IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode70 黒い影の接近
「よし!これより一組と四組の合同でIS実機を使った実習を行う!」
そして輝春の掛け声に「はい!」と生徒全員は返事をする。
「今回はIS実機を使用して射撃実習を行う。まずは専用機持ちのお手本を見てもらおう。オルコット、神風」
「はい」
「わかりましたわ」
そして二人は列の前に立つと、ISを展開した。
「今から二人には不規則かつ複雑に動く仮想標的を撃ち抜いて貰う。必ず当ててみせろよ」
「もちろん(ですわ)」
そしてセシリアはスターライトMK−Vを展開して隼人はストライクバスターを右腕に展開する。
「さきにやらせてもらいますわ、隼人さん」
「ご自由に」
セシリアはスターライトMK−Vを構えると物凄い動きをする仮想標的に狙いを定める。
「・・・・」
直後にトリガーを引いてレーザーを放ち仮想標的の一つを撃ち抜いて、直後に放ったレーザーを曲がらせて仮想標的を撃ち抜いた。
「これでっ!」
そして最後に二発放って仮想標的を撃ち抜いた。
「さすがだな」
「このくらい当然ですわ」
と、お決まりの腰に手を当てるポーズをする。ISを纏っても決まるねぇ・・・
(あの時の戦闘で((偏向射撃|フレキシブル))を会得して今日までずっと練習を重ねてきたのですわ。このくらいできないと隼人さんに認めてもらえませんわ・・・)
「・・さてと」
セシリアがそんな事を考えているうちに隼人も足を踏ん張ってストライクバスターのバレルを展開する。
「・・・・・・」
隼人はすぐにトリガーを引くと超音速で弾丸が飛んでいき複雑に動く仮想標的をちょうど重なったタイミングで撃ち抜いた。
「えっ!?」
次の瞬間には連続で三発放って残りすべてを撃ち抜いた。
「こんなもんだな」
そして隼人はストライクバスターを収納する。
「仮想標的を同時に撃ち抜くなんて・・・やっぱり敵いませんわ・・」
と、セシリアはガクッと肩を落とす。なぜか鐘の音がしたのは気のせい・・・・
「さすがだな。さてと、これよりIS実機を使用して実習を行う。専用機持ちはそれぞれ分かれて一般生徒はグループになって専用機持ちから教われ」
「はい!」と一般生徒は返事をした。
そして時間は過ぎていって昼休みになった。
「さてと・・飯を食いに行くか」
隼人は教室を出て食堂に向かっていると・・・
「隼人」
そして食堂に入る前で簪と会った。
「簪か。簪も昼飯か」
「うん」
「そうか。じゃぁ一緒に食べるか」
そして二人は食堂に入ると、列に並ぶ。
「隼人・・」
「何だ?」
そうしてご飯を食べている時に簪が隼人に聞いて来た。
ちなみに隼人はカレーライス『辛口』で簪は今が旬の秋刀魚の定食である。
「今度のタッグマッチ・・・隼人は誰と組むの?」
「うーん・・・これといって決まって無いんだよな」
「決まってない?」
簪は首を傾げる。
「実はな、楯無さんから頼まれて俺だけ基本的に一人でエントリーすることになったんだ」
「え?隼人が一人で・・?」
「そもそも専用機持ちが11人しかいないだろ」
「・・それはそうだけど」
「その中で俺は一人でも十分だから抜擢されたんだろうな」
「・・だから・・決まってないんだ」
「そういうことだ」
「じゃぁ当日って・・・どうなるの?」
「当日は別のコンビから一人を選んでパートナーにすることができるようになっている」
「そうなんだ」
「だから簪もその時になったら頼むかもしれないからな。その時はよろしく」
「うん」
そして放課後・・・・・・
「はぁ・・・・」
と、第三アリーナで甲龍を纏った鈴がため息を付く。
(隼人は基本一人でエントリー・・・まぁ選んでもらえると思うけどね。それだけでもあたしはいいけどね・・・)
しかしその顔には喜色は無い。
(・・でも・・・こんなあたしが選ばれても・・・隼人の足手まといのなるだけだよね・・・)
そして再度ため息を付く。
(とは言っても、甲龍の強化プランは無理があるから却下されるし・・・だったら既存武装の強化だけでもしてくれって言っても時間が無いとか・・・ふざけんじゃないっての)
「・・あぁもう!!」
そして鈴は苛立って手にしていた双天牙月を地面に叩きつける。
「こんなに役に立てないあたしが苛立たしいぃ!!何か起きないの!!」
そんな事を言っていたら・・・・・
「っ!?」
その直後に背後から攻撃を受けて鈴は吹き飛ばされた。
「ぐあっ!?」
そしてアリーナの壁に叩きつけられ、その直後に両腕を何かが捕まえた。
「・・な、な・・に・・が・・?」
鈴は前を見ようとするがさっきの攻撃で脳震盪を起こしたのか視界がぼやけていた。
「・・・・・」
しかしそれでも分かるぐらい、目の前には黒い影があり、そこから伸びた何かが鈴の両腕を捕まえていた。
そこに居たのは黒い影で、形状としては胸部が中国の鎧のような形状で、シンプルな姿であったが、両腕には長い物が伸びており先端には龍の頭を模したユニットが牙のユニットを開いて鈴の両腕を掴んでいた。そして左目だけ不気味に紫色に光っていた。
「・・・・・・」
そして黒い影ことバインドは左目から扇状に光を放つと鈴の頭から足元までを照らして行く・・・・・・
「・・・・・・・・」
それから少しして鈴は目を覚ました。
「うぅ・・・。一体何が起きたの・・・」
鈴は頭を押さえながらふらつくも何とか立ち上がる。
「・・って、そうだ!あいつは!?」
鈴はハッとして辺りを見回す。
しかし黒い影は既に居なくなっていた。
「逃げたか・・・ってか、何しに来たの・・あいつ?」
鈴は「はぁ」と呆れたようにため息を付く。
「・・・妙にどっかで見た気がするけど・・・よく見えなかったや」
そうして鈴は頭を押さえながらピットに戻っていった・・・・
「・・・・・」
その頃簪は第二格納庫で弐式の調整を行っていた。
(支援攻撃が必要となると・・・やっぱりミサイルを主に装備した方がいいかな・・)
そう考えながら投影型キーボードを叩く。
(でもただでさえ多いのに・・増えたりしたらむしろ邪魔になるかな・・・?)
そもそも弐式は全距離対応型のISなのだが、隼人の手によって後方支援機としての機能を得ている。ミサイルが本来の設計よりも多いのはそれである。ちなみに隼人は増設されたミサイルをどこからか仕入れたとのこと
(必要最低限ミサイルを残すとなると支援能力が減る・・・・でも多いと使いづらい・・・・どっちを取るべきなのかな・・・)
簪は少し考えていると・・・・
「・・・・?」
すると後ろから物音がして簪は後ろを向く。
「・・・・・」
簪は物音がした方を見つめた。
しかしその間に弐式の後ろに黒い影が接近して、簪と弐式に気付かれずに光を照射するとそのまま消えて行った・・・・
「・・気のせい・・かな」
簪はそのまま投影型モニターに向き直った・・・・
後書き
ちなみに言うとバインドが放つ光はハイパーセンサー越しでしか捉える事が出来ないので、人間の肉眼では光は見えない、という設定ですので・・・。
そういえばガンダムAGEが終わりましたね・・・。一年ってあっという間に過ぎるものですね・・・。まぁそれはさておき、作者的な感想としてはいろんな意味で凄かった作品だったと思う(たまに作画が良かったり、いい話があったり、盛り上がるシーンがあったり、感動する場面があったりなど)。しかし評価は結構低い方ですね。AGEは低年齢層を狙いすぎましたね。それに脚本がちょっと強引過ぎる(種死よりはまともな終わり方・・・だと思う)。MSのデザインは一部を除けば好きでしたね(特にAGE‐1FとかダークハウンドとかジョノアスOカスタムとかレギルスとかなどなど)。作者的には脚本家が別の人であったら少しはマシな作品になっていたかもしれない。まぁなんやかんやでいろんな意味で楽しませてもらった作品でしたね。
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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