そらのおとしものでスパイものをしてみた
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そらのおとしものでスパイものをしてみた

 

 

 

ここは空見シティ。

そこには世界でも数少ないスパイ、イカロス、ニンフ、アストレアの三人がいた。

そんな三人にある人物から映像指令が届く。

 

『アルファー、ベータ、デルタ、久しぶりね』

 

その映像に映し出されたのは一人の女性。

その顔は長い水色の髪で見えない。女性の名はダイダロス。

イカロス達の上司であると同時に世界的にも有名な科学者であった。

 

『早速で悪いけど、あなた達に任務があるの。

これを見て』

 

ダイダロスの隣にはモニターがあり、それに映像が映し出される。

 

「モニターでモニターを見るなんて変ですよね」

「変なことは言わない」

 

アストレアのツッコミにニンフがツッコム。

話を戻し、ダイダロスの横にあるモニターに一つの手榴弾が映し出される。

 

「手榴弾?」

『これはただの手榴弾じゃないの。これのピンを一度抜いて目標の所まで投げれば半径1キロは火の海になるわ』

「1キロが……」

「火の海!?」

「1キロってどのくらいですか?」

 

1キロの範囲が分かっていないアストレア。

 

『とにかく、この手榴弾を量産させないためにすぐにこれを盗み出してほしいの。

幸いにもまだ1個しか出来てないから、これを見つけ出せればいいわ。

それでこの手榴弾があるのは……』

 

ダイダロスのモニターに建物が映し出される。

 

『このビル、「デルースク」って名前なんだけど、そのビルの地下40階の実験室にこの手榴弾が保管されてるらしいの。

なんとしてもこれを手に入れて私の元に届けて。私が何とか無害なものにしてみせる。

もし入手が無理だった場合はビルの地下で手榴弾を爆破させて。

あのビルの地下は強力な防火シェルターで出来てるから火が漏れることはまずないわ。

それじゃあ、健闘を祈るわ。それとこのDVDは自動的に消滅は出来ないから、アルファーかベータ、処分をよろしくね』

 

そしてDVDは終わる。

 

「デルースク……」

「場所は確認したわ。今すぐにも行くわよ、アルファー、デルタ」

「はいはーい! お腹がすきました!」

「デル……」

 

ニンフのお腹もなる。

 

「……何か食べてからにしましょう」

「はい」

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そして三人は食事をした後、すぐにデルースクのビルの近くにやって来た。

 

「ここね」

「どうやって侵入するんですか?」

「大丈夫よ。ハッキングフィールド!!」

 

ニンフの体からハッキングフィールドが広範囲に展開される。

 

「これでこのビル全体の機能の一部は麻痺したわ。

まあ麻痺されたのを感知できないように色々細工はしたけどね。

とりあえず行くわよ」

 

ニンフを先頭にイカロス達はビルの窓からビル内にいる人間に気づかれないように侵入する。

 

「侵入成功ね」

「ニンフ、地下までのルートは?」

「もう選出してあるわ。

あの通気口から地下に直接行けるわ。赤外線もカットしてあるから、気にせず行けるわ」

 

そして通気口から直接地下40階へとイカロス達は進み、地下40階の手榴弾の保管されている部屋へとたどり着く。

 

「あれね」

 

イカロス達が部屋に入る。

 

「待っていたぞ」

 

突然部屋の中から男の声が聞こえてくる。

イカロス達の前にある扉が開き、そこから現れたのはこのデルースクビルの所有者である男だった。

 

「なっ!?」

「なんでここに?」

「それに待っていたって……」

「こんなものを作ったんだ。いずれ誰かが来ることは分かりきっていたことだ。

お前達どこのスパイだ?」

「………」

 

三人は黙る。

 

「まあ普通は言わんよな。

それとさっきのことを色々付け加えるとな、俺は侵入する時は始めから侵入がばれてること前提で動くし、侵入される時も侵入されていることを前提で動く。

何故だかわかるか? その方が色々動きやすいうえに、いざと言う時の緊急事態でもすぐに対処できるからだ」

 

男が近づく。

 

「とは言ってもここまで侵入したことは普通に褒めるべきところだ。

だが………」

 

男が腕を前にクロスすると、男の姿が突如と変わる。

 

「生きて帰れると思うなよ」

 

男の姿はまるで人間サイズの怪獣だった。

その怪獣の姿は黒く、体は尖った岩のように固く見え、顔も怪獣的になり、頭にも岩のような角が生えていた。

その怪獣の名は「暗黒怪獣 ゴライベル」。

 

「ぐがあああああああああ!!」

「いきなり変身した!?」

「まさかこのビルのオーナーが怪人だったなんてね……」

「おおおおおおおおおおお!!!」

 

ゴライベルがイカロス達に襲い掛かる!

 

「ぐおおおおお!!」

 

ゴライベルが鋭い手の爪で切り裂こうとする。

イカロス達はその攻撃を避ける。

 

「Artemis!!」

 

イカロスがArtemisのミサイルを発射させ、ミサイルはすべてゴライベルの体に直撃する。

 

「ぐおおおおおおおお!!!」

 

ゴライベルの体は無傷であり、そのままイカロスの方へと襲い掛かろうとする。

 

「パラダイス=ソング!!」

 

ニンフのパラダイス=ソングがゴライベルに当たるが、ゴライベルは止まらない。

 

「どっせえええええい!!」

 

アストレアがchrysaorを取り出し、それを横に振る。

chrysaorの刀身を横にして、ゴライベルを吹っ飛ばそうとするが、ゴライベルは横に倒れただけであった。

 

「先輩!」

「!!」

 

イカロスは最終手段として手榴弾もろともゴライベルを倒そうとし、APOLLONを出す。

 

「ぐああああああああ!!」

 

ゴライベルは口から火炎を吐き、周りを火の海にしようとする。

 

「あいつ、自爆する気?」

 

ゴライベルが周りを火の海にするが手榴弾の入っているケースには何も影響がなかった。

 

「燃えてない……」

「あいつの炎でも燃えないようにしているですか? じゃあどうやればあのケース壊せるんですか!?」

 

アストレアが慌てだす。

 

「……アルファー! APOLLONをあいつの口に向けて撃ちなさい!」

「え?」

「今あいつの体をスキャンしてみたけど、あいつの炎は体の中にある爆弾を燃やして撃っているの。

だったらAPOLLONであいつの体の爆弾を爆発させれば……」

「でもそんなことしたら周りに被害が出るんじゃないですか?」

「それなら指令で聞いてるでしょ。

さっき調べたけどAPOLLONを撃っても周りに影響は出ないわ!

アルファー!」

「!!」

 

イカロスはAPOLLONの発射体勢に入る。

 

「ぶおおおおおおお!!」

 

ゴライベルは先ほどよりも強力そうな火炎を吐く。

 

「!」

 

イカロスが上へと飛び、ゴライベルは飛んだイカロスを追うように体を上に向ける。

 

「そこ!!」

 

イカロスが口から吐かれる炎の真ん中にAPOLLONの矢を放ち、ゴライベルの体に入る。

 

「!!!!!!!」

 

ゴライベルの体から爆弾と連動して大爆発を起こし、部屋は完全に粉々に吹き飛んだ。

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「痛い! 痛いです!」

「我慢しなさい、デルタ!」

 

ニンフの肩に支えられながらアストレアとイカロスは引きずられる。

 

「これで任務は……」

「完了ね」

 

イカロス達が無事だった理由、それはaegisをギリギリのところで展開させ、自分達の身を守ったからだ。

ビルの地下は完全になくなったもののビル自体は無傷。

とは言っても爆発が大きかったためにaegisを張っても、自分達は無傷では済まなかった。

しかしスパイとしては任務の達成は大事な事なので、このくらいの傷は日常茶判事。

 

「でも回収は出来なかったわ」

「けど、出来なかったら破壊だからこれでいいんじゃないんですか?」

「まあね……」

「今日の晩御飯は、お魚料理…」

 

こうして三人のスパイは帰ることになった。

 

 

 

え、スパイとあんまり関係ないって?

それは彼女たちがエンジェロイドだからさ。

 

 

 

終わり

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おまけ

 

 

作者「久しぶりの投稿」

智樹「なんでこんなに遅れたんだ?」

作者「単純にネタ不足だからだな。そらおとに関するネタのストックが残り2つしかない」

智樹「そりゃ、ピンチだ。何か書いてる途中とか?」

作者「そらおとに関してはない。だが前から書いてる連載ものなら、あと少しで完成するから、それを投稿するつもりだ。ただし、書いた時期がかなり離れてるから、今書いてる文は実質打ち切り漫画的な展開だな」

智樹「いやだな、それ」

作者「だってあれ以上ネタを広げられないし、モチベーションも戻りそうにないんだもん。けれど完結のめどが立ち始めたから何とかなりそうだ。

それともう一つ、また別に単発もので書いてる」

智樹「何書いてるんだ?」

作者「最近な、テレビでOVAの話を3回に分けて放送してるのがあってな、それを基にした話を書いてるのさ。まあ実質はスター・システムの作品になるけど」

智樹「どんな話何だ?」

作者「とりあえず明日(2012年9月19日)にある番組を見ればわかるさ。まあ明日で最後の3パート目になるけどな。けど中身はともかく設定ならある作品と被っていい感じになるんだよな。だからスター・システム的にそれを書いた」

智樹「そのある作品ってお前書いたことあるの?」

作者「一度だけある。まあ俺の中じゃかなり好きな作品だな。2012年の9月14日にあった映画の絶叫会にも参加するほど」

智樹「一体、どんな作品だよ」

作者「まあその作品の映画絶叫会の聖地と言うか発祥地だ。映画絶叫の発祥地と調べればわかるかもな。俺はその絶叫会で7回、人を笑わせた。考えてたネタではなく、その場で思いついたネタ、アドリブでだ」

智樹「笑わせる必要あるのかよ?」

作者「叫んでも問題ないんだ。笑わせて問題ない。てか叫び声がでかくてほとんどのセリフが聞こえないんだ。笑わせるのに何の問題もない。

とりあえず今回はこの辺で、それでは!」

説明
今回はある作品を見て、思いついたネタですが、別に「そらのおとしもの」である必要性はなかったりしますが、その点に関しましてはご了承ください。
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コメント
ていうかダイダロスさん、あなたが行ってくださいという感じですよね。火力が危険すぎる子たちに行かせてないで(枡久野恭(ますくのきょー))
やってることがスパイというより強襲部隊…いや当然か。彼女たちに隠密しろなんて無理があるしなぁ。(tk)
タグ
そらのおとしもの イカロス ニンフ アストレア ダイダロス スパイ 

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