ワンハンドレッド
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「ううむ。やはり気が進まん((喃 | のう))」

「そうだよザイード。((我等 | わたし))は暗殺者だ。 軍勢と正面切って戦うなんて柄じゃない」

ぼやく様に言うアサシン達。

「今更言うな。もう敵は目の前だ。 それに((我等 | わたし))が人間の軍勢に遅れをとるものか。

 千の軍勢に匹敵するガンダールヴが100人。 しかも元が人間の及ばぬ聖杯のサーヴァントだ。

 速攻一撃で決めるぞ。覚悟を固めろ。」

今ザイード以下アサシン達はサウスゴーダで壊滅したアルビオン侵攻軍が撤退するの為の殿となっている。

「全く何でこんな茶番をせんといかんのだ」

「だから今更言うな。 ((我等 | わたし))が影の暗殺者でなく、黒衣の無敵部隊と印象付ける必要があるのはわかっとろうが」

貴族の子女が腕利きの暗殺者を多数飼っている。

はっきり言って警戒の対象にしかならない。

「ええ。あの秘書のラヴァルとか言う奴にしてやられたわ」

「先の潜入の際のクロムウェル暗殺が裏目に出たな」

使い魔が腕利きの護衛程度なら問題は無かった。

「まさかクロムウェルの死を公表して、公衆面前でアンドバリの指輪の力で死体を操るとはね」

「始祖の虚無の力の加護を得て復活した『神の子クロムウェル』の誕生ってわけだ」

「何かマジックアイテム使ったんだろうね。天から光が差してクロムウェルの死体を包み復活させる。

 見てて感動しちまったよ」

これにより貴族派の士気は大いに盛り上がった。

「しかもどこから掴んだのか、((我等 | わたし))のことも世間にぶちまけてくれたし」

お陰で『神の子』の軍勢と暗殺者を用いる卑劣なトリスティンという構図が出来てしまった。

「あのジョゼフを無能王といったのはどこのどいつだ」

現在ルイズが虚無と認定されており、ロマリア教皇が支持してくれているが限度はある。

「((我等 | わたし))が自らの手で汚名を雪がなくては成らん、か」

「別に汚名では無く事実なんだが ― 切り捨てられては堪らぬ」

ハサン達も組織の長であった身で、全体を守る為に一部を切り捨てた事もある。

また、聖杯戦争では佯死の駒にされ、その後、ライダーの戦力を見極める捨て駒にされた身でもある。

「まあ、そういう事だ。さっさと済ませよう。

 そして今日から((我等 | わたし))はトリスティンの((鴉軍 | あぐん))とでも名乗るさ」

ザイードが場を締める。

それに応えてアサシン達は臨戦態勢に入る。

「イスカンダルへの意趣返しだな」

「それは『江戸の敵を長崎で討つ』と言う奴じゃないか?」

ちなみにザイードはこの辺りの事情を伝聞でしか知らない。

 

そして戦いは始まり − 結果は言うまでも無かった。

 

 

 

なお戦後帰還手段がなくウエストウッドの村で世話になっていた((89番 | ザイード))が迎えに来たルイズに、

心配させたお仕置きとして((爆発 | エクスプロージョン))でズタボロにされたのはまた別のお話。

ついでに子供たちにヒゲダンスを披露していた((80番 | カト))と、蕎麦を食べるモノ真似をやっていた((34番 | コサン))が、

今回は逃げ遅れて巻き添えになった。

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ハサンのアルビオン退却戦
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ゼロの使い魔 Fate/Zero 

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