ガンダム学園で僕と握手 014 ティターンズ参上<Z・ZZ>
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さて、前にティターンズという言葉を耳にした人がいるかもしれない。

この世界でティターンズとはどういう意味なのか。

実はこのティターンズ、風紀委員の一つである。

所謂風紀委員過激派のことである。

「今日より諸君らのトップを任せられた、パプティマス・シロッコである」

そのトップにいるのは現在シロッコである。

「前に委員長であった、ジャマイカンがストレス性の盲腸になってしまったのは皆知っているな?」

「一つ質問があるんだが」

「どうしたジェリド」

ジェリドが発言を許可された。

「何故後任がアンタなんだ? 確かにアンタは生徒会選挙で人望があるのは分かった。だが、他にも適任者がいるはずだ」

「ほほう。そうだな。とりあえず何故後任が私なのかを説明しよう。ジャマイカンから直々にやれと言われた…というのもある。が、私は歴史の立会人にすぎん。所謂飾りだよ。過激派風紀委員に必要なのは、統制か? 違うな、君たちが自由にできる環境の提供だ。と、考えると委員長が一番偉いとはいえなくなる。つまり、お飾りの委員長として私は最適だと思うのだ」

「お飾り…」

ジェリドが少し視線を和らげる。

「概ねその通りかもしれません。しかし、とはいえ統制は必要です。好き勝手行動するのはよくないと思います」

「マウアー・ファラオ。 私は統制させる立場に君を推薦したいのだよ」

「な…!!」

「マウアーだと!?」

「しかし、名前では私の方が有名なのは確かだ。だから名前だけの委員長は私がやろう。しかし、事実上の委員長は君がいいと思っている。どうだい? 私と共に世界を見たくはないか?」

「…悪いですが、辞退させていただきます。共に世界を見たい男がすでに意中にいますゆえ」

「何だと?」

ジェリドがマウアーを見る。

「(マウアーの意中の男…一体誰だ…)」

「(アンタだよ。…でもどうせ鈍感だから伝わらないんだろうね)」

「(ふ…いつからティターンズはラブコメになったのか。まあいい。全ては計画通りだ)どうやら意見はこれで終わりのようだな」

シロッコは席を立ち、時計を見る。

「もうこんな時間か。では見回りに行くとしよう」

シロッコを先頭に、ティターンズ達は教室を出る。

「(やはりパプテマス先輩はすばらしいお方だ)」

なお、サラ・ザビアロフは完全に心を奪われていた。

 

 

 

 

「また会ったな。小僧。今度は俺の服にジュースこぼしやがったな!!」

「す、すいません!!(どうして僕が悪いみたいに言うんだ! ぶつかってきたのはそっちじゃないか!!)」

グレミー・トトは完全にヤザンの標的にされていた。

「ヤザンさんに謝れ!」

「クリーニング代払え!!」

ヤンキー仲間のタンケルとラムサスも便乗する。

「う…(どうして僕がこんな目に会うんだ!! いつか絶対に痛い目にあわせてやる!!)」

「何とか言ったらどうなんだ!!」

「そ、その…(こんなときに風紀委員は何をしてるんだ!?)」

「こらっ!! 貴方達何してんの!!」

「ちっ! エゥーゴか」

ヤザンはルー・ルカを見て舌打ちをする。

「帰るぞ」

「で、でもヤザンさん…」

「風紀委員は厄介だ」

ヤザン達3人組はすごすごと立ち去ることにした。

「あ、ありがとう!! 僕のヴィーナス!!」

パチン

感謝をしたグレミーだったが、何故かルーはグレミーの頬を叩く。

「な、何を…」

「男ならもうちょっとシャキッとしなさい! 情けないわよ!! あなたみたいな人は嫌いよ」

「き、嫌い…(ガーンガーンガーン。僕…もう生きていけないかもしれない)」

「これからはちゃんと言いたいこと言える人間になるのよ。いいわね?」

ルーは最後にそういうセリフを残して立ち去る。

まあそれはグレミーがイケメンなため、将来有望であると判断したためであるが。

「…やっぱかわいい!! 僕の女神だ!!」

なお、グレミーがヘタレじゃなくなる展開は今のところ考えていない。

 

 

 

 

立ち去ったヤザン達は溜まったストレスをどうしようか考えていた。

「ちっ…どうすりゃいいんだ」

「お困りのようだな」

「お前は! パプテマス・シロッコ!!」

ヤザンの前に現れたのはシロッコであった。

「どうして風紀委員がここに…」

「まさか俺達をしょっぴくつもりか!?」

タンケルとラムサスが小者みたいな発言をする。

まあ大物では無いけどな。

「君たちを勧誘しに来た」

「はん。キャッチセールスはお断りだずぇ!!」

「おや、学園の風紀を共に守ってはくれないのかね?」

「俺たちゃ単なるあ不良だ。ストレスを他人に爆発させることしか出来ない人間のクズみたいなもんだ。天才さんが何を考えているかさっぱりわかんねぇな!」

ヤザンは皮肉と嫌味と自嘲を込めてしゃべったつもりだが、シロッコには通用しなかった。

いや、そもそもこの男にはそんなもの関係がない。

「ティターンズはそもそも他人に感情を爆発させる活動が主だ。それに、君のような人材は私は非常に惜しいと思っているのだよ」

「はっはっは。天才さんは冗談も上手いんだな!」

ヤザンは無表情で笑う。

「だがなめるなよシロッコ。俺はアンタが風紀委員だから殴らないとでも思っているのか?」

「思ってないさ。では実力行使といくとしよう」

「!」

シロッコがヤザンの顔面を思いっきり殴る。

「「ヤザンさん!!」」

「どうだいヤザン? まさか私から殴られるとは思ってもみないだろう?」

「…シロッコ…!!」

ヤザンがシロッコを睨む。

「殴られるというのはこういうことだ。どうだ? 虚しい行為だと思わんか?」

「…はは。ははは。はははは。ははははははははははは!!!!」

ヤザンは盛大に笑う。

その光景にタンケルとラムサスも若干恐怖を覚えた。

「お前は面白い奴だなぁ!! 人心掌握に長けてるじゃぁねぇか!!!」

「ほう。その気になったか」

「タンケル! ラムサス! 俺は入るぜ、ティターンズに」

「「え」」

学校の狂犬の一人、ヤザンがこうしてティターンズへと入ったのだった。

 

 

 

「ヤザンは娯楽を求めていたのだ。虚しく他人を傷つけることでその欲求を満たしていた。だから奴に面白さを与えたのだよ。私という…な」

「いや、それを私に説明されても」

「シャアに自慢するのは楽しいものだ」

「迷惑な奴め」

と、シロッコさんの趣味の一つである自慢話をシャアは長々と聞く羽目になった。

 

 

説明
宇宙暦0093.シャアはアクシズの光に包まれ意識を失った。だが、気がつくとシャアは見知らぬ世界にいた!その世界は、歴代のガンダムのキャラクターたちが学園を中心に生活している世界だったのだ!シリアス成分は少な目で、ほぼギャグのバカコメディ。キャラ崩壊なんて日常茶飯事!作品は1stなどの宇宙世紀作品を始め、平成4作品とSEEDや00などオールです。<>内に主な登場作品を記載しています。
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