IS ―インフィニット・ストラトス― きゅー組物語 1
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「はぁー、だめだー。もー、やる気でねー。酒も足りねー。あー…はぁ。」

 

 

出雲 春告(いずも はるつげ)。それが俺の名前で、ココは俺の部屋。

 

現在、部屋はかなり悲惨な状況になっている。

床にはビールの空き缶や焼酎の一升瓶が散乱し、週刊誌やらビニ本なんかで足の踏み場も無い。

空気も悪い。タバコの煙で靄がかかったようになっている。最後に換気したのは何時だっただろうか。

 

 

 

「彼女も居ない、貯金も尽きかけ。再就職の当てもない………」

 

 

 

 

 

 

以下、回想。

 

 

「キミ、クビね。」

署長が俺に告げる。

 

「………やっぱり?」

言葉が見つからない。足元が崩れていくような感覚。

 

「あの場での君の行動で、救われた命はあったけどねぇ………。」

 

 

「………ハハハ。」

 

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一週間前、とある家で火事があった。

 

付近の渋滞で消防車の到着が遅れて、現場に到着した時にはかなりの勢いの火がその家を包んでいた。

更に状況は悪化する。

いざ消火活動に移ろうかというときに、二階の床の一部が抜けて一階の入口が塞がってしまったのだ。

 

そんな中、家の主らしき老婆が叫んだ。

 

 

 

「誰か、誰か私の娘を助けてー!!!」

 

中にまだ人が居る!?

 

 

「お願い、お願いよ!!」

 

「おばあちゃん!中に娘さんが居るの!?何処に居るか分かる!?」

 

「三階、あの子の部屋が三階に在るの!!」

 

そうしている内にも火の勢いは強くなっている。最早、迷っている時間は無い。

 

俺はポンプ車に飛び乗り、エンジンをかける。

 

「入口がないなら、作ればいいだろうが!!」

 

そう叫び、比較的火の勢いの弱い家の壁に向かってアクセルを踏み込む。

 

 

「出雲ォォォ!!!」

 

隊長が、大声で俺の名を叫ぶ。

 

その直後、衝撃が俺とポンプ車を襲った。

 

「ぐあっ!」

一瞬意識が飛びそうになるが、気合でこらえる。

 

ここからは時間との勝負だ、一秒も無駄には出来ない。

黒煙で視界が悪い中、何とか階段を見つける。良かった、崩れては居ないみたいだ。

 

急いで、三階へ駆け上がる。

そして俺は、その娘さんを見つけた。

意識はしっかりしているようで、俺を見つけると駆け寄ってきた。

 

そして彼女は、泣き出したのだ。

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「ニャーン。」

 

 

 

 

………猫かよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!

 

 

 

 

回想終了。

 

 

 

 

 

突っ込んだポンプ車が天に召されたのが悪かったのか、マスコミに取り上げられて大事になったのが悪かったのか。

 

 

「じゃ、そういう訳だから。」

パタリという署長室のドアの音で、俺の消防士の道は終わってしまった。

 

あれから三ヶ月が経った。マスコミがしっかりと仕事をしてくれるお陰か、色んな所に顔が知られ再就職は絶望的。

飲む、打つ、寝る(最後のは文字通り寝るだけなのだが。)だけの典型的な駄目人間と化した。

 

「もー行くべ、樹海かどっかよー。」

そんな古い歌の歌詞を口ずさんで、見慣れた天井を見上げた時だった。

 

 

「出雲さーん、出雲春告さーん。いらっしゃいますかー?」

聞いた事の無い女性の声が、玄関の方から聞こえた。

 

 

 

そう、この瞬間から、俺の人生が、また動き出した。

 

説明
こんにちは、かーる・おかめごっちです。

改めて原作を読み直したところ、びっくりするほど原作の設定から乖離している事に気付きました。駄目です、このままだとシャルは本国に強制送還です。
一介のボーイッシュ好きからすると、そんなの困るのです。

という訳で、色々変更です。
読んでくれていた方、申し訳ありません。
今回の教訓を生かし、より良い作品へ生まれ変われるよう努力してまいりますので、平にご容赦ください。
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コメント
主人公ヒヤヒヤもんです、胃が痛い感じです。やっちゃってます。(かーる・おかめごっち)
なけなしでつっこんだ一万円、オレのレースも終わってね?え!大穴345!?あったったー!!(ラーズグリーズ1)
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