超次元ゲイムネプテューヌmk2〜ガンダムの力を有する革新者〜 |
刹那side
「イストワール」
俺は先程話し合った事を早速彼女に伝えに教会に戻ってきた。
「はい。どうかいたしましたか?」
「先程ロックオンと話し合ったができれば俺達をネプギア達と別行動にしたい」
いきなりで動揺したのかイストワールは少し考えていた。
「いーすん。もちろん分かっていると思うが、これは他の奴らを都合よく探すためだ。それにゲイムキャラも探しやすくなるだろう…もしダメと言うならその訳を話してもらいたいんだけどな」
ロックオンは彼女が何か考えている間に話しかけた。そしてすぐにイストワールの口が開く。
「ダメとは言いませんが…ネプギアさん達が納得してくださるかの問題だと私は思います」
大体予想通りの返事が帰ってきた。
確かにイストワールが納得したところで彼女達が納得してくれなければ意味は無い。
「わかった。彼女達に相談してみよう」
――――――――――――――――
「皆、聞いてくれ。大事な話だ」
「?…大事な話?」
「ああ」
別行動をしたい…その一言を伝え、質問をされたら答えるだけの簡単な作業の筈なのだが何故か緊張を隠せない。
「早く話なしなさいよ…」
「すまない…俺とロックオンはお前達と別行動でゲイムキャラを探す事にした」
「なっ!」
「え!?」
「ど、どういうことですか!?」
予想道りの反応だった。…と言うかそれ以外の反応が帰ってくると思えなかった。
「別行動にしてゲイムキャラを早目に見つけ出し、協力をしてもらう。そうすれば女神達も早く助かるだろう」
「で、でも刹那君は大陸の事は分かるの?」
「俺が分からなくてもロックオンがいる。それでも分からなければ現地住民にでも聞き出す」
が、この程度で諦める彼女達じゃなかった。
「じゃあ戦力はどうなるのかしら。これからは危険なダンジョンを廻る事になるのよ?」
アイエフが一番答えづらい所をついて来たのだ。
「大丈夫だ、お前達は俺達と色々なクエストをこなした。戦力に関しては問題無いだろう」
「そんないい加減な理由で…」
「分かっている。いい加減な理由ということぐらいはな…だが、もし俺達がお前達と会ってなかったらどうするつもりだった?」
今の発言は大きな決定打になった。この世界、ゲイムギョウ界に本来ならば俺達はいない存在だからだ。
「…っ!」
アイエフには打つ手が無かった。だがそれでも何かを訴えるかの様な表情をみせる…無論、ネプギアとコンパもだ。
「もういいだろ…お前ら。俺達は覚悟を固めているんだ」
ロックオンが優しく語り掛けた。
そして数秒間沈黙が続いた末に一番最初に口を開いたのは
「…わかりました」
ネプギアだった。
「ちょっとネプギア!あんたそれでいいの!?」
アイエフは最後の悪あがきと言わんばかりに怒鳴った。
「…はい。だけどこれだけは言わせてください。二人とも死なないで…そしてまた会いましょう」
ネプギアの言葉には複雑な思いが沢山詰まっている…俺達は考えなくても分かった。
「アイエフさん、コンパさん。…良いですか?」
「…分かったわよ。コンパは?」
「わ、私もあいちゃんとギアちゃんとおんなじですっ!」
三人の意見は一致した。
そして俺は、俺達はただ一言―――――――――――――――――――――
「ありがとう」
「ありがとうな」
その一言を言った。
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