二代目 Mの英雄
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しばらくしてから、ブロッサは目覚めた。

「あれ?ここは?」

ブロッサが周りを見回すと、そこには知っている顔が現れた。

「まったく、学校には来ないでとあれ程言ったのに。」

こう言っているのは、マリーである。2人は今学校の保健室にいる。

「そういう訳にも、国家の一大事なんだから。」

ブロッサはこう言うと、その国家の一大事をマリーに話した。

「ピーチ女王が誘拐された?」

マリーは驚くと同時に、あきれた。そして、

「思ったんだけど、キノピオ以外居ない警備体制が問題なんじゃない?」

と、ブロッサに言うと、

「それはともかく、女王が誘拐された状態で警備体制云々言っていられる場合じゃ無いのでは?」

ブロッサはこう答えた。マリー自身、何が訊きたいか分かったらしく、

「残念だけど、父はまだ帰って来てない。」

と、ブロッサに言った。

「そうですか。」

ブロッサはこう言うと、

「そういえば、女王と言うか、母さんから伝言なんですが。西の壁でストレッチしてみろ、by父、とのことです。」

と、マリーに伝えた。

「???」

マリーには何のことか分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、諸事情により早退すると、ブロッサから担任に伝えてもらったマリーは、アパートの一階にある自宅に行くと、

「西の壁って、これよね。」

伝言にあった、西の壁、の前にいた。

「壁でやるストレッチと言えば、腕や肩を伸ばしたりするあれよね。」

マリーはこう呟くと、壁に手を当てて、壁を押すような態勢になった。その瞬間、突然壁が回転し、マリーはその中に入り込んでしまった。

「あうう、何一体?」

マリーがこう思うと、暗いその部屋の照明がついて、中の様子が明らかになった。

「これは、秘密基地?」

マリーが中の様子を見てこう言うと、突然あらゆる機材のスイッチが入った。コンピューターのパネルが作動し、彼女の目の前のカプセルが開いた。

「これって?」

カプセル内に入っているのは、紺色のワンピースに赤いシャツとただのスパッツ、指の出るタイプの黒いグローブに茶色のブーツ、そして「M」の字が書かれた赤い帽子である。さらには大きなハンマーや、不思議なマークの付いたキノコや花、星と言ったアイテムも存在した。

そしてパネルには一つの場所が映し出され、それと一緒に音声も流れた。

「やったぜ、これでようやくクッパ一族も勝利だ!!」

「そんなものは無駄よ、マリオがいるのだから!!」

話しているのは、クッパ一族の部下たちと、ピーチ女王のようだ。

「残念だったな、マリオは今旅行中だ。」

しかし、クッパの部下はこう言った、なぜか彼らは、キノコ王国の英雄「スーパーマリオ」の不在を知っている。

「どうかしら?マリオがこうなる事も予想せずに旅行に行くと思うの?」

しかし、ピーチ女王もこう言い放った。

「それにこの場所、うちのすぐ近くだ。」

音声を聞いていたマリーは、地図に出されている場所を見て呟いた。

そして、用意されている装備を見ると、

「私がやらなきゃ!!」

こう決意して、今まで来ていた学校の制服を脱ぐと、スパッツを穿き、赤いシャツと紺のワンピースを身に着け、手に指の出る黒いグローブをはめ、普通の運動靴から茶色のブーツに履き替えると、最後に赤い帽子を被った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、クッパの部下がピーチ女王を監禁している場所では、

「しかし退屈だな。」

「確かに、マリオが居ないとこうも張り合いがない物なんだな。」

「でもまあ、年を取ったマリオじゃ敵にはならないだろう。」

ノコノコやクリボー、ゲッソーやメットなどのクッパの部下たちが、こう言い合っていた。

するとその瞬間、

「メテオインパクト!!」

誰かが上空から屋根を破壊して入って来た。

「な、なんだ?」

皆が驚くと、

「さてと、到着。」

マントを身に着けて飛んできた人物は、マントを外してこう言った。

「あ、赤い帽子、まさかお前は?」

ノコノコの一人がこう言ったが、

「いや違う、こいつは女だぞ。」

クリボーが言った。

「一体何者だ!!」

リーダーのハンマーブロスがこう訊くと、

「そうね、マリオの代役よ。」

やって来た人物「マリー」はこう言うと、

「ピーチ女王は返してもらいます。」

こう宣言し、敵に向かって行った、

「はん、所詮は女だ、やっちまえ!!」

ハンマーブロスはこう叫ぶと、仲間をけしかけた。だがマリーは高く跳び上がった、

「おお!!スカートなのに飛び上がった!!」

皆は喜んだが、すぐにがっかりした。彼女は下にスパッツを穿いていた。仮にスパッツの下がノーパンでも、あまり見応えは無い。

「残念!!」

マリーはこう言うと、ノコノコの一体を踏みつけた。ノコノコが甲羅の中に入ると同時に、それを掴むと、

「いけぇぇぇぇ!!!!!!」

ボウリングの玉のように投げつけた。勘違いしている人も多いが「ボーリング」ではなく「ボウリング」である。

結果、ノコノコが大量の敵をピンのように吹っ飛ばした。

「やりぃ、ストライク!!」

マリーがこう言った瞬間である、突然背後からゲッソーがしがみ付いた。

「何?気持ち悪い。」

マリーは驚いたが、

「でも、これだけ滑ってれば。」

こう言うと、ポケットからある者を取り出した。それは目の付いた、傘の赤いキノコである。

「ま、まさか?!!」

皆がこう叫ぶと、

「キノコ発動!!」

マリーはキノコを自分の体に押し当てた。結果、キノコは光の粒子となってマリーの体に入った。その瞬間、マリーの全身が弾けて、ゲッソーが吹っ飛ばされた。身長も高くなり、腕や足も先ほどよりも少し太くなり、胸や腰の周りも大きくなっている。

「なんかおっぱいとか大きくなった!!」

クリボーがこう言うと、

「いや、全身の筋肉が発達したんだよ。」

ハンマーブロスが訂正した。

(くそ、マリオ以外にキノコの力を使える奴がいるなんて聞いてないぞ)

ハンマーブロスがこう叫ぶと、

「全員一か所に集まったならちょうどいいや。」

マリーはこう言って、何かの拳法家がやるような動きをした。

その様子を、ハンマーブロスがクッパ一族に仕える科学者の作ったスカウターで見ると、

「エネルギーが上昇してる。クッパ様の火炎をはるかに上回るエネルギーが収束してるだと?」

エネルギーの値がどんどん上昇し、ついには自分たちの主の攻撃力を上回った。

「行きます、マリークライマックス!!」

そして、収束したエネルギーを炎に変えて、ハンマーブロス達に放った。結果、

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

彼らは炎と一緒に吹き飛ばされた。

「さてと、お騒がせな女王を助けないと。」

そしてマリーは、ピーチの拘束されている部屋に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ドルピック島のシレナビーチでのことである。一人の男がきれいな夕焼けの景色を見ていた。

「あなた、緊急事態発生、ピーチ女王が誘拐されたって。」

すると、一人の女性がやって来て、男にこう告げた。

「そうか。」

男がこう一言言うと、

「それだけ?いつもならすぐさま飛んで行ったのに。」

女性は半ば驚いて、こう言った。

「心配する必要は無いさポリーン、キノコ王国にはあの子がいる。」

男がポリーンと呼んだ女性にこう言うと、

「ちょっと、いくらあなたの娘でも、まだ高校生よ。貴方その時代は英雄じゃ無かったでしょう。」

ポリーンはこう言った。

「仮にもスーパーマリオの娘なんだから大丈夫さ。俺は赤ちゃんの時から冒険をしたんだ。」

しかし、男「マリオ」はこう言った。

(マリー、これからはお前に任せる)

そして、キノコ王国のある方向を見ると、娘に対してこう思った。

 

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第二話
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スーパーマリオ 夢小説 マリオの娘 

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