デジモンクロスウォーズ 絆の将と魔道の戦士 |
ここは機動六課隊舎のとある部屋。ここではメデューサモンがヴィヴィオに自分たちの昔話を聞かせていた。
「と言う訳で、ディアナモンはクロスハートの仲間になったの。」
メデューサモンはディアナモンの話が終わった所でいったん区切りを付けた。
「それでメデューサモンは?」
ヴィヴィオが目を輝かせながら訊いてきた、
「私の場合、それはね……」
と言うと、メデューサモンは自分の事を思い出しながら話を始めた。
かつてデジタルワールドがゾーンごとに分かれていた時代、フォレストゾーン同様にバグラ軍が進軍を遠慮するゾーンがあった。その場所は「ブレイブゾーン」フォレストゾーン同様に強力なデジモンが多く、その中でも精鋭と言えるデジモン達が防衛軍を結成しているため、バグラ軍も進軍を躊躇ったのだ。
しかし、三元士の一人「タクティモン」は、部下を率いてブレイブゾーンへ進軍した、その数およそ5万。対して、ブレイブゾーン防衛軍の数は、2万である。
「申し上げます!北東よりバグラ軍が来ます!!その数およそ五万!!」
防衛軍兵士の一人、スラッシュエンジェモンが、防衛軍の総司令である「オファニモン」に告げた、
「では、全軍に砦より出ず、籠城の構えで敵を迎え撃つと伝えなさい。」
オファニモンが命令を告げた時である、
「どうせ相手の戦力がこちらより多いなら籠城したってどうにもなりません。一か八か出てみるのはどうですか?」
全体を白い装備でかためた天使型デジモン「メデューサモン」が言った。
「私が手勢のうち300人を率いて出てみます。」
だがオファニモンは、
「ダメです、あなたは勿論、あなたの兵士達も失う訳にはいかないのですよ。」
と、メデューサモンに言った。しかし、
「全軍を持って城を囲まれ、持久戦となったらこちらに勝ち目はありませんよ。」
と返された。文字通り、ああ言えばこう言う、である。
「出撃許可を下さいな。いい策があるんです。」
メデューサモンはオファニモンに言った。そして結局、すぐ帰ってくることを条件に、オファニモンは出撃許可を出した。
「いざ出撃!!」
メデューサモンは、自分の手勢の内300人の兵士を率いて出陣した。残る兵士は砦に残している。言うなれば、自分自らが前戦に出て敵の注意を引き、徐々に後退しながら全兵力を持って釣られてきた部隊を一網打尽にする、いわば「釣の伏せ」を行おうとしているのだ。
メデューサモンが戦線に立った時、彼女は驚いた。部隊を率いるのは、タクティモンの部下でも「死神の風」を称するドルルモンで、率いているデジモンは、皆一様に幼いデジモンだった。
「まさか、こんな弱卒で私たちに勝てるとでも?」
メデューサモンは、部隊を率いるドルルモンに訊いた。
「勝ち目のないなら、ここに来たりはしないさ。」
ドルルモンはこう言うと、
「かかれ!!」
と、叫んだ。
「迎え撃て!!」
メデューサモンも同様に交戦を開始した。
最初の内は自分たちがおしていたが、敵もドルルモンの的確な指示によってうまく凌いでいる。そんな中、
「ドルルモン様!!タクティモン様がお呼びです!!」
突如上空からピコデビモンがドルルモンに呼びかけた。
「分かった!!」
ドルルモンはこう言うと、すぐさま本陣の方へ向かっていった。
「よっしゃあ!このまま殲滅だ!!」
メデューサモン側の兵士は士気を高めたが、
「いいえ、撤退します!!」
メデューサモンははっきり告げた、
「なんでさ?!」
兵士の一人が訊くと、
「これはタクティモンの策よ。きっとすぐに砲撃が飛んでくる。」
と、メデューサモンは説明した。
「でも、しつこいこの子たちはどうするんですか!!」
メデューサモンと仲の良い、ティンカーモンが訊いた。
「連れて行きましょう。」
メデューサモンがあっさりこう言うと、
「連れて行くって?うちの砦に?」
兵士の一人ピーターモンが訊いた。メデューサモンが肯定すると、
「その手に乗るか!!」
敵デジモンの一匹が襲い掛かって来た、どうやら罠だと思ったらしい。
「そう、なら。」
メデューサモンはこう言うと、
「バインド・オブ・スネーク!!」
自身の髪の毛を変化させた蛇を敵にけしかけた。蛇たちは敵に巻きつくと、目が見えないようにするためグルグル巻きになった。
「さて、皆!!」
次の瞬間、メデューサモンは驚くべきことを言った。
「装備を置いていきなさい。」
メデューサモンの考えはこうである。装備をここに置いて撤退することで、いかにも自分たちが全滅したように見せかけようと言うのだ。
そして、皆自分の装備を置いて撤退する際、なぜかメデューサモンは最後まで残った。
「逃げないんですか?」
と、最後の兵士が訊くと、
「あれを保つにはしっかり見てないと。」
メデューサモンはこう答え、グルグル巻きになっている敵の兵士を指さした。
「分かりました、ではお気をつけて!」
兵士はこういうと、その場から去って行った。
(さて、この動きが見られてなきゃいいけど)
その背を見送ったメデューサモンはこう思った。因みに、今彼女は自分を見た者全員が石になるようにしている。誰かが本陣より望遠鏡などで見ていても、その時点で石になるはずなので、もし見られたのなら本陣はパニックになるはずだ。
一方、
「タクティモン様、戻りました。」
バグラ軍本陣に、ドルルモンが戻ってきた。
「そうか。」
タクティモンはこう言うと、
「タンクモン部隊、前へ。」
と、命令した。
「な?何を?」
ドルルモンはこう言ったが、実際タクティモンが何をしようとしているのかが分かった。最前線にいる自分の部隊ごと敵部隊を砲撃するつもりなのだ。
「放て!」
タクティモンがこう言うと、四十体のタンクモンは一斉に砲弾を放った。
一方、最前線のメデューサモンは、その様子を見ながら、
(やっぱりね)
と、思った。いままでここに進軍した軍は無いので、バグラ軍の自分たちの軍の知識が少ないと感じたメデューサモンの予想はあたった。
「シール・ザ・アイギス!!」
メデューサモンは背中に生えた六枚の翼を広げると、光り輝く盾を掲げた。
そして、四十体のタンクモンの砲撃を受け、盾が傷だらけになったとはいえメデューサモンは立っていた。周りには自分の羽が沢山散っていた。
「これで良し、少なくともこれで相手は私が無事だと思わないでしょう。」
そして、倒れているかつての敵兵を見ながら、
「ごめんね、やっぱりうちの砦には連れていけないわ。」
と、言い残し去って行った。
そしてこの後、この惨状を見たドルルモンは、メデューサモン部隊は全滅とタクティモンに報告した。
その後、ブレイブゾーンはしばらくの間平和だったが、再びある軍団が攻めてきた。
「荒ぶる竜の旗印、ブルーフレア軍です!!」
監視を行っていた兵士が報告した。
「青の軍ですね。」
オファニモンがこう言った時、
「大変です!メデューサモンの軍が青の軍と交戦を始めました。」
もう一人兵士が飛び込み、息を切らしながら報告した。
「すぐに援軍を送りなさい!!」
オファニモンはすぐさま命令を出した。現在オファニモンは大御所と言える状態の立場であり、事実上ブレイブゾーンの指揮官はメデューサモンにあるのだ。そしてもちろん、ここのコードクラウンも彼女が持っている。
「メタルグレイモン!俺たちの青い炎を見せてやれ!!」
青の軍のジェネラル「青沼キリハ」は、クロスローダーを掲げメタルグレイモンを繰り出した。
「ギガデストロイヤー!!」
メタルグレイモンはかなりの威力を誇る砲撃を行った。
「くそ!俺たちの力はこんなもんじゃねえ!!」
兵士たちが槍を構えて突撃しようとしたら、
「下がりなさい!!」
メデューサモンが現れた。しかも今まで見せた事無い、ドラゴンのような魔獣形態になっている。
「撤退だ!!メデューサモン様は本気だ!!」
兵士たちはいの一番に逃げ出した。
「大将が出たら潔く撤退か?!随分臆病なんだな!!」
キリハがこう言うと、
「それはどうかな!メデューサモン様と戦って、勝敗はともかく生きていられたら褒めてやる!!」
遠くから兵士たちがこう言った。
「キリハ、どうする。」
メタルグレイモンが訊くと、
「決まっていよう、完膚なきまでに叩きのめせ!!」
キリハはこう命令した、
「トライデントアーム!!」
メタルグレイモンは左手の籠手で殴りかかった。メデューサモンは回避するわけでも、防御するわけでもなくまともに喰らい、ふっ飛ばされた。
「は!大口叩いて結局それだk……」
キリハはメデューサモンの行った次の反応に思わず呆れた。彼女はかっこよく立ち上がったのではなく。
「うう、酷いです。女の子を相手にするんですからもっと手加減してください。」
いかにも、自分はか弱いです、と言いたげに振る舞っている。
「あの、とりあえず聞くけどケガは?」
メタルグレイモンは彼女に近寄って、一応訊いてみた。しかし、この行いがあだとなった。
「バインド・オブ・ゴルゴン!!」
メデューサモンはメタルグレイモンの頭を捕まえると、相手を石化させる自分の目を見せた。
「な、卑怯だぞ。」
動けなくなりそうな状態で、メタルグレイモンは抗議したが、
「ありがとう、最高の褒め言葉だわ。」
メデューサモンはこう言って、メタルグレイモンの尾を掴んで、ぶんぶん振り回した。そして投げ飛ばすと、
「スレイ・エレイン!!」
かつて湖の神からもらったと言われる巨大な宝剣で切り裂こうとした。しかし、
「リロード!サイバードラモン、デッカードラモン。」
キリハは強力な二体のデジモンを同時にリロードし、メデューサモンの攻撃を阻止した。
「サイバーブレーダー!!」
「ヘビーテイルフック!!」
サイバードラモンは槍を持っての回転攻撃、デッカードラモンは太い尻尾でメデューサモンの剣を受け止めた。
「へえ、いいデジモンを持ってるんだ。」
メデューサモンは、相手と距離を取ると、
「聞かせてよ、あなたが戦う理由、全部否定してあげるから。」
と、キリハに言った。
「俺は強くなる、失ったものを取り戻す為に!!」
キリハは決意に満ちた目でメデューサモンに宣言した、
(へえ、そうなんだ)
メデューサモンは心の中で思った、
「どうした?俺の戦う理由を否定するんじゃなかったのか?」
キリハがこう言うと、
「むしろ、あなたが強かった故に失ったものもあるのでは?」
メデューサモンはこう言い返し、キリハに四角い物体を投げつけた。
「これはコードクラウン、なんのつもりだ?」
メデューサモンの行動に、キリハは驚き、そして訊いた、
「それはあげるよ。でも代わりに私も連れて行ってね。別に、泥棒はまだ出来ないけどきっと覚えます、とは言わないけど。」
メデューサモンは一言こう言った、
ちなみに、メデューサモンがキリハ達と一緒にこのゾーンを去る時、陰で見ていたデジモンはオファニモンに、
「メデューサモンは敵に捕まった。」
と、報告した。そのため、キリハしばらくの間、ブレイブゾーンの一部のデジモンに嫌われたという。
そして、ディスクゾーンでタイキ達クロスハートと再会する前に立ち寄ったゾーン「シーサイドゾーン」でのことである。
ブルーフレアの面々が何をしていたかと言うと、一部のデジモンは浜辺でくつろいでいた。主にくつろいでいたのは、ゴ―レモン、ガオスモン、サイバードラモン、デッカードラモン、そしてメデューサモンである。
「んで?お前はいつまでそうしているんだ?」
半ばあきれたキリハがメデューサモンの元にやって来た。
「そういう顔をしない。戦う前に参ってしまいますよ。」
メデューサモンはかけているサングラスを少しずらしてキリハに言った。
「まあ確かにここではくつろいで良いと言ったのは俺だが、だからってその服装は必要なのか?」
キリハは目のやり場に困っているようで、メデューサモンから目をそらしていった。ちなみに彼女は今、黒いセパレートタイプの水着姿である。
「海でくつろぐなら水着は必需品ではなくて?」
メデューサモンは態勢を俯せに変えながら言った。そしてキリハは、
(なんでこんなやつを仲間にしたんだ)
と、思った。だが今更後悔しても後の祭りである。ブレイブゾーンのコードクラウンは特殊で、それを守るデジモンと一心同体になっているのだという。言うなれば、メデューサモンと縁を切るには、ブレイブゾーンのデジモンにコードクラウンを返すか、誰かほかの軍のジェネラルに譲る必要がある。キリハの考えでいけば、いちいちブレイブゾーンに戻るのもめんどくさいし、だからと言って工藤タイキに頭を下げてお願いするのも癪である。
不謹慎ではあるが、このまま誰かにやられないか、と考えていた時、突然海の向こうからマンタレイモンの艦隊がやって来た。
「ああ、敵ですね。」
メデューサモンはこう言って立ち上がると、普段の装備姿に変わった。
「あれはリリスモンの手持ち戦力ですね。しかもリリスモンが直々に出てきています。」
どこから出したのか、望遠鏡で艦隊の様子を見ながらメデューサモンは言った。
「とにかく、今回はお前にも戦ってもらうぞ。」
キリハその隣でこう言った、
「はいはい、何をすればいいので、一騎打ち、それともデジクロス?」
メデューサモンはいかにもめんどくさそうに言った。
「デジクロスだ。」
キリハはこう言って、クロスローダーを取り出すと、
「グレイモン、メイルバードラモン、メデューサモン、デジクロス!!」
と、叫んだ。結果、メタルグレイモンのトライデントアームは両手に装備され、前傾姿勢から直立姿勢に変わると、背中に盾、右手に大剣を装備した姿になった。
「マルチグレイモン!!」
「マルチグレイモン!俺たちの青い炎を見せてやれ。」
キリハが指示を出すと、マルチグレイモンはどこからでも見えるほどに巨大な青い炎の玉を作ると、
「ガイアフォース!!」
一気に手のひらサイズに圧縮し、渾身の力を込めて投げつけた。
投げつけた炎の玉は、マンタレイモン艦隊の中央に来ると、大爆発した。
「ほお、やるではないか。」
様子を見ていたデッカードラモンがこう言うと、
「まったく、いきなり攻撃なんて青の軍も容赦ないね。」
「ダメねダメダメ。」
上空からリリスモンとダメモンが降りてきた。
「出たなリリスモン、貴様にはここで倒れてもらう。」
キリハはリリスモンにこう言うと、
「行け!マルチグレイモン!!」
と、叫んだ。
「ギガスラッシュ!!」
マルチグレイモンは海を真っ二つにするほどの巨大な斬撃を放った。
「一体どんなデジモンをクロスさせたんだい!」
リリスモンはこう言いながら、自身の必殺武器である「ナザルネイル」で斬りつけようとした。しかしマルチグレイモンは僅かな差で回避すると、
「トライデントナックル!!」
左手で渾身のパンチを放った。
「よし、いいぞ!!」
キリハは思った、もしかしたらこれは思いのほか当りかも、と。しかし、その考えは長く続かなかった。
突然デジクロスが解除され、メタルグレイモンとメデューサモンに分かれてしまった。
「な?いきなりどうした?!」
と、キリハが訊くと、
「時間切れです!!」
と、メデューサモンが言った。
「元々デジクロスは相性の良いデジモン同士を合わせて強力な力に変える物なんです。私とグレイモンの相性はただでさえ悪いのに、おまけに最初から大技ばかり使ったのですから、そりゃデジクロスも解けるでしょう。」
メデューサモンの説明を聞いたキリハはがっかりした。やっぱりはずれか、と。
そしてリリスモンは、ここぞとばかりに反撃をするかと思ったが、思いのほかあっさり退いて行った。本人が言うには、
「なんの準備もなく、尚且つ自分一人で青の軍のデジモンに勝てる訳はない。」
との、事だ。
そして、戦いの舞台はディスクゾーンに移る。
他の三元士と違い、パワー溢れる三元士ブラストモンとの戦いの時である。キリハはメタルグレイモンとデッカードラモンをデジクロスさせた、「デッカーグレイモン」でブラストモンと戦っていた。二体のデジモンの技がぶつかり合った後、
「ふん、そんな攻撃痛くも痒くも……」
ブラストモンはこう言った、しかし、
「かゆーい!し、いたーい!!」
割り込んできたシャウトモン×4K(ナイト)とディアナモンの飛び蹴りを喰らってふっ飛ばされた。ちなみに、かゆいがシャウトモン×4Kの蹴りで、いたいがディアナモンの蹴りの反応である。
「っていうかディアナモン!お前なんでそっちにいるの!?」
そしてブラストモンは、ついこの間まで自分の部下だったが、突然音信不通となったディアナモンと再会し驚いた、
「こちらの方がそっちよりはるかに好待遇だったので、寝返らせていただきました。」
ディアナモンは笑顔でブラストモンに言った、
「なー!すげぇナチュラルだな!おい!!」
ブラストモンは驚くと同時にがっかりすると、
「こうなったら、全員まとめて消しとばす。」
と、言って。大量のエネルギーを収束し始めた。
「げえ、あれやるの?!」
ディアナモンは驚いた、そして、
「立ち上がれ!!私の分身!!」
と叫んで、大量の幻影を出した。またシャウトモン×4Kも、防御のため盾を構えて立ちふさがろうとしたが、なぜか肝心な所でデジクロスが解けてしまった。
「どうした、×4K!?」
タイキはシャウトモン達に駆け寄って行った。
「なんでこんな肝心な時に。」
ディアナモンはこう言うと、
「アロー・オブ・アルテミス!!」
自分の背中の突起物を矢のようにして、上空へ飛ばした。
「砕けろ!!」
そして、地面に矢が刺さると同時にディアナモンは叫んだ。結果、ディスクゾーンの老朽化した床は砕け、ブラストモンは下へと落ちて行った。だが、床の崩落にシャウトモン、グレイモン、メイルバードラモンも巻き込まれてしまった。
「しまった!!」
ディアナモンは幻影たちと手をつなぐことでシャウトモンを救出しようとしたが、結局は間に合わなかった。
そしてその後、シャウトモン達は無事に戻ってきたが、一足先にバグラ軍の本城に戻ったブラストモンの代わりのデジモンがやって来る騒ぎの後、皆が行った激しいバトルの衝撃に耐えきれなくなったゾーンがみるみる崩れていった。
「このままじゃ、ディスクゾーンとお陀仏ですね。どうします?」
メデューサモンがキリハにこう訊くと、
「言っておくが、お前と行動するのはここまでだ。」
キリハはこう言って、タイキにコードクラウンをパスすると同時に、メデューサモンをタイキのクロスローダーに移した。
「そいつはいったんお前に預ける。」
キリハはタイキにこう言い残して、ディスクゾーンから去って行った。
その時メデューサモンは、
(寂しいところもあるけど、解放されたと考えればいいものか)
と、思い。
「さてと、工藤タイキ、お手並み拝見と行きますね。」
と、クロスローダーの中で言った。
後篇に続く
カットマン
「カットマンと。」
モニタモンズ
「モニタモンズの。」
全員
「デジモン紹介コーナー!!」
カットマン
「さて、今回はピノッキモン。ピノッキモンはジュレイモンのデータを元に作り出されたパペット型デジモン。必殺技は火薬を仕込んだハンマーで敵を殴る「ブリッドハンマー」だ。」
モニタモンA
「操り人形のように背中にひもが付いてますが、自分の意思で行動ができますな。」
モニタモンB
「性格はずる賢く嘘つきですな。」
モニタモンC
「ただし嘘をつくと鼻が伸びますな。」
全員
「それじゃあまたね。」
次回予告
メデューサモン編後篇、シノビゾーンでの出来事と、ブラストモンとの戦いが始まる。またあの人が登場。
次回「メデューサモン後篇 とある天使の戦い」
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第十八話 メデューサモン編 とある天使の戦い | ||
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