妹が俺離れしてくれない―キン、パツ子さんとの遭遇―
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「ストラーイク!」

 

野球。

投げたボールをバットと呼ばれる棒で打つ競技である。

 

放課後、友達に「公園で野球しようぜ」と誘われたので行くことにした。

因みに、鬱陶しい愚妹のなのはは塾である。ネ兄!

 

「ストラーイク!ツー!」

 

2ストライクノーボールとかヤバすぎだろ。

ボールが飛んでくる。

 

「ふんっ!」

 

カァン!

 

そんな音と共にボールが飛んでいく。

 

「そこの金髪の子、あぶなーい!」

 

あっ。

 

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「本当にすいませんでした」

 

「・・・」

 

何とか反応をください。

 

「キン・パツ子ちゃんの手当もしたし、俺が家まで送るから先帰っててくれ」

 

「それだったら俺たちも・・・」

 

「時間も時間だし、赤の他人の家に大勢で乗り込むのは流石にまずいだろ。常識的に考えて・・・」

 

しかも、今帰るとなのはが「塾の宿題教えてー!」とか言ってきてうるさいしな。

 

「そうだよな・・・。

じゃ、悪いけど俺たち先帰るわ」

 

「じゃーなー」

 

「おう」

 

周りにいたメンツも解散していく。

 

「さて、親の人が心配するかもしれないしそろそろ帰りましょう。

家まで送っていきますよ」

 

「え、でも・・・」

 

「親の方にも謝罪とかしとかないといけないんで・・・怪我させた側としてはそれが礼儀なんです」

 

「そ、そうなの?」

 

「そうなんです」

 

「でも時間が・・・」

 

「今帰ったら妹に宿題教えなきゃいけないんで」

 

俺が教えると集中しないんだもん。そりゃ教える気もなくなるって。

 

説明
珍しく妹が出ない回。
やったね良ちゃん!これでSAN値が保てるよ!
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