咲-saki-月宮編 第14局 反撃 |
名前:小野崎 樹 (おのざき いつき)
誕生日:5/10 おうし座
血液型:O型
身長:161cm
体重:樹『そういうのを女子に聞くのはどうかと思うが』
スリーサイズ:80/60/81
・越谷女子高校3年生、髪型は緑髪、長さはミディアム、外はねボブに長くたれた前髪がトレードマーク。
・越谷女子高校のエースで部長、1年の夏からレギュラー入りし、2年になってからは越谷女子のエースとして活躍、大将を努めた。しかし今年は前年度の雪辱を晴らすべく吾野高校のエース、鮫島の出てくるであろう先鋒に起用された。
・寡黙だが、面倒見がいい性格で部員からの信頼も厚い。
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途中経過 先鋒前半戦・終了時
2年 鮫島 京子(吾野) 171200点
3年 小野崎 樹(越谷女子) 111000点
2年 喜多見 凛(名細) 97900点
2年 綺羅星 りりあ(月宮女子) 19900点
りりあが対局室に到着すると既に他の3人は場決めを終えていた、どうやら残り牌は東、今回もりりあは起家のようだ。
東家 2年 綺羅星 りりあ (月宮女子)
南家 2年 鮫島 京子(吾野)
西家 2年 喜多見 凛(名細)
北家 3年 小野崎 樹(越谷女子)
『さあ!各選手場決めも終わり、席に着きました、まもなく団体戦決勝、後半戦が開始されようとしています!前半戦は吾野高校エース、鮫島選手の一人舞台でしたね』
『そうですね、後半戦、各校の巻き返しに期待です』
松浦の解説に、そう返す和。
『はい、ありがとうございます、さてさて後半戦、このまま吾野がリードを広げるのか、はたまた他の3校がそれに待ったをかけるか!団体戦決勝、後半戦、スタートです!!』
第14局 反撃
東一局 親・綺羅星りりあ
(表情が明るい、何があったか分からないが、申し訳ないけどまた和了らせて貰うよ)
8順目、鮫島の立直が入った。
『おーっと!鮫島選手から後半戦最初の立直が入りました!このまま更にリードを広げるのか!』
『前半戦といい、鮫島選手の聴牌速度には目を見張る物がありますね、素晴らしいです』
鮫島の立直で喜多見も樹もオリてしまったようだ、そしてりりあのツモ番。
(ようやく来た…でも立直が入っちゃったよー)
りりあの手牌
三三三@@EFG36東東東ツモ東 ドラ一
(東を切れば取りあえず振り込むことはない…だけど)
河を見る限り国士無双ではまず無さそうだ、これ以上振り込めないなら、と東を切ろうとして。
(違う!違うよ、そうじゃないよね…こんなの…私らしくない!)
『カン!』
東をカンする、嶺上牌から7索を持ってきてテンパイする、そして新ドラは…
(((ダブ東ドラ4!)))
新ドラ表示牌は北だった、他家三人全員が唖然とする。
(うん…そうだよ…こんな所で…負けられない!)
『立直!』
3索を横に曲げ、立直宣言をするりりあ
同順、鮫島のツモ番
(うあー参ったなあ、確定18000の立直なんて…、まぁその手、私が和了りつぶしてあげるよ!)
もってきた牌は、赤5索だった。
(よりによってこんな所…!)
鮫島の和了牌ではないそれは、立直してしまった以上、切るしかない。
『ロン!立直一発ダブ東ドラ5!』
その打牌でりりあが和了る、そして裏ドラを確認する、1枚目、2筒がめくれる、裏は無い。
(お願い…そこに居て…!)
2枚目、北。
『裏4!数え役満!48000!』
『ひえー、参っちゃったね、こりゃあ…』
---月宮女子控え室
『りりあ!』
『先輩!』
『りりあちゃん、やりましたわね』
『良かった…りりあ先輩』
りりあの和了りに歓喜に沸く月宮高校麻雀部一同、肩を抱き合い喜ぶ4人。
『な…な…なんと!月宮女子、綺羅星選手!数え役満を和了!これまでのお返しと言わんばかりにトップの吾野、鮫島選手に数え役満を直撃一閃!これで連続失点から息を吹き返したかぁ!?』
『ついに綺羅星選手の本領発揮でしょうか、立直棒も含めてこのたった1回の和了りだけでトップの吾野との差を98000もつめましたね』
『そうですね、凄まじい和了りです!依然トップの吾野ですが、これは手痛い失点になったのではないでしょうか!』
東一局・一本場 親・綺羅星りりあ
『カン!』
8順目、りりあは1索をカンする。新ドラは、1索。
そのまま嶺上牌を打牌するりりあ。
(立直は無い、まだ聴牌じゃないのか?)
次順、鮫島のツモ、要所を引き入れ聴牌した。
鮫島の手牌
三四五BCDDE3588東ツモ4索 ドラD、1
カンチャンの4索を入れてきてタンピン3色ドラドラ、ダマで出和了りでも跳満確定の手。
(しかしカンが気になるな…ダマでもいいが、立直で牽制しておくか)
逡巡し、東を手に取り、打牌する。
『立直』
『ロン!18300!』
りりあは手牌を倒す、ダブ東ドラ4。親跳である。
(片和了りなのに立直しなかったのか…!くっ…)
歯を噛み締めながら鮫島は点棒を払う。
『月宮女子!綺羅星選手、二連続和了!またも鮫島選手から直撃で親跳を和了しました!』
『親番2回の和了りだけで開始時19900点だった点棒を87200点まで回復しました』
『片や吾野高校、鮫島選手、この2回の放銃により、ダントツ首位から2着に転落し、トップは越谷女子になりました!』
『点数状況もだいぶ均衡し始めてきました、この先各校がどう動くか見所ですね』
東一局・二本場 親・綺羅星りりあ
『カン!』
3順目、りりあの5索のカン、新ドラは5索。
『まだまだいくよっ!立直!』
そしてそのまま立直をかける
『おおっと!月宮高校、綺羅星選手!親番で3順目にして赤込みでドラ5確定の立直です!、連続和了で調子が出てきたかー!』
『他家から見ても最低でも跳満が確定の立直です、3順目にこれはかなり辛い展開ではないでしょうか』
(跳確…調子に乗ってる所と喧嘩しても良い事ないしなぁ…悔しいけど、オリるしかなさそうね)
鮫島はりりあの現物を打ち出す。
(いやいや、3順でこれは無理ですって!うーあー…オリたいけど…、これ通るかなぁ)
喜多見も悩んだ末、暗刻だった中を切り出す。
(月宮が鮫島を撃ち堕としてくれたお陰で、結果的に1位になったが…今度はこっちの化け物がお目覚め、か…)
りりあの河を確認し、生牌ではあるが比較的通りそうな牌を選択して樹は打牌する。
りりあのツモ、引いてきた發をそのまま打ち出す。
『ちぇー一発ならずかぁー』
他家はただただ安全牌を切り出していく、そして…。
『自漠!』
引いてきた赤5筒を卓に叩き手牌を倒す。
『立直ツモドラ6、えーっと…裏3だね!二本場だから12200オール!』
『まじかぁ…』
『うへー…』
『はい』
『自漠です!月宮女子、綺羅星選手!数え役満、跳満ときて、今度は三倍満を和了!勢いが止まりません!』
『獲得点数にして、立直棒込みで103900点、3回の和了にしては驚異的ですね、そしてこの和了でついに月宮高校、トップに躍り出ました』
(負けられないよ!私…主人公だもんねっ!)
『三本場!』
言って、東一局・三本場が始まる---
オーラス 親・小野崎 樹
『自漠、タンヤオ平和のみ、400・700』
りりあのドラ4立直をかわして鮫島がツモる。そして先鋒戦後半戦は終了した。
『先鋒戦、終了ー!結果はこの様になりました!』
一段と声を張って松浦が言う。
途中経過 先鋒戦終了時
2年 綺羅星 りりあ(月宮女子) 122500点
3年 小野崎 樹(越谷女子) 102000点
2年 鮫島 京子(吾野) 90200点
2年 喜多見 凛(名細) 85300点
『なんとなんとなんと!後半戦開始時にわずか19900点しかなかった月宮高校、綺羅星選手が一位です!出親で数え役満を和了してからの怒涛の連続和了で一瞬にしてトップを奪い返しました!』
『その後もリードを死守してどうにか終局しましたね、綺羅星選手、お見事でした、そして2位の越谷女子、小野崎選手も終始安定した打ち筋できっちり2位につけています』
『そうですね、越谷女子としては部長、小野崎選手が吾野のエース、鮫島選手に去年の借りを返した形になりました!』
『その吾野高校、鮫島選手は前半戦の大量リードから一転、3着になってしまいましたね、4位の名細高校共に、次鋒戦以降の巻き返しに期待です』
『はいっ、原村プロ、ありがとうございました、それでは次鋒戦は30分のインターバルを持ちまして…』
---月宮女子控え室
パンッ!
『たっだいまー!逆転してきたよっ!』
『よくやった!りりあ!』
『綺羅星先輩!やりましたねっ!』
『あらあら、うちがトップみたいねーうふふ』
『りりあ先輩なら大丈夫だと、信じてました』
控え室に戻るなり、いきなり泉とハイタッチを交すりりあ。満面の笑みである。そして他の3人も笑顔で出迎える。
『いやー、あの数え役満直撃は気持ち良かったなー、お陰で気分がスカッっとしたよ』
『りりあちゃん、やれば出来る子だものねー』
泉と羽衣がりりあの数え役満を賞賛する。
『あれは私だけの力じゃない…みんなが、励ましてくれたから、頑張れたんだよ』
そういってありがとう、と言って微笑むりりあ。
『うわっ、いつものりりあじゃない!いつもなら、ま、私の実力なら当然よね!とか言い出すのに』
『なっ、折角いい場面だったのになんでそういう事いうかないずみんはっ!』
大会の控え室だというのに泉とりりあの追いかけっこが始まってしまった。
『あはは…、っと、次は私ですね、行ってきますっ』
『あかりちゃん、頑張ってきてねー』
『あかり、行ってらっしゃい、いつも通りにね』
奥で追いかけっこしてる2人をよそに、あかりは対局室に向かう。
『つーかまーえたっ!』
『あっと』
泉を後ろから抱き捕まえるりりあ、そして泉に耳打ちする。
『ありがとね…、いずみんが居てくれなかったら、私、頑張れなかった…ありがと』
『あ、ああ…気にすんなよ、ははっ』
見つめ合って、はにかむ二人、その様子を見た羽衣と華南は
『部長、この部屋、クーラー利いてないんですかね?なんだか暑いんですけど』
珍しく皮肉を言う華南、暑い暑いといわんばかりに手で顔を扇ぐ。
『うふふふふ、そうねえー、私達、お邪魔かしらねー?』
やれやれといったジェスチャーをして羽衣と顔を合わせながら言う華南、終始ニヤニヤしながら泉達をみてる羽衣。
悪戯っぽく言う二人に赤面する泉とりりあ。
『ばっ、何言ってるんだよ!そんなんじゃないって!』
『そうだよ!かなっちまで何言ってるの!?』
あわてて2人は離れて弁解する。緊張感が皆無である。
---吾野高校控え室
『あーすんません!やらかしちゃいましたー』
頭を下げる鮫島、しかし他の4人は気にして無さそうだった。
『いやいや、しょうがないよー、相手も強かった、月宮もだけど私と去年打った小野崎樹も中々の打ち手だし』
『そうそう、京子ちゃんじゃなくて私だったらもっとヤバい点差つけられてたかもだしー』
『月宮の綺羅星、だっけ、ヤバかったねー、あんなのとは打ちたくないわー、怖すぎる』
『なんにせよ、今日は私の対局順まで回ってきそうですね、むしろ良かったです』
雛姫に関してはむしろ良かったとまで言う始末である。暫定3位であるがまだ全員の表情には余裕が見える。
『さってー次は私かあ、いっちょ遊んできますかねー』
『來夢ちゃんいってらー』
『頑張ってください、赤星先輩』
『來夢、あと頼むわー』
そういって、((赤星|あかほし)) ((來夢|らいむ))は吾野高校控え室を後にした。
---越谷女子高校控え室
『すまんな、何とか2着だったが月宮のドラ爆娘は止められなかった、すまないが後は皆に任せる』
『十分ですよ!鮫島には去年の借りを返せましたしね!』
『そうですよ部長、収支もプラスですし、言う事無しです!』
『で、トップの月宮だっけ、次で削ってやればいいんだろ?』
『まあ、そうだね』
『吾野の影に隠れて注目度はイマイチだったけど、月宮は脅威だ』
『副将以降の情報がない上に、初日の対局を見る限り、中堅の折原泉には隙が無い』
どうやら越谷女子の面々は月宮女子の打ち筋もしっかり研究してきていたらしい。
『だからこそ、”次”なんですね?』
『そう、月宮の穴は、次鋒だ。ソコを突く』
説明 | ||
---月宮高校麻雀部での城山華南と麻雀部の仲間達の紆余曲折ありながらもインターハイ優勝を目指していく、もうひとつの美少女麻雀物語--- |
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