悪魔と僕 |
「それで、君のすべきことはなんだい?」
悪魔はいった。僕は答えた。
「だから、それは勉強とか…」
悪魔は失笑した。
「これだからいい子ちゃんは。」
「じゃあなんだよ。」
「それを自分で考えるんだろ。」
悪魔は言った。
「じゃあ、絵を描くとか。」
「それは君のやりたいことだろ。ばかか君は。もっと深いことだよ。」
僕は考えた。
「深いこと…生きるとか?」
「それは、義務じゃあないんだ残念ながら。」
悪魔は両手を横に振った。
「じゃあなんだよ。」
僕は怒った。
「残念時間切れだ。」
悪魔は笛を鳴らした。
「正解は『わからない。』だよ。おばかさん。」
説明 | ||
何となく五分小説です。 クリスマスなのにずっと家にいました。 読んでください。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
719 | 693 | 2 |
コメント | ||
「わからない。」こと自体が、正解。それは前時代から導き出された事なのに、それでもなぜか他の答えを探したくなるんですよね。(彬 ) 悪魔の答えが実に良いです。「わからない。」だから色々したくなるんですよね。(華詩) |
||
タグ | ||
オリジナル 五分小説 悪魔 僕 生きているということ。 | ||
彬さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |