涼宮ハルヒの撞着 その@ |
サンタクロースをいつまで信じているか?
または、そいつの存在をいつ信じるか?
それは人によって色々異なってくるだろうが、少なくとも12のときには“気付いている”やつは結構多いんじゃないか?
えっ?なんのことだって?そんなことは身近な人に聞きなさい。
いつまで信じるかはともかくとして、いつ信じるかに関する答えとしては。まぁ、純粋な心を持つお子様は年〜年中信じちゃいるだろうがときどき、ほんっとにときどきの稀なケースに。サンタを。信じている高校生がいる。たとえば、文芸部部室内窓際で細長いパイプ椅子に座っている奴とか・・・そこだー!!
「なにしてるんだ長門?」
俺は長門に話しかけた。正確には質問をしただが、見れば一目瞭然なので話しかけたという設定で話を進めることにする。
「裁縫。」
そうですね。
長門の膝の上ではそこらで買ってきたと思われる少しモフモフした暖ったかそうな布が置かれていた。長門はその布を裁縫針で縫っていたのかある形にそっくりだった。
実は、俺にはその形の正体が何者なのかすでに知っていた。今朝、習慣のように俺を起こしにやってきた妹が持っていたある物とよく似ていたからだ。
が、俺はあの長門が妹と同じ行動に出るとは思えない。
と言うことで確信の為、聞いてみる。
「なぁ長門・・・」それから数秒
「何?」
そんなバカな!あの長門が。いや、まだだ!
「何を作ってるんだ?」
「赤い靴。プレゼント用」
間違いなくサンタだ。
「長門」
「何?」
より確信を得る為にもう一度。
「サンタって信じるか?」
「わりと」
「そうか・・・」
ははは。長門がサンタを信じる。信じるってか。情報何とか思念・・なんか忘れたけどあいつらなんでも知ってんじゃねーのかよ・・・なんでも?!
「居るのかサンタ!?」
突然の声に自分もびっくりしていた。サンタなんてもんは自分の母親と(^_^)ピーとかしてる奴のことだとばかり認識していたがホントは居るのか?!サンタ!
「明日。クリスマスの午前6時から午前6時40分間に確かにサンタと呼ばれるものは生息している」
長門が俺の期待に応えてくれたのかいつもより長い会話をしてくれた。俺が理解できる言葉を使って。
「それは本当か長門」
こくっ
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