幽霊のお仕事6
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昨日のエアコンに続き今朝おきてからいくつかへんなことが起きた。

 

「朝か。う、ううん・・・ん、毛布?」

膝にかかっていた毛布をどける。夏に毛布というミスマッチのせいで寝汗をすこしかいてしまった。

しかし昨日は服の替えがないからなるべく汚さないと思い、上半身裸になり夏だからと何もかけないで寝たはずなんだが・・・

「なるほど、悪いものは憑いてない、か」

としても一応同居人なんだから挨拶ぐらいはしておきたいよな・・・とりあえず

「ありがとう。おかげで腹が冷えなかったよ、これからよろしく」

これくらいはしておこう。

 

その後、顔を洗いに別館になっている台所に行ったのだが・・・

 

「ふああ・・・うう、冷て」ジャー、パチャパチャ

良く冷えている、井戸水なのだろうか。

「ブクブク・・・ペッ」ジャコジャコ・・・ビチャ

虫歯治しといてよかった・・・

なんて考えながら口をゆすぐときも癖になっている(うがいの上を見ながらの)ゆすぎ方で首を上下させていると、目の前の鏡に映っている自分の右後ろにふっと―――

「ブクブク・・・ブボァ!!」

お、女の子!?

黒髪で髪の長い白いワンピース姿の女の子が写っているのが見えた。

いやまて、他の住んでいる人かもしれない。それならば・・・

「おはようございます、俺今日からここに住むことになった・・・・」

いねえ、気のせいだろうか・・・

と思いなおし、蛇口を閉めようと前に振り返ると

「ッ!・・・はあ、よほど俺の事が嫌いなのか、ただ照れているだけなのか」

鏡の曇っている部分に「よろしく」と書いてあった。

 

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その後、身支度を整え(といっても寝癖を直して服も少しいじるぐらいの事だけだ)、誰にも会わないまま学校へ登校路を確認しつつ歩いている。

 

あんまり変わらないな、ほんとに。

よく見る街の風景、たまに黒いフードを着ていたり、ファッションなのか本物か尻尾や角をつけている人もいるがそれ以外は変わらない。

・・・尻尾とか角をつけている人を見かけてもおかしいと思わないのはもうなれた証拠かな、まあ慣れといて損はないわけだし・・・

なんて事を考えながら歩いているとどうやらついた、よう・・・だ?

 

カア!カア!

ゴロゴロ・・・ピッシャーン!!

 

・・・新しい高校生活が・・・楽しみだ!!

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