SAO〜黒を冠する戦士たち〜 第八十三技 神速&破壊震
[全4ページ]
-1ページ-

 

 

 

 

 

 

 

第八十三技 神速&破壊震

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2ページ-

 

 

 

キリトSide

 

「はあぁぁぁ!」

 

俺は〈The ((Skullreeper|スカルリーパー))〉の攻撃を掻い潜りながら近づき、

ソードスキル《ヴォーパルストライク》を放つ。

 

俺の放った一撃は奴の顔面に直撃して怯ませる事ができ、それなりのダメージが入る。

 

しかし、俺が放ったスキルの反動で隙ができたところに奴は骨の鎌を振りかざしてきた。

 

「らあぁぁぁ!」

 

俺を庇うようにシャインが間に入り、盾で防御した。

 

同時にカウンタースキル《リバース》を発動して奴にダメージを与えた。

 

それによりシャインがダメージを大きく受けたが、シャインの側にいるティアさんがすぐさま回復を行う。

 

回避力の高いティアさんは、回避を行いながらダメージを負っていくプレイヤー達の回復作業をしている。

 

アイテムが少なくなれば支援組の方に行きアイテムを貰って、また作業に移るを繰り返している。

 

「セェイヤァーーー!」

 

ヴァルのランススキル、《レイン・スクエア》による八連撃が奴の足骨に命中している。

 

それに続くようにカノンさんがソードスキル《スター・スプラッシュ》を使用して、八連撃を加えた。

 

その攻撃で奴の足骨の一本が砕け散り、奴のHPが10分の8にまで減った。

 

これを好機と見やったのか、何人かのプレイヤー達が突撃を仕掛けてしまった。

 

その時、奴の動きに変化があった。それに気付いたヴァルが周囲に警告する。

 

「っ!? 全員退避です、なにか来ます!」

 

奴は頭を上にあげて骨の鎌と一番後ろの足骨を地面に突き刺した。

 

次の瞬間、他の足骨で地面に向けて一斉に足踏みを始めた。

 

奴の足元にいた者達はヴァルの警告のお陰で退避できたが、突撃を仕掛けた者達の内三人が逃げ遅れてしまった。

 

くっ、あれでは間に合わない!その時だった、

 

「これ以上、誰もやらせはしない!!!」

 

ヴァルが叫ぶや否や、((超高速|・・・))で移動し二人のプレイヤーを救出した。さらにそこに、

 

「やらせるわけにはいかないんすよねー!!!」

 

最後の一人を救出するべく、ルナリオが((一撃|・・・))で奴の足骨の一つを破壊した。

 

二人は使ったのだ…ユニークスキル《神速》と《破壊震》を。

 

ユニークスキルを明かすのにはそれなりに覚悟がいる。なら二人の覚悟を無駄にするわけにはいかない!

 

「シャイン! ハクヤ! ハジメ! 俺と来い!」

 

「「「了解!」」」

 

俺は三人を呼び寄せて一気に攻勢にでる。シャインが前に出て俺とハクヤとハジメの盾となる。

 

その後ろに俺がつき、俺の左にハクヤ、右にハジメが並んで駆け抜ける。

 

奴の骨鎌が両腕とも同時に振り下ろされて俺達に迫る。

 

「んなろおぉぉぉぉぉ!!!」

 

その一撃をシャインが防御して受け止める。

 

しかし、さすがに《絶対防御》を使用していないのでダメージ量が大きいのがわかる。

 

それでも彼の装備である最上位の盾『アイギアス』のお陰でダメージを抑えられたようだ。

 

「はっ!」

 

俺はシャインの上を飛び、骨鎌を踏み台にして奴の頭部にソードスキル《ダウンスラッシュ》を放った。

 

本来は命中率の低いスキルだが、こいつの様に大型のモンスターには命中しやすい。

 

これにより奴のHPが大幅に減った。

 

「ふっ!」

 

ハクヤは奴の右腕の骨鎌にサイススキル《ヘルゲイザー》を放った。

 

ハクヤの装備する鎌、『コロナリッパー』による炎熱の付加効果でさらにダメージが加わり、見事な四連撃となる。

 

骸骨系のモンスターにはこの一撃は大きいはずだ。

 

「しっ!」

 

ハジメは奴の左腕の骨鎌に攻撃を仕掛けた。

 

カタナのソードスキル《抜刀》の一撃に加え、彼の装備するカタナ『カミヤリノマサムネ』の

ボスに対する大ダメージの付加効果でさらにダメージが増している。

 

さらにそこへ…!

 

「でえぇぇぇぇぇい!!!」

 

裂孔の叫び声のもと、ルナリオが交差している両腕の骨鎌に攻撃を行う。

 

ルナリオの破砕球、『ロードメテオ』のハンマースキル《メテオ・インパクト》による

一点集中の一撃と《破壊震》の効果で強烈な一撃になった。

 

交差していた部分を狙った事で両方の骨鎌が砕け散った。

 

直後、後方に待機していたティアさんが投剣のソードスキル《ショットクラッシュ》を行い、

奴の足骨を三本ほど砕いた。

 

これにより奴のHPは10分の2にまで減った。そこで奴が何かを行うためか、動こうとしている。

 

「アスナ! 奴の動きを止めるぞ!」

 

「うん!」

 

俺とアスナは奴の足骨にむかってそれぞれソードスキル《バーチカル・スクエア》と

《フラッシング・ペネトレイター》を放って、二本の足骨を砕いた。

 

その一撃で奴は体勢を崩して倒れこんだ。残り僅かなHPしかない奴に向かってヴァルが単身駆け出した。

 

「はあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

奴の頭部に到達する寸前にランススキル《イノセント・ライド》を使用して、

そのまま奴の頭に『神龍偃月刀』を刺しながら尾に向けて駆けていく。

 

巨大な光の刃を纏った薙刀によって、奴の体は真っ二つに引き裂かれていく。

 

《神速》も加わっているので、それはすぐさまに終わる。

 

引き裂かれた骸骨の百足はポリゴン化してから消滅した。

 

ボス戦が終わった、三人の犠牲者をだして。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

-3ページ-

 

 

 

 

 

オリジナルスキル説明

 

ランススキル《イノセント・ライド》

自らの武器(槍・薙刀など)の刃が、巨大な光の刃を纏って敵の体を引き裂く。

移動しながらでも発動する事ができる。

 

 

他のオリジナルスキルは既に説明済みですので、初使用時の話しを参照してください。

 

 

 

 

 

-4ページ-

 

 

 

 

 

後書きです。

 

ボス戦短いですね、すいません。

 

ヒースクリフが最初に突っ込んだ割に何もしていない・・・のではなく、キリト達が先にやっちゃっただけですw

 

ともあれ、これで75層ENDは回避されたので今後も続いていきます。

 

原作の話しとオリジナルの話しが展開されていきますので、是非お楽しみに。

 

今後はヴァルとシリカ、ハクヤとリズベット、クラインとカノンの話しが展開されます。

 

勿論、「圏内事件」などもありますよ。

 

あまり好まないという方には強く勧めはしませんが、読んでいただけると幸いです。

 

では・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第八十三話です。
ボス戦は今回で終了です。
戦いが長く続かないのは作者に文才が無いからですので、ご勘弁ください。

それでは、どうぞ・・・。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
12466 11668 27
コメント
アサシン様へ ほぼ全員がキリト側にいるから理不尽に見えるんですよ。これがキリト含めて2人とかだったらまだ「強いな〜」程度の感想で済むと思います。(本郷 刃)
黒衣衆のスキルホント無茶苦茶で理不尽なほど強いですね(笑)(アサシン)
セルア様へ まったくもって乙ですねw(本郷 刃)
ヒスさんおつ(笑)(セルア)
ふかやん様へ 確かに独壇場でしたねw とは言っても回復などの支援があってこその勝利ですよ!次回もお楽しみに。(本郷 刃)
不知火 観珪様へ まぁ、相手の主要武器ともいうべき骨の鎌を砕きましたからねw そしてフォローのしようがありませんw(本郷 刃)
黒衣衆の独壇場…!!まさに一大叙事詩と言うべき活躍でしたね…!!次回も期待しております!!(ふかやん)
電車の中で読んでて、めておいんぱくとに吹いたww ヒースクリフさんが空気なのは仕方ないな。 なにせ、正規ヒrうわっ! なにする! キリト、やめr……(神余 雛)
タグ
ソードアート・オンライン SAO キリト アスナ 原作キャラ オリキャラ キリト×アスナ 原作キャラ×オリキャラ オリ×オリ チート 

本郷 刃さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com