デジモンクロスウォーズ 絆の将と魔道の戦士
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因みに、前回やったモノマネ大会の声優元ネタを公開しておきます。

 

シャウトモン→「となりのトトロ 草壁メイ」

 

タイキ→「ドラえもん(2005年以降) スネ夫のママ)

 

スバル→「ケロロ軍曹 日向夏美」

 

キャロ→「CR戦国乙女 武田シンゲン」

 

エリオ→「さよなら絶望先生 木津千里」

 

ヴィータ→「さよなら絶望先生 常月まとい」

 

ティアナ→「ひぐらしのなく頃に 竜宮レナ」

 

なのは→「ひぐらしのなく頃に 古手梨花」

 

アニキと呼ばれた少年→「ひぐらしのなく頃に 前原圭一」

 

 

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公開意見陳述会が開催される前日、

「それじゃあ、今日もデジタルワールドの昔話聞かせてあげるから。終わったら寝るのよ。」

ヴィヴィオの寝ているベッドの傍で、メデューサモンは言った。

「今日は何が聞きたい?とりあえず前に世界を救った八人の子供の話をしたけど…」

最近メデューサモンは、ヴィヴィオを寝かしつけるため彼女にデジタルワールドの昔話をしてあげているのだ。

ヴィヴィオは即座に、

「メデューサモンとディアナモンの話を聞きたい。」

と、言った。

「そう、私とディアナモン…え?」

メデューサモンは驚いたが、自分として話して恥ずかしい事はないので、

「私はいいけど、ディアナモンは……まあいいよね、ヴィヴィオはこの事聞いたって黙っていられる?」

と、ヴィヴィオに訊いた。ヴィヴィオは頷いた。

(話すのはいいとして、この子じゃすぐに寝ちゃいそうね)

メデューサモンはこう思いながら話を始めた。

「これは私がクロスハートに入るより前の事だから、私もよくは知らないんだけど……」

 

 

 

 

 

 

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かつてデジタルワールドがゾーンごとに分かれ、クロスハート、ブルーフレア、トワイライト、バグラ軍がデジタルワールドの覇権をかけた争いをしていた頃の話である。

「さて、次のゾーンはどこかな?」

シノビゾーンでのムシャモン軍との戦いの後、デジタル空間を抜けながら、タイキは言った。その後ろから、「陽ノ元アカリ」「剣ゼンジロウ」が付いてきている。

「ネネさんも仲間になってコードクラウンの数も増えてきたし、このままいけば簡単にバグラ軍やブルーフレア、トワイライトにも勝っちゃうんじゃないか?」

ゼンジロウはこうタイキに言ったが、

「いや、クロスローダーに触れていると何となくわかるんだけど。シャウトモン×5の力で勝てるのは、運が良くてメタルグレイモンがやっとだと思う。たぶんまだダークナイトモンやタクティモンなんかには敵わないんじゃないか。俺たちもまだまだだよ。」

タイキはこう答えた。

「でも、確実に勝てる手を簡単に実行するだけでも十分に凄いと思うよ。」

アカリがタイキにこう言うと、

「へっ!俺たちは今が伸び盛りなんだぜ、すぐに連中より強くなってやる!!」

「おう!!」

クロスローダーの中でデジモン達が言った。

前方を見ると、デジタル空間の終わりが見えてきた。そこを抜けると、これまでのように空中に出ることは無かった。代わりに、タイキ達が足を突いた地面は、綺麗に舗装された道路だった。

「どこだここ?」

クロスローダーから出たシャウトモンは、あたりを見回しながら言った。

「人間界に戻ってきた、って訳じゃないよな。」

ゼンジロウがこう言ったところで、

「ここはテクノゾーン。未来の科学が集う地です。」

どこからか声が聞こえた、見ると、銀色の軽装に身を包んだ女性がこちらを見ていた。

「え?誰?」

アカリは彼女が突然現れたことに驚いた、ほんの三秒前のその場所は見たばかりだったのだから。

「私はディアナモン。」

彼女、ディナアモンはこう言うと、

「抵抗はご自由にどうぞ。私は今からあなた方のすべての自由を剥奪します。」

こう宣言し、大きな鎌を携えて飛び込んでいった。

「な!いきなり攻撃かよ!!」

シャウトモンはディアナモンの鎌の攻撃をギリギリで受け止めた。

「うう、背筋がゾクっとしたぜ。」

シャウトモンはこう言うと、

「ロックダマシ―!!」

炎の玉をディナアモンに投げつけた。しかし、炎の玉はディアナモンに当たるより前に消滅した。

「な?消滅した?」

シャウトモンが驚くと同時に、

「ハックション!!!」

タイキ、アカリ、ゼンジロウの三人が同時にクシャミをした。

「なんだ、すげえ寒いぞ!」

ゼンジロウがこう言うと、

「当然です。私の力を使えば体感温度を通常より10℃低く出来ます。」

ディアナモンはこう言った、

「だからロックダマシ―が消滅したのか。」

シャウトモンがこう言うと、

「だったらそれを上回り熱で挑むまでだ!!」

タイキがこう言って、クロスローダーを掲げた。

「シャウトモン、バリスタモン、ドルルモン、スターモンズ、デジクロス!!」

そして、シャウトモン×4が現れた。

「こちらがあの有名な、お手並み拝見と行きましょう。」

ディナアモンは高速で動き始めた。

「おらおら!!」

シャウトモン×4は、頭上のバルカン砲、ブーメランやスターソードで攻撃を繰り出したが、まるで幻影でも斬っているように攻撃が当たらない。

「っち!なんてスピードだ。」

シャウトモン×4がこう言うと、

「まさか、今この環境であなたがいつも通り動いていると?」

ディアナモンがこう訊いた。

「先ほども申しましたが、あなた方の体感温度は通常より10℃低く、さらに私の冷気の効果で今の気温は氷点下7℃です。そんな状態で素早く動けるとでも?」

ディアナモンはこう説明すると、

「因みに私は絶対零度の環境の中に水着で居ても平気ですけどね。」

と、宣言した。

(絶対零度の中で水着?)

デジモン達はともかく、タイキ達人間はこう思った。一体何の自慢だよと。

「ともかく、ここからは私の時間です。」

ディアナモンはこう言うと、持っている鎌を弓のように使い、背中の突起物を矢のようにつがえた。

「こうなったら、スリービクトライズ!!」

シャウトモン×4は、遠距離から赤い光線を打ち出した。光線はディアナモンに命中したと思った瞬間、

「クレッセントハーケン!!」

隙だらけになっている背後から、ディアナモンが斬りかかって来た。クレッセントハーケンは、敵に幻影を見せ、敵と判断した時点で切り殺す技である。

「ぐあぁぁ!!」

シャウトモン×4は、大きな傷を負った。

「アロー・オブ・アルテミス!!」

続いてディアナモンは、先ほどと同じように背中の突起物を自分の鎌につがえた。今回はフェイントではなく本当に放った。

放たれた矢は、シャウトモン×4を近くの建物の壁に押さえつけた。

「次は外れない。正確にあなたの心臓を打ち抜きます。」

ディアナモンはこう宣言し、再び背中の突起物を矢のように構えた。

(万事休すか?)

タイキがこう思った時である。

「デス・ザ・キャノン!!」

どこからか大量の弾丸が飛んできて、ディアナモンの足元に落ちた。

「遅いですね。」

しかしディアナモンは、自分めがけて飛んできた弾丸を、頭を動かすだけで避けてしまった。でも、それでも良かった。今の射撃はタイキ達を逃がすためであり、一瞬の隙を付いてタイキ達は姿を消していた。

「いなくなりましたか?」

ディアナモンがこう言うと、どこからか通信が入った。

「え?はい、わかりました。」

ディアナモンはこう言って、遠くに見える城へ向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、助かったよベルゼブモン。」

まるでジャングルのような森の中で、タイキは救世主に礼を言った。

「にしても、随分厄介な相手に目を付けられたな。」

ベルゼブモンはこう言うと、

「あいつ、ディアナモンは今でこそこのゾーンの領主、「キングエテモン」の配下をしているが、ここに来る前はブラストモンの部下で、それこそ「殺人姫」の異名で呼ばれている。」

と、ディアナモンの説明をした。

「なるほどな、どうりでどこかで見たことがあると思ったが。」

ドルルモンは納得したように言った。かつては彼もバグラ軍の将「タクティモン」の右腕、通称「死神の風」と呼ばれたデジモンだったので、どこかで姿を見ていたのだろう。

「でも、なんでブラストモンの部下のデジモンがこのゾーンの領主の配下になってるんだ?」

ゼンジロウが言うと、

「建前の上では、ブラストモン側から降伏したテクノゾーンに派遣って事になってるんだ。とはいっても、主人筋はブラストモンなのだから、いうなれば目付け役って所じゃないか。」

ベルゼブモンがこう説明した。因みに目付け役と言うのは、主人筋の立場の者が部下を監視する目的で派遣する役人である。

「でも、これからどうするか。」

タイキはこれからの方針を決めるため、作戦会議を行う事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、テクノゾーンの近くにある畑では、多くのデジモンが働いていた。ここでの農作業のため、町からかり出されたデジモン達である。

その中で一匹のデジモンが倒れた。

「テメェ!誰が休んでいいと!」

見張りをしていたデジモンの一体「メタルマメモン」が近づいていくと、

「やめて!父さんは病気なんだ!」

そのデジモンの子供と思われるデジモンが庇った。

「うるせえ!そんなの知るか!!」

メタルマメモンがこう言うと、

「いいじゃない、病気なら休ませてやりなさい。」

いつ戻ったのか、ディアナモンがメタルマメモンに言った。

「ディアナモン様、お疲れ様です。」

メタルマメモンは、ディアナモンにこう言うと、

「そういう訳だ、しばらく休んでていいぞ。ディアナモン様に感謝するんだな。」

と、デジモンの親子に言ってその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

そして、城の一番上の部屋では、

「余はデジノワがもっと食べたいのだ!!」

文字通り「バカ殿」と言えそうなバカ領主、キングエテモンが家臣にこう言っている。

「しかし、今季のデジノワは不作で…」

家臣のデジモンの一人がこう言うと、

「なら城のたくわえを出すがよい。余が許す。」

「ですが、この城のたくわえは災害時の国民の非常食であり…」

勝手な領主のいう事に、もっともな意見で反論したが、

「国民なんてどうでもよい!!」

キングエテモンはこう言った。その時である、

「お呼びですか?」

ディアナモンが現れた、

「ディアナモンよ。ついさっきかの「クロスハート」の者どもがこのゾーンに来たと報告があった。」

キングエテモンがこう言うと、

「はい知っています、ここに来る前に交戦しました。」

ディアナモンはこう言った、

「そうか、では首尾はどうじゃ?」

「はい、見事に逃げられました。」

本来このやり取りには言い訳が付き物だが、ディアナモンはあっさり白状した。

「なんじゃと、この役立たず!!」

キングエテモンがこう言った途端、自分の座っている玉座にディアナモンの鎌が突き刺さった。

「今の言葉、訂正してもらえます?”バカ領主”。」

ディアナモンがこう言うと、

「与えられた仕事もこなせず。ましてや余をバカ領主扱い等……」

キングエテモンの癇癪が限界に来そうになった。しかし、

「許してくれますよね?」

ディアナモンはキングエテモンに近寄ると、身に着けている服の襟を開きながら言った。そこからは細い体格の割にかなりデカい彼女の胸の谷間が覗いている。

「おお、よいぞ、よいぞ。」

キングエテモンの目が釘付けになった所で、

「グッドナイト・ムーン」

ディアナモンは両足に着けている「グッドナイトシスターズ」から白い光を発射した。その光を浴びたキングエテモンは眠ってしまった。

そしてディアナモンは、その場を後にしようとしたが、

「あの?どちらへ?」

家臣デジモンの一体がこう訊かれた、

「?、お花摘みだけど?」

ディアナモンはこう言うと、その場から出て行った。

その後、家臣デジモン達は、

「しかし、お花摘みと言っても、何を摘んでくるんだ?食卓とかにあの方の摘んだ花が飾ってあるのを見たことがないんだけど。」

「実は噂で聞いたんだけどな、実は毒薬を調合する野草を摘んできて、キングエテモン様を毒殺するつもりとか。」

「まあ、あんなバカ領主がいなくなるなら万々歳だけど。」

と言う内容の事をコソコソと会話した。

 

 

 

 

 

 

 

一方、作戦会議をしているタイキ達はと言うと、

「ダメだ、全然いい案が思いつかない。」

作戦が思いつかず、先ほどから一歩も前に進んでいなかった。

とりあえずドルルモンとベルゼブモンの入れ知恵で、ディアナモンは素早く幻影を多用する戦い方をすると言うことが分かったが、素早さはともかく幻影をどうにかする方法が思いつかないのだ。

その時である、

「何かいるぞ!」

クロスローダーの中でワイズモンが叫んだ。見ると、作戦会議の最重要問題になっているディアナモンがいたのだ。だが相手はこちらに気づいていないようだ。

「あいつ、何やってんだ?」

その様子を見ながらシャウトモンは言った。ディアナモンはしゃがんで花を摘んでいるのだ。

「あれは、病気を治すヒールシンスに、滋養を付けるパワーレットだっキュ。」

薬草に詳しいキュートモンは、ディアナモンが摘んでいる花を見ながら言った。

「何に使うんだ?」

タイキは気になって、こっそり後を付けることにした。

「モニタモンズ、デジクロス!」

「ハイビジョンモニタモンズ!」

ハイビジョンモニタモンは、慎重にディアナモンに付いていった。タイキ達はその場でタイキし、ハイビジョンモニタモンが帰ってくるのを待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

ハイビジョンモニタモンズがやって来たのは、テクノゾーンの城である。

「何をしてるんですな?」

物陰でディアナモンの様子を確認しているハイビジョンモニタモンは思った。

(何故料理?)

ディアナモンは摘んできた薬草を細かく刻むと、鍋に入れてグツグツ煮込んでいた。所謂スープを作っているのは分かったが、誰に振る舞うのかと思っていた。鍋の中のスープは、一人でいただくには多すぎる量が入っている。

味を見ていたディアナモンは、これで良し、と言わんばかりに頷くと、鍋と一緒に食器を持って行った。ディアナモンが向かった場所には、病気で苦しんでいるデジモン達がいた。

「こちらをどうぞ。精が付きますよ。」

ディアナモンは、その場にいるデジモン達全員にスープを振る舞っていた。

(あいつはいったいなんなんでしょう)

ハイビジョンモニタモンは観察をここで切り上げて、タイキ達の元に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんとなんなんだこいつ?」

その様子を見たタイキ達は皆一様にこう思った。

「やっぱこいついい奴なんじゃね?」

と、ゼンジロウが言うと、

「折角だし俺たちの仲間にしちまおうぜ。」

と、シャウトモンが提案した、

「はい??????」

シャウトモンの提案には、皆一様に絶句した。だが、

「まあ、敵にすれば厄介で、味方なら心強いのは確かだけど。」

と思った。なので、ここのコードクラウンを探すため、彼女に話を聞いてみることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、テクノゾーンの城では、

「なにい!ディアナモンが謀反をたくらんでいるだと!!」

キングエテモンが部屋の中で叫んだ。

「はい、やつめあなた様の目を盗んで色々勝手なことをしてみたいで。」

家臣のデジモンの一人がこう言うと、

「許せん!余がじきじきに成敗してくれる!!」

と、叫んで部屋から出て行った。一方家臣のデジモンは、

「グッバイバカ領主、あんたごときがディアナモンどのに勝てる訳ないじゃん。」

と、キングエテモンに言った。

 

 

 

 

 

 

そして、タイキ達が町を歩いていると、目の前にいきなりいかにも「バカ領主」という言葉が似合そうな派手なサルスーツを着たデジモンがやって来た。

「各々控えよ、余の御前である!!」

そのデジモン、キングエテモンはこう言ったが、

「誰?????」

皆一様にこう思った、唯一彼を知っていたベルゼブモンが、

「こいつがここの領主、キングエテモンだ。」

と、皆に告げた。

「キィー、ディアナモンといい貴様等といい、何故誰も領主たる我を尊敬しない!!」

キングエテモンはこう言うと、

「こうなったら、侵略軍たる貴様等を余が自ら誅罰してくれる!!」

と叫んで、頭の王冠を取って振り回し始めた。

「な!いきなり攻撃してきた!!」

アカリが突然の事態に驚くと、

「けっ!戦わずゾーンを明け渡したお前に負けると思うなよ。俺はデジタルワールドのキングになる男だ!!」

シャウトモンは自分マイクを構えると、キングエテモンに宣言した。

「ふん、貴様のようなチンチクリンが王など、片腹……」

キングエテモンが胸を張ってこう言った瞬間、

「痛!!!!!!」

突然キングエテモンは何者かに蹴り飛ばされた。しかも蹴り飛ばした人物は、タイキが探していた人物、ディアナモンだった。

「ディアナモンか、貴様余に謀反を企んでいると…」

「それはこちらの台詞です!あなたは我が主に反旗を翻そうとしているという情報の裏が取れました!こうして主の討伐命令書も出ています!」

ディアナモンがキングエテモンに見せた紙には、キングエテモンを討伐せよ、byブラストモン、と書かれていた。紙の隅の方に「G級クエスト」と書かれていたが気にするまい。

「そういう訳で、彼らに加勢させてもらいますね?」

ディアナモンはこう言うと、傍にいたタイキを自分の豊満な胸に圧しつけた。

「んな!!」

その様子を見ていたアカリは天地がひっくり返るほど驚いた。そして自分の目線を下に下し、そして絶望した。自分の完敗だと。

「き、貴様、なんて羨ましいことを!!」

キングエテモンはこう言っているが、当のタイキにとっては苦しいだけであった。自分の顔がしっかり埋まってしまっているため、息ができないのだ。

「なあディアナモン、そろそろ解放してやったらどうだ。」

見かねたドルルモンはこう言ってやった。そして解放されたタイキは過呼吸になりそうなほど空気を吸っている。

「貴様等、どこまでも余をコケにし負って。こうなれば余が自ら成敗してくれる!!」

キングエテモンはこう言うと、自分を連れ戻しに来た兵士達を吸収し巨大化した。

「このまま踏み潰してくれるわ!!」

キングエテモンはこう言って地面を踏み鳴らし始めた。

「よし、シャウトモン×4Bだ。」

タイキはシャウトモン達を×4Bの状態にして戦おうとした。しかし、

「ダメですよ、あの状態のやつに弾丸は通じません。」

ディアナモンが止めた、

「私をご使役なさってください。うまく何とかして見せます。」

タイキは少し考えると、

「分かった、シャウトモン、バリスタモン、ドルルモン、スターモンズ、ディアナモン、デジクロス!!」

と、クロスローダーを掲げて叫んだ。結果、シャウトモン×4は通常よりスマートになり、頭部もドラゴンらしい形に変化し、両足にグッドナイトシスターズ、手にスターソードが変化した武器「スターハーケン」を持ったデジモンが現れた。

「シャウトモン×4A(アサシン)!!」

シャウトモン×4Aは、降りてくるキングエテモンの足を見ると、スターハーケンを一閃した。結果、キングエテモンは足を怪我し、うまく立ち上がれなくなった。

「シャウトモンでしたよね。敵をうまく倒す方法、教えましょうか?」

シャウトモン×4Aの精神体となっているディアナモンは、シャウトモンに訊いた。

「なんじゃそりゃ、そんな方法があるのか?」

シャウトモンはとりあえず聞いてみる事にした。

「戦おうとするから倒すのが難しくなるものです。討伐において重要なのは、戦うとするのではなく、殺そうとすることなのですよ。」

ディアナモンがシャウトモンにこう言っている時、目の前にはキングエテモンの拳が迫っていた。

「危ない!シャウトモン×4A!!」

と、タイキが叫ぶと、

「よく見て下さい、相手の死が見えませんか?」

ディアナモンはシャウトモンに言った。そしてシャウトモンは次の瞬間、

「ビクトライズイリュージョン!!」

シャウトモン×4Aは十人に分かれると、次々とキングエテモンの体を斬りつけた。結果、キングエテモンは体に合計50の太刀傷が刻まれた状態で消滅した。

 

 

 

 

 

 

 

「ところで、さっきの話本当なのか?」

戦いが終わってから、タイキはディアナモンに訊いた。

「いいえ、嘘ですけど。」

ディアナモンははっきりと言った。皆が驚いていると、

「流石にあのバカ領主のバカ政治をこれ以上ほっとくわけにもいきません。ですからこうしてみなさんの力をかりて討ち取った次第です。あなた方もここのコードクラウンを求めてこられたのですから、結果的には良かったと思いますが。」

と、ディアナモンは言って、

「コードクラウンでしたらこちらに。」

自分の服の胸元からペンダントのようなものを取り出した。それにディアナモンが息を吹きかけると、ペンダントは見る見る形を変え、コードクラウンの形になった。

「ええ、コードクラウンってディアナモンが持ってたの?」

ゼンジロウが驚くと、

「ここに来た当日にガメておいたんです。」

と、ディアナモンは答えた。本当にちゃっかりした奴である。

「でもまあ、とりあえずこのゾーンはバグラ軍の手から解放されたね。」

アカリがこう言った所で、タイキはコードクラウンをクロスローダーに突き刺した。結果、目の前にデジタル空間が現れた。次のゾーンへの扉が開いたのだ、

タイキ達がデジタル空間に入ろうとした時、ディアナモンが声をかけた。

「せっかくだし、付いて行ってもいいかな?」

と、タイキ達に訊いた。

たとえ相手がバカだったとしても、事実上ディアナモンは領主殺しと敵にコードクラウンを渡した謀反人としてバグラ軍に追われる事となるだろう。結果的にはディアナモンの自業自得だが、

「ああ、いいぜ!またあのデジクロスやろうぜ!!」

少なくともシャウトモンは彼女を歓迎した、最初に彼女を仲間にすると言い出しただけはある。

「良し行くぞ!!」

タイキはデジモンをクロスローダーにしまうと、アカリ、ゼンジロウと一緒にデジタル空間に入り、次のゾーンへ向かっていった。

 

 

 

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カットマン

「カットマンと。」

 

モニタモンズ

「モニタモンズの。」

 

全員

「デジモン紹介のコーナー。」

 

カットマン

「今回のテーマはリボルモン。リボルモンは腹部が銃器になった突然変異型のデジモン。必殺技は腹部から弾丸を飛ばす「ジャスティスブリッド」だ。」

 

モニタモンA

「悪を許さぬ性格で、悪人は徹底的に倒しますな。」

 

モニタモンB

「でもロシアンルーレットが好きで、相手が勝ったら見逃すなんて話があるよ。」

 

モニタモンC

「中途半端だな。」

 

全員

「それじゃあまたね。」

 

 

 

次回予告

次はメデューサモンの話。ブレイブゾーン時代から、ブルーフレア時代、そしてタイキ達と出会うまでに何があったか。

次回「メデューサモン編 とある天使の戦い」

 

説明
第十七話 ディアナモンの過去、テクノゾーンの美しき殺人姫
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過去の話 ディアナモンが主役 オリジナル 

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