをはなつ金髪の子、そして見た目は純白のドレスを着ている
――龍の翼のように、大きい翼を生やした紅いオーラを放つ赤髪の大人びいた子
その手には槍、剣、刀を持っている
そして、その黒髪の子が先ほどと同様に近づき、派手に装飾された小瓶を持ってそれを一旦自分の口の中に入れ
「さぁ、飲みなさい――私の愛しい士郎」
ピュー!!
それを士郎に間接キスで飲ませた、不思議と士郎自身の顔が赤いのは気のせいだろうか?
「「「「「「!!!」」」」」」
あまりのことに驚いている6人と驚くと同時に呆れ返ってる二人
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
それと同時に、ステージ、いや地面が揺れる
「――揺れてる…!!」
部長たちは視線を士郎の方にやると、周りに赤黒いオーラをまき散らしながらゆっくりと浮いていく士郎
まるで、なにかいけないものを動かしたかのように――
バサッ!!
士郎の背中から、左に黒い羽が6枚、右に白い羽が6枚生えてくるそして、真ん中の方から龍の翼2枚生えてくる
「――なにこれ…どういうこと…」
部長が言うのも無理もない、今の状況は部長でさえ知らない状況だ
バサッ!バサッ!目をつぶったまま彼女たちの上空に静止している士郎
そんな中、彼女たちは部長達の方を怪しく見る
「アナタ達!!士郎に何したの!?」
「そうねぇ、証をあげたってところかしら――まぁ、知らなくていいことよ!!」
その瞬間、黒髪の女性の隣にいた((赤い尻尾|レッド・テイル))が一気に飛び出す
ギンッ!
木場の剣とぶつかりあう
「――悪いな、貴様には用がないんだ…」
ドサッ!木場の腹部を思いっきり蹴る((赤い尻尾|レッド・テイル))
「――グハッ!!」
その強さに腹を抑える木場
「木場!!」
「よそ見をしている暇はあるのかな!?」
「ッ!!アスカロン!!」
『Blade!!』
ギッン!!
イッセーのアスカロンと((赤い尻尾|レッド・テイル))の刀がぶつかった
「――加勢する!!」
「僕も!!」
加勢しに木場とゼノヴィアが動き出すが
「――あなたたちはこっちよ?」
ギュオォォォオオオォォン!
木場とゼノヴィアのスレスレを砲撃が飛んだ――撃ってきたのは金髪の女性
その周りには、無数の魔方陣が展開されている。そう、見た目は純白のドレスだが、材質は黄金。((六大魔法|ゼクス・グロ−スマギア))を収納する"指輪"が変形した孔を六つ備えている。また、完璧に計算しつくされた刺繍や縫い方は魔術的意味を持ち、その結界の防御力は法王級。 布地はロンギヌスに貫かれた聖人を包んだトリノ聖骸布を正確にコピーした物で、 その強度は絶対であり物理・魔術を問わずダメージを受け流し吸収するものだ。
「では、私が!!」
「――行きます」
小猫と朱乃さんが仕掛けに行こうとするが――
「邪魔よ――アナタ達?」
その途端、朱乃と小猫の頬に冷たいものが流れた
そう、一瞬にして矢の形をした魔力弾数発に囲まれていた、視線をみると、黒い丸いつばがついた三角帽子をかぶっている――その姿は魔法使いみたいだ
「ってことは、私がね…」
イッセーの近くに行く部長であった
黒い魔法使いvs朱乃&小猫
金髪の魔術師vs木場&ゼノヴィア
((赤い尻尾|レッド・テイル))vs部長&イッセー
となった。
「まぁ、面白くなったものだ!!」
アスカロンと刀をぶつけながら不敵にわらう((赤い尻尾|レッド・テイル))
「――全然っ面白くねぇよ!!」
押し返すイッセー、まるでそれをわかってたかのように笑う((赤い尻尾|レッド・テイル))
「ふむ…そうだな――これで十分だろ、牡籥かけ闔す総光の門――七惑七星が招きたる、由来艸阜の勢――巨門零零、急ぎて律令の如く成せ――! 千歳の儔――"小烏丸天国"!!」
右手から魔方陣から現れ、そこから柄が現れ、それを引き抜く((赤い尻尾|レッド・テイル))
「――ッ!!」
先程の刀とは違い、その重みを感じるイッセー
ギンッ!ギンッ!
「(――埒があかない!!)」
「イッセー!」
部長が叫ぶが、部長も二人の間に入ることはできない
「ブーステッドギア!!」
『Boost!!』
赤龍帝の篭手の宝玉が光だし、イッセーの力が格段に上がるが
顔色一つ変えずに対処する((赤い尻尾|レッド・テイル))
それから、一旦距離を開け
「――ドラゴンショット!!」
ズドォォォォオオオン!!((赤い尻尾|レッド・テイル))に向けて巨大な魔力の一撃が向かう――しかし、
「――こんなものか…!!」
その低く、なにか裏があるような声で言う((赤い尻尾|レッド・テイル))、因縁でもあるのだろうかと錯覚するイッセー
それと同時に、イッセーの直感が目の前の存在が危険であることを告げた
「牡籥かけ闔す総光の門――七惑七星が招きたる、由来艸阜の勢――武曲零零、急ぎて律令の如く成せ――千歳の儔、真打――童子切安綱!!」
現れたのは、鍔に当たる部分に水疱のような瘤がいくつも付いている異様なデザインの刀
「――さて、ここからが本番だ――((我は、冥府の最下層より、参上する――曰く神の毒、曰く神の悪意、曰く原初の罪、我は存在を消されし者なり――ここにそのあり方を示そう|Wir, von der untersten Schicht der Unterwelt, kommen zu sehen - bosartige Gift Gottes sagt, Gott sagt, eine Person, die die Ur-Sunde ist, geloscht werden wir die Gegenwart sagt - versuchen, hier zu zeigen, dass der Weg))」
物凄い荒々しい魔力波と共に、イッセーにさきほどの比ではない寒気が襲う、かつてないほどのプレッシャー、心身が底冷えするような感じだ、しかし、清々しいくらいになにものかへの思いが感じられる
そして、瞬間的にイッセーは、((赤い尻尾|レッド・テイル))の後ろに東洋のドラゴンのような長細い姿で、上半身が堕天使の姿を見た。
「――そんな、堕天使ドラゴン…!?」
驚いているイッセー、無理もないまさか、自分と同じドラゴン使いがいるなんて知らなかったからだ
「驚いている場合かな?」
((赤い尻尾|レッド・テイル))がこちらを向く、その手にはエネルギー弾
「ッ!!」
「私が行くわ!!」
そういうと、部長が((赤い尻尾|レッド・テイル))に向かって飛び出し、紅い魔力弾を放つが
「――サーゼクスの妹君か…しかし」
((赤い尻尾|レッド・テイル))も一気に部長に向かうように飛び出す、その手には童子切安綱がある。部長の属性は破滅だからこの場合、勝機があるのは部長だ
「容赦はしない!!――」
というと同時に、童子切安綱に魔力が流れ
ズドンッ!ズドンッ!
部長からの魔力弾が((赤い尻尾|レッド・テイル))に向けて放たれるが
シュィィイイン!!
童子切安綱に触れた瞬間、部長の紅い魔力弾が両断され、消えた
「――消された…!?」
「ふん、驚いてる前に、うしろの御人でも援護してろ!!――涅より生じし万鬼の王! 神毒鬼便の緋き狂水を以って、その御霊を鎮めん――! 童子よ、童子――我が肉を啖い、魔縁となりて現世の大怨を晴らせ!!」
((赤い尻尾|レッド・テイル))の童子切安綱が唸りを上げ
「――――鬼牙絶刀ォォォォォォォォォッッ!!!」
ズドォォォォオオン!!
童子切の奥義が二人に向かって放たれる
「ッ!!」
間一髪のところで二人ともよける
「――チッ…よけたか」
舌打ちをする((赤い尻尾|レッド・テイル))
それから、一気に飛び出す((赤い尻尾|レッド・テイル))と同時に、イッセーもアスカロンで迎え撃つ
ギンッ!ギンッ!ギンッ!!
アスカロンと童子切安綱がぶつかる
「テメェ!!部長を傷つけてるんじゃねぇ!!」
「――ほぉ、彼女がよほど大切に見えるな…赤龍帝よ」
「そうだよ!!部長は大切なんだよ!!オメェ、なにものなんだよ!?」
「私か?私は――名乗る程でもないさ!!」
打ち返されるイッセー、木場との特訓がなければ瞬殺されていただろうと思う
『リアス・グレモリー、今すぐこの場を離れろ…死にたくなければすぐに退去しろ』
イッセーの中のドライグの声が部長に聞こえる――どういうことだと、怪訝な表情をする
『そこの龍を宿し者よ――((赤い尻尾|レッド・テイル))と言ったか?』
「あぁ、如何にも――それがどうかしたか?」
『この私を、二天龍――((赤い龍|ウェルシュ・ドラゴン))と弁えた上で挑むなら、龍たる者の誇りを持ってその来歴を明かすがいい。 素性を伏せたままで挑みかかるは、騙まし討ちにも等しいぞ!』
「――そうだなぁ、名前か――では、こうとでも名乗っておこう、((存在を消された者|イレイサーナンバー))とでもな…」
『まさか・・・貴様、そんなわけわ!!』
「――ふん、気づいたか、では――死んでもらうぞ!!」
再び、((赤い尻尾|レッド・テイル))の魔力が増大する、それは先ほどの比ではない
『その言葉――そっくりそのまま返してやる!!堕ちた龍よ!!』
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッッ!!
大きく揺れ、イッセーからは血のように紅いオーラ、((赤い尻尾|レッド・テイル))からは赤紫色のオーラが周りを包み込み、いつの間にか、二人の戦闘していたところは異空間と化していた。イッセーの口から呪詛じみた声が発せられる
『我目覚めるわ――覇の理を神より奪いし二天龍なり――』
『無限を嗤い、夢幻を憂う』
『我、忌まわしき力の下、審官となりて』
イッセーには、鎧が展開されていく。しかし、((赤龍帝の鎧|ブーステッド・ギア・スケイルメイル))のようなものではなく、紅い布にいくつもの魔方陣が書かれたものを着ている。その手には一本の杖、頭から角が生えてくる。その姿はまるで裁判官のような格好だ
『汝を紅蓮の煉獄に沈めよう――――』
『Judgment drive!!!!!』
イッセーの周囲のありとあらゆるものが吹き飛ぶ、
「オォォォォォォォォオオオォォォォォォォォオォオォ!!!」
イッセーの叫び声の後
シュパッン!!
二人がぶつかり合う
「――ふむ、もはや乗っ取られたか…」
((赤い尻尾|レッド・テイル))は、荒々しい魔力に眉ひとつ動かさず、その静かな闘気をイッセーに向けてる。
「――醜いな」
そういうと、イッセーが突っ込んでくる
しかし、顔色一つ変えずに、
「―――、―――」
何かを言ったのは分かったが、それが何を言ったのかわからない、直後、イッセーを囲むように魔方陣が展開される、それは誰も見たことがない魔方陣
「こんなものだろう――」
そういうと、イッセーの四肢に鎖が絡みつき
「ではな――少し眠れ赤龍帝」
そういうと、イッセーの眼前に巨大な砲撃の砲塔がいくつも展開され
「――((我が罪罰は苛烈なり|Meine Strafe wird schweres Verbrechen sein))」
ズドォォォン!!
直後、イッセーにむけ砲撃が展開され、イッセーの体はそこから崩れた。
「――((双覇の聖魔剣|ソード・オブ・ビトレイヤー))と、デュランダル使いね」
木場とゼノヴィアは、その純白のドレスを着た金髪の女の子と対峙していた。
「そうだ、それにしても、その御身、貴様――まさか?」
「あぁ〜言わなくていいわよ〜あとあと、めんどくさいし」
クイッ
ズババババババ!
腕を木場の方に向けただけで、瞬間的に数百発の魔力弾丸が木場に降り注ぐ
「――ッ!!」
瞬間的に反応した木場が、必要なだけ跳ね返したり、軌道を逸らしたりして避ける
「ふぅ〜ん、やるじゃん」
そういう金髪の女の子
「――貴様、仮りにも私たちと交える気があるのであれば、名を名乗ってくれるとありがたいもだが?」
「まぁ、そうね、私の名前はロザリオってことにしときなさい」
「しときなさいって…貴様、馬鹿にしているのか?」
「バカにしている?アハハハ、面白いわ―――」
そういうと、ゼノヴィアが切りかかる
ズバッ!
空気を切る音が周りに響くと同時に
ギンッ!!
ゼノヴィアのデュランダルが静止させられた
「――!!」
一気にそこから後退するゼノヴィア、その後ろから木場が一気にかけてきて、剣を振るうが
ギンッ!!
またしてもスレスレのところで静止させられる
「――どうして、二人の剣が…」
「さぁね?ネタばらしする気はないわ」
そう皮肉げにいうロザリオ、それから背後の空間の一部が歪み、中から形状は西洋風の典型的な両刃の剣で、全長は80cm程度の剣が現れる。その刀身には7つの宝玉が埋め込まれていた。
それに魔力を通すと、二番目の宝玉が光だす。それと同時に、ロザリオは瞬間的に木場の後ろに回り込む
「ッ!!」
これも騎士らしく反射でその攻撃を受け止めようとするが
ズバッ!!
瞬間的に木場が吹き飛ばされた
「――!!」
それを見ていたゼノヴィアは何が起きたのか理解できていなかった。それもそうだ、ロザリオが斬り付けた筈なのだが、まるで蹴って吹き飛ばされたかのように吹き飛ばされたからだ。普通ならありえない、木場ほどの騎士が斬り付けた直後の蹴りを防ぐことはたやすいことだ――防げなかったとすれば、それは同時にそれが行われた。しかし、足を蹴り上げた痕跡とかもない。となれば、"同時に行われた"としか考えられない
「そうねぇ、こんなのはどうかしら――?」
刹那の瞬間、ゼノヴィアの後ろにロザリオがいた
「――後ろを取られた!?」
驚愕のゼノヴィア、だって、さっきまで"そこにいた"からだ
ゼノヴィアのデュランダルに向かって、攻撃が加えられるが
ズドドドドドド!!
しかし、ゼノヴィアは一回に見えた攻撃がそれが何十回もの攻撃だと理解した――その証拠に、床のあちこちに剣で切り刻んだような傷があった
「(――どういうことだ…?)」
ゼノヴィアは驚きながらも必死に考えるものの、なかなか答えがわからない、それを見たロザリオがにやりと笑う
「あらあら、驚いてみたいね――オマケよ」
ズドンッ!!
直後、ゼノヴィアの後方約100mのところから透き通ったなにかが現れた
「――それは、なんなんだ…」
「さぁね――行きなさい!!」
ヒュンッ!
その破片の一つをゼノヴィアは確かに視認したが
「グハッ!!」
前から来たはずであったそれは後ろからゼノヴィアの背中にぶつかった
「(どうして…!?しかも、回り込んだ気配もない…なぜ)」
受身をとり、着地するゼノヴィア
「どんどんいくわよ!!((shape ist Leben|形骸よ 命を成せ))!」
どこからか現れた針金に魔力が通され、それと同時に剣の三番目の宝玉が光だす
そこから、針金で出来た人型のなにかが現れる
「――行きなさい!!((形骸人形|マリオネット))!!」
((形骸人形|マリオネット))が動き出し、ゼノヴィアを襲う
「ッ!!舐めるな!!」
デュランダルで、それを斬り付け、動きを止める
「――そうだよ!!あまり忘れないで欲しいな!!」
と同時に木場も動き出す
ギンッ!!
そういうと、木場も聖魔剣を振るってくる
「「一撃で無理なら同時だ!!」」
木場とゼノヴィアが数分たがわず同時に斬り付けてくる
ズシャァァァ!!
二人は確かに、彼女を斬った、しかし
「――あらあら、まぁ、速さだけは褒めてあげようかしら?」
「「ッ!!」」
「――あらあら、((騎士|Knight))が((姫|Princess))に後ろを取られてどうなの?」
「どうして!?」
「なんで!?」
二人はまるっきり事態がわかってない――そう、木場の喉元にはカーテナが、ゼノヴィアの喉元には針金が幾重にも張り巡らされていた剣があった
「ッ!まだまだ!!」そういうと、瞬間的に聖魔剣を空中に出現させる
「あら、おもしろいわ――」
そういうと、ロザリオの姿が消える
「――んじゃ、((十八番|おはこ))と行きましょうかね?」
そういうと、剣の宝玉の部分が全て光だし
「――開放!((万魔煌めく慈悲の剣|カーテナ・ゼルレッチ))!!」
それと同時に、((万魔煌めく慈悲の剣|カーテナ・ゼルレッチ))の周りにいくつもの魔方陣が展開され
「さぁ、行くわよ!!」
ロザリオの周りに小さな魔力弾が現れ
「行きなさい!!」
シュピィィン!!それが木場目掛けて一気に飛び出し
ギンッ!!
木場がそれを弾く
「――甘いわね…」
そういうと、その直後、木場の後ろには何万発のソレ
クイッ!!先ほどとは段違いの魔力弾が降り注ぐ
そして、ロザリオが剣を自らの真上に掲げる
それと同時に、ロザリオの背後に巨大な魔方陣が展開される
「――((一工程|シングルアクション))でそこまでのものは…!?」
木場も驚くものも無理はない――なにせ、((一工程|シングルアクション))では無理な規模の大きさだからだ
それと同時に、剣から糸のようなものが現れ、それが魔法陣のようになっていきそれが、剣を包んで行き
そして、その背後の空間から装飾華美で煌びやかな玉座が現れ、それに足を組み玉座の肘掛のところに肘を付きながらこれまた偉そうに座るロザリオ、それと同時にロザリオの背中に生えていた翼がより一層大きくなり、まるで誰かと自分を包み込むような大きさになる。それと同時に神々しいばかりに剣が光り出し、
「――((我が審判に救済はなし|Es gibt keine Erleichterung in meinem Urteil))」
直後、二人の足元を拘束され、そのままロザリオから放たれた黄金の光に焼かれた
「あらあら、そんな荒々しい顔をして、よほど気に入ったのかしら?」
黒髪の女性は静かに二人を見ていた
「士郎先輩を返してください――」
小猫が静かに言う
「えぇ、返していただきたいものですね――黒髪の魔女さん?」
「あら、そんな風に決まっちゃったの?個人的には((11の魔術使い|QuarterSeptet))アリス――とでも言っておこうかしら」
「((11の魔術使い|QuarterSeptet))アリス…」
「えぇ、そうよ?」
そう、彼女は五大元素に2つの架空元素、そして4つの起源を使いこなす"規格外"な魔術師でもあるのだ
「まさか――そのようなことは…?」
「あら?察しがいいのね、嫌いじゃないわ、なんなら試してみる?雷の巫女さん?」
「えぇ、お褒めに預かりますわ――アリスさん――それと、ここだけの秘密ですわよ?」
直後、何かを知ったかのように小猫が背中をむいた
そして、朱乃の周りに黄色い雷とアリスの周りに青い雷が満ちる
二人の雷がぶつかりあい、さらに大きな雷を引き起こす
「あら、雷――面白いわ」
「私は、全然面白くありませんわ」
二人の目が完全にもう片方を見下していた。もはや、朱乃の目には小猫は写ってない。それほど大きな雷を展開しているからだ
「先輩――行きます!!」
しかし、意を決したかのように小猫がアリスに向かって駆け出し、アリスに向けて気がこもった一撃を打ち出すが
ピタッ!!
「ふぅ〜ん、なかなかいい攻撃じゃない――褒めてあげるわ」
そう、小猫の拳はアリスの指一本で止められていた
「――そんな、止められた…!?」
一旦、後ろに下がる小猫
「――まぁ、起源の【停止】を使ったからね…止まって当然だわ」
「――起源…どういうこと」
小猫は自分の範疇を超えたことで理解できてない
「起源とは、魔術師に限らず、あらゆる存在が持つ、原初の始まりの際に与えられた方向付け、または絶対命令、あらかじめ定められた物事の本質、魔術師の場合、特に起源が強く表に出ていると、通常の属性ではなく起源が魔術の特性を定める場合がありますわ、起源が強く表に出ている魔術師は、通常の属性を用いての魔術とは相性が悪く、汎用性がないですけど、その代わり、一芸に特化した専門家にはなりやすいのですわ」
「わかりやすい、説明ありがとうございます」
「いえいえ――相手が魔神ですからね…知っていたほうが少しでも勝率が上がりますからね…」
「まさか――魔神って"魔術を極めすぎて、神様の領域にまで足を突っ込んでしまった"ということですか?」
「えぇ、そうなりますわね」
そういうと、朱乃も雷を飛ばす、しかし、その直前で、止められる
「――あらあら」
表情を変えずに嘲笑うように笑うアリス
「お返しよ?」
アリスから、なんの変哲もない炎が飛ばされる
「――ッ!!」
直後、その炎が客席であったところの岩を切断した
「――斬れた…!?なんでもありですか…」
そう毒舌を吐く小猫
「なんでも、アリってひどいわ、なんでもなわけないわよ?約30000個位しか組み合わせないわよ?」
「3万個――十分、なんでもアリじゃないですか」
「あらあら――そんな子やドSな子には、之でも見せてあげるわ」
そういうと、小猫と朱乃はアリスから現れた影のようなものに飲み込まれ――数分後気絶した
「――さしずめ、影の庭園ってとこかしらね?」
そう呟くアリス
小猫&朱乃とアリスによる戦いはあっけなく終わった
アリスの右手には五大元素を象徴する火、地、水、風、空を表した魔力と、2つの元素である虚と無がそれぞれ手のひらの上に展開されていた
これにより、戦いが決着した――結果、グレモリー家が全敗するという結果になった
第4章―第10話―Major culprit.
「マジか!?」
士郎はその結果に驚いていた…ここまで、徹底的にやるとは思ってもいなかったからだ。ちなみに、士郎の背中からは先ほどの14枚の羽が生えている
ちなみに、そのことについては言及しない3人
「ちょっと、やりすぎたかしら?」
「あぁ、やりすぎだ」
若干、顔を抑える士郎
「とりあえず、なんとかしようか?」
「いや、俺がやるわ」
そういう士郎、ちなみに、アルビスがサツキの方を見て言った
「サツキ、なにも口移しじゃなくてもいいんじゃないの?」
ピキーッ!!
その瞬間、場の雰囲気が凍った
「…どういうことだ、サツキ?」
士郎はサツキに問う、しかし、それよりか早く、イグナが動いた
「――まぁ、こんなこともあろうかと、撮っておいてよかった」
イグナはどこからか小さい水晶を取り出した、そこに魔力を通すと中に光の球体が現れ、それが空中に照らされ始めた
そこには、リアスというか部長たちがここについて、舞台に入ってきたところから始まり、そこから、戦闘が始まるところまでばっちしと取られていた
『さぁ、飲みなさい――私の愛しい士郎』
とあるシーンを見て士郎の顔が赤くなる、と同時にサツキの顔を赤くなる
「――サツキ」
士郎がボソッっと言いながらゆっくりとサツキの背中に手をおくと
「ヒャッゥ!!」
「ウォ!!」
猫のように飛び上がるサツキ、それに驚く士郎
お互い、驚きあって再び顔が赤くなる
そんな中
パコンッ!!パコンッ!!
「赤らめない二人とも」
((伝家の宝刀|ハリセン))でぶっ叩かれた
「――とりあえず、教会に移動させよう――それからだ」
「あぁ、そうだな」
それから、士郎は、参加していた3人とネロ、アルトリア、それにギルガメッシュに頼んで教会に運んだ
そして、ここは教会
教会の長椅子に一つに一人、寝かされていた
「――((全て遠き理想郷|アヴァロン))!!」
部長たちに緑色の魔力が包み込む――それと同時に、((訓練|殺し合い))に参加していたメンバーが目を覚ました。
「――ここは?」
まず目を覚ましたのはゼノヴィアだった
目の前には14枚の羽を生やした士郎
「士郎…?」
ゼノヴィアは瞬時に、自らの状況に気づき周り剣を取り出そうとするが
「まあ待ちたまえ、ゼノヴィア」
「――士郎!?」
突如、隣りに現れた士郎に動揺を隠せないゼノヴィア
それから各自目を醒ます、木場に小猫、それにイッセーに部長と朱乃さんもだ
各自、ここが教会だと知って戸惑うものの訓練が終わったことに安堵を抱いていた
「――それにしても…なんで?」
部長が士郎に向かって言った
「ん?あぁ、((全て遠き理想郷|アヴァロン))を使って回復させました」
「あぁ、ありがとう、士郎」
「いえいえ」
一礼する士郎、周りを見渡すと、ほとんどが完全回復しているみたいだ
それから、部長が士郎を見据えて言った
「それで――士郎、なにか言うことがあるんじゃないかしら?」
「――まぁ、そうなりますよね?」
士郎と朱乃と部長、それに木場とイッセーは全て気づいてたらしい
「えぇ、ちゃんとこちらには説明してもらう権利があるわ」
「はいはい…」
そういうと、そこからまるで影の中から現れるように3人の人影が現れた
スタッ!スタッ!スタッ!
「――あらあら、士郎、随分と早いじゃない」
「えぇ〜もう、登場?味気ないわね〜」
「もっと溜めてもよかった、と思ったが、これもこれでいいだろう?」
「「「「「「ッ!!!!!!」」」」」」
その登場に驚きを隠せない
「あぁ〜そんな身構えないで欲しい、彼らはこれでも私と同年齢だぞ?」
「「「「「「ハッ???」」」」」」
部長たちに何をいってるんだコイツという目線で見られる
「士郎―どういうこと?」
「あぁ、彼女たちは俺の仲間だ」
そういうと、部長と朱乃さんは或ことを知ってたおかげである程度の理解は早くなったが、それ以外のメンツはその光景に驚いていた
「まぁ、とりあえず自己紹介するわ」
そういうと、先程朱乃と小猫の前でアリスと名乗った女の子が一歩前に出てきてこう言った
その途端、イッセーが叫んだ
「アーッ!!どこかで見たと思えば!!パーティー会場にいた人たちだ!!」
そう叫ぶと同時に、朱乃と部長以外の、ゼノヴィア、木場、小猫はその事実に驚いていた
「あら?気づいてたの?なら、話は早いわ、私の名前は十六夜サツキ、士郎の、う〜ん、血のつながった幼馴染?ってことになりま〜す、よろしく〜」
イッセー達の前に一歩前にでる女性、初っ端から理解に苦しむ自己紹介だ、ちなみにすごく明るい
それから、金髪の女の子と赤髪の大人びいた女性が前に出て
「どうも、アルビス・クロイツェフよ、よろしく」
「同じく、ヒュレンス・イグナだ、よろしく」
部長たちに向けて挨拶した
「では、こちらからも紹介するわ――私は、グレモリー家次期当主リアス・グレモリーよ」
「私は姫島朱乃、((女王|クイーン))をやっておりますわ」
二人が前に出てきた
「あぁ、兵藤一誠です((兵士|ポーン))やってます」
「((騎士|ナイト))の木場裕斗です、よろしく」
「同じく((騎士|ナイト))のゼノヴィアだ、よろしく」
「((戦車|ルーク))の搭城小猫です」
あっちも挨拶が終わり
「それで、なんで、彼女達がこの訓練に?」
「あぁ、理由としては2つだ――まず一つ目に、どこまで通用するかを見させてもらった」
「おい、待て!!そうなると、我々は試されていたのか!?」
ゼノヴィアが言う
「――まぁ、言葉悪いがそうなるな、けど、結果はとてもいい方だ、とくにゼノヴィアと木場、それにイッセーはなおよかった」
それを聞き、少しホッとする3人
「そんで、話続けるぞ、もう一つは、ここの警備にあたってもらった」
「警備って…ここはグレモリー領よ?そんなこと「ないわけ、ないだろ?」士郎――どういうこと?」
「あぁ、こうも大きな規模をやるとどうしても人目に付く――可能な限り隠蔽してもな…そのためにってことさ」
「まぁ、その理由ならいいわね――けど、グレモリー領内にどうして?一歩間違えれば、不法侵入よ?」
「そこについては問題ない、サーゼクス様に許可はとった」
「お兄さまに?」
「あぁ、そうだ」
そういうと、なにも言い出せなく部長
「とりあえず、今日の訓練どうだった?」
士郎は部長に聞くと
「えぇ、試されていたにしろ、実践経験がつめてよかったわ」
「そりゃよかった――んじゃあ、今日はこれでお開きでいいかな?」
「えぇ、構わないわ」
それから、部長と朱乃さんはなにかあったのか先に帰る、そのあと、教会にのこされた4人+4人
「そんで、お前らこれからどうする?」
士郎は3人に問う
「あぁ、私たち?私たちはこのまま帰るわ?」
そういうサツキ
「使いでもだそうか?」
「いえ、いいわ、それにこっちも用あるし」
「ん?仕事の要請は来てないだろ?」
「あぁ、こっちはサマーバーゲンと、所用でイギリスに飛ぶわ」
とはなすアルビス
「OK、んじゃ―ほらよ」
そういうと、3人に先程の筒を渡す
「あら?またいいの?これ?」
「あぁ、なんかあった時のためにな」
「ん、ありがたくいただくわ」
そういう、アルビス
「んでは、私は本拠地にでも戻って修行してよう、また会おう、士郎」
「ん、またな」
そう言うと、3人はそこから消えていった
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本格的に士郎の思惑が動きだす。まだ、そのことを知らないグレモリー眷属達、さぁ、どうなるのだろうか・・・ | ||
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