咲-saki-月宮編 第12局 窮地
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名前:鮫島 京子 (さめじま きょうこ)

誕生日:3/15 うお座

血液型:B型

身長:169cm

体重:京子『ふーん、そういう事聞いちゃう人なのねー』

スリーサイズ:86/59/85

 

・吾野高校2年生、髪型は銀髪、長さはミディアム、ゆるふわウェーブのウルフボブ。

 

・吾野高校のエース、1年生の頃から出場し、前年度は彼女の活躍もあり、名門越谷女子を下し、インターハイ出場を決めた。

 

・麻雀自体は一人を狙い撃ちしていくスタイルで性格が悪いように取られるが、あくまでそれは自分が勝つために編み出したスタイルであり、実際の性格は少し気が強いだけでいい人である。

 

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第12局 窮地

 

東2局 親・喜多見 凛

 

(ふぅー吾野のおかげでとりあえず大事には至らなかった、けど)

名細の親番、喜多見凛は自分の手牌を見て頭を抱える。

 

一四七ADG369南北北中中 ドラ五

(数牌が見事にバラバラ…親番なのに参ったなあ)

仕方なしにとりあえず南を打ち出す。

 

…7順後。

(いきなり親を流されちゃったー、けどっ)

7順目にしてりりあの手牌

 

五五(赤五)1234(赤5)6789北ツモ四

急所の4萬を引いてきた、一通ドラ5確定、3、6萬で平和も付く3面張となった。

(ダマでもいいんだけどー、この待ちならっ)

『立直!』

『ロン』

りりあが立直棒を出そうとしたら、またも放銃してしまった。

『七対子、赤1枚、3200』

『はーい』

点棒を払うりりあ、ふと手牌と河を見ておかしな事に気づく

 

鮫島の手はこうである

 

三三四四六六(赤D)DEEFF北

そして鮫島の最後の手出しは5萬。

(5萬を残せば、2,5萬待ちタンピン一盃口ドラ2、高めで二盃口ドラ3以上…ツモなら安目でも跳満もあるのに…)

その様子に気づいたのか、鮫島はりりあに不敵な笑みを浮かべる。

(何か…イヤな予感がするよ)

 

第12局 窮地

 

『吾野高校!鮫島選手!月宮高校から二連続直撃ー!』

『鮫島選手、今の和了りはちょっと妙ですね』

『おお?原村プロ、そう言いますと?』

和がそういうと松浦は聞き返す。

『鮫島選手の最後の手出しは5萬です、あれを残していれば2,5萬待ち、待ちも多い上に最安目でも満貫、高めなら出和了りでも倍満なのですが…わざわざ北単騎にして月宮を討ち取っています』

『んードラ筋の待ちは出ないと読んでの北単騎…でしょうか?高めの五萬は綺羅星選手にすべて握りつぶされてますし、2萬も小野崎選手が2枚持ってますし、結果としてはいい判断だったといえるでしょう』

『それは…そうなのですが』

和も何か腑に落ちないモノを感じていた。

 

東3局 親・小野崎 樹

 

『立直』

3順目、鮫島の立直が入ってしまった。

(早いな…この親番は和了っておきたかったのだが…さて)

樹の手牌

 

三四六ABDE4589白白 ドラ南

手牌を見る、3向聴な上ドラも見えない、到底立直に向かっていけるような手ではなかった。

(うーわー)

同順、りりあもまた聴牌していた。

一一一一四四(赤五)五六六345ツモ6

(立直入っちゃってるけど…ここで取り返す!)

『カン!』

1萬のカン、新ドラは1萬、嶺上牌をツモってくる

(うっわぁ…)

最悪だった、嶺上牌は、南だった。

(どうする、どうする、南、切れないよなぁー…リーチ入ってる吾野の風牌だし…かといって単騎にするのも…)

勝負に行くなら3,6索、もしくはドラの南を切らないといけないといった状況。

逡巡し、手牌の6索を手に取る。

(うん、これで勝負してみようっ!)

『立直!』

打牌した瞬間、背筋にイヤな感触がした。

『ロン』

鮫島が手牌を倒す。

 

四五六C(赤D)E4(赤5)東東南南南

『リーチ三色南ドラ5』

裏ドラをめくる、一枚目、九萬がめくれる、2枚目…北

『裏裏、3倍満だね、24000』

『は、はい…』

(カンしなければ振り込むこともなかったし、和了られても倍満で済んだのに…!)

 

『おおーっと!吾野のエース鮫島選手!またも月宮から、今度は三倍満を和了ー!勢いが止まりません!』

『カンが無ければ倍満止まりでしたね、綺羅星選手、ちょっと迂闊だったかもしれません』

スクリーンに各高校の点数が表示される。

 

2年 鮫島 京子(吾野)    128200点

2年 喜多見 凛(名細)    100000点

3年 小野崎 樹(越谷女子)  100000点

2年 綺羅星 りりあ(月宮女子) 71800点

 

---月宮女子控え室

 

『吾野のあの人、りりあ先輩を狙い撃ちしてるみたいですね』

『そう…だな』

『そんなっ!綺羅星先輩…頑張って…!』

心配そうな面持ちで対局を見守る月宮女子麻雀部一同。

 

東4局 親・鮫島 京子

 

(初日の最多得点プレーヤーだっけ…守りの方はちょっと手薄みたいだね)

鮫島は下家のりりあの表情を伺う、表情は暗い。

(別に個人的な恨みがある訳でもないけど…これが私の戦術だからね)

視線に気づいたのかりりあが鮫島の方を見やる。

(…狙い撃ち、されてる…?どうしよう、そんな事より少しでも点棒取り返さないと…!)

『ロン』

りりあの打牌で鮫島がまたも和了る。

『ダブ東ドラ1、7700』

『はい…』

(張ってた…全然気配に気づかなかった…!)

 

『吾野高校、鮫島選手!4連続和了!その全てが月宮高校、綺羅星選手からの出和了りです!』

『先日の試合でも鮫島選手は一校を狙い撃ちにする打ち筋を見せていますね、一人沈みの状況を作って搾り取る戦術なのでしょう』

『なるほどー敵に回したくないタイプですねっ!』

 

---吾野高校控え室

 

『まさに”鮫”ですねえ』

『傷ついて血の匂いを漂わせる獲物を、ただ貪る』

『それが、鮫島京子』

『私の出番、来るんでしょうか…?』

勝敗よりも自分の対局順が回ってくるか心配する雛姫に、どうだろうなと笑う3人。全員がインターハイ出場を確信していた。

 

説明
---月宮高校麻雀部での城山華南と麻雀部の仲間達の紆余曲折ありながらもインターハイ優勝を目指していく、もうひとつの美少女麻雀物語---
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タグ
saki 美少女 麻雀 

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