ゼロの使い魔 気ままに生きる転生者 7
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開始の合図と共に、姉上(エレオノール)が魔法を発動した

 

「≪アース・ハンド≫!」

 

ドットスペルだが、術者の技量次第で使い勝手の良い、強力な武器となる

 

故に姉上のアース・ハンドは次の手の布石の一つなのだろう。

 

対して余は特に何もせず、動かない・・・と、周囲はそう思っているのだろうが、それは否である

 

――アース・ハンド-錬金=鉄の刃―――

 

口の動きを最小限かつ、高速で動かし、呪文を詠唱しているのだ。

 

「小手調べと往こう、≪ギロチン・ハンド≫」

 

ただ単に周囲の土くれが集まったものより、鉄と化したものの方が、耐久度にも威力にも優れる

 

故にぶつかり合えば、姉上のアース・ハンドは粉砕され、礫となり宙を舞う

 

「計算通りよ!≪エア・ストーム≫!」

 

余のギロチン・ハンドと姉上のアース・ハンドが接触した瞬間、次の詠唱に切り替えたのか

 

発動したのはエアス・トーム・・・巨大な風の渦を発生させる魔法であり、周囲には鋭利な礫がそこいら中に散らばっている

 

なるほど、巨大な風を消しても礫でダメージを受け、余が壁を作ってやり過ごそうとしても、壁を壊して礫が増えるのみ・・・か

 

ならばそれより大きな風の渦で押し返すべし

 

――エア・ストーム-圧縮-付与=剣-加速――

 

某金ぴか慢心王が乖離剣を構えるように、余もそれに習い、突きの構えを取る

 

そしてあえて―――

 

「ストーム!」

 

剣に宿したエアス・トームではなく別に唱えたストームで迎え撃つ

 

エア・ストームとストームが衝突し、エア・ストームに巻き込まれた礫が、ストームに巻き上げられ、そこら中に飛び散る

 

そこからさらに―――

 

「開放!エヌマ・エリシュ!・・・なんちゃって」

 

加速して威力を高めた、エア・ストームが付与されている剣を突き出し、姉上めがけて射出する

 

鬩ぎ合っていた余の「ストーム」と姉上の「エア・ストーム」をまるで塵であるかのようにぶち抜き

 

姉上めがけて直進する圧縮から開放されたエア・ストーム

 

姉上は難なくフライで避けきり、「ブレッド」と言う、礫を固めて射出するとという効果の魔法を発動・・・

 

視界を埋め尽くすブレッドの弾幕・・・球一つ一つが大砲の弾と同じくらいの大きさを持っている

 

しかし、ところどころ弾幕には「穴」が存在し、あからさまに誘っているような気配がする。

 

ただたんに、姉上の制御が未熟であるという可能性は有り得るが、それはまず無いといっても良いだろう

 

故に余は、真正面から突っ込むことにした

 

「うむ、では小手調べは終いとしよう、ここからは余の幕である!」

 

剣を担いで、地面スレスレの超低空フライで加速、時折足を使って軌道を修正し

 

剣に微弱なブレイドを纏わせ、ブレッドを斬り飛ばし、弾き、また斬り飛ばし、姉上の所まで直進する

 

姉上は距離をとろうとフライで後退、しかし単純な移動速度では余が圧倒手に有利らしく

 

すぐに追いすがり、剣の間合いに入った

 

姉上もそれを理解したらしく、ブレイドを唱えて迎撃に出た

 

「ふっ!」

 

「しっ!」

 

余の横薙ぎの隙を縫って、姉上のブレイドの刺突が迫る

 

回避のために姿勢が崩れ、両者の攻撃が外れ、両者とも体勢を崩してしまう

 

いち早く戻ったのは姉上・・・やはり、剣と杖の取り回しの早さが違う

 

そしてこの隙を逃す姉上ではない、姉上は拘束の魔法を唱た。

 

風が余を捕らえんと迫る・・・良い判断だ。

 

されど、その程度で捕まってやるほど余は甘くない

「デル・ウィンデ≪エア・カッター≫!」

 

一発一

発は小さいが、数を多くしたエア・カッターを全方向に打ち出し、余を捕らえんとする風を吹き散らす。

 

姉上はさらに呪文を唱える―――

 

「≪ウィンド・ブレイク≫!」

 

それは想定済みだぞ、姉上!

 

「≪ウィンド・ブレイク≫!」

 

余と姉上のウィンド・ブレイクがぶつかり合い、互いに威力の殆どを相殺し合う。

 

ただし相殺しきれない衝撃はモロに受け、2メイルほど後退せざるを得なかった

 

 

うぅむ、やはり姉上の読みや計算は今のところは余より上か

 

 

「ふむ、それにしても、殺風景なものよな、余の舞台としてはちと足りぬ・・・景気付けに余の手札の一つを開帳しよう」

 

「貴女、今になって何を言い出すかと思えば―――」

 

なに、ただ此処からが本番である、と行動で示すだけのこと

 

 

―ライト-強化・強化・強化―

 

 

それなりの魔力を込めたライトを発動し、自分以外全員の目を眩ませ

 

誰もが聞き惚れるほど美しい声で、誰の耳にも届くように宣言する―――

 

「築かれよ、我が摩天!此処に至高の光を示せ!」

 

―――至高加速・加速・加速・並列・並列-錬金-錬金-錬金-錬金-心象再現-リピート―――

 

―――リピート・リピート・リピート・リピート・固定化―――!

 

「我が才を見よ!万雷の喝采を聞け!咲き誇る華の如く!開け、黄金の劇場よ!」

 

目を眩ませている瞬間に錬金を唱えまくり、空気中の塵を使って黄金劇場を完成させ

 

さらに、気付かれないように注意しつつ、かつ高速で、観客全員を黄金劇場の観客席へ運んだ

 

ここまでで自身の魔力の7割を使い果たしてしまった

 

戦闘の側面からすれば悪手も悪手、最悪手なのだろうが、余はあくまで余が美々しく舞う舞台を整えたにすぎん。

 

姉上の計算を大きく外す、と言う側面もあるがな

 

 

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ライトによる目眩ましから復活した者達が、驚きの声を上げる

 

「なっ―――これは、ネロ、貴女いったい何を・・・!」

 

それはそうだ、眩む視界が回復したと思ったら、豪華な劇場に居たのだから

 

しかし、姉上は場に流されること無く、再び戦術を構築し始めた

 

「余は、殺風景な舞台を錬金で整えたに過ぎん――では、仕切り直しと往こう!――先ほどまでの余と思うな!」

 

再び≪フライ≫を使った加速で姉上との間合いをいっきに詰め―――

 

「踊ってもらうぞ、((花散る天幕|ロサ・イクトゥス))!」

 

先の横薙ぎより速く重く、さらに風の刃を纏った横薙ぎの一閃

 

姉上はフライで上昇、後退しつ、魔法の射程ギリギリで呪文を唱えはじめる

 

同じようにして距離を詰め姉上との距離、15メイルと言うところで

 

「≪カッター・トルネード≫!!!!」

 

姉上のクラスがトライアングルからスクウェアに上がり

 

余の目の前5メイルほど先には風刃の竜巻が荒れ狂う

 

フライでの超加速、急には止まれず突っ込むしかない・・・これには余も苦笑い。

 

このまま行けば一番危険な真空の部分にぶつかってしまう

 

仕方が無い―――

 

 

「この土壇場でスクウェアに上がるか!良い、良いぞ!余は実に楽しい!((喝采は万雷の如く|バリテーヌ・ブラウセルン))!」

 

 

自分自身には微弱な、剣には高密度の風を纏わせ、カッター・トルネードの中を突き進み、風の刃を、まるで踊るように全て打ち落とす

 

風刃の竜巻を抜ければ再び超加速、詠唱させる間も与えず、一気に詰める

 

そして―――

 

 

「姉上よ!この剣、そなたに捧げよう!((童女謳う華の帝政|ラウス・セント・クラウディウス))!」

 

加速のし過ぎで剣から空気抵抗による摩擦で刀身から火花が散るほどの速度で横薙ぎの、渾身の一閃

 

((わざと|・・・))((姉上の横を通過|・・・・・・・))((してから|・・・・))剣を振りぬき、フライを使って減速、停止

 

 

 

「そこまで!」

 

 

 

そして、母上の宣言により、余の勝利が確定した―――

 

 

 

勝った・・・のは良いのだが、明日からしばらく全身筋肉痛で地獄だな・・・

 

 

 

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本日のネロのステータス

 

4歳と10ヶ月くらい

 

火3 水3 風4 土4  概念50

 

剣に風を纏わせるのは切断力を上昇させるために身に着けた一種のクセ

 

「概念50」は、転生の時に得た能力の一つで創りだした系統

 

「黄金劇場」、ただのすごい錬金で再現しただけ

 

4歳児ではありえない異様な技や技術の数々、カンスト神の加護と安価神の加護となりきり士のスキルのおかげ

 

剣に高密度の風を纏わせ、さらに回転を加速させて威力を高め、前方に射出する、慢心王のエヌマエリシュの劣化再現

 

エレオノールの系統魔法について、ぶっちゃけ適当。エレオノールの系統とクラスは完全に作者の捏造です。真に受けないでください。

いくら調べても出てこなかったんだよ言わせんな恥ずかしい

 

筋肉痛

四歳児が人外じみた戦い方をすれば筋肉痛じゃすまないだろjk・・・

と言う意見の方は「カンスト神の加護」をあまりナメないほうが良い。肉体面での能力値もダダ上がり中。

 

 

 

 

 

説明
うん、いろいろな人にごめんなさい。
自分の文才やら認識ではこの程度のものしか作れなかった・・・
マジでごめんほんとゴメン
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微クロス・・・? 他のゲームなどのキャラ外見や設定も有り チート ゼロの使い魔 ご都合主義 TS要素 

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