IS 最強の異端の力
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一夏サイド

 

「ねぇねぇ、あの子でしょ?噂の男子って」

「カッコいいよね〜」

「ねえ話しかけないの?」

「それは・・・遠慮しとくわ」

「ちょっと恐いしね・・・」

 

廊下から教室の端から女子達が統夜や俺を見つめていた。まあ世界で唯一ISを起動させた男に興味は当然沸くよな。でも、俺はかなりのその視線が気になるが、統夜はまったく気にしていないっていうか、全く周りに興味を示していないって感じか?ただ机に向かって、音楽を聴きながら本を読んでいる。

 

でも、俺は統夜に対して少し怖いっという感情を抱いていた。統夜の目は機械のような目で

感情などが一切感じられない。本当に生きているのか?って思うほどのものだった。周りの女子達も興味はあるが、その無感情、無表情の相乗効果で怖がって近づこうとしない。

 

そういう俺も、近づきたいとは思わない。妙に強い威圧感と体の中が冷たくなるような感覚が襲ってくるからだ。まるで死が近づいてくるかのような・・・そんな感覚が・・・

 

「貴方、宜しいですか?」

 

すると、一人の女子が統夜に話しかけた。って昨日俺に突っかかってきたオルコットかよ・・・

統夜のやつ、大丈夫か?

 

「・・・邪魔だ、消えろ」

 

うわ・・・平常運行でなりよりです。目も向けずに低い声で、オルコットに言葉を放った。

声もなんの感情もなかったけど、さっきに比べて何かの感情が僅かに含まれているのが理解出来た。

あれはたぶん、苛立ちだと思う

 

NOサイド

 

「なんなんですの!?そのお返事と言葉遣いは!?

わたくしに話しかけられる、これだけでも途轍もなく光栄なのですから。

それに相応しい態度で、対応するという事が必要ではないのですか?」

 

セシリアは一旦手を口にやり言った、それを見て統夜は視線を本に戻した。相手にする価値もないと判断したのだろう。それが、セシリアの機嫌を損ねる原因となった。

 

「きぃい!!わたくしを無視するとは失礼極まりないですわ!!そこに直りなさい!!」

「・・・」

 

そう言われて、統夜は顔色ひとつ変えずに、本を読み続ける。頭にきたのかセシリアは手を

大きく反らせて統夜をたたこうとするが、統夜は片手を上にあげて、セシリアがたたこうとする力の向きを利用して、セシリアの体を大きく回転させて地面に落とした。

 

「きゃ!い、一体何をするのですか!!?」

 

セシリアは統夜に向けて大声を出しながら、抗議する

 

「貴様が先にやって来た事だ。俺は貴様が攻撃しようとした力の向きを変えてやっただけだ。

そして、貴様はそれで転けただけだ」

 

確か、統夜はセシリアに一切攻撃は加えていないし、今の力を変えたのもただ単に、方向を変えただけに過ぎない。寧ろ問題があるのは、一方的に攻撃を仕掛けたセシリアの方だ。

 

が、セシリアはそれを理解しようとしない

 

「うぅうう!!あなた!!!わたくしの事を!!」

 

セシリアは怒りを覚え、統夜の机に力強く手を叩きつける。その騒がしい音が統夜の機嫌を損ねた

 

「・・・煩い女だ・・・消えろ・・・」

 

統夜は怒りを混ぜ合わせた殺気をセシリアだけが感じるようにぶつけた

 

「ひっ!・・・い、今の所は引いて差し上げますわ!覚えてらっしゃい!!」

 

セシリアはあまりの冷たく鋭い殺気に冷や汗を欠き自分の席に戻っていた

 

「二度と来るな・・・」

 

統夜はセシリアの、騒がしく時分の時間を邪魔されたことにとても不機嫌になっていた。

そんな中、千冬と山田先生が教室に入ってきた。

 

「実は、再来週に開催されるクラス対抗戦に参加する代表者を決めようと

思うんですけど、推薦したい者がいましたら手を上げて言って下さいね」

 

山田先生がクラス代表者を推薦してくださいと言ったが、俺にはどう言った物か解らない

だから、手を上げて聞いてみる事にした

 

「あのぉ、クラス代表者って何をするんですか?」

「えっとですね、クラス代表者というのは一年間の間に対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席する事が主な仕事です。噛み砕いていってしまえば学級委員と言った所でしょうか?」

 

うげ・・・面倒くさそうだな・・・

 

 

「は〜い、天空君を推薦しま〜す」

 

最初に推薦されたのは統夜だった

 

「はい!統夜君を推薦します!」

「わたしも!」

 

次々に統夜は推薦されていく、これは決定か?

 

「織斑君を推薦します!」

「わたしも!」

「え!?俺!?」

 

マジかよ!!?うっそっぉおぉお!!!??

 

「推薦者は天空に織斑だな?ほかにいないか?」

「納得いきませんわ!!!」

 

その時、机を強く叩いたのは先日の後の休み時間に、俺に言い寄って来たセシリア・オルコットだった

 

「このような選出などわたくしは認めませんわ!このような無粋な男が代表者など恥曝しですわ! 

このわたくしに!このセシリア・オルコットにそのような

男に負けたという屈辱を味わえとおっしゃるのですか!?」

 

好き勝手言いやがるな・・・

 

「だいたいわたくしにとっては、このような文化的に後進的な国で暮らす事自体が

私にとっては耐え難い事なのですわ。それに、私は入試で唯一教官を倒しています。さらに私は代表候補生ですわ。私以上にこの役目に相応しい人など、この中にはいませんわ」

 

入試?それって、ISを使ってやるやつか?

 

「なあ、統夜。入試ってISを実際に使って戦う奴の事だっけ?」

「・・・ああ、そうだ。」

 

俺は統夜が質問に答えてくれて、正直ほっとした

 

「だったら、俺も倒したぞ。教官」

 

俺がそう言うと、オルコットはそれに強く反応した。

 

「なんですって!?貴方も教官を倒したというのですか!!?そんな話聞いておりませんわ!」

「女子の中じゃ、ってだけじゃないのか?」

「織斑先生!事実なのですか!?」

「ああその通りだ。織斑は入試で教官を倒している。そこでいる天空もな」

 

ええ!?統夜もだったのか!?

 

「統夜も教官に勝ったのか!?」

「ああ・・・面倒だったから12秒で終わらせたがな」

「じゅ、12秒!!?俺より遥かに早いじゃん!!?」

「それと、天空の模擬戦の相手をしたのは山田先生だ。私もその模擬戦を見ていた」

 

俺は思わず、また統夜の顔を凝視してしまった。統夜は変わらない無表情で前に向かって座っている

 

「あ、貴方もですの!?こんな極東の島国の男などに比べられてしまうなど、愚の極みですわ!」

「嫌、イギリスだろ、世界一不味い料理で何年覇者だよ?」

「貴方!わたくしの祖国を馬鹿にするのですk(バキィィイ!!!!)!?なんですの!!!??」

 

その時、教室に轟音が響いた。皆がその音の中心部に目を向けると、椅子に座りながら手を制服のポケットにしまい、片足を浮かせていた。その足の下には、ハンマーで砕いたような状態の机が、見るも無残な姿になっていた。

 

「うるせぇぞ・・・」

 

統夜の言葉に俺嫌、クラス全員の女子達は寒気を覚えた。本当に冷たい言葉だった・・・心まで凍てつかせるような冷徹な声だった。

 

「グダグダうぜぇ事ほざくな。ジョンブル」

「ななんですって!!?」

「・・・(ギョロリ)」

 

統夜は視線をオルコットに向けた。するとオルコットは体を大きく震えて黙り込んだが、それはオルコットだけじゃなかった。オルコットの周辺の女子達も、統夜の目を見たらオルコットと同じようになってしまった。

 

「・・・所詮口だけの女か」

「その辺にしておけ、天空」

 

千冬n・・・織斑先生が統夜に声を掛けた

 

「これ以上問題を起こすな」

「・・・ケッ・・・束さんの友人でなければ、無傷じゃ済ませねぇよ・・・」

 

統夜は小さい声でそう言いながら、目を閉じた。え?でもなんで束さんが出てくるだ?

 

「と、統夜。なんで束さんが出てくるんだ?」

「・・・話す義理などない」

 

そう言って、統夜は黙り込んでしまった。このあと、織斑先生によって俺と統夜と、オルコットでクラス代表決定戦をすると決定した

 

説明
この世界にただ一人、真の最強の名を欲しいままにする力を持った男がいた。 が、彼の持つ力はほかの人間にはない、異端の力。その力を彼はどのように使うのか?
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コメント
これはおもしろそうです。読ませていただきたいとおもいます!これからもこうしんがんばってください。(siasia)
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