踊り人形 |
私は踊る
いつまでも踊る
赤い部屋の中で
赤い靴を履いて
ただ一人で踊り続ける
観客も無く
私は踊る
私のためのワルツを
私のためのワルツを
私のために
私のためだけに
ああ私は人形じゃない
今の私は人形じゃない
昨日までの私はそうだったかもしれない
去年までの私はそうだったかもしれない
誰とも知れぬ人達の
掌の上で踊らされ
不可視(みえな)い糸に操られ
暗い暗い部屋の中で
くるくると操られて
そういう風に生きてきた
そういう風に生かされた
意志も無く
考えも無く
自由なんて言葉も知らずに
鳥籠の中でただ一人
顔の無い人を愉しませるため
顔の無い人を悦ばせるため
生きる意味も知らずに
生きる意志も持たずに
ああでも今は
私は自由になりました
羽根を取り戻し
名前を思い出し
そして世界が
正常に狂いました
私は踊る
いつまでも踊る
赤く染まった部屋の中
赤く変わった靴を履き
赤く汚れた布を纏って
自分までもが赤くなり
赤い手足で赤い手足で
たった一人で
踊り続ける
私のためのワルツを
私のためのワルツを
説明 | ||
ちょいダークな感じの詩。 何って、この娘血まみれです。 にしても、一人でワルツかよ。 |
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コメント | ||
夢双さん>狂気に理由は無く、只結果丈が在るというのが理念だったりします。コメントありがとうございました。 (零) | ||
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