IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode66 第二の力
「これは・・・・どういうことなんだ・・・」
白いバンシィは驚いて光を見ていた。
「なぜやつが・・・!?」
「隼人・・・・」
簪が見守っていると、光が晴れてそこからバンシィが現れた。
しかしその姿は先程とは異なっていた。
バンシィ本体にはそこまで形状の変化は見られないが両肩のアーマーの上部が横に若干伸びていた。大きな変化があるのは背中でありバックパックには六枚のフィンを搭載したユニットが新たに追加されており、それがバックパックの両サイド三枚ずつユニットに搭載されており、フィン自体の形状はアームドアーマーBSを準じた形状になっていた。そしてサイコフレームは金色から最大稼動時である半透明の緑色に輝いていた。
「これが・・・・」
隼人は新たな姿を得たバンシィを見る。
《第二形態移行完了》
《『Bビット』正常稼働確認》
《『ストライクバスター』の形成完了》
《フルドライブウェポン発動可能》
そしていくつかのデータがモニターに表示されていった。
「・・・簪・・後は任せろ」
「う、うん」
そして簪はピットの方に戻って行くと、隼人は右手にバスターソードを展開して左腕に武装を展開する。
中央に線が入った長い刀身を持ち複雑な機構を持った本体ユニットを持ち、左腕に直接接続されてグリップを左手に持っていた。カラーリングはバンシィに合わせて黒と金に塗装されていた。そしてユニット下部にはカートリッジのマガジンを搭載していた。形状的には大剣ともいえるが、どちらかと言えば重槍にも見える。
第二形態移行に伴って新たに発現した複合兵装『ストライクバスター』である。
「いくぞ・・・『バンシィ・アサルト』!」
《yes sir!(了解)》
そして隼人は白いバンシィに向かって飛び出した。
「くっ!」
白いバンシィは右手のビームサーベルを振るうと、隼人はストライクバスターを振るって刃を交える。
そしてそのまま白いバンシィを押し返した。
「なにっ!?」
その直後に隼人はバスターソードを振るうが白いバンシィはスラスターを噴射して後ろに飛んで斬撃をかわすと、その直後に飛び出して左腕のビームトンファーを振るう。
しかし隼人はストライクバスターの側面で攻撃を受け止めた。
「・・・・・」
そして白いバンシィを押し返すと、背中のフィンを伸ばしてサイコフレームを露出させる。
「行け・・・『Bビット』!」
そしてBビットがユニットから切り離されてバンシィの周囲に配置すると、フィンを上下に展開して白いバンシィに向かって行く。
「くっ!」
そしてBビットからアームドアーマーBSと同じようにビームが放たれて行き、白いバンシィは攻撃をかわしていくも、いくつかが白いバンシィの装甲表面をかする。
「くそがっ!」
そして白いバンシィはスラスターを噴射して飛び出してビームをかわしていき、隼人にビームサーベルを振るうも隼人はバスターソードを前に出して受け止める。
「ストライクバスター・・・バレルオープン!」
そして隼人は白いバンシィを押し返すと、ストライクバスターの刀身を縦に展開して白いバンシィに向けると根元から超音速で弾丸が放たれた。
「くっ!」
白いバンシィはとっさにかわそうとするが弾丸の方がかなり速かったので弾丸が白いバンシィの左肩に直撃してバランスを崩した。
「もう一発!」
そしてストライクバスターからもう一発弾丸を超音速で放って白いバンシィの腹部に直撃させた。
「ぐはっ!」
白いバンシィは大きく吹き飛ばされてアリーナの壁に叩きつけられるが、その直後に左腕のアームドアーマーBSを放つが、隼人はバスターソードの刀身表面で受け止めると、Bビットを白いバンシィの周囲に配置してアームドアーマーBSを撃ち抜いて破壊する。
「なぜだ・・・・さっきまで全然だったはずだ・・・。なのになぜ!」
「お前には一生分からないさ」
「なに!?」
そして隼人はストライクバスターを収納してバスターソードを両手で持つ。
「それが俺の闇であるお前なら・・・尚更だ」
そしてカートリッジをリロードしていきマガジン内にあった六発全部をリロードしてマガジンをパージする。
するとバスターソードが光に包まれていくと、形状が変化していって巨大な大剣を形成した。
刀身の長さは1、5倍の長さになり刀身の幅も三分の一増えており、刀身自体も半透明の黄色になり、柄も少し長くなっており、鍔の下にカバーが付けられていた。
カートリッジのマガジン一つ分を消費することで発現するフルドライブウェポン『ライオットザンバー』である。
「寝言をっ!!」
そして白いバンシィはアリーナの壁を蹴って飛び出すとビームサーベルとビームトンファーを展開すると隼人に向かって行く。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
隼人は大きさに構わずライオットザンバーを軽々と振るって白いバンシィに切りかかるが、白いバンシィはビームトンファーとビームサーベルで受け止める。
「ぐっ!」
しかしパワー負けしてそのまま押し返された。
「こいつっ!」
白いバンシィはすぐにスラスターを噴射して飛び出すと隼人の目の前まで来る。
「・・・・」
しかし隼人は白いバンシィとの間にBビットを入れるとフィンの間よりビーム刃を出して攻撃を受け止めた。
「くっ!」
白いバンシィはBビットを弾き飛ばすと隼人に切りかかるが、隼人は後ろに下がって回避する。
「かかったな!」
そして白いバンシィは瞬間加速を掛けたかのように加速して隼人の背後に回る。
「くっ!」
「もらったっ!」
そして白いバンシィはビームサーベルとビームトンファーを振り下ろした・・・・・
「っ!?」
しかしその直後に右側からビームの直撃を受けて白いバンシィは大きくバランスを崩して吹き飛ばされる。
「っ!」
隼人はとっさにビームが飛んできたほうを見ると、そこには・・・・・
「・・・・?」
一瞬であったが、そこには黒いボディーに金色のカラーをした機体が居た。
しかしその姿は紛れも無くバンシィと姿が重なるも、遠かったので詳しく判別は出来なかった。
「バンシィ・・・?」
そして右腕に大型火器を持っていたバンシィと思われる機体はそのままどこかに飛び去って行った。
「・・・・・・」
隼人は考えるのをやめると、ライオットザンバーの柄の根元のカバーを下にずらして下にあったリボルバー式弾倉内のカートリッジをリロードした。
すると刀身の中央に線が走り、それからしてライオットザンバーを二つに分けると刀身を縮めて二対の剣にした。
「くそっ!」
そして体勢を立て直した白いバンシィが隼人に飛び出てきた。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
そして白いバンシィは隼人にビームトンファーを振るうが、隼人は『ライオットブレード』を振るって白いバンシィの両腕のビームトンファーを切り落とした。
「なにっ!?」
白いバンシィは驚くがすぐさまビームサーベルを振るうが隼人は後ろに飛んでかわして、その直後にスラスターを噴射して飛び出してライオットブレードを振るって白いバンシィを切り付けた。
「ぐぅっ・・!」
そして隼人はライオットブレードを振るって白いバンシィのビームサーベル先端を切り落とした。
「・・馬鹿な・・・この俺が・・」
そして隼人は白いバンシィに回し蹴りを入れて蹴り飛ばすと、ライオットブレードを繋ぎ合わせてライオットザンバーにするとカートリッジを三回リロードした。
「くっ!」
白いバンシィは不利と感じたのか離脱を図ろうとした。
「逃がさんぞ!」
そして隼人はBビットを白いバンシィに向かわせると、白いバンシィの周囲に配置するとフィンの間よりビームを出して白いバンシィに直撃する。
「なにっ!?」
その瞬間白いバンシィは金縛りにあったように動きを止めた。
「拘束型!?こんな機能まで・・・」
そして白いバンシィが驚いている間に隼人が飛び出てきてライオットザンバーを大きく振りかぶる。
「これで・・・・終わりだぁっ!!」
そしてライオットザンバーを勢いよく振り下ろして白いバンシィに深く切り付けた。
「ぐはっ!?」
攻撃が当たると同時に拘束を解き、白いバンシィは大きく吹き飛ばされてアリーナの壁に激突した・・・・
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
そしてライオットザンバーの鍔の表面が開いてそこから排熱が行われた。
それと同時にバンシィのサイコフレームの輝きが無くなり、展開していた装甲が閉じて行ってBビットも元のバックパックのユニットに戻って行き、伸びていたフィンも元の長さに戻った。最後にマスクがされて角を閉じた。
「・・・・・・・」
そして隼人は警戒しながらゆっくりと白いバンシィに近づく。
「・・・・へっへっへ・・」
白いバンシィは静かに笑う。
「・・やっぱり・・・闇の俺じゃ光のお前には勝てない・・・そういう事なんだろうな」
「・・・・・」
「運命には抗える・・・。だが、この運命は絶対だったか」
「・・・運命、か」
「・・神風隼人・・・お前は俺に勝った」
そして白いバンシィは隼人に手を差し出す。
「だから・・・お前は失ったものを取り戻せる」
「・・・・・」
「俺は消えてなくなってしまうが・・・俺という存在は消えない」
「・・・闇の心、か」
「そうだ・・・。お前はすべてを取り戻せるが・・・それはお前には無かった闇と悪の心も戻ることになる」
「・・物を得るには代償はつき物・・・」
「そういうことだ・・・」
「・・・・・・」
「別に無理して受け取る必要はない。まぁそうなればお前はこれからも失ったものを取り戻す機会は無い」
「・・・・・」
「どうする」
「・・構わないさ。それが人間というものだからな」
「そりゃそうだな・・・。まぁ、お前は人間じゃねぇかもしれないがな」
「・・・そうかもな」
そして隼人はライオットザンバーを地面に突き刺して右手で白いバンシィの手を取る。
その直後に白いバンシィから光が出てきて、手からバンシィの手に流れ込んでいき、やがて足から消えて行った。
「・・・あばよ・・・相棒」
「あぁ。またどこかで会おう・・・・もう一人の俺」
そうして白いバンシィは完全に消滅した・・・・・
「・・・・・・・」
そして隼人は白いバンシィの手を握っていた手を見る。
(・・・悪と闇の心を持つ、か・・・・)
そして隼人はライオットザンバーを引き抜くとそのまま収納して後ろを向く。
「・・・・・・」
隼人はPICで宙に浮くとみんなが待っているピットに戻って行った。
(それも俺が求めていた物なのかもしれないな・・・)
隼人はそう考えた・・・・・
後書き
バンシィのオリジナル形態・・・・背中のユニットはイメージ的にはHi-νガンダムのフィンファンネルのコンテナと思ってください。ビット自体の形状はアームドアーマーBSです。それでバンシィの新武装ですが・・・・・まぁ、分かる人は分かるかな・・・。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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コメント | ||
機会があれば登場させたいと思っています。たぶんエクストリームの登場があるかも。(ファントム) これが、バンシィ無双か・・・・楽しくなってきましたね!! 質問なんですが、登場機体にはGジェネのフェニックスやEXVSFBのエクガンなどのゲームオリナジル機体などは登場させますか?(福音の魔弾) |
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