出たところはファンタジー |
私の使い魔は丸かった。
「こ、コレが私の使い魔?」
その姿に私は思わず立ち眩みを起こした。
「そ、ソレが貴女の使い魔?
か、変わってるわね。
とてもレアじゃない。良かったわね?」
「何で疑問形? 本気でそう思ってるの? ねえ?」
私のツッコミにキュルケは目を逸らした。
私の使い魔は強かった。
「僕がこんな不定形の輩に負けるなんて……」
決闘で鎧袖一触されたギーシュが項垂れた。
不定形言うな。
私の使い魔は薬草の採取が得意だった。
「アラすごいわ。貴重な草ばかりじゃないの。
安く売って下さらないかしらミス・ヴァリエール」
採取から帰ってきたらモンモランシーにせがまれた。
何か、目の色が違って少し怖い。
私の使い魔が宝物庫に侵入したフーケを捕まえた。
その後、武装解除を任せたのだけど……。
「ちょっ、ちょっとアンタ何するんだい!?
……ギヤァァァァ〜〜〜〜ツッッッ!!!!」
ピチャ ペチャ ミシ ビリ グチャ プチャ ビビ
「い〜〜〜〜や〜〜〜〜ぁ〜〜〜〜……」
物陰からフーケの絶叫と名状しがたい音が聞こえてくる。
「ううっ、あんなことされるなんて……」
……まあ、強く生きなさい。
(各自何があったか妄想すべし)
私の使い魔はやはり強かった。
「使い魔君!君の実力は解ったから!!
ああっ、ごめんしてっ! へぶらっ!!……」
力試しを申し込んだワルド様は押し潰された。
私の使い魔はやはり丸かった。
「ル、ルイズ嬢?それが君の使い魔かね?」
ウェールズ様が立ち眩みを起こしている。
うん。久々の反応ね。みんな私の使い魔の姿に慣れてきたし。
私の使い魔は雷撃系の魔法が得意のようだ。
「こ、このスクウェアの僕が何故ぇぇぇぇ〜〜〜〜っっっっ」
ワルド様、いえ裏切り者のワルドが窓から落ちていく。
途中で使い魔のグリフォンに拾われたので、残念ながら綺麗な花火にはならなかった。
「え、何?クックベリーパイもいいけどプリンが食べたいの?」
私の使い魔 − 『教授』は甘いものが好きなようだ。
こらソコ、共食いとか言わない。
『教授』は『無口』なので初めの頃は苦労したが、
最近『教授』の『言いたい事』が分るようになった。
ルイズの使い魔は丸かった。
立てば ぷるるん?
座れば ぷりり?
歩く姿は ぷる ぷる ぷる ぷる?
魅惑のぷよぷよラウンドボディをもつ神秘のスーパースライム族。
得意の雷魔法と驚異の身体能力で無双をこなすポーカーフェイス。
その名もゼライスマン教授!!!(ぷよょん?)
専門はキメラ研究です。
「ルイズも変わったわね」
「丸くなった」
「師匠のおかげだね」
「全く残念だよ。もっと罵って欲しかったのに」
後日、同級生の間でそんな会話が交わされたとかなかったとか。
所変わってガリア。
「む。何だこの生物は。丸い毛玉にしか見えんが」
「ヒアー」
「ううむ。猫だろうか?」
召喚した使い魔の正体に頭を悩ませるジョゼフの姿があった。
「それとも鳴き声からして、あらいぐまラスカ○か?」
それは、ながいけ○です。
さらに変わってロマリア。
「ナマコ……ですか?
え、なんですか?名前は『ハナちゃん』と呼んで欲しい?」
古代生物ズッキーニナマコと理解しあうヴィットーリオがいた。
そしてアルビオン。
「躾のなってない犬にはお仕置きが必要だねぇ……」
「ご、誤解だ!コレは不幸な事故なんだ!!」
「へえ、アンタは事故で私の妹の胸を揉むのかい?
それに私はエロい使い魔とジジイが大嫌いなんだよ!!」
「うわっ! うわああ!? うわらば!!!」
「ああっサイト!?」
「いやぁ今度の使い手はホント助平だねぇ」
ここは大体、原作どおりだった。
説明 | ||
○○∞♂ | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
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コメント | ||
>IZAYOI さん 楽しんでいただけたなら幸いです。 私「とある」は未読でして、上条さんも才人と同じく「この犬」な主人公なんですかね。(まし) 各陣営の対応にワロタw 最後のオチはまるで某幻想殺しのようだw(IZAYOI) |
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